2018年12月の記事一覧

NEW 特別支援学級等新任担当教員研修②

 

       

   12月26日(水)は体験型経済教育施設(Elem)において、今年度2回目の特別支援新任担当教員研修を実施しました。

 午前は「教育課程編成に向けて」、午後は「教育課程編成の実際」をテーマに、講義・演習を行いました。教育支援室指導主事の講義により、受講した先生方は来年度の教育課程編成に向けて法的根拠や学習指導要領に基づいた知識を習得するとともに、演習では参加者どうしがこれまでの使用してきた教材・教具を紹介し合ったり、悩みについてアドバイスし合ったりしました。

 受講した先生方の感想をどうぞご覧ください。 

「教育課程をじっくり見直す機会になり、自分の中でこうしていきたいという思いをもつことができた」

「昨年度の編成の意図や計算方法がよく理解できないまま進んできたが、どのように編成していけばよいかわかった」

「研修の中にグループ協議を入れていただき、疑問が解消されたり、いろいろな実践が分かったりして、とてもためになった」                  

「この1年間で『特別支援教育のことを知らなかった自分』から『少し分かる自分』に変化したように思う。教材教具の紹介では、指導に役に立つものばかりで、ぜひ購入したり作成したりしていきたい」等の感想が寄せられました。

    各校の特別支援教育の更なる充実に向けて、3学期、そして来年度へ向けて準備が始まっています。

幼稚園新規採用教員研修 一般研修④

 12月26日に「幼稚園新規採用教員研修 一般研修④」が行われ、18名の先生が受講しました。今年度採用された幼稚園の先生方にとっては、今回がまとめの研修となります。

 

 はじめに研修調査室長より、今の自分の課題と今後の見通しについての話があり、先生方は指標を元に考えていました。

 続いて今年度採用2年目の先輩教諭から多くの実践例や、自身の悩みをどのように解決しているかのお話をいただきました。

 

 午後は、玉川幼稚園の西丸尚代園長先生より、「幼児理解の方法と評価」についてご講義をいただきました。子どもの日々の姿を見取る際には「根気強く接していく」「言動の裏を推測する」ことが大切であるという助言がありました。

 最後にこども支援課の総括指導教諭から、2年目に向けての話がありました。参加した先生からは「先生が楽しそうにしていることが、子どもも楽しいと思うことにつながるという話が心に残った」「2年目以降の自分の成長に何が必要なのかが明確になった」などの感想が寄せられました。ご講義いただいた先生方、ありがとうございました。

 幼・小・中いずれも冬休みに入りました。2学期、全力で子どもと接してこられた先生方、まずはゆっくり静養され、年明けの3学期、再びたくさんの笑顔とアイディアで、子どもたちの学びを支えていただきたいと思います。

授業力向上講座Ⅲ 中学校国語

 12月18日に湯本第一中学校にて「授業力向上講座Ⅲ 中学校国語」を行いました。

 講師に、筑波大学附属中学校の岡田幸一先生をお招きし、中学校1年生のクラスで話し合いの授業を行っていただきました。

 谷川俊太郎の詩「クリスマス」を教材に、朗読の仕方についてグループで意見を出し合い、まとめていく授業でした。生徒たちは、自らの解釈をもとに話し合い、読み深めていきました。

 授業後の講義では、「主体的・対話的で深い学び」について、実践例をもとにお話いただきました。夏目漱石の「坊ちゃん」を使っての授業の紹介などがあり、参加した先生方からは「めあてのもたせ方や話し合うテーマの設定などが大変勉強になった」「少ない指示で子どもをしっかりと学習に向かわせる指導力に感嘆した」「教師のしかけや言葉かけ一つで、子どもたちの学びが変わるということを再認識できた」などの意見が寄せられました。

 国語に限らず、どの教科の学びにおいてもあてはまる指導技術や、授業についての考え方を学ぶことができました。岡田先生、貴重な機会をありがとうございました。会場を提供してくださった湯本第一中学校の先生方、お世話になりました。

 

授業力向上講座Ⅲ(中学校数学)

 平成30年12月13日(木)泉中学校にて、「授業力向上講座Ⅲ中学校数学」を行いました。

 講師には、筑波大学附属中学校の小石沢 勝之先生をお招きし、中学校1年生に対して空間図形の単元での数学の授業を行っていただきました。

 本時は、立体図形における直線の平行の位置関係について生徒に考えさせる場面でした。生徒は、これまでの学習で学んだ平行の概念を活かしながら、ねじれの位置にある状態について理由を一生懸命説明しようとしていました。生徒の表現した素直な考えを丁寧に扱うことの大切さを学びました。
 

 授業の後には、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善について小石沢先生からご講義いただきました。豊富な実践例や理論に裏付けられた貴重なお話から、具体的な授業改善の方法を学ぶことができました。
先生方からは、
「発問の仕方や生徒とのやりとりの仕方などがとても参考になった。同じような機会があったらまた参加したい。」
「感覚で理解できるところを定義して言葉で表現する大切さをとても感じた。ぜひ授業でも行っていきたい。」

「小学校の既習事項と中学校の学習の接続、高等学校への発展まで伺うことができ、日々の授業改善へのアイディアもいただけてよかった。」

といった感想が寄せられました。

参加した先生には、是非本日の学びを実践へとつなげていただければありがたいです。
小石沢先生、本日は本当にありがとうございました。

授業力向上講座Ⅲ(小学校社会)

 授業力向上講座Ⅲ第三回目は、筑波大学附属小学校から由井薗健先生をお迎えし、小学校社会の講座を実施しました。湯本第一小学校5年生で「公害」の学習で飛び込み授業を行っていただきました。子どもたちが教科書や地図帳、資料集を開きたくなる、調べたくなる「必然性」を生み出すことにより、子どもたちを主体的な学びに導く授業を参観させていただきました。

 

 

受講したみなさんの感想をどうぞご覧ください。

・「会話」と「対話」の違いを改めて考えさせられた。
・子どもの「えー」というつぶやきを大切にし、心が動いた瞬間を逃さずに深い対話ができるように心がけたい。
・主体的・対話的という点で漠然としていた点が一つ明確になった。その実現に向けて、どんな実践を重ねていけばよいか、具体的に見えてきたことを実践していきたい。
・子どもの気づきや学びを「子どもの手柄にする」、体と頭と心を使って学習する「汗をかく社会科」という言葉が印象的だった。
・子どもたちが教材と出会った時の反応が印象的だった。教材提示がいかに子どもの心をつかむか、自分事としての学習問題を生み出せるかにつながると感じた。
・「事実的知識を問う学習問題」で終わるのではなく、「概念等に関わる知識を問う学習問題」につなげていく授業を来週からつくっていきたい。
・素晴らしい授業を生でみることの大切さを実感した。本では学ぶことができない由井薗先生の雰囲気を味わうことが出来てよかった。中学校の教員でも大変勉強になる内容ばかりだった。