2017年11月の記事一覧

授業力向上講座Ⅲ(小学校算数)

11月30日(木)いわき市立平第一小学校にて
授業力Ⅲ算数を開しました。
 講師には、筑波大学付属小学校の大野 桂 先生をお招きし、
5年生算数での面積の飛び込み授業を行っていただきました。
 授業の中で子どもたちの考えを引き出し方や、新学習指導要領
で求められている「見方・考え方」をどのように育成するか
を授業をとおして学ぶことができました。
 子どもの考えを生かし、「直角三角形もとににするとできる。」
という「見方・考え方」をいろいろな三角形で活用する
授業展開の工夫も学ぶことができました。
 授業の講義では、授業の組み立て方やノート指導などにおいて
子どもの実態を見取ることの大切さや、全員の子どもたちの
学びを保証することなど多くのことを得ることができました。
研修者からの感想からは、
「すべてを教えるのではなく、思考を高めて、話し合わせたり、表現させたりすることで、学びが深いものになっていく様子が印象的でした。」
など、明日から授業に生かしていきたいという声が多くありました。
 お忙しい中おいでいただきました 大野先生、
本当にありがとうございました。


授業力向上講座Ⅲ(小学校国語)

 平成29年11月29日(水)いわき市立高坂小学校にて、授業力向上講座Ⅲが開催されました。講師として、筑波大学付属小学校の二瓶 弘行 先生においでいただき、5年生の詩の授業を行っていただきました。
 詩の表現技法を学習する中で、子どもたちに自分の言葉で表現する「言葉の力」が育まれていきました。さらに、終末での「反復」表現を意識して、学んだ詩の続きを思考させる場面では大きく盛り上がりました。本研修の目的でもある「思考力・表現力・判断力」の育成に向け、授業作りに関する様々な気づきを得ることができました。
 授業後の講義では、「金子みすゞ」の詩をもとに表現力の育成に関する貴重なお話を聞くことができました。
 二瓶先生より、講義の中で紹介された「犬」の最後の一文は、
「ふっと さみしくなりました。」
と教えていただきましたので紹介いたします。金子みすゞさんの反復技法の奥深さを感じる文章です。
 詩中の一文を考えることは、詩の心を考えていくことであり、当たりはずれが重要ではないこと。子ども達一人ひとりが作品と真剣に向かい合って考えた文は、どれもすばらしいと伝えることが大切であるとのお話でした。そして最後に「なぜ、さみしくなったのだろうね。」と問いかけてほしいと、二瓶先生は帰りの電車に乗られる直前まで、熱くお話をされていました。

研修者の感想には、  
 「数行の詩の中につめこまれた表現の工夫を学ぶことができ、さらにクラスの中でどのように児童の考えをつなげていけばよいかを実際に見ることができ、大変勉強になった。」「早く自分の学級へ帰り、授業がしたくなった。」
などが書かれていました。
 お忙しい中おいでいただきました二瓶先生、本当にありがとうございました。


授業力向上講座Ⅲ(小学校社会)

 11月24日(金)、授業力向上講座Ⅲ(小学校社会)を実施いたしました。湯本第三小学校を会場として、筑波大学附属小学校 由井薗 健 先生を講師としてお招きし、授業参観、講義をいただきました。
 授業は第5学年「自然災害と共に生きる~釜石の「安心の砦」~」の単元でした。第1時間目として、大震災により破壊された岩手県釜石市の「世界一」の防波堤の再建をめぐって「再建される防波堤が前と同じ高さ」という意外な事象との出会いをもとに、「なぜ再建される防波堤は前と同じ高さなのか」という学習問題をつくることをねらいとしたものでした。子どもたち一人ひとりが問いをもつために「事実とのインパクトのある出会い」を工夫されたすばらしい授業でした。教材提示の工夫、一人一人の気づきを大切にされたコーディネートなど、大変勉強になりました。
   
  
  
 その後の講義では、「問題発見力」を育むための授業づくり、教材研究について、様々な事例を基にご説明いただきました。豊富な資料と丁寧なお話で、明日からの授業に対しての意欲が高まる時間でした。
 受講者からは、「社会科はおもしろいと思いました」「学習問題をつくっていく過程がよくわかりました」「教師自身が社会問題へのアンテナを高くし、教材としてどうで合わせるか考えていくことが大切だと感じました」「由井薗先生のコーディネートが大変勉強になりました。」など、自分の社会科実践に生かそうという感想が多く見られました。
 お忙しい中ご講義くださいました由井薗先生、本当にありがとうございました。

 

授業力向上講座Ⅲ(小学校理科)

11月14日(火)は、授業力向上講座Ⅲ(小学校理科)を実施いたしました。小名浜第一小学校を会場として、筑波大学附属小学校 佐々木昭弘先生を講師にお招きしました。
 参観授業として、4年生「ものの重さの活用」の授業を見せていただきました。佐々木先生の研究主題は「「主体的・対話的」で「深い学び」を促す理科授業」であり、今回は身近なアルミ缶・スチール缶を取り上げ、どう重さ比べをしていくか、対話から方法を考えさせていきました。どう条件制御していけばよいか考え、実験に向かう、生き生きと学ぶ子どもたちの姿が大変印象的でした。
 その後の講義・演習では、参観者が理科の授業の抱いている課題について佐々木先生が豊富な実践から工夫されていることについてお話しいただきました。問題設定のバリエーションについて、観察・実験の視点について、考察・まとめについて、実生活との結びつきについて、問題解決型の学習の考え方について・・・明日からの理科の単元構想・教材研究に向かうための大きな示唆をいただきました。
 参加された先生方からは「児童が主体的に考え、授業を作り上げていく流れから、多くのことを学び取ることができました。」「子どもの実態に応じ、柔軟な考えで授業を組み立てられるように励みたいです。」「論点を教師側で絞って、その中で意見を引き出し、深めさせていくことも大切だと感じました」などの感想がありました。お忙しい中ご講義くださいました佐々木先生、本当にありがとうございました。

保幼小連携講座

11月9日(木)江名小学校にて教育課題研修「保幼小連携講座」を
開催いたしました。
江名小1年生と江名幼稚園の園児の皆さんとの生活科の授業での
交流の場面を参観し、その後、実践報告および協議を行いました。
 授業では、小学校と幼稚園の継続した取り組みによる授業作り、外部講師の活用、
授業の振り返りにおける表現する場の設定など、多くの学びを得ることが
できました。
 また、参観後には、これまでの実践を研修者に向け、
わかりやすくご説明いただきました。
 さらに、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」などを、ワールドカフェ
方式にて協議いたしました。研修者からは、「今後の教育課程に是非生かしていきたい」「異種の学校・園の先生方との話し合いは貴重なものとなった」などの
感想が見られました。今後の教育活動にいかしていただきたいと思います。
江名小学校、江名幼稚園の先生方、大変お世話になりました。