センターの研修等

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:社会)

 8月8日(火)に、授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:社会)が実施されました。

 午前の「授業力向上講座Ⅰ(小学校:社会)」では総合教育センターの指導主事が「問題解決的な学習」をキーワードに、社会科の授業づくりについての講義・演習がありました。

 学習問題をつくるときのポイントやその難しさについて、研修者同士の対話をとおして学び合うことができました。

  午後の「授業力向上講座Ⅱ(小学校:社会)」は、市内の先生を講師にお迎えし、「教科の特性」を生かした授業づくりについて講義・演習を行っていただきました。

 授業の板書を数多く提示していただき、その授業のポイントについて丁寧に解説していただきました。また模擬授業をしてくださったことで、より実感的に、子どもの立場に立ってその効果を学ぶことができました。

 研修者からは「板書を写真に残すことで授業改善を図りたい」「2学期の授業に取り入れたいアイディアばかりだった」という声が多く聞かれました。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校数学)

 8月8日(火)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校数学)を行いました。

 午前中に行われた授業力向上講座Ⅰでは、学校教育課指導主事が講義・演習を行いました。全国学力学習状況調査で求められている力やいわき市のABCプランで求めている授業の在り方について、具体的な授業を基に、学びを深めることができました。

 午後は、授業力向上講座Ⅱとして、泉中学校我妻徹人先生を講師として研修を行いました。我妻先生は、県のコアティーチャーの一人です。我妻先生からは、子どもたちが生き生きとできる教材を見いだす大切さや子どもを笑顔で見守る大切さなどについてお話をいただきました。研修者からは「こどもが主体的になるための授業展開を考えていきたい」「子どもに安心感を与えるためにも笑顔で授業を行っていきたい」といった感想が多く挙げられました。

 数学教育に意欲を燃やす、濃密な研修となりました。

いじめ防止対策講座

 8月7日(月)に「いじめ防止対策講座」を行いました。

 まず、学校教育課主任指導主事が講義「いわき市のいじめの現状」を行いました。いじめ防止対策推進法におけるいじめの定義や学校で果たすべき義務、いわき市のいじめの現状やいじめ根絶に向けての取組み、学校・教員一人一人ができることについて理解を深めました。

 次に東京成徳大学大学院心理学研究科長の石隈利紀先生を講師として、講義・演習「いじめ防止の対策と事後対応のポイント」を行いました。石隈先生は、今回の「生徒指導提要」の改訂に深く携わっており、講義の中では、「生徒指導提要」の重層的支援の考え方を基に、いじめを防ぐ「チーム学校」の支援体制の在り方についてお話をいただきました。

 研修者からは「日頃、子どもを観るときの視点、視野を今まで以上に広げ、子ども、保護者に寄り添った支援をするとともに、校内でチームとして共に取り組んでいくようにしたい」「学習ができるから、リーダー性があるから大丈夫!と安心するのではなく、どの子にも依存できる窓口をできること、その土台となる環境を整えていくことを目指したい」「いじめ防止だけでなく、生徒指導全体で子どもたちのために、教員として何ができるかと思い直すよい機会となった」といった感想がありました。研修者一人一人が2学期に向けて、子どもたちの支援について思いを新たにできた研修となりました。

発達障がい教育講座

 8月7日(月)に、県特別支援教育センター 企画事業部長 橋本勉先生を講師に、発達障がい講座を行いました。

 今回の講座では、「特別支援教育の基礎・基本」「発達障がいの定義、分類」「検査の目的と結果から児童生徒の指導と支援への生かし方」についての講義、児童生徒の実態把握に向けて「『背景・要因を探る』シート」を活用した演習を行いました。LD・ADHD等の発達に課題がある児童生徒の困り感について理解を深めるとともに、担任として学校としてどう関わっていくのが望ましいのか学びを深めました。

 研修者からは、「講義と配付資料がとてもわかりやすく、発達障がいについて理解を深めることができた」「『背景・要因を探る』シートを2学期から学校で活用したい」「2学期からも子どもたちを愛し、思いに寄り添うようにしたい」などの感想が寄せられました。

 各学校においては、今回の講座の伝達講習等を行い、発達に課題がある子どもたちについて理解を深め、その子どもの思いに寄り添いながら教育活動を進めていただければと思います。

不登校対策講座(前期)

 8月4日(金)に、FR教育臨床研究所 所長 花輪敏男先生を講師に、不登校対策講座(前期)を行いました。

 不登校の児童生徒に学校としてどのように関わることが望ましいのか?家庭にできることは?担任としてどのように声をかけたらいいのか?これまで経験で取り組みがちであった不登校対策について、具体例を基にわかりやすく説明をしていただきました。

 研修者からは「不登校対策は学校が主体になることを理解した」「児童生徒に本気で向き合うことが大切である」「不登校児童生徒ばかりではなく、学校に登校している児童生徒に対する支援にも応用できると感じた」など、意欲的な感想が多く挙げられました。

 いわきの子どもたちの健やかな成長のために、できることをしっかりと取り組んでいきましょう。

授業力向上講座Ⅰ,Ⅱ(中学校:理科)

 8月3日(木)、午前中に授業力向上講座Ⅰ(中学校:理科)をエリム(体験型経済教育施設)で、午後に授業力向上講座Ⅱ(中学校:理科)を教職員研修室で行いました。

 授業力向上講座Ⅰでは、教科の本質とは何か、主体的・対話的で深い学びを行うための授業の進め方などを演習を交えながら行いました。

 午後からの授業力向上Ⅱでは、内郷第一中学校教諭を講師にお招きし、理科の授業で役立つ方法やノートの作り方、ICT活用方法、減災教育についての講義や演習を行いました。

 すぐに使える内容を多く学ぶことができ、これからの授業で役立てていきたいと思います。

授業力向上講座Ⅱ(小学校算数)

 8月3日(木)に、明星小学校校長 細水保宏先生を講師として、授業力向上講座Ⅱ(小学校算数)が、文化センター大ホールで行われました。細水先生は、長年、いわきに来て、いわきの教職員にパワーと元気をくださっているとても素敵な先生です。

 研修者からは「まず教師が算数を楽しむことが大切だと感じた」「算数の授業を通した学級経営をしていきたい」「2学期からの算数の授業が楽しみになった」といった意欲的な感想が多く挙げられました。

 算数のよさや美しさ、考える楽しさについての学びを通して、細水先生からたくさんのパワーと元気をいただきました。2学期からの子どもたちへの指導につながっていくことを期待しております。

授業力向上講座Ⅰ(小学校算数)

 8月3日(木)に授業力向上講座Ⅰ(小学校算数)が行われました。いわき市のABCプランをどのように日頃の算数の授業に位置づけるのか、具体例を基に研修を深めました。

 講義ばかりではなく、児童になりきって演習もしました。研修者からは、「子どものやってみたいという問いを引き出すことが大事だと感じた」「講義式ではなく、たくさんの子どもたちが関われるようにコーディネートする大切さを感じた」といった感想が挙げられました。

 いわきの子どもたちのために、楽しい算数の授業をみんなで創り上げていきましょう!

学校教育相談講座

 8月2日(水)、教職員研修室にて「学校教育相談講座」が実施されました。Weness Japan Coaching&Consulting 大野宏 代表取締役を講師に招き、「コーチングスキルを生かした子どもへの関わりについて」講義・演習を行いました。36名(小学校23名、中学校13名)の先生方の参加がありました。

 参加者は、受講前に課題に取り組むことで本講座の内容を事前に把握し、前向きな姿勢で講座に参加することができました。

 受講者がアクティブになる仕掛けを多く取り入れていただきました。専門的な内容が多かったのですが、受講者が集中力を長時間持続させて取り組むことができました。

 講師の大野先生に、演習の様子を間近で聞いていただきました。アドバイスや肯定的なコメントをたくさんいただくなど、受講者に寄り添う姿勢を大切にしていることが窺えました。

 コーチングの基本として、相手の中に答えがあり、それを引き出すという考え方があります。それを実現するための考え方や技術について、実践を通して学ぶことができました。五感全部を使ってコーチングを実践し、それを積み重ねることで、相手の本音や背景に迫れるようになってくるというお話もいただいています。本講座での学びを、受講者が子どもたちに還元できるような実践を積み重ねることを願っています。

児童生徒理解教育講座

 8月2日(水)、教職員研修室にて「児童生徒理解教育講座」が実施されました。135名の先生方が参加して行われました。

 はじめに、学力向上アドバイザーから「自己有用感を育む学習指導」について、講義・演習が行われました。

 全国学力・学習状況調査の結果や質問紙調査から、具体的なデータや数値を基に説明していただきました。

 データは、課題ばかりに目を向けるのではなく、成果ファーストの見方・分析を大切にしたいという言葉もありました。 

 次に、ふくしま子どもの心のケアセンター 能渡綾菜 専門員から、「子どもの自己有用感を高める関わりについて~I-SUSを活用して~」と題して、講義・演習が行われました。

 いわき市の小中学生を対象として実施されているアンケート「I-SUS(アイサス)」の分析結果を基に、児童生徒の実態や非認知能力に関する内容をお話いただきました。

 各校での取り組みについて協議する演習場面では、活発な意見交換が行われていました。受講者間に話しやすい雰囲気が醸成されているのも、今夏の研修から、当センターで研修前に行うこととしたリフレクションによる効果かもしれません。

 いわき市全体の傾向として、子どもの自己有用感を高めるカギと言えるのは、「クラス関係」「教師との関係」という調査結果も提供していただきました。受講者は、自校や学級の傾向をさっそく確かめたいと、意欲を高めて本講座を終えることができました。