センターの研修等

保幼小連携講座

 10月30日(水)に、小学校教員7名、幼稚園教員12名、保育所職員19名が教職員研修室に集まり、福島大学教授 宗形 潤子先生を講師として、保幼小連携講座が行われました。

 前半は「幼保小接続に関わって」と題して、小学校で求められている学びの姿や幼児教育の実態、子どもの権利、架け橋プログラムの理念と推進の仕方について、国の資料や宗形先生が実際に関わっている幼稚園・小学校の取組みを基に、研修者で共有をしました。

 後半は「秋の自然物を使った遊び」をテーマに、「各学校園で、どのような活動をしているのか」「そのときの子どもたちの様子はどうだったか」を伝え合いました。その上で、活動を行っている際に「教師(保育者)として大事にしていることは?」と、日頃の自分の教育活動を振り返る時間を設けました。

 振り返りの中では「子どもたちが自分のやりたい遊びを充実させられるようにしていきたい」「まずは年長児クラスだけでも小学校に行って交流ができたらいいなと感じました」という考えが出されるとともに、小学校と幼稚園・保育所が同じ視点で(目指す子どもの姿を共有して)教育活動を行っていくことの大切さを実感していることが窺えました。

初任者研修(特別支援学校参観研修②)

 10月24日(木)、福島県立いわき支援学校において、初任者研修(特別支援学校参観研修②)が行われました。初任者32名が参加しました。

 はじめに、主催者あいさつを、当センター所長が行いました。貴重な機会となる研修の意義や、参観の視点を明確に持って臨むことなどについての話がありました。

 次に、大竹奈保子副校長先生よりごあいさつをいただきました。できないことよりも、できることをさらに伸ばす視点に立った教育の在り方などについて、ていねいにお話いただきました。

 続いて、授業参観です。研修者1人につき1教室ずつ割り当てていただき、貴重な学びを得ることができました。

 菅野亨教頭先生による、「特別支援学校の概要説明」についての講話がありました。自ら考え、自ら学ぶ姿勢を育てることの大切さについて、いわき支援学校での実際に触れながらお話いただきました。

 特別支援教育コーディネーターの上遠野こずえ教諭より、「特別支援教育の視点を生かした学級経営」についての講義をいただきました。困っている子どもを先生目線で見るだけでなく、子ども目線で考えることも重要であることなど、研修者がすぐに取り入れられるような見方・考え方を多く示していただきました。

 研修のまとめとして、この日の学びを振り返るとともに、その思いをお礼の言葉として学校に述べました。

 研修者は、この日に得たことを各所属校で児童生徒に還元する意欲に満ちあふれて、研修会場を後にしました。

 ※この日の研修は、いわき支援学校と平支援学校のご協力により、初任者・新規採用養護教諭が2会場に分かれて貴重な研修の機会とすることができました。ありがとうございました。

初任者研修・新規採用養護教諭研修(特別支援学校参観研修①)

 10月24日(木)、福島県立平支援学校において、初任者研修・新規採用養護教諭研修(特別支援学校参観研修①)が行われました。初任者30名と新規採用養護教諭4名が参加しました。

 はじめに、主催者あいさつを、当センター教育支援室の岩本和典室長が行いました。特別支援学校を会場にして行われる研修の意義や、授業参観の視点などについて話がありました。

 次に、渡部孝男校長先生から、校長あいさつをいただきました。「しょうがない」で片付けない考え方や、研修者に向けた激励などをいただきました。

 続いて、「特別支援学校の概要ならびに現状と課題」について、松浦真由美教頭先生より講話をいただきました。「最近、笑顔ですか?」という問いかけから始まり、児童生徒一人一人を大切にするという教育の原点に関する内容を数多くお聞きすることができました。

 授業や保健室の実際を参観・見学させていただく時間もあました。実際の現場から得られる学びは、今後の教員生活において糧となるものばかりでした。

 研修のまとめでは、この日の研修で得たことを研修者同士がともに話すとともに、お礼の言葉として学校に伝えました。

 この日の出会いと思いを胸に、研修者が目の前の児童生徒と適切に関わりながら、特別支援教育の視点を持ち合わせた指導力を発揮することを願っています。

学校組織マネジメント講座

10月15日(火)総合教育センターにおいて、専門研修 学校組織マネジメント講座を実施しました。

 大熊町立学び舎ゆめの森 校長・園長の南郷市兵先生を講師にお招きし、ゆめの森での実践例をもとに、未来の子どもたちのために、どのようにマネジメントすればよいのか。自校の目標を達成するためには、みんなで取り組まなければならない、学校を良い方向に変えるためには、ルール(理論)、ツール(方法)、ロール(役割)が必要であることなと、多くのことを学ぶことができました。

 また、後半の協議・演習では、先生方と改題や方策について議論をすることができ、課題について多面的に見ることができました。

 子どもたちのために、本日学んだことを各学校で実践していきたいと思います。

授業実践実践講座(小中学校:道徳)

 9月30日(月)、総合教育センターにおいて、専門研修 授業実践講座(小中学校:道徳)が行われました。

 始めに、総合教育センター指導主事より道徳の授業設計について、特に「道徳的諸価値の理解とは」、「考え、議論する道徳とは」について、協議等を行いました。

 続いて、学校教育課指導主事より、「考え、議論する道徳」についての実践発表が行われました。タブレットのチャット機能を活用した講義となり、これからの授業に役立つ内容でした。

 最後に、グループで、道徳の授業においての困難なポイントや改善点について話し合いを行いました。

 ICTの活用など、これからの授業に役立てていきたいと思います。

図書館教育担当教員研修

 9月24日(火)に「図書館教育担当教員研修」を実施しました。この研修は、「学校図書館の機能を向上させ、児童生徒の読書活動や学習活動の充実を図るために学校司書の活用について研修を深める」ことを目的とし、新任の図書館教育担当教員22名と学校司書40名が参加しました。

 はじめに、昨年度、東北地区図書館研究大会で日々の実践を発表されたいわき市立小名浜東小学校といわき市立錦小学校の先生から、「学校図書館の機能の充実と活用について」というテーマで、各校の実践を発表してもらいました。

 両校の発表内容は、学校運営ビジョンや児童の実態や課題に基づいた計画性のある取組で、教員と学校司書が連携し、多くの創意工夫のある実践がありました。研修者は学校図書館の活用、また、そのための教員と学校司書の連携について、具体的に知ることができました。

 次に、「子どもたちが学校図書館を好きになるイベント・行事を考える」というテーマで、教員と学校司書の協働ワークショップを行いました。架空の学校名をつけるところから始まり、同じ学校のメンバーとして、学期ごとのイベント、それを実現させるための役割について話し合いました。

できあがった企画書です。

 ワークショップを通して、教員、学校司書ともにそれそれの役割を自覚するとともに、学校図書館の機能を活性化させるための連携の在り方や対話の大切さについて学ぶ機会となりました。

 各学校でも、それぞれのよさを生かし、学校図書館の新しい価値を創造していく取組を期待いたします。

不登校対策講座(後期)

 10月3日(木)、「不登校対策講座(後期)」が実施されました。初任者研修、新規採用養護教諭研修、経験者研修Ⅱを兼ねて118名が参加し、一日研修が行われました。

 講師を務めてくださったのは、8月に実施された不登校対策講座(前期)でもお世話になりました、FR教育臨床研究所 所長 花輪敏男 様です。

 8月の前期で学んだ「FR式不登校対策チャート(基礎編)」をベースに、今回はその応用編を学びました。会場の声を拾い、質問にきめ細やかに対応いただきながら理論的な研修が進んでいきました。

 インシデントプロセスによるケーススタディーでは、校種や所属校が偏らないようなグループを編成するとともに、グループごとに想定ケースへの対応策を生み出していきました。自分が担当だったらどう取り組むかという視点で考え、実践力を高めました。

 スモールステップを確実に、丁寧に踏むにあたっての様々な配慮点について学ぶことができました。増加傾向にある不登校の現状に真摯に向き合い、対策を講じることの重要性を痛感した研修となりました。

初任者研修(授業研修③)

 9月19日(木)、教職員研修室にて、初任者研修(授業研修③)が行われました。今回は主に、教科指導以外の様々な内容について学びました。

 はじめに、「授業におけるICT活用」についての講義・演習がありました。研修者の声をチャットで吸い上げながら、研修者の実態や要望に可能な範囲で応えながら進められました。

 次に、「放射線等に関する授業の進め方」について講義・演習がありました。実験を取り入れ、福島で学ぶ児童生徒のための内容を学びました。

 午後は、「道徳科の授業の実際」ついての講義・演習がありました。模擬授業を行い、道徳の授業に必要なことや相応しくないことについて、研修者が見て、考えて、学びとることができました。

 続いて、「総合的な学習の時間の進め方」ついての講義・演習がありました。講義での理論をもとに、架空の地方都市『どうね町』から探求課題を見付け、単元を見通す計画を立てる実践的な演習を行いました。

 最後に総復習として、この日に学んだことを振り返り、自分の課題や今後生かせそうなことについてまとめていきました。

 2学期の研究授業が本格化する時期でもあり、研修者は意欲的に研修に臨んでいました。初任者研修も折り返しを迎えます。実りの秋に向けて、この日の学びを自分なりに吸収し、目の前の児童生徒の実態に合わせて還元できることを願っています。

カリキュラム・マネジメント講座(ミドルリーダー養成研修)

 9月13日の金曜日に、総合教育センターにおいて、カリキュラム・マネジメント講座を実施しました。受講者は学校運営の中核を担うミドルリーダーの先生方です。

 前半は講義「カリキュラム・マネジメント概論」を行いました。学校の教育目標の実現、そして、子供たちの一人一人の成長のために、教育活動の地図となる教育課程をいかに具現化していくか、そのための人的・物的資源をどう活かすか、評価・改善のプロセスをどのように構築していくか、その基本的な考え方について理解を深めました。

 後半は講義・演習「カリキュラム・マネジメントの実際」を行いました。グループごとに学校名を決め、同じ学校の職員として「総合的な学習の時間を核としたカリキュラム・マネジメント」を単元配列表を用いて行いました。

 参加された先生方は、各学校の中核として既にカリキュラム・マネジメントに参画されていることを、本講座を通して自覚されたと思われます。それぞれのお立場で、さらに広い視野で率先して学校運営に携わることを期待いたします。

道徳教育推進教師研修

 8月29日(木)、総合教育センター教職員研修室において、道徳教育推進教師研修が行われました。

 講師として、福島県義務教育課指導主事 江花洋介先生をお招きし、道徳教育推進教師の役割や実践方法などについて、具体的に、わかりやすく講義いただきました。

 道徳教育推進教師の個人の強みを生かし、全員で道徳教育を推進していくことを忘れず、これからの道徳教育の推進に努めていただきたいと思います。