センターの研修等
不登校対策講座(後期)
10月6日(金)に文化センター大ホールにて不登校対策講座(後期)を実施しました。講師は前期に引き続きFR教育臨床研究所所長の花輪敏男先生です。
後期は、前期で身につけた理論をもとに、架空の事例を用いた演習を行いました。どのような内容を確認していくと、不登校児童生徒の思いや願いを引き出すことができるのか、研修者は質問内容を吟味し、演習を行いました。
研修者からは、「自分の学級やこれまで出会った児童の姿に重ねて演習をすることができてよかった」「情報を集めると何が真の問題点であるか導き出すことができた」などの感想があげられました。
目の前の子どもたちにできることは何かと、心に火をつけられるような研修でした。
授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:体育・保健体育)
9月27日(水)いわき市総合体育館において、「授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:体育・保健体育)」が実施されました。講師は、福島大学トラッククラブの菊田明博コーチです。
今年度の講座では、『「コーディネーショントレーニング」を取り入れた授業』について学びました。
はじめに、コーディネーショントレーニングの理論について講義がありました。コーディネーショントレーニングとは、状況に合わせて体の動きや力の加減を調節するコーディネーション能力を高める運動です。その能力は、リズム能力やバランス能力など、大きく7つの能力に分類されるというのが一般的な考え方です。コーディネーション能力が高いということは運動神経が良いということであり、運動神経とは、目や耳からの情報を脳が処理して体の各部に指令を出す神経回路のことを指します。
それらの能力を、演習・実技をとおして楽しく身につけていきました。
演習・実技の冒頭で「できないことがおもしろい」という言葉を菊田先生からいただき、受講者は、失敗をおそれずに安心して取り組むことができました。授業などで用いる際にも、指導者と子どもがつくるこのような雰囲気はとても大切です。
コーディネーショントレーニング自体を楽しみ、継続実施によりコーディネーション能力が高まることで、できる喜びが感得でき、運動が好きの子どもが増えることにつながります。「運動身体づくりプログラムに取り入れたい」「準備運動や部活動で取り入れたい」という声が数多く聞かれた講座でした。
初任者研修〈授業研修③〉
9月21日(木)いわき市総合教育センターにおいて、「初任者研修〈授業研修③〉」が実施されました。
小中学校の初任者64名が参加し、特別の教科道徳、総合的な学習の時間、放射線等に関する授業、授業におけるICTの活用等について、講義・演習を行いました。
実態として、道徳や総合的な学習の時間について、いまいち具体的なイメージがもてないと不安に感じている先生方が多い印象です。研修後の感想では、今回の研修を通して、「何をどのように考えさせればいいのか頭の中で整理することができた」「前向きな気持ちで授業に取り組める」という声が多くありました。
道徳の授業と同様、研修も「その時間の中だけで完結」、「すべて理解できた」ということはありません。研修をきっかけとして、課題意識をもち、自分なりに思考し、判断し、表現していくことが大切です。目の前の子供たちと同様、主体的に学び続ける教師としての姿勢を大切にしたいものです。
教育課題改善講座①(ミドルリーダー養成研修)
9月20日(水)、市総合教育センターにおいて「教育課題改善講座①」及び「ミドルリーダー養成研修」が行われました。まず、講義「カリキュラム・マネジメント概論」を総合教育センター指導主事が行いました。
社会の変化等による様々な教育課題を改善するために、カリキュラム・マネジメントの考え方、そのために必要な教科横断的な視点、教育課程の評価と改善、人的・物的な体制の確保について、理解を深めました。
次に講義・演習「カリキュラム・マネジメントの実際」を行いました。教頭職、ミドルリーダー等のそれぞれのステージの先生方が混在したグループを組みました。それぞれのグループは仮想の学校の同僚として「総合的な学習の時間」を軸とした単元配当表をもとに、教育内容を組織的に配列する演習を行いました。
総合的な学習の時間で身につけさせたい資質・能力を踏まえ、各教科の各単元との関わりを捉え、必要によっては単元の配列を変えるなど、教科横断的な視点で、それぞれがアイディアを出し合いながら、効果的な教育課程の編成に向けた話し合いが行われました。
研修後の感想では「様々な課題はあるが、職員同士のつながり、教材とのつながり、管理職とのつながりなどを関連付けるなど、マネジメントを意識することができた。」「学校経営ビジョンが『絵に描いた餅にならないように、自校の特色を把握し、自分たちの中から良くしていこうとすることが大切だということがわかった」という声がありました。
道徳教育推進教師研修
8月31日(木)に、市総合教育センターにおいて、道徳教育推進教師研修が行われました。
最初に、総合教育センター指導主事より、道徳教育の実施に向けて、道徳教育推進教師の役割や道徳科の授業の充実についての講義を行いました。
次に、福島県教育庁義務教育課 指導主事 江花洋介先生より、「道徳科を要とする道徳教育の充実に向けて」と題して、講義や演習を行いました。道徳教育推進教師の仕事や道徳教育の推進方法、道徳の授業の進め方など、実例を用いてわかりやすく説明していただきました。多くのことを学ぶ機会となりました。今回の研修で学んだことを、各校の道徳教育の推進に役立てたいと思います。
ALT辞令交付式、研修会
8月24日にALT研修会を行いました。
本市には27名のALTが所属しており、市内の小学校、中学校の外国語の授業を支援しています。今年の夏には新しく8名のALTが着任しました。
まず、新任の8名のALTが先輩ALTに挨拶をしました。明日から学校で子どもたちに会えるのを楽しみにしているようです。
挨拶の後は辞令交付式を行いました。本市のALTは学校の夏休み期間に来日しています。来日した日から1年間の契約となるため、この日に辞令を交付しています。今日は総合教育センター所長が全員に辞令を手交しました。
辞令交付式の後は、いわき市ならではの取組の一つである、1学期に行った小学生イングリッシュ・イマージョン・キャンプの振り返りを行いました。
2学期の授業に向けた意見交換も行いました。より良い外国語の授業に向けて話し合いを深めていました。学校においては、ぜひALTを効果的に活用して、児童生徒の外国語教育の充実に努めていただければと思います。
プログラミング教育講座(応用)
8月23日(水)、福島工業高等専門学校(以下、高専)にて「プログラミング教育講座(応用)」が行われました。
講師の高専前情報処理センター長の島村浩先生からは、「近年の情報教育の流れ」や「micro:bitを活用したプログラミング教育」について講義・演習をしていただきました。
講座名には「応用」とありますが、演習においては研修者の作業状況を見ながら、一つ一つの作業を親切丁寧にわかりやすく教えていただきました。
特に「プログラミングの意義は自分の考えたことが正しいかどうか検証すること」「頭の体操であり、試行錯誤することが大事」というお話がありました。
「プログラミング教育」「応用」という言葉に高いハードルを感じていた先生方もいたようですが、「試行錯誤することの楽しさを実感した」「時間が足りないくらいだった」との声が聞かれました。
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:外国語)
8月22日(火)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:外国語)を行いました。
午前中に行われた授業力向上講座Ⅰでは、学校教育課指導主事が講義・演習を行いました。学習指導要領等における外国語活動・外国語科のポイント、評価、ICTの活用、ALTとのTT、小中連携など盛りだくさんの研修となりました。ペアでのシェアリングの時間を多く確保しながら講義・演習を進めていたので、それぞれの研修者が意欲的に学びを深めていました。
講師からも紹介がありましたが、「いわき市小学校外国語科・外国語活動Roomをリニューアルしました!」ので各学校で効果的に活用をお願いします。教職員PCの「教育委員会配布用→★いわき市小学校外国語科・外国語活動Room」に格納されています。
午後は授業力向上講座Ⅱとして、小名浜第一小学校の先生を講師として研修を行いました。先生は、県のふくしま外国語教育推進リーダーの一人です。事前のアンケートで研修者から外国語教育における悩みや不安にとして挙げられた内容について、研修者同士で共有する時間を設けながら、丁寧に答えていただきました。また、言語活動で活用できる小ネタ・ゲームも紹介していただきました。研修者からは「先生に教えていただいた活動を2学期に取り組みたい」という感想が多く寄せられました。
講師の先生におかれましては、お忙しい中、研修者のためにたくさんの資料、活動を用意していただき心より感謝申し上げます。
研修者の先生方には、2学期の外国語活動、外国語科の授業に生かすとともに同僚の先生方へ伝達講習等を行っていただくようお願いいたします。
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校:英語)
8月18日(金)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校英語)を行いました。
午前中に行われた授業力向上講座Ⅰでは、総合教育センター指導主事が講義・演習を行いました。中学校英語の授業の基礎・基本について、そして授業動画を活用して、意見交換を行いながら現行学習指導要領で求められている言語活動について学びを深めることができました。
午後は、授業力向上講座Ⅱとして、いわき教育事務所の指導主事を講師として研修を行いました。まず、全国学力学習状況調査で求められている力、今年度の中学校英語の調査結果における成果と課題について講義を行いました。実際に研修者が今年度の「話すこと」調査の問題に取り組みながら、今後の指導の在り方についても学びました。さらに過去の調査研究委員会や文部科学省の授業動画、講師自身の小学校外国語科の授業動画を活用して、研修者同士で意見交換を行いながらより良い授業づくりについて協議を深めました。
研修者からは「実際の授業を見ながらの研修で意見交換ができたのでとても有意義な研修となった」という感想が多く寄せられました。2学期からの研修者自身の英語の授業に生かすとともに、各学校の英語教科部会等においても伝達講習をしていただければと思います。
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校国語)
8月18日(金)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校国語)を行いました。午前中に行われた授業力向上講座Ⅰでは、総合教育センター指導主事が講義・演習「教科の本質に迫る授業の設計」を行いました。
学習指導要領、いわきのABCプランの内容を踏まえ、国語科の授業の設計に向けて何を大切にしていけばよいかを演習を通して確認しました。
午後は、授業力向上講座Ⅱとして、福島大学附属中学校の遠藤正笛史先生を講師として、講義・演習「教科の特性を生かした授業の展開」を行いました。
国語科の授業づくりに大切な「言葉による見方・考え方」「単元構想と言語活動」「指導と評価の一体化」「ICTの活用」などについて、遠藤先生の豊富な実践から多くご教示いただき、理解を深めました。後半の演習では、単元構想シートを用いて、育成する資質・能力を、どんな言語活動を通して身につけさせていくか、どのように評価するかといった単元構想を行いました。
研修者からは、「発問の工夫や深い教材研究の視点を学ぶことができ、気づきが多かった」「国語科でのICTの実践的な活用を知ることができた。実践していきたい」「単元構想の視点をもとに、2学期以降の授業を見通しをもって行っていきたい」といった感想が多くありました。