センターの研修等

プログラミング教育研修(基礎)

 1月15日(月)~1月17日(水)の3日間、小学校の先生方(各学校1名悉皆)を対象に、プログラミング教育研修が行われました。

 前半は市教委学校教育課の指導主事が「小学校理科におけるプログラミング教育」について、プログラミング教材「microbit」を活用して講義・演習を行いました。はじめて教材を操作する先生方も多く、文字通り基礎からじっくり取り組むことができました。

  後半は総合教育センター指導主事がプログラミング教材「スクラッチ」を使用して研修を行いました。教材で正多角形をかく活動をとおして、算数科の授業での活用方法について考えました。

 2つの活動から「なぜプログラミング教育が必要なのかについて理解を深めることができた」「まずは教師自身が操作してみることが大切だということがわかった」という感想が寄せられました。「microbit」「スクラッチ」を活用したプログラミング教育は各学校でも実施可能ですので、ぜひ挑戦していただきたいです。

特別支援学級等新任担当教員研修③

 12月26日(火)に特別支援学級等新任担当教員研修③を実施しました。小学校40名、中学校10名の計50名の先生方が研修に参加しました。今回が特別支援学級等新任担当教員研修の最終回でした。

 まず、教育支援室長が特別支援学級の「教育課程の全体像」「自立活動、個別の計画」「全体計画の見直し」について、講義・演習を行いました。

 個別に考える時間やペアでの協議の時間を確保しながら進めました。

 午前中の後半には、特別支援教育アドバイザーが教育課程の具体例を提示しながら、編成するうえでの留意点について講義を行いました。

 グループで他校の教育課程を見る時間もあり、充実した協議となりました。

 午後の研修では「教育課程編成の実際」というテーマで、主にプロトコール※を活用した「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」の作成の仕方や留意点について、特別支援教育アドバイザーより講義がありました。

※いわき市内全体で一つの共通した指導の観点として「自立活動」の項目をいわき市の実態に合わせて追加した項目を入れたもの。

 研修者の先生方からは「教育課程編成の進め方や個別の指導計画についても具体的に説明していただきわかりやすかった」「支援員とよく話し合って共通理解のもと、児童生徒の支援を続けたい」「プロトコールをもっと活用したい」という感想がありました。

 3学期、そして次年度からの子どもたちの指導・支援に生かせる研修になりました。

授業力向上講座Ⅲ〈中学校:数学〉

 12月15日(金)に、中央台南中学校を会場に、授業力向上講座Ⅲを実施しました。

 「『主体的・対話的で深い学び』の視点からの授業改善」をテーマに、筑波大学附属中学校の石黒友一先生を講師として招聘し、1年生の「平面図形」の授業を行っていただいたり、授業後に授業についての協議や授業の在り方についての講義をいただいたりしました。

 研修者からは「生徒に揺さぶりをかけるような教師側の発言とその意識が印象に残った」「生活場面を生かした学習内容にするためには自分の教材観をアップデートする必要があると感じた」といった、自分を振り返り授業改善に向けた意欲の高まりがうかがえる感想が多く見られました。

 市内の子どもたちのために、授業観のアップデートをする大切さを石黒先生から学ぶことができたと思います。

保幼小連携講座

 11月8日(水)、福島大学の宗形潤子先生を講師として招き、「小学校への円滑な接続や保幼小連携の在り方」と題して、保幼小連携講座が実施されました。保育園・幼稚園・小学校・中学校教員31名が参加して行われました。

 はじめに、幼児教育と学校教育に関して、相互理解を図りました。各校種の先生方同士がお互いを知り、共に子どもについて考えることの重要性について、具体的にお話いただきました。また、今、全国で進められている『幼保小の架け橋プログラム』についての理解を深めました。

 次に、架け橋プログラムに基づく演習が行われました。各校種の意見が交流しやすいように構成された4~5名のグループごとに、「主体性」「困り感」等のテーマで語り合いました。テーマごとに設定された問いに対する解決策を求めて、各校種の先生方が現場での実践をもとに意見を出し合いました。

 

 講師の宗形先生も、グループワークに積極的に関わり、校種をつなぎながらよりよくまとめられるように助言してくださいました。

 その後、意見を模造紙にまとめ、グループごとに発表していきました。

 具体的な子どもの姿に基づいて、関わる先生方が共通して大事にしたことを確認することが、関わりや眼差しを揃えることにつながり、子どもにとって適切な経験を積み上げることに結びつくというお話を、研修のまとめとして宗像先生からいただきました。小1プロブレム解決へのヒントをたくさんいただけた研修となりました。

道徳科授業実践講座

10月3日(火)に専門研修「道徳科授業実践講座」が行われました。

福島大学附属中学校から講師の先生をお呼びして、今までの道徳科の授業実践例を映像等を交えてわかりやすく説明していただきました。また、受講者同士で話し合う場面も多く、大変勉強になりました。

後半は、道徳科の授業についての協議を行いました。設定されたクラスで、内容項目「正直、誠実」について、略式的な指導案作りを行いました。時間が足りないくらい積極的に協議する姿が見られました。

今回の研修で学んだことを各学校で活かしていただきたいと思います。

初任者研修・新規採用養護教諭研修・新規採用学校栄養職員研修〈特別支援学校参観〉

 10月26日(木)に初任者研修・新規採用養護教諭研修・新規採用学校栄養職員研修〈特別支援学校参観〉が平支援学校、いわき支援学校の2会場で行われました。

 平支援学校では、齋藤教頭先生から「特別支援学校の概要ならびに現状と課題」について講義をいただきました。その後、初任者は児童生徒の授業の様子を参観させていただきました。養護教諭は保健室を見学しながら特別支援学校の保健室業務についてお話を伺いました。

 いわき支援学校では、児童生徒の授業の様子を参観させていただいた後、菅野教頭先生から講話「特別支援学校の概要説明」、中学部特別支援教育コーディネーターの古川先生から講話「特別支援教育の視点を生かした学級経営」でお話をいただきました。

 研修者からは、「すべての教職員が、特別支援教育についての知識をもっていることが必要であると感じた」「子どもたちの一生のうちの貴重な時間を一緒に過ごせることに感謝して教育活動を行いたい」(平支援学校)、「細やかな対応や子どもの小さな変化に気づける目配りがとても勉強になった」「どのような困難があるかの見取り方と、その克服のために教師がどのようなアプローチをしているのかを間近で見ることができた」(いわき支援学校)などの感想があり、特別支援教育についての理解を深めることができました。 

 

 

 

 

学校司書研修地区別研修会

 10月24日(火)、学校司書研修地区別研修会が7地区で開催されました。

 各地区でテーマを設定し、そのテーマについて自主的に研修を行いました。

 豊間小学校での研修の様子です。研修テーマは「ベテランの先輩から技を学ぼう」です。図書の廃棄の仕方について先輩のやり方を学び、パソコンを操作して確認しました。

 続いて小川小学校での研修の様子です。研修テーマは「実践で使えることをみんなで教え合う」です。子どもたちに本に関心をもってもらうためのポップ作りなどを行いました。

 どの地区も活発な研修が行われました。研修で共有したものを学校司書さんが学校に持ち帰り、それぞれの学校図書館の取組みがいっそう活性化していくことでしょう。

放射線・防災教育研修

 10月24日(火)、25日(水)に、放射線・防災教育研修を行いました。

 24日(火)は、小学校の先生を対象に、福島県教育庁義務教育課指導主事を講師として、放射線教育について研修を深めました。震災当初の放射線教育と12年たった今の放射線教育は同じでいいのだろうか。知識伝達型の授業でいいのだろうか。放射線について子どもたちが探究的に学習するためにはどのようにしたらいいのだろうかなど、たくさんの視点を得ることができた研修になりました。

 25日(水)は、中学校の先生を対象に、いわき震災伝承みらい館、豊間中学校を会場として、防災教育について研修を深めました。みらい館では、震災の語り部から、震災当時の話を聞きました。震災から12年過ぎ、震災の記憶がない生徒に対して、震災の記憶は語り継いでいかなければならないと再確認した様子がうかがえました。後半は豊間中学校の防災教育について触れました。小中、幼稚園などと一緒に避難訓練をしたり、総合的な学習の時間で防災について学習をしたり、豊間ならではの教育をしていることに触れました。

 いわき市だからこそ、大切にしたい研修の一つです。

新規採用栄養職員研修〈調理場研修②〉

 10月18日(水)に、平南部共同調理場を会場として新規採用栄養職員研修〈調理場研修②〉を行いました。

 研修では、実際に調理場に入り、調理の工程を確認したり、機器の取り扱いの様子を見学したりしました。後半は、先輩栄養教諭から「学校栄養職員の職務上の諸問題」と題して、ご講義いただきました。

 新規採用栄養職員の感想には、調理員との関係作りが大切だと再確認したと書かれており、この研修を通して、給食を作る上で欠かせない、調理員とのコミュニケーションの大切さに触れることができたようです。

不登校対策講座(後期)

 10月6日(金)に文化センター大ホールにて不登校対策講座(後期)を実施しました。講師は前期に引き続きFR教育臨床研究所所長の花輪敏男先生です。

 後期は、前期で身につけた理論をもとに、架空の事例を用いた演習を行いました。どのような内容を確認していくと、不登校児童生徒の思いや願いを引き出すことができるのか、研修者は質問内容を吟味し、演習を行いました。

 研修者からは、「自分の学級やこれまで出会った児童の姿に重ねて演習をすることができてよかった」「情報を集めると何が真の問題点であるか導き出すことができた」などの感想があげられました。

 目の前の子どもたちにできることは何かと、心に火をつけられるような研修でした。