2023年1月の記事一覧

授業力向上講座Ⅲ(中:数学)

 1月24日(火)に好間中学校を会場として、筑波大学附属中学校より石黒 友一先生をお呼びし、授業力向上講座Ⅲ(中:数学)を行いました。

 前半は、好間中学校1学年を対象に、累乗の指数の学習内容で授業を行っていただきました。「100畳の畳に、はじめの畳には一粒の米粒を、次の畳には倍の米粒を、さらに次の畳にはさらに倍の米粒を・・・」と褒美を要求した家来とそれを用意した殿様。果たして米粒は何粒必要なのか?

 生徒たちは、米粒の多さ、倍々と増えていく数のおもしろさを感じながら学びを進めていきました。

 後半の講義では、「主体的で対話的で深い学びに向けた授業改善」と題して、生徒のわくわく感を引き出すこと、体験を通した学びにすること、実感を伴った振り返りをすることなどについてご講話いただきました。研修者からは「目の前の生徒の実態を捉え、教材研究をしていきたい」「教科書をアレンジして生徒のわくわく感を引き出したい」といった感想が挙げられました。

 10年に一度の寒波が迫る中、充実した研修を行うことができました。

 

学校司書研修⑧⑨

 12月19日と1月20日に行った学校司書研修では、学校司書が読みきかせの工夫や、コンピュータ管理の便利な使い方、図書館オリエンテーションの仕方などを発表しました。10月から各班に分かれて話し合いを重ねてきており、発表は熱の入ったものとなりました。

教職2年次研修〈教科等指導研修〉

 1月19日(木)に、教職2年次研修〈教科等指導研修〉を行いました。今回の研修は、それぞれの先生方が、2年次研修として1年間かけて取り組んだ課題研究の発表を中心に進めました。各自で課題を設定し、その課題解決に向けて手立てを考え、日常の取組みや授業実践等を通して研修しました。

 参加した先生からは、「2年目の先生方が自分と似た悩みや課題を感じていることに少し安心した。負けずに、今日の学びを生かしたい」「2年目の研修を終えたが、毎日が研究であり、ずっと続くことであると思うので、これからも初心を忘れず、日々、向上する気持ちを持ち続け、子どもたちに関わっていきたい」

 同じ教職2年目の先生がどのようなことを課題として捉えているのか、その解決にむけてどのような手立てを工夫してきたのか等、発表を聴くことは、どの先生方にとっても刺激的なものだったようです。教職3年目に向けて頑張っていこうとする気持ちが、多くの先生方から感じられる研修となりました。

令和4年度 教育研究発表会(R5.01.13)

<第1部 分科会>

 教科部会及び教科外部会の全8部会の調査研究委員が各会場に分かれ、1年次の成果と課題を発表し、参観者と協議を行いました。
 教科部会は、①「主体的・対話的で深い学び」の視点による授業改善を推進し、児童生徒の資質・能力を育むための単元構想の工夫、②ICT機器を効果的に活用し、学習内容の習得・活用を図るための手立ての工夫、の2点を重点課題とし、授業実践を通して各教科における「見方・考え方」を活用した学びの具現化を図る取組みを発表しました。
 また、教科外部会は、①児童生徒の道徳的判断力や道徳的心情、道徳的実践意欲、道徳的態度を高めるために、「考え、議論する道徳」の在り方、②本市が抱える喫緊の課題に対して、それらの解決に向けた組織的な指導・支援の在り方、授業及び学級活動、学校行事等における支援の在り方について発表しました。
 多くの会場で、参会の皆様が熱心に協議する姿が見られ、児童生徒をよりよく伸ばしたいという市内の先生方の熱意が感じられました。

 <第2部 全体会>
 第2部の全体会では、大阪市立大空小学校初代校長の木村泰子先生から「『みんなの学校』から学ぶ見えない学力の育て方」と題して、ご講演いただきました。「すべての子どもに学習権を保障する」ための、子どもや保護者、そして地域の「みんなの学校」という理念、また、これからを生きていく子どもたちにとって大切な力となる「見えない学力」について、具体的な実践に基づいたご講演をいただきました。
 参加者からは、「子どもたちのために本当に大切なことをもう一度考え直したい」「自分の日々の生徒との関わりを変えていくべきだと感じた」「心に突き刺さる話だった。子どもを思う愛情の深さに感動した」「これまでの講演で初めて涙が出そうなほど心打たれました」など、教師としての自分自身を問い直したことが感じられる感想が多く寄せられました。