センターの研修等

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校英語)ICTを活用した授業実践等

8月22日(月)に、体験型経済教育施設(Elem)にて、授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校英語)を実施しました。

 講座Ⅰでは、総合教育センター磯上指導主事が、中学校学習指導要領や授業づくりを中心とした内容について講義しました。その後、文部科学省提供の授業動画の視聴及び授業についての協議をもとに、2学期の授業の単元構想について演習を行いました。研修者からは、授業づくりについて、ペアで助言し合ったり、2学期の授業について見通しをもったりできて良かったという感想がありました。 

 講座Ⅱでは、福島大学附属中学校の菅野賢介先生をお招きし、ICTを活用した授業づくりについて講義をいただきました。講義の資料は、すべてgoogle classroomを利用し、そこで共有できるようになっており、研修者は準備したGIGA端末でgoogle classroomに入り、研修を進めました。音読テストや評価などの演習では、菅野先生のアドバイスを受けながら実際に取り組む姿が見られました。研修者からは、「ICTを活用した授業について学びたいと思っていたので、とても勉強になりました」「テスト結果のデータを分析することで、授業改善につながることを学び、早速活用してみようと思いました」「リテリングの進め方について参考になりました」という感想が寄せられました。

 

 講座で学んだことを、2学期の授業で実践していただければと思います。

 

児童生徒理解教育講座

8月23日、児童生徒理解教育講座を行いました。

午前中は本センター教育支援室長より認知特性や障がい特性に関する児童生徒理解と校内でのケース会議の持ち方について演習を交えた講義を行いました。

短時間でも行えるケース会議の方法に研修者からも実際に行っていきたいとの多くの声をいただきました。

午後は、星槎大学の三田地真美先生にオンラインにて講義を行っていただきました。

子どもの気になる行動の見方と対応の仕方と題して、応用行動分析学をもとにした行動の見取りから支援策の立て方について講義いただきました。また、スクールワイドPBS(Positive Behavior Support=望ましい行動を育てる)の事例から学校全体で子どもへの共通理解に基づいた関わり方をどう推進していくかについてお話しいただきました。

子どもの動画資料から行動のABCフレームを活用して分析しました。

子どもの姿に答えがある。

困っている子ども、悩んでいる保護者にどう寄り添える支援ができるのか。これまでの指導を振り返るよい機会となりました。

 

幼児教育講座②「音楽療法」他

8月19日、幼児教育講座②を福島学院大学より佐藤敦子先生をお招きし、ご講義いただきました。

佐藤先生は、昨年に引き続き、コロナ禍でも園児が楽しめる音楽活動についてご講義いただきました。

前半は先生のご専門である「音楽療法」を取り入れた実践について、後半は楽器やダンス、様々な遊びの工夫を演習しながら学びました。

長胴太鼓による演習。

色音符によるトーンチャイムの演習

一つの曲を完成させるにつれ、参加者にも一体感が生まれました。

ダンスや遊びの演習では、その場で間隔をとりながら行いました。

佐藤先生の情熱あふれるお話と音楽の楽しさが伝わる内容に研修者もぜひ2学期から取り入れたいとのたくさんの声をいただきました。

幼児教育講座①「幼児期の発達障がいとその対応」

8月19日幼児教育講座①として、郡山市より発達支援室ひだまり室長の齋藤忍先生をお招きし、幼児期の発達障がいの理解とその対応について研修を行いました。

学習指導要領に示されている指導のポイントや障がいのある子どもへの具体的な配慮事例などをたくさん紹介していただきました。

市内の幼稚園やこども園、保育所から多くの先生方に参加いただきました。

・「これまで障がいについて『わかったつもり』で指導していた自分に気づいた。

・気になる幼児の特性と重なるお話をたくさん聞くことができた。これからの支援につなげていきたい。

など、たくさんの感想をいただきました。齋藤先生に子どもの行動の見取り方や支援案を講じる上でのポイントを丁寧にお話しいただき、大変理解が深まったようです。ぜひ今回の学びを2学期からの子どもの支援につなげていってください。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校理科)ICTを活用した授業実践等

8月18日(木)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校理科)を実施いたしました。

令和3年度、4年度の理科コアティーチャーの小黒先生を講師に迎え、理科の授業づくりについて講義・演習を行いました。

最強のティッシュの折り方を探る導入で研修者もリラックス。お盆明けですが、多くの先生方に参加いただきました。

講義の前半は「理科の見方・考え方」を生かした授業について先生の実践を紹介していただきながら授業づくりに。そして後半は、様々な教材を紹介いただき、研修者も体験しながら学びを深めました。

コンデンサーに蓄電した電気の量を比べます。

シュリーレン現象を長いパイプを使って観察しました。この他にも星座の観察シートの作成や太陽の動きを空間的に捉える工夫などたくさんの授業のヒントをいただきました。

 午後は授業力向上講座Ⅱとして、福島市立三河台小学校より野口先生にご講義いただきました。理科の授業づくりを子どもの姿から構築する授業づくりについてお話しいただきました。

具体的な子どもの姿や言葉から授業展開を考える野口先生の授業づくりの方法や授業力向上のための省察について学びました。

研修の後半は、ICTの活用場面や方法についてのグループ協議を行い、野口先生の示した6つの視点で整理しました。

班の協議を全体で共有しました。

講師の先生も一つ一つの班の発表をメモしながら助言してくださいました。インプットとアウトプット、様々な角度から授業づくりを振り返る深い学びの時間となりました。

ⅠⅡの講座での学びを2学期からの各校における理科教育の充実にぜひ生かしてください。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校社会)ICTを活用した授業実践等

 8月22日(月)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校社会を行いました。

授業力向上講座Ⅰ(基礎)は、講師の平第三中学校の志賀博史先生から、社会科の本質に迫る授業の設計について、ご講義いただきました。生徒の興味関心を高めるような実物の提示、驚きや笑いをもとにした授業の導入の工夫の仕方など、中学校社会科の授業づくりで大切なことをお話しいただきました。

 授業力向上講座Ⅱ(実践)は、泉中学校の渡邉耕至先生を講師に招き、単元構造ワークシートの活用、思考ツールやICT活用について、豊富な実践をもとにご紹介いただきました。単元構想をもとに思考を繰り返しながら課題解決力を高めていくことの大切さや、生徒の考えを深めるための思考ツールを使った思考の可視化の重要性について、演習を交えながらお話しいただきました。

 研修者からは、「資料の効果的な活用が深い学びにつながると感じた」「指導要領や指導書をもとに、この単元や授業がどのような意味をもち、どのような指導が必要なのかを把握してから準備を進めていきたい」(授業力向上講座Ⅰ)、「しっかりと単元の見通し(問いの構造図)をもって、ICTを活用し思考の可視化をしていきたい」「単元構造ワークシートを見直し、その時間に何をつかませるか、その際に有効な思考ツールはあるかを考えていきたい」(授業力向上講座Ⅱ)などの感想が見られました。

 

 

学校組織マネジメント講座

8月19日(金)学校組織マネジメント講座を行いました。

午前は、当センター指導主事より学校組織マネジメントの概要について講義を行った後、ふたば未来学園高等学校・中学校 副校長 南郷 市兵先生をお迎えし、「カリキュラム・マネジメントの実際」と題して講義・演習をしていただきました。ふたば未来学園での具体的な実践を知ることにより、研修者は自校でどのように応用できるかを考えることができました。「自分の学校でどう生かしていくか考えを共有し、教育目標、学校経営・運営ビジョンの実現に向けて取り組んでいきたい。」「教育目標の実現のために、地域の課題、児童生徒の実態を把握し、教育課程を適切に編成したうえで、実施、評価、改善していくことがカリキュラム・マネジメントだと理解できた。」などの感想が研修者からあがりました。

 

午後は、株式会社ウィネスジャパンコーチングアンドコンサルティング代表取締役 大野 宏先お生をお迎えし、「コーチング技法を生かした組織マネジメント」と題して、コーチングについて講義・演習をしていただきました。大野先生のわかりやすい講義と演習から研修者は「自分に関わる方々の可能性を引き出すために、コーチングの手法を取り入れることができると感じた。」「今回学んだコーチングを子どもたちにはもちろん、若い先生の力を更に伸ばすことに使っていきたい」「実際にコーチングを行ってみたことで、『自分の課題がはっきりする』という効果を感じられた」などの感想があがりました。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校国語) ICTを活用した授業実践等

8月18日に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校国語を行いました。

授業力向上講座Ⅰ(基礎)では、総合教育センター指導主事より、国語の授業アイディアや指導案の立て方などの講義を行いました。研修者から「生徒の実態を把握し、今、目の前にいる生徒にどのような力を身につけさせたいかを考え、授業を構想していくことが大切だと改めて感じた。」「参考資料や授業例がとてもわかりやすく、すぐに活用していくことができそうだ。」などの感想があがりました。

授業力向上講座Ⅱ(実践)では、泉中学校教諭 澤出小百合先生に「教科の特性を生かした授業の展開」というテーマでICTを活用した国語の授業について講義・演習を行っていただきました。澤出先生の実践を聞きながら、実際にデジタル教科書やミライシードを使い研修を深めました。

最後には、研修者がICTを使った模擬授業を行いました。「生徒と同じ立場に立って学ぶことができた。」「ICTを活用した授業が具体的にイメージできた。」などの感想があげられました。

 

初任者研修・新規採用養護教諭研修〈カウンセリング研修〉

 8月17日(水)に、初任者研修・新規採用養護教諭研修〈カウンセリング研修〉を実施しました。

 はじめの講義では、いわき市スクールカウンセラーから「カウンセリングの基本と実際」と題して、カウンセリングの基本的な技法や心構え等について学びました。さらに、演習としてカウンセリングを体験しました。初任者からは、カウンセリングの技法を正しく使うことで話しやすさが変わってくるといった感想も挙げられました。

 次に、市教育相談員から「教育相談との連携と実際」と題して、いわき市の教育相談の状況や教育相談を行う際に気をつけることなどを学びました。子ども自ら自己開示や自己理解をするためにどのようなことが必要なのかを感じることができていたようです。

 最後には、総合教育センター教育支援室梅原指導主事より「カウンセリングマインドを生かした教育相談」と題して、講話がありました。梅原指導主事の経験を基に、保護者に寄り添った言葉かけ、子ども一人一人に合わせた支援の在り方など、たくさんの貴重な経験を共有することができました。

 研修者の感想には、「2学期からの実践に生かしたい」という言葉が多く見られ、実践的な研修で会ったことがうかがえます。一人一人の研修者が2学期の学校現場で生き生きと活躍し、さらに、子どもたちも大きく成長することを願っております。

新任等常勤講師授業研修

 8月4日(木)に新任等常勤講師授業研修を行いました。常勤講師1~2年目の先生方に集まっていただき模擬授業を行い、研修者同士の協議や指導主事からの助言を通して、指導力の向上を図りました。

 常勤講師の先生方は、1学期の間、研修の機会が少ないなかで試行錯誤しながら懸命に授業を行ってきました。そのような先生方が少しでも2学期の授業に自信を持って臨めるように、教育事務所、教育委員会、総合教育センターの指導主事が、各グループに分かれ、一人一人に対して指導助言をしました。

 研修者の感想には、「他の先生方の授業を見ることができ、自分では考えつかないアイディアや発問の仕方など、参考にするべきところが多く、2学期から授業に取り入れていきたい」「普段、他の先生方の授業を見る機会がほとんどないので、いろいろな先生方の授業を見ることができてよかった」「授業の構成、教材研究の仕方などを改めて考える良い機会になった」「日頃の授業で困っていたこと、悩んでいたことについてアドバイスをいただくことができてよかった」などの感想が寄せられました。

 センターでは、これからも講師の先生方を支えていけるよう、研修を充実させて参ります。

発達障がい教育講座(前期)

 8月5日(金)に発達障がい教育講座(前期)を行いました。FR教育臨床研究所所長 花輪敏男先生を講師として、不登校児童生徒への関わり方について研修を深めました。「不登校児童生徒の最終的なゴールは学校復帰である。しかし、形のみではなく、児童生徒自らが判断して歩み出すことができるようにしなければいけない。」「不登校児童生徒はガソリンがなくなっている状態。ガソリンを入れる手立てを正しくとらなくてはいけない。」「関係機関に丸投げになっていないか。学校が主体となって不登校児童生徒に関わっていかなければならない。」など、たくさんのことを学ばさせていただきました。

 10月には、発達障がい教育講座(後期)が行われます。今回の講座で学んだ理論を、2学期に各校で共有し実践したことを基に、研修をさらに深めることができるようにしていきます。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:算数)

 8月3日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:算数)を行いました。

 午前に行われた授業力向上講座Ⅰ(小学校:算数)では、郷ヶ丘小学校の増岡郁子先生を講師として、県の授業スタンダードや市のABCプランに基づいた授業づくりについて研修を深めました。また、増岡先生の実際の授業の様子についてうがったり、隙間時間を使って楽しめる算数教材について紹介したいただいたり、研修者にとって有意義な時間となりました。

 また、午後に行われた授業力向上講座Ⅱ(小学校:算数)では、明星小学校校長 細水保宏先生を講師にお迎えして、研修を深めました。全国各地でご講演されている細水先生からは、算数の授業ばかりではなく、子どもたちに学ぶ楽しさをどのように味わわせるのか、そのための教師の心構えや手立て、さらには学級経営についても、ユーモアたっぷりに実践を紹介していただました。

 どちらの講座も充実した研修となり、あっという間の研修でした。2学期からの各校での算数の授業が楽しみです。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校社会)ICTを活用した授業実践等

 7月29日(金)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校社会)を行いました。授業力向上講座Ⅰ(基礎)では、研修者のニーズをもとに学習指導要領を読みながら小学校社会科で育む資質・能力について確認したり、実際の授業づくりの基本的な手順について考えたりしました。演習では、実際に「知識・技能」「思考・判断・表現」に関する問題づくりを行うことを通して、評価について考えました。

 授業力向上講座Ⅱ(実践)では、磐崎小学校の主幹教諭の星野尊乗先生を講師に招き、具体的な実践をご紹介いただきながら、地域を教材化する視点やICT活用についても学びました。研修者からは、「『提案する社会科』で子どもたちが考えを出し合い、最適解を導き出す力をつけるような楽しく考える社会の授業に変えていきたい」「多くの実践・指導されている先生方から『ICTはやってみないと分からない』との助言を受け、心が軽くなった」「教材研究を深め、楽しみながら子どもたちと一緒につくる授業を目指したい」などの感想が寄せられました。

授業力向上講座Ⅱ(小中:図工・美術)

 7月28日(木)に授業力向上講座Ⅱ(小中:図工・美術)を行いました。研修では、講師の内郷第一中学校の菊池美喜子先生から、消しゴムはんこを題材に図工・美術の指導のポイントについて演習を交えて、ご講義いただきました。

 実際に消しゴムはんこづくりでは、夢中になって制作活動に取り組んでいる先生方の姿が見られました。研修の最後には作品鑑賞会を行い、お互いの作品を称賛しあうとともにそれぞれの作品のレベルの高さに驚かされました。すばらしい作品が並び、さながら作品展のようでした。

 研修者からは、「子どもたちの生活にも潤いを与えるような教材研究をする視点が自分にはなかったので、そういった視点をもって子どもたちが生活に生かしたくなるような題材を授業で扱いたい」「演習を通して、子どもたちが自分の好きなものにこだわって制作していきたいという思いがより分かった」などの感想が寄せられました。

 楽しく充実した研修となりました。

経験者研修Ⅱ教科指導研修③模擬授業

 8月1日(月)に経験者研修Ⅱ教科指導研修③模擬授業を行いました。

 研修者が模擬授業を行い、市研究指導員が研修者の指導者となり、授業改善について研修を深めました。

研修者からは

「授業の焦点化について指導をいただき、どの部分を大切にしたいか、何を伝えたいかをしっかり持つ必要があると感じた。」 

「自分一人では気づけなかった課題やその解決方法について具体的に話し合うことができ、とても勉強になった。今後の教員人生も考えさせられるよい機会となった。」 

「模擬授業のグループが全員違った教科だったので、いろいろな視点から考えたりご指導いただいたりすることができ大変勉強になった。」

 「校種、教科も違う先生方との協議は、自分では気づけないことを指摘していただき、なるほどと思うところがあった。」 

「模擬授業を対面研修で行い、先生方の声を聞くことができたのはとても有意義な時間となった。」

という感想があがりました。

 

特別支援学級等信任担当教員研修②

 7月28日(木)に特別支援学級等新任担当教員研修②を行いました。

 午前には、いわき市総合教育センター教育支援室岩本和典指導主事より、児童生徒の認知の特性の違いやそれに伴う適切な学習環境について説明がありました。「困った子どもではなく困っている子ども」として目の前の児童生徒を見つめ、要因や背景を考えることが何よりも大切であるとのことでした。

 午後には、市内の小中学校から実践発表がありました。湯本第二中学校の渡邉可奈子先生、小名浜西小学校の赤津大治郎先生、植田小学校の和野崎祐子先生の3名です。児童生徒の実態をどのように把握しているのかや子どもたちの実態からどのように自立活動を行っているのか、教職員同士、保護者、関係機関とどのような連携をしているのかなど、具体的な話をたくさん教えていただきました。

 研修の最後には、再び岩本指導主事より、児童生徒の進路を見据えた適切な学びの大切さについて講話いただきました。

 子どもたちの自立のためにできることをみんなで考える大切さを再確認しました。

 

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校・数学)ICTを活用した授業実践等

 7月27日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校・数学)を行いました。

 午前の講座Ⅰでは、市教委赤石大輔指導主事から「教科の本質に迫る授業の設計」と題して、福井県や秋田県の授業動画を視聴したり、ねらいを明確にした単元づくりについて演習をしたりしました。実際の授業を見ての研修は、先生の所作や子どもの反応を基に研修を進めることができ、改めて授業研究の大切さを実感することができました。

 午後の講座Ⅱでは、内郷第一中学校大川原真希子先生から「教科の特性を生かした授業の展開(実践を通して)」と題して、大川原先生が普段の授業の中で大切にしてることを具体的に話してくださいました。疑問、見通し、順調、ひっかかり、達成感・自信、分かる・深まるといったことを大切にした実践は、2学期からすぐに実践できる授業の流れではないかと感じます。

 授業について、単元について、深く学ぶことができた研修でした。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校理科)単元構想とICTを活用した授業実践

 7月29日(金)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校理科)を実施いたしました。Ⅰ(基礎)では、「見通しと振り返り」をテーマに指導案の検討や単元構想について、評価の視点をふまえながら研修を行いました。

授業づくりに生かせる教材を囲みながら授業づくりを語りました。

 全国学力学習状況調査の結果の分析も授業改善の視点として大切です。普段づかいできるような単元構想を演習いたしました。

続く午後の授業力向上講座Ⅱ(実践)では、福島大学附属中学校の渡邊先生にご講義いただきました。

ICTの日常的な取組や附属中学校の授業の実際を紹介いただきました。授業だけでなく生徒会活動などにも、生徒たちはICTを日常的に使用しているそうです。

そして後半の演習では単元を貫く「問い」をつくる実習を行いました。単元構想をする上で、子どもたちの問いを生かしながら探究の過程を構想することが大切です。

タブレットを活用し、一人一人のアイデアの共有をしました。

思考力・判断力・表現力等の育成の一つに問題を見いだす力が示されております。子どもたちにその力をつけるためにも、単元の構想を生かして授業改善を図っていきましょう。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校国語(ICTや新聞を活用した授業実践等)

 7月27日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校国語を行いました。

 授業力向上講座Ⅰでは、平第一小学校 教頭 川崎 修司先生、授業力向上講座Ⅱでは内町小学校 教頭 黒津 牧花先生を講師にお迎えし「教科の本質に迫る授業設計」についてご講義をいただきました。授業力向上講座Ⅰは基礎的な国語の授業設計について、言葉に着目して考えを深める手立てや、話し合いの工夫など国語の授業を考えるポイントをご教授いただきました。研修者からは「発問、話題の設定の仕方が、子どもたちの考えを深める重要な点となる」「国語の本質をより捉えることができた」などの感想があげられました。

 授業力向上講座Ⅱは、ICTを活用した授業例や新聞、読み物を利用した授業例など実践的な取組を紹介していただきました。研修者同士で授業のアイディアを考える時間もあり、研修者からは「実際の指導をイメージできた」という声が多くあがりました。また「ICTや新聞の活用場面を考え、研修者同士で共有したことが大変参考になった」などの感想があげられました。

授業改善講座「リーディングスキルを育むための授業づり」

 7月25日(月)授業改善講座を行いました。経験者研修Ⅱ教科指導研修としても位置づけた講座です。

 文章を正しく読めなければ、どの教科の教科書の内容も理解することはできません。文章の区切り、誰が、何を、どうしたか、などのように文の構造を正しく理解したり、表やグラフを読み取ったりする基礎的な読む力=「リーディングスキル」を身に付けさせることは大切です。教育のための科学研究所 上席研究員 目黒 朋子先生を講師にお迎えし、「リーディングスキルを育むための授業づり」と題してご講義をいただきました。 

 研修者からは「教科書の活用の仕方も理解できた」「まずは自分自身が解像度高く教科書を読めるようにしたい」「演習を行うことで、読み解く際の子どもの立場からのつまずきがわかった」「リーディングスキルについてさらに学びたい」という感想があげられました。

授業力向上講座Ⅱ(小中:音楽)ICTを活用した授業実践

 7月22日(金)に授業力向上講座Ⅱ(小中:音楽)を行いました。講師に、合唱指導で子どもたちを全国大会へ20回以上出場させてきた昭和村立昭和中学校の小寺真紀教頭先生をお招きし、音楽指導の在り方について、豊富なご経験をもとにご講義いただきました。

   小寺先生からは、生徒の心理を考えながら学習課題を設定すること、教えこむのではなく学ばせる意識を持つこと、子どもたちは教師が気付かない楽しさを知っていること、生徒の学習プロセスを評価することなど、日頃の音楽指導で心がけている数多くのことを学ばせていただきました。研修者からは、「わかる→できる→おもしろいと子どもたちが実感できる授業づくりを目指し、まずは指導者として教材の魅力を引き出すための教材研究の見直しから始めていきたい」「1つの教材に向きあい、どのような工夫が必要か、よく分析しなければ良い授業は作れないと思った」などの感想が寄せられました。

 終始、小寺先生の音楽指導への熱い思いを感じることができた研修となりました。

 

学校司書研修④

7月12日(火)学校司書研修④を行いました。

午前は、9つのグループに分かれ、学校司書として必要な業務のデータを残していくため、今年度はどのような内容をまとめていくかなどを話し合いました。「たくさんの意見がでて、あっという間にアンケート作成までできました。チームでの活動の心強さと協調性の大切さを改めて感じました。」「各グループでの話し合いの様子を見て学校司書の仕事の幅広さを実感しました。」と研修者から感想があがりました。

 午後は、福島県主催の「ふくしま未来をひらくプロジェクト読書活動支援者育成事業いわき地区研修会」に参加しました。ビブリオバトルに向けた小野高校での取り組みについてと、震災に関連する読み聞かせの方法について講義・演習を受けました。演習では、学校司書が持参した本をもとにミニ・ビブリオバトルを行いました。

      研修者から「初めての実践でした。決められた時間で面白さを伝えることは難しかったです。」「学校司書として何ができるか考えたいです。」「図書館から発信できる防災を考えていきたいです。」「怖さを伝える大切さを感じました。」などの感想があげられました。

経験者研修Ⅱ教科指導研修①

 7月1日(金)経験者研修Ⅱ教科指導研修①を行いました。

教科指導研修①では、午前中「授業設計の基本」「道徳科の授業の充実について」「特別活動の指導の充実に向けて」について講義・演習を行いました。 日頃の授業について研修者が振り返りながら、熱心に講義・演習を受けていました。

 午後からは、研修者が選んだ教科に分かれ指導案の検討を行いました。いわき市研究指導員の先生方に講師をお願いし、様々なアドバイスをいただきました。研修者からは、「指導員の先生と、じっくり時間をとって話すことができたため、様々なご助言、ご指導をいただくことができ、ありがたい時間だった。」「自分の中でどう指導していこうかと悩んでいたところを、指導員の先生に丁寧にアドバイスをいただき、悩みが解消しました。」などの感想があげられました。

特別支援学級等教育講座

 6月29日(水)に、総合教育センターで「特別支援学級等教育講座」を開催しました。本研修のために、平第五小学校 鈴木華奈先生に授業をご提供いただきました。

 研修のはじめに、橋本支援室長より「充実した授業研究にするために」という内容でご講義いただき、授業を見るうえでの視点を説明していただきました。授業での事実を書き取ること、対象児童が目標を達成したかどうかに着目すること、そして、事後研究の進め方についても確認がありました。

 授業動画は全体を通したものと、対象児童に焦点を当てたものの二つを視聴しました。その後、グループに分かれて、授業の視点について協議しました。協議後の共有の時間には、授業で良かった点や、工夫するとさらに良い点などについての発表がありました。

 研修者からは、「教室がすっきりしていて、落ち着いて学習に取り組むことができる環境だと思った」「授業研究では、評価が着目されることが多いが、子どもの事実から見ていく大切さについて学ぶことができた」「授業を見せていただいて、自分の授業の在り方を見直す研修となった」などの感想がありました。

 児童生徒との丁寧な関わりという点で、特別支援学級だけではなく、どの学級の授業においても参考になる点がたくさんありました。今後の授業づくりや学級経営に取り入れていっていただきたいです。 

 

 

 

 

 

 

初任者研修〈授業研修②〉

 6月30日(木)に初任者研修〈授業研修②〉が行われました。

 始めに、昨年度の初任者から「初任者研修を振り返って」と題して、講話をいただきました。「生徒とのコミュニケーションを大切にした生徒理解」「子どもや先生、保護者との出会いは成長の種である」といった先輩からの温かいメッセージは、初任者にとって励みになる言葉になったようでした。

 また、特別支援教育、生徒指導、特別活動、評価についても研修を深めました。

 それぞれの講義において、「自分だったら・・・」と考える演習が位置づけられており、お互いの考えを交流することで、これまでの授業について振り返ったり、学期末や2学期に向けて意欲を高めたりする姿が見られました。

 初任者の感想には、

 先輩の姿を参考にして、自分に合った生徒指導の在り方を考えていきたい。

 学級の子どもたち全員が生き生きとできる支援を一生懸命に考えていきたい。

 評価をしたまま、ではなく、評価を生かして次の教育活動を進めていきたい。

などのように述べられており、充実した研修であったことがうかがえます。

放射線・防災教育研修

 6月28日(月)に放射線・防災教育研修を実施しました。

今年度は「災害リスクの理解と防災教育~震災教訓に学び、備える~」と題し、宮城教育大学防災教育研修機構・副機構長准教授の小田隆史先生にご講義いただきました。

東日本大震災をめぐる学校の被害の状況やハザードマップの有用性などについてお話しいただきました。

講義の後半では、無料で使用できる防災教育に活用できる様々なサイトをご紹介いただきました。

研修者からは「様々なハザードマップを防災教育で活用したい」「講師の先生のお話や実践、おすすめの資料がたくさん聞けてありがたかった」「学校として自然災害が起きたときにどう対応するか、学区の状況をもう一度見直し教職員間で共有したい」などの感想が寄せられました。

台風や洪水などの自然災害が多くなる時期になります。今回の研修が自校の防災教育、防災計画のアップデートの一助になれば幸いです。

授業力向上講座Ⅰ(小学校外国語)「デジタル教科書を使って」

 6月17日(金)に、総合教育センターで、「授業力向上講座Ⅰ(小学校外国語)」を開催しました。講師は、学校教育課 平子 真紀指導主事です。講座の開始に当たり、ウォームアップ活動として、平子先生の自己紹介クイズがありました。研修者はペアで相談し、児童役となって英語で答えました。

平子先生からは、児童の主体的な活動を引き出す先生と児童とのやり取りの仕方、その際に使える英語、児童の発表に対する英語での褒め言葉など手だてや工夫も紹介していただきました、

 また、後半はまもなく使用可能となる「学習者用デジタル教科書」の使い方について、実際にGIGA端末を操作しながら講義いただきました。今後、外国語の授業において、デジタル教科書の使い方が広がりそうです。

 研修者からは、「他の先生方と外国語の授業について情報共有する時間があって、充実した研修になった。」「単元構想について勉強になったので、今後活用していきたい」「英語が得意ではないが、教えていただいた英語の褒め言葉を使っていきたい」「今後活用したい情報がたくさんあったので、中学校でも取り入れてみたい」というような感想がありました。外国語の授業づくりに、前向きな気持ちをもつことができたのではないかと思います。本研修を、今後の外国語の授業に生かしてほしいです。

ALT研修

6月10日(金)に、総合教育センターで、ALT研修を実施しました。コロナ禍で延期になっていた新規ALTの来日でしたが、昨年の10月から再開し、ようやく最後の新規ALT、中央台南小学校のケリス・トンプソン先生が着任しました。ALT研修に初参加となったこの日は、27人のいわき市のALTが初めてそろった研修となりました。

その後、7月9日(土)、7月10日(日)に開催する、小学校イングリッシュ イマージョンキャンプ(EIC)の準備をしました。ALTたちが、英語を使った楽しい活動を準備していますので、参加する小学生のみなさん、ぜひ、楽しみにしていてください。 

小学校外国語教育研修

6月3日(金)に、体験型経済教育施設エリムを会場に、「小学校外国語教育研修」を実施しました。小学校の先生方が外国語科、外国語活動の授業について学ぶ悉皆研修です。

講師として、明海大学 教授 百瀬 美帆先生をお招きいたしました。百瀬先生は、NHKラジオ第二放送の「中高生の基礎英語 in English」の講師としてもご活躍されており、また百瀬先生には、本センターが拠点校の1つとして実施している研修「小学校外国語等講座 MEIKAI-JOEプラス」でも、お世話になっています。

研修では、令和2・3年度、本センター研究調査員を務めた郷ヶ丘小学校の大瀧美穂先生の実際の授業動画を視聴しながら、大瀧先生の授業づくりについて、百瀬先生から場面ごとに工夫している点や効果的な支援などを具体的に解説していただきました。

研修者からは、「これまで英語に自信がなかったが、今回の研修を受けてどんどん英語を使っていこうという気持ちをもつことができた」「実際の授業を見ながら、専門の先生に解説、分析していただいたので、とても分かりやすかった」「授業者が楽しんで積極的に英語を使うことで、子どもたちに伝わることが分かった」などの感想が寄せられました。外国語の授業に不安があった先生の背中を押し、迷っていた先生は自信をもつことができた、そんな研修となりました。

大瀧先生のように、先生方自身が外国語の授業を楽しみ、その楽しさを子どもたちに伝えていってほしいと思います。 

   

                                          

 

  

 

常勤講師授業研修

 5月27日(金)には、3~5年目の常勤講師の先生方を対象とした授業研修を行いました。先生方には、中学校、小学校と養護助教諭に分かれて模擬授業を行っていただき、指導主事から指導助言をさせていただきました。

 感想を見ると、「他教科の先生の授業を見せていただき、普段気付けないようなことも気付くことができた」「自分がどうすべきか悩んでいた導入の部分についてご意見を伺うことができ、生徒の意欲を高める手立てを考えることができた」(中学校)、「模擬授業を他の先生と見せ合ったことで、提示の仕方など参考にしたいことがたくさんあった」「他の先生の授業を参観したり、自分の授業を見てご指導いただいたりする機会が少ないので、もっとこうした研修に参加して授業力を上げていきたいと思う」「もっと研修に参加して技術なり知識なりを身につけなければと思った」「同じ特別支援学級の先生と同じグループで話ができてよかった。授業での大変なところや生活面でのこと等、意見交換できる機会はとてもありがたかった」(小学校)、「他の先生方の授業を見られる機会が今までほとんどなかったので勉強になった」「使用教材が様々で、授業の計画を立てる際の視野が広がった」(養護助教諭)などの意見が見られました。

 総合教育センターでは、引き続き、常勤講師の先生方の学びへの思いに寄り添った研修を進めていきたいと思います。

情報教育主任研修

 5月18日(水)に情報教育主任研修を行いました。GIGAスクール構想実現に向けて、今の取組を振り返るとともに今後の進め方について、講義、実践発表、協議を通して理解を深めました。講義では、環境整備や情報教育主任の役割についてハード面とソフト面からお話しさせていただきました。実践発表、協議では、小学校は夏井小学校、中学校は内郷第一中学校の先進的な取組をご紹介いただくとともに、その発表をもとに小グループで協議を行いました。

 参加者からは、「ICTサポーターとの校内研修の時間を確保したい」「GIGAスクール、情報教育の推進のための研修の進め方、取り組み方を考えていかなければならない」「情報活用能力の育成を図る最新の教育情勢についての理論と実践例を学ぶことができた」「これまでの情報教育、ICT教育に対する考え方を変わるべきであるということが分かった」「今後のICT教育は、更にスピードも内容も進化し、とにかく授業内においては重要な位置づけになっていくと感じた」(小学校)、「やらなければ何も見えない、向上もしないことを考えてチャレンジしていこうと思う」「やってみることがまず大事だと思った」「自校での課題を探り、校内研修会を開くことで学校全体のスキルアップにつなげていきたいと思う」「デジタル・シティズンシップ教育を進めていくために参考となる動画を紹介していただき、生徒に話をしようと思った」(中学校)などの感想等が寄せられました。

 GIGAスクール構想実現に向けては、まだまだ多くの課題がありますが、子どもたちがICTを使って未知の課題を解決できる資質・スキルを身につけられるように、引き続き指導を重ねていくことが大切ですす。

学校司書研修②

 5月24日(火)学校司書研修②を実施しました。

 総合図書館の4階学習室において、総合図書館の方から新しい蔵書についてご説明いただきました。また、今年度新たに学校司書になった方々に、総合図書館の使用方法について詳しく教えていただきました。総合図書館の皆様には、本研修のために会場作成から図書の準備等のご協力をいただき感謝申し上げます。

 今回の研修の中で、学校図書館にどのような本を置いたらよいのかについて考えました。「学校によって学校目標や教育課程、目指す児童生徒像が異なっているので、学校司書教諭と十分に連携する必要があると感じた」「学校の選書基準があるとよい」「教育課程の展開に寄与できる図書の情報を提供していきたい」などの声があがりました。

 

研修主任研修

5月20日(金)に、総合教育センターにおいて「研修主任研修」を実施しました。

今年度は、小学校と中学校を別開催とするとともに、現職教育における研究の進め方や具体的な取組などについて、県内の先進校から研修主任をお招きして行いました。

小学校は、郡山市立芳山小学校 吉田 ひとみ先生に、動画を用いて子どもたちの実際の姿を示していただきながら、具体的に大変わかりやすくご講義いただきました。研修者からは、「せっかくやるなら楽しい研修にという言葉を聞いて、その通りだと思った」「子どもの姿や思いを大切にし、方法論や技術に偏らない研究にしていきたい」「一人ひとりの子、個に寄り添っての授業が大変参考になった」という感想が寄せられました。

中学校は、郡山市立郡山第二中学校 五十嵐賢一先生から、新学習指導要領の実施に向け、継続的に取り組む中での苦労や課題解決に向けた取組実践についてご講義いただきました。研修者からは、「現職教育の進め方やテーマの設定の仕方、授業を見る視点などが大変参考になった」「現職教育の一年間の流れがよく分かり、見通しをもつことができた」「ポイントを1つに絞った指導案の作成や、事後研修会の持ち方などが勉強になった」などの感想がありました。

お二人の先生は、それぞれ校務や学校行事等のお忙しい中、いわき市の先生方のために講義の準備をしてくださいました。現職教育についての資料の提供もあり、心より感謝申し上げます。

ぜひ現職主任の先生方には、本日の研修を生かし、各学校での現職教育の推進にお力を発揮していただければと思います。

 

保健主事研修

5月17日(火)に、「保健主事研修」を実施しました。1講義では、学校教育課 上遠野博指導主事から、「学校保健と保健主事の役割」についてご講義いただきました。

2講義・演習では、「食物アレルギーへの対応」について、かしま病院 総合診療科 医師 永井拓先生より、学校現場で注意すべきことやエピペンの使い方の演習も含めてご講義いただきました。

3講義では、学校教育課 佐竹初江指導主事から、「健康教育の現状と課題」と題して、いわき市の小中学生が抱える健康に関する課題についてご講義いただきました。

 研修者からは、「保健主事として養護教諭と連携して自校の健康課題が解決できるよう取り組んでいきたい」「医師の方からエピペンの使い方について聞くとことができてとても参考になった」「食物アレルギーについて改めて分かったので、職員と共有していきたい」などの感想がありました。

 各校の抱える健康課題の解決に向け、本研修の内容を活かしていただければと思います。

 

初任者研修〈授業研修①〉

 5月26日(木)に初任者研修〈授業研修①〉を実施しました。今回は新型コロナウイルス感染症対策として、全員で集まることを避け、午前の講義をオンライン研修で、午後の少人数による協議を集合研修で行いました。

 午前の講義「いわき市の学校教育の現状と課題」では、いわき市教育委員会学校教育課長より、いわき市がどのような教育を目指しているのか、子どもたちにどのように育ってほしいのかを明確にする施策等についてわかりやすくご講義いただきました。後段では、学校教育課長自らの経験を基に、初任者の先生方にどのような教師に育ってほしいのかについてもお話しいただきました。また、講義「授業作りの基礎・基本」では、センター指導主事より、子どもの思いや願いを大切にした授業づくり、子どもたちがたくさん話す、表現する授業づくりについて講義を行いました。

 午後の研修では、それぞれ研究授業に向けて指導案づくりを行いました。本時の授業ばかりではなく、単元全体を通してどのような力を子どもたちにつけていきたいのかを考えることができました。

 同学年担当、同教科など、初任者が互いの考えを伝え合う積極的な姿に、頼もしさを感じました。

水泳指導者研修

 5月24日(火)に水泳指導者研修が行われました。

 午前中は、スウィン大教スイミングスクールいわきを会場に、スイミングコーチを講師として、発達段階に応じた泳法指導を行いました。研修者からは「泳法指導をする際のポイントをいくつも知ることができ、授業でのイメージをもつことができた」「これまで指導していた中で見えていた課題、分からない点などが改めて明確になり、指導に生かすポイントを多く吸収することができた」などの感想が寄せられました。

 また、午後からは会場を総合教育センターに移し、学校教育課上遠野指導主事より「水泳指導上の安全管理の徹底について」の講義を行いました。楽しい水泳学習に臨むための環境や配慮すべきことについて具体例を基にわかりやすく講義していただきました。

 水泳学習が始まる前の充実した研修になったことがうかがえます。

生徒指導主事研修

5月25日に生徒指導主事研修を開催いたしました。

本研修は、不登校・いじめ等対策推進事業(域別シンポジウム)として県と共催の研修となっております。

複雑化する学校で抱える課題に対し、具体的・実効的な指導の在り方についての研修を深めるため各校の生徒指導の中心となる先生方が集まりました。コロナ渦の影響もあり、集合しての研修は3年ぶりの開催となりました。

不登校対応の実践発表では、不登校の子どもたちをどう捉えるか、一人ひとりに寄り添い考え方を変えて対応することの大切さを共有しました。

不登校の未然防止、早期発見、早期対応に向けた組織的な対応について協議しました。

いわき市教育委員会主任指導主事から、いわき市の生徒指導の現状をふまえ生徒指導主事に期待される役割について話がありました。

最後に東京医療保健大学の渡會睦子教授より「命を育む教育」と題し、思春期の子どもたちに対する脳科学的側面、心理的な側面からのアプローチなどをお話をいただきました。今を大切にすることが、将来の自分にチャンスを残すこと・・・。問題行動の背景には様々な要因がありますが、生徒指導主事の先生方を中心に、子どもたちが自分を大切できるような温かい関わりを進めていきたいものです。

特別支援教育コーディネーター研修

 5月19日(木)特別支援教育コーディネーター研修を行いました。講師に文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 特別支援教育調査官 加藤 典子様をお迎えして「コーディネーターの役割と各学校の取組み」という内容でご講義いただきました。研修者からは「特別支援に関わる新しい情報をたくさん盛り込んだ講義で大変参考になった」「具体的に何をすべきかが分かり、毎年確認できる内容だった」「演習が楽しかったので、校内の会議などでやってみたい」等の感想があがりました。

コロナウィルス感染症対策のため、3年ぶり集合研修開催となりました。今年度も感染症対策のため、3会場に分かれ、話し合う時間も短く設定いたしました。講師の加藤先生、研修者の皆様にはご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。

 

初任者研修・新規養護教諭研修一般研修②

 5月12日(木)初任者研修・新規養護教諭研修一般研修②を行いました。いわき海浜自然の家を会場とし、教員としての基本的な心構え、コミュニケーション能力や協調性などの資質向上、また新採用教員同士の横のつながりもつことに重点をおき研修を実施しました。

 所長あいさつがあり、本日の研修の目的を確認したあと、オリエンテーリングを行いました。

 

 研修者からは、「初対面の人と協力して問題を解いたり、コミュニケーションをとったりでき、とても楽しかった。子ども目線で問題を解いたり探したりする活動が有意義であった。」といった声か聞かれました。

 午後は、いわき市小学校長会長 平第一小学校長 髙野 淳一先生から講話をいただきました。髙野先生の実践的で具体的な話から、研修者は「大変参考になりました。特に教科指導と特別支援教育については、今から実践できることが多く、さっそく明日から取り入れようと思いました。」「これから始まる教員生活の10年間はまず吸収することに重きを置いていきたい。」「とにかく聞いて、読んで、参加してたくさんインプットしていきたい。」などの感想が寄せられました。

 講義のあとに、グループごとに1ヶ月の勤務について振り返る時間を設けました。

「同じ悩みを抱えているからこそ真に迫った解決策を提示してもらえたり、励まし合えたりでき楽しかった。」「初任者の先生方と初めて集まって話すことができ、とても充実した時間であった。」という感想が多く、実際に集合して研修を受けることのよさを実感していたようです。

 今後も、新型コロナウイルス感染症への防止対策を講じながら、初任研を進めてまいります。ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

経験者研修Ⅰ・養護教諭経験者研修Ⅰ・幼稚園経験者研修Ⅰ〈全体研修〉

 4月26日(火)、今年6年目を迎えた教諭、養護教諭、幼稚園教諭の先生方を対象に、経験者研修Ⅰ〈全体研修〉を行いました。全体会では、センター所長より「教職5年経験教職員としての心構え」として、使命感、専門性、人間力、変化を受け入れられる柔軟性などについて講話があり、管理主事からは、「教職員としての服務と勤務」として、具体的な場面を取り上げながら、不祥事防止に関して、ご講義いただきました。

  

 小・中学校の先生方の分科会では、「学力向上に向けた指導の改善」と題して、「主体的・対話的で深い学び」の視点を踏まえた授業改善、「令和の日本型学校教育」を目指して、個別最適な学びと協働的な学びを充実させることの重要性などをお伝えしました。途中、Microsoft Teamsを使った共同編集を行いながら意見交流をする演習も行いました。

 

 養護教諭の分科会では、「これからの養護教諭の役割」「保健室経営の現状と課題」について、学校教育課指導主事から具体的な話があり、研修者にとってこれまでの勤務を振り返り、今後に生かすことができる研修となりました。

 幼稚園教諭の分科会では、「学級経営の充実に向けて」について、こども支援課指導教諭より、ご講義いただきました。学級経営の充実に向けて身に付けていきたい5つの力について、具体的な事例と自己評価リストをもとに研修を行いました。今の自分を見つめ直し、これから自分が向かう方向性について真剣に考える機会となりました。

 研修後の感想では「5年経験した自分に求められる姿や資質についてもう1度考え、5年後の自分について見通しをもちながら職務にあたりたい。」(教諭)、「子どもたちの健康課題のみに意識がいってしまっていたので、その背景に何があるのかを考えながら対応にあたりたい。」(養護教諭)、「常に学び続けていくことや人と丁寧に関わっていくことの重要性を感じることができた研修になった。」(幼稚園教員)など、それぞれに学びの多い研修になったようです。

経験者研修Ⅱ・養護教諭経験者研修Ⅱ・幼稚園教諭経験者研修Ⅱ(中堅教諭等資質向上研修)

 4月27日(水)に経験者研修Ⅱ・養護教諭経験者研修Ⅱ・幼稚園教諭経験者研修Ⅱ(中堅教諭等資質向上研修)を行いました。

 初めに、教育長あいさつ、次に学校教育課課長から服務・勤務について講義を行いました。

 小中教諭、養護教諭、幼稚園教諭とそれぞれの会場にわかれての研修では、学校・園経営への参画、役割等について指導主事が講義・演習を行いました。

 また、研修者は、1年間の研修の進め方や研修計画の作成についても検討し、今後の研修の道筋を明確にしていました。

 研修者から、「中堅教諭として学校経営に参画していく立場だということを自覚していきたい」「具体的な方法を実践していきたい。」「今後さらに教諭としての資質向上を目指していきたい。」という感想が多くあがりました。

経験者研修Ⅲ・養護教諭経験者研修Ⅲ<全体研修>

 4月20日(水)に「経験者研修Ⅲ・養護教諭経験者研修Ⅲ<全体研修>」を行いました。小中学校の先生方は、20年の勤務を、養護教諭の先生方は15年の勤務を振り返り、今後に生かす研修として設定されている研修です。

 総合教育センター所長から、リーダー的教職員として期待される具体的な役割や行動についての講話、また学校組織マネジメントの視点についても学びました。

 その後、経験者研修Ⅲ・養護教諭研修Ⅲに分かれて、それぞれの課題解決に向けての協議や考えを共有しました。

 研修者からは、「自分の職務について、課題や問題を見直すだけではなく、特異性を伸ばすことも大事だということが分かりました。」「経験者研修Ⅲを1つのチャンスとしてとらえ、今後の自分の在り方を考えていきたいと思います。」「自分の今までの教員生活を振り返り、同じ立場の先生方と思いを共有できたことはとても有意義でした。」といった感想がありました。

 今後、先生方には学校のリーダー教員として、その力を存分に発揮していただきたいです。

 

 

ミドルリーダー養成研修〈全体研修〉

4月25日(月)にミドルリーダー養成研修を行いました。

総合教育センター所長の講話から、ミドルリーダーとして「つなぐ」「育てる」ことを意識していきたいという感想が多くあがりました。

学校教育課管理主事からの講義や総合教育センター指導主事からの講義・演習では、今までの自分を振り返り、ミドルリーダーとして何をしていくのか、具体的に思い巡らしていました。また、各自・各校の課題を考え、積極的に解決策を提案していました。

学校司書研修①

4月22日(金)に今年度初めての学校司書研修を行いました。新たに5名の学校司書を迎え、学校司書としての勤務・服務について研修を行いました。

また、参加した司書からは積極的に意見が出され、学校図書館を活性化させるための充実した話合いがなされました。

 

経済教育研修(オンライン研修)

4月19日(火)経済教育研修を新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンライン研修にて実施いたしました。

今年度は、小中学校での学習がつながる教育活動となるよう小学校、中学校合同で開催しました。

また過去2年間、エリムでの体験活動が実施できていない状況を踏まえ、久しぶりの開催に向け、キャリア教育の視点とファイナンス・パーク、スチューデント・シティの実際について講義を行い、改めて活動の目的とポイントを確認することができました。

 

講義後には、ZOOMのブレイクアウト機能を使い、合同で実施する小学校間での打ち合わせを行いました。

ぜひ実施に向け、各校においては事前学習等の準備を進めていただきたいと思います。

 

 

部活動担当者研修

4月18日(月)新型コロナウイルス感染症拡大防止ため部活動指導者研修を会場とオンラインのハイブリッド型研修で実施いたしました。

会場には11名の部活動指導員の方々が辞令交付式の後に本研修を受講しました。

学校教育課指導主事より、部活動の位置づけ、休養日や活動時間、大会への参加、そして保護者との連携についていわき市立小中学校部活動運営方針をもとに講義がありました。

研修者からは「部活動の意義を保護者に理解してもらい、協力を得られるよう連携を大切にしていきたい」「子どもや保護者の立場で部活動を見直していきたい」「小中学校の部活動指導者が、共通認識をもつために必要な研修であると感じた」などの感想が寄せられました。

各校においては、まずは本研修の内容を学校全体で共有し、効果的な部活動運営に向けて職員間の共通理解のもとに進めていってほしいと思います。

新任等常勤講師研修

 4月12日(火)に、講師経験1年目と2年目の先生方を対象に新任等常勤講師研修を行いました。「教師としての心構え」「教職員としての服務と勤務」「生徒指導」「特別支援」「授業の進め方」」、養護助教諭の先生方は、「保健室経営」について、1日をかけ多岐にわたり学びを深めました。大学を卒業したばかりの1年目の先生にとっては、初めての社会人、初めての学校での仕事ということで、大きな不安を抱えている様子が今年も多く見られました。そんな講師の先生方の不安を少しでも和らげられるように、担当一同、講義をさせていただきました。

 受講者の先生方からは、「不安なことはまだあるが、前向きに頑張ろうと思えるきっかけにすることができた」「様々な面から教員としてあるべき姿、やるべきことが確認できた」「講師であっても、一人の教師である自覚を持ち、子どもたち、保護者の方々から安心・信頼を得られるような教師になれるよう精進したい」など、心強い感想が寄せられました。

 総合教育センターでは、引き続き、講師の先生方の不安が少しでも解消されるように各種研修を通してサポートしていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

学校司書研修⑩

 3月16日(水)に今年度最後の学校司書研修を行いました。

 子どもたちが読書に親しむために、ビブリオバトル、ブックトーク、読み聞かせの実施や、展示の工夫など、今年度の様々な取組みを発表しました。コロナウイルス感染症予防のため、学校図書館の利用に制限がありながらも、読書量が増えた、高学年の読書冊数が昨年度より伸びたという報告もありました。

「ファイナンス・パーク」出前講座

 令和3年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、体験型経済教育施設 Elim(エリム)での活動はすべて中止といたしましたが、中学校の「ファイナンス・パーク」につきましては、出前講座により実施してまいりました。昨日は、最後の出前講座を実施しました。

 どの学校においても、一人ひとりが与えられた条件の中で考えを巡らせ、楽しみながらも真剣に将来の生活を思い描いていました。

 児童生徒の安全と健康を第一に考えての活動中止でしたが、学校関係者並びに関係企業の皆様のご理解とご協力に、改めて心より感謝申し上げます。 

 【いわき市立湯本第三中学校の活動の様子から】

 

 

初任者研修「授業研修④」

 1月27日(木)今年度最後の初任者研修「授業研修④」が行われました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ZOOMを使ったオンライン研修となりました。

 午前中は、初任者の先生方がブレイクアウトルームを活用して、同じ学年や教科に分かれ、1年間の授業の振り返りを行い、次年度に向けての課題を考えました。「発問の吟味」「単元全体を考えながら評価計画を立てていくこと」「ICTの効果的な活用」「授業中における児童の自己肯定感の涵養」「時間の有効活用」など、研修者それぞれが2年次に向けての課題をもつことができました。

 午後は、センター所長の講話、2年次研修「社会体験研修」についての事務連絡後、今年度2年次研修を行った先輩教師からの2年次研修課題研究の発表を聞きました。先輩教師の様々な取り組みを聞くことで、次年度に向けて、研修の意欲向上につながる素晴らしい研究発表でした。後半は、初任者研修指導教員の先生方からご講話をいただきました。「2年次研修を行う上での心構えや」「今後の教育界について」「教師として」「大人として」たくさんの学びのある内容でした。きっと初任者の先生方の心に残る言葉やメッセージを、たくさんメモすることができたことと思います。

 初任者の先生方、1年間の初任者研修お疲れ様でした。そして、これからも積極的に研修に励んでください。我々、総合教育センター所員一同、先生方の成長を楽しみにしております。