センターの研修等
保幼小連携講座
10月30日(水)に、小学校教員7名、幼稚園教員12名、保育所職員19名が教職員研修室に集まり、福島大学教授 宗形 潤子先生を講師として、保幼小連携講座が行われました。
前半は「幼保小接続に関わって」と題して、小学校で求められている学びの姿や幼児教育の実態、子どもの権利、架け橋プログラムの理念と推進の仕方について、国の資料や宗形先生が実際に関わっている幼稚園・小学校の取組みを基に、研修者で共有をしました。
後半は「秋の自然物を使った遊び」をテーマに、「各学校園で、どのような活動をしているのか」「そのときの子どもたちの様子はどうだったか」を伝え合いました。その上で、活動を行っている際に「教師(保育者)として大事にしていることは?」と、日頃の自分の教育活動を振り返る時間を設けました。
振り返りの中では「子どもたちが自分のやりたい遊びを充実させられるようにしていきたい」「まずは年長児クラスだけでも小学校に行って交流ができたらいいなと感じました」という考えが出されるとともに、小学校と幼稚園・保育所が同じ視点で(目指す子どもの姿を共有して)教育活動を行っていくことの大切さを実感していることが窺えました。
初任者研修(特別支援学校参観研修②)
10月24日(木)、福島県立いわき支援学校において、初任者研修(特別支援学校参観研修②)が行われました。初任者32名が参加しました。
はじめに、主催者あいさつを、当センター所長が行いました。貴重な機会となる研修の意義や、参観の視点を明確に持って臨むことなどについての話がありました。
次に、大竹奈保子副校長先生よりごあいさつをいただきました。できないことよりも、できることをさらに伸ばす視点に立った教育の在り方などについて、ていねいにお話いただきました。
続いて、授業参観です。研修者1人につき1教室ずつ割り当てていただき、貴重な学びを得ることができました。
菅野亨教頭先生による、「特別支援学校の概要説明」についての講話がありました。自ら考え、自ら学ぶ姿勢を育てることの大切さについて、いわき支援学校での実際に触れながらお話いただきました。
特別支援教育コーディネーターの上遠野こずえ教諭より、「特別支援教育の視点を生かした学級経営」についての講義をいただきました。困っている子どもを先生目線で見るだけでなく、子ども目線で考えることも重要であることなど、研修者がすぐに取り入れられるような見方・考え方を多く示していただきました。
研修のまとめとして、この日の学びを振り返るとともに、その思いをお礼の言葉として学校に述べました。
研修者は、この日に得たことを各所属校で児童生徒に還元する意欲に満ちあふれて、研修会場を後にしました。
※この日の研修は、いわき支援学校と平支援学校のご協力により、初任者・新規採用養護教諭が2会場に分かれて貴重な研修の機会とすることができました。ありがとうございました。
初任者研修・新規採用養護教諭研修(特別支援学校参観研修①)
10月24日(木)、福島県立平支援学校において、初任者研修・新規採用養護教諭研修(特別支援学校参観研修①)が行われました。初任者30名と新規採用養護教諭4名が参加しました。
はじめに、主催者あいさつを、当センター教育支援室の岩本和典室長が行いました。特別支援学校を会場にして行われる研修の意義や、授業参観の視点などについて話がありました。
次に、渡部孝男校長先生から、校長あいさつをいただきました。「しょうがない」で片付けない考え方や、研修者に向けた激励などをいただきました。
続いて、「特別支援学校の概要ならびに現状と課題」について、松浦真由美教頭先生より講話をいただきました。「最近、笑顔ですか?」という問いかけから始まり、児童生徒一人一人を大切にするという教育の原点に関する内容を数多くお聞きすることができました。
授業や保健室の実際を参観・見学させていただく時間もあました。実際の現場から得られる学びは、今後の教員生活において糧となるものばかりでした。
研修のまとめでは、この日の研修で得たことを研修者同士がともに話すとともに、お礼の言葉として学校に伝えました。
この日の出会いと思いを胸に、研修者が目の前の児童生徒と適切に関わりながら、特別支援教育の視点を持ち合わせた指導力を発揮することを願っています。
学校組織マネジメント講座
10月15日(火)総合教育センターにおいて、専門研修 学校組織マネジメント講座を実施しました。
大熊町立学び舎ゆめの森 校長・園長の南郷市兵先生を講師にお招きし、ゆめの森での実践例をもとに、未来の子どもたちのために、どのようにマネジメントすればよいのか。自校の目標を達成するためには、みんなで取り組まなければならない、学校を良い方向に変えるためには、ルール(理論)、ツール(方法)、ロール(役割)が必要であることなと、多くのことを学ぶことができました。
また、後半の協議・演習では、先生方と改題や方策について議論をすることができ、課題について多面的に見ることができました。
子どもたちのために、本日学んだことを各学校で実践していきたいと思います。
授業実践実践講座(小中学校:道徳)
9月30日(月)、総合教育センターにおいて、専門研修 授業実践講座(小中学校:道徳)が行われました。
始めに、総合教育センター指導主事より道徳の授業設計について、特に「道徳的諸価値の理解とは」、「考え、議論する道徳とは」について、協議等を行いました。
続いて、学校教育課指導主事より、「考え、議論する道徳」についての実践発表が行われました。タブレットのチャット機能を活用した講義となり、これからの授業に役立つ内容でした。
最後に、グループで、道徳の授業においての困難なポイントや改善点について話し合いを行いました。
ICTの活用など、これからの授業に役立てていきたいと思います。
図書館教育担当教員研修
9月24日(火)に「図書館教育担当教員研修」を実施しました。この研修は、「学校図書館の機能を向上させ、児童生徒の読書活動や学習活動の充実を図るために学校司書の活用について研修を深める」ことを目的とし、新任の図書館教育担当教員22名と学校司書40名が参加しました。
はじめに、昨年度、東北地区図書館研究大会で日々の実践を発表されたいわき市立小名浜東小学校といわき市立錦小学校の先生から、「学校図書館の機能の充実と活用について」というテーマで、各校の実践を発表してもらいました。
両校の発表内容は、学校運営ビジョンや児童の実態や課題に基づいた計画性のある取組で、教員と学校司書が連携し、多くの創意工夫のある実践がありました。研修者は学校図書館の活用、また、そのための教員と学校司書の連携について、具体的に知ることができました。
次に、「子どもたちが学校図書館を好きになるイベント・行事を考える」というテーマで、教員と学校司書の協働ワークショップを行いました。架空の学校名をつけるところから始まり、同じ学校のメンバーとして、学期ごとのイベント、それを実現させるための役割について話し合いました。
できあがった企画書です。
ワークショップを通して、教員、学校司書ともにそれそれの役割を自覚するとともに、学校図書館の機能を活性化させるための連携の在り方や対話の大切さについて学ぶ機会となりました。
各学校でも、それぞれのよさを生かし、学校図書館の新しい価値を創造していく取組を期待いたします。
不登校対策講座(後期)
10月3日(木)、「不登校対策講座(後期)」が実施されました。初任者研修、新規採用養護教諭研修、経験者研修Ⅱを兼ねて118名が参加し、一日研修が行われました。
講師を務めてくださったのは、8月に実施された不登校対策講座(前期)でもお世話になりました、FR教育臨床研究所 所長 花輪敏男 様です。
8月の前期で学んだ「FR式不登校対策チャート(基礎編)」をベースに、今回はその応用編を学びました。会場の声を拾い、質問にきめ細やかに対応いただきながら理論的な研修が進んでいきました。
インシデントプロセスによるケーススタディーでは、校種や所属校が偏らないようなグループを編成するとともに、グループごとに想定ケースへの対応策を生み出していきました。自分が担当だったらどう取り組むかという視点で考え、実践力を高めました。
スモールステップを確実に、丁寧に踏むにあたっての様々な配慮点について学ぶことができました。増加傾向にある不登校の現状に真摯に向き合い、対策を講じることの重要性を痛感した研修となりました。
初任者研修(授業研修③)
9月19日(木)、教職員研修室にて、初任者研修(授業研修③)が行われました。今回は主に、教科指導以外の様々な内容について学びました。
はじめに、「授業におけるICT活用」についての講義・演習がありました。研修者の声をチャットで吸い上げながら、研修者の実態や要望に可能な範囲で応えながら進められました。
次に、「放射線等に関する授業の進め方」について講義・演習がありました。実験を取り入れ、福島で学ぶ児童生徒のための内容を学びました。
午後は、「道徳科の授業の実際」ついての講義・演習がありました。模擬授業を行い、道徳の授業に必要なことや相応しくないことについて、研修者が見て、考えて、学びとることができました。
続いて、「総合的な学習の時間の進め方」ついての講義・演習がありました。講義での理論をもとに、架空の地方都市『どうね町』から探求課題を見付け、単元を見通す計画を立てる実践的な演習を行いました。
最後に総復習として、この日に学んだことを振り返り、自分の課題や今後生かせそうなことについてまとめていきました。
2学期の研究授業が本格化する時期でもあり、研修者は意欲的に研修に臨んでいました。初任者研修も折り返しを迎えます。実りの秋に向けて、この日の学びを自分なりに吸収し、目の前の児童生徒の実態に合わせて還元できることを願っています。
カリキュラム・マネジメント講座(ミドルリーダー養成研修)
9月13日の金曜日に、総合教育センターにおいて、カリキュラム・マネジメント講座を実施しました。受講者は学校運営の中核を担うミドルリーダーの先生方です。
前半は講義「カリキュラム・マネジメント概論」を行いました。学校の教育目標の実現、そして、子供たちの一人一人の成長のために、教育活動の地図となる教育課程をいかに具現化していくか、そのための人的・物的資源をどう活かすか、評価・改善のプロセスをどのように構築していくか、その基本的な考え方について理解を深めました。
後半は講義・演習「カリキュラム・マネジメントの実際」を行いました。グループごとに学校名を決め、同じ学校の職員として「総合的な学習の時間を核としたカリキュラム・マネジメント」を単元配列表を用いて行いました。
参加された先生方は、各学校の中核として既にカリキュラム・マネジメントに参画されていることを、本講座を通して自覚されたと思われます。それぞれのお立場で、さらに広い視野で率先して学校運営に携わることを期待いたします。
道徳教育推進教師研修
8月29日(木)、総合教育センター教職員研修室において、道徳教育推進教師研修が行われました。
講師として、福島県義務教育課指導主事 江花洋介先生をお招きし、道徳教育推進教師の役割や実践方法などについて、具体的に、わかりやすく講義いただきました。
道徳教育推進教師の個人の強みを生かし、全員で道徳教育を推進していくことを忘れず、これからの道徳教育の推進に努めていただきたいと思います。
授業実践講座(小学校 理科)
8月22日(木)、総合教育センター教職員研修室において、授業実践講座(小学校 理科)が行われました。
昨年に引き続き、福島大学 准教授 鳴川哲也先生をお招きし、理科の特性やICTの活用について、ご講義いただきました。
特に、ICTの活用については、教科の特性に合わせた活用方法について、実践例を用いてわかりやすく説明していただきました。
本研修で学んだことを、2学期からの授業に役立てていきたいと思います。
授業実践講座(中学校数学)
8月19日(月)に授業実践講座(中学校数学)が行われました。
いわき市立泉中学校の先生を講師として「教科等の特性を生かした授業の展開(実践を通して)」と題して、多くの実践発表をしていただきました。
先生が福島県のコアティーチャーやイノベーション人材育成推進教員として実践されてきたことを具体的にお話をしていただきました。また、演習も多く取り入れ「教えがちになりそうな図形(作図)をどのように主体的に学ばせていくのか」というテーマで、研修者同士で話し合うこともできました。
研修者からは「学力差のある学級において、子どもたちの関わりを大切にする我妻先生の指導力が素敵だと感じた」「自分の授業について振り返るいい機会となった」という感想があげられました。2学期からの生徒の関わりの在り方について、自己の教育観を見つめる先生方の姿が多く見られた研修となりました。
授業改善講座(中学校数学)
8月19日(月)に授業改善講座(中学校数学)が行われました。
前半は「教科の本質に迫る授業の設計」と題して、学校教育課指導主事より学習指導要領で求められる資質・能力についてやABCプランに基づく授業づくりについて研修を深めました。
後半では、昨年度調査研究委員であったいわき市立藤間中学校の先生より実践発表をしていただきました。教材研究の視点や生徒への問いかけの在り方、生徒からの問いの引き出し方などについて、子どもたちの具体的な姿をもとに研修を深めることができました。
研修者からは「どのようにすれば数学の本質に迫ることができるのかヒントを得ることができた」「生徒が取り組みやすく、考えやすい形で問題提示をすることの大切さを再確認した」といった感想が聞かれました。数学の本質を捉えるための教師の働きかけの大切さを実感することができた研修となりました。
授業実践講座(小学校:国語)
8月8日(木)に授業実践講座(小学校:国語)を実施しました。福島大学附属小学校の髙橋正充先生を講師として「教科等の特性を活かした授業の展開(実践を通して)」をテーマに講義・演習を行いました。
講義では、学習指導要領に示される「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」について具体的な説明があり、それぞれがどのような学びなのか、それぞれの学びで大切にしなければならない教師の働きかけは何かについて、改めて捉え直す機会となりました。
演習では、教科書教材を用いて、講義で理解を深めた「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の3つの視点をもって教材研究を行いました。
研修を通して、研修者は「授業という『仮の場』を少しでも『実の場』とつなげ、学んだことを実社会で使えるレベルにもっていくこと」「対話を戦略的に位置づけること」「指導言によって深い学びに誘うこと」など、多くのことを学びました。
授業改善講座(小学校:国語)
8月8日(木)に授業改善講座(小学校:国語)を実施しました。
前半は、福島県教育庁いわき教育事務所指導主事が、「教科の本質に迫る授業の設計」について講義を行いました。学習指導要領に示されている国語科の目標、内容の系統性、学習過程の明確化、「考えの形成」の重視について、改めて確認するとともに、教科書をどのように活用していくかということを確認しました。
後半は、令和4・5年度の市の調査研究委員の郷ケ丘小学校の先生から、昨年度までの実践研究を発表いただくとともに、授業実践動画の導入場面、展開場面、終末場面を視聴し、どのように授業を設計していくかを学びました。
授業を設計するにあたり、教材分析をどのように行っていくか、先生の日頃の実践をもとに、物語文を用いて教材分析の演習を行いました。
校長実務研修②
8月7日(水)校長実務研修②を実施しました。本年度新設された武蔵野大学ウェルビーイング学部学科長の、秋山美紀教授においでいただき、「教職員のwell-beingの実現に向けて」と題して、ご講義いただきました。
教員自身のウェルビーイングの向上と学校づくりについてくわしくお話をしていただきました。ポジティブ心理学の概念やウェルビーイング理論に基づいて具体的にお話をいただいたことで、明日からの学校づくりへ校長としてどう取り組んでいくべきかを改めて考える機会とすることができました。
受講者からは、「『ケアをする人がまず元気に』という言葉が印象に残った」「セルフコンパッションについて共有していくことで、心理的安全性が保たれた職場にしていきたい」「先生の幸せが児童の幸せにつながることがわかった」「ウェルビーイングの考えは、校長だけでなく、他の教職員にも必要であると感じた」などの感想が寄せられました。
秋山先生、本当にありがとうございました。ウェルビーイングの向上に向け、積極的に取り組んで参りたいと思います。
初任者研修・新規採用養護教諭研修(カウンセリング研修)
8月7日(水)、初任者と新規採用養護教諭対象にカウンセリング研修が行われました。
はじめに、いわき市スクールカウンセラーより、「カウンセリングの基本と実際」についての講義がありました。スクールカウンセラーの業務や、スクールソーシャルワーカーとの違い、守秘義務等について学びました。
案外難しいとされる「傾聴」については、話し役・聴き役・観察役を分担してロールプレイを行いました。
次に、新規採用養護教諭がコンピュータ研修室に移動し、いわき市スクールカウンセラーより、「スクールカウンセラー(SC)との連携と実際」についての講義演習がありました。SCとの連携における保健室の役割など、実践に即した話を聞いたり、演習(コラージュ)を行ったりしました。
初任者に対しては、教育支援室指導主事、室長が「カウンセリングマインドを生かした生徒指導」についての講義・演習を行いました。演習をとおしてカウンセリングマインドの理解を深めるとともに、生徒指導と教育相談のバランスの大切さなどを学びました。
初年度の1学期を乗り越えた自信を胸に、2学期を見据えて課題意識を持ちながら研修に臨む初任者・新規採用養護教諭の姿がありました。知識や理論の上積みと、心身のリフレッシュを平行して行い、2学期のスタートがより楽しみになるような夏季休業期間を過ごしてほしいと願っています。
授業実践講座(中学校:理科)
8月6日(火)に、体験型経済教育施設(エリム)において、授業実践講座(中学校:理科)が行われました。
最初に、「教科の本質に迫る授業の設計」について、理科の見方・考え方とは何か、主体的・対話的な授業とは、どのように進めていけば良いのか、などについて講義・演習がありました。
次に、平第三中学校の先生を講師に迎え、自作資料を用いた授業の実践について発表をしていただきました。西山先生に多くの実践事例や実際の資料を提示していただき、たいへん勉強になりました。
最後に、自作資料や導入の工夫についてグループ協議を行い、研修内容を深めることができました。
2学期からの授業に生かしていける、充実した研修となりました。
授業実践講座(小学校算数)
8月6日(火)に授業実践講座(小学校算数)が行われました。
福島大学附属小学校教諭三星祐輔先生を講師としてお迎えし、「教科等の特性を生かした授業の展開(実践を通して)」と題して、多くの実践発表をしていただきました。
三星先生が研究され、実践されてきたことを具体的にお話をしていただきました。時には、研修者が子ども役になり実際の授業のような形式で研修を行い、頭と体の両方を使った研修となりました。
研修者からは「子どもたちが『自己決定』する場面を意識して授業作りをしていきたい」「教材研究のやり方を具体的に教えていただいてよかった」「演習が多く子どもの気持ちになって研修を受講することができた」という感想があげられました。2学期からの授業づくりに対して意欲を高める先生方の姿が多く見られた研修となりました。
授業改善講座(小学校算数)
8月6日(火)に授業改善講座(小学校算数)が行われました。
前半は「教科の本質に迫る授業の設計」と題して、総合教育センター研修調査室長が講義を行いました。全国学力学習状況調査の結果も踏まえ、これから求められる資質・能力について研修を深めました。
後半では、昨年度調査研究委員であったいわき市立平第五小学校の先生より実践発表をしていただきました。授業作りをする上で大切にしていること、実際の授業の様子など、子どもたちの具体的な姿をもとに研修を深めることができました。
研修者からは「正解した子どもの考えだけで授業を進めてしまうことがあった。誤答を生かした授業作りをしていきたい」「算数の楽しさを子どもたちに伝えていきたい」といった感想が聞かれました。先生方自身が、算数の楽しさを実感することができた研修となりました。
教頭実務研修②、主幹教諭実務研修②
8月5日(月)教頭実務研修②、主幹教諭実務研修②を実施いたしました。
はじめに、神田外語大学客員教授の嶋﨑政男先生を講師として、ご講義いただきました。具体的な事例をもとに、わかりやすい講義、そして演習を行っていただきました。
研修者からは、「ナレッジマネジメントの視点や『訊く』ということの具体的な効果について大変勉強になった」「豊富な事例からイメージがわきやすく、具体的な内容をもとに考えていくことができた」などの感想が寄せられました。
後半には、教頭に対して、講義「学校管理・運営上の課題」を市教育委員会管理主事が行いました。また、主幹教諭に対して、「学校運営上の課題」を総合教育センター指導主事が行いました。
嶋﨑先生、いわき市においでいただき本当にありがとうございました。大変お世話になりました。
研修を受けた皆さんは、本日の研修を2学期からの実務に活かしてほしいと思います。
授業実践講座(中学校:国語)
8月5日(月)授業実践講座(中学校:国語)を実施しました。福島大学附属中学校の升山瑛美先生を講師として、「教科等の特性を活かした授業の展開(実践を通して)」の講義・演習を行いました。
升山先生が現在研究されている「ロジックツリー」の理論をもとに、国語の授業の中で、説明的文章の学習を通して生徒にどのように論理的に考える力を育成させていくか、日頃の実践をご紹介いただきました。
演習では、研修者がロジックツリーのエクササイズを実際に行い、ロジックツリーで文章構造を視覚化して把握していくことを実感していました。また、各学年に分かれて、実際にロジックツリーを用いての、教材分析を行いました。2学期からの説明的文章の有効的な手段として、その考え方を理解し、活用していきたいという感想が多くありました。
授業改善講座(中学校:国語)
8月5日(月)に授業改善講座(中学校:国語)を実施しました。
前半は国語科で学ぶこと、また、生徒自身が自分事として考え、対話につながる「問い」をテーマの講義を行いました。
後半は令和4・5年度の市の調査研究委員であった、勿来第一中学校の先生に実践発表をしていただきました。授業実践の導入場面、展開場面、終末場面を動画視聴しました。
発表をもとに「教師の働きかけ」や「生徒の姿」「教材」といった視点での協議を行いました。授業づくりの基礎・基本について考えを深めていました。
不登校対策講座(前期)
8月2日(金)、「不登校対策講座(前期)」を実施ました。文化センター大ホールにて、122名が受講しました。講師として、FR教育臨床研究所長の花輪敏男先生をお招きしました。学校復帰を明確な目標として掲げ、不登校児童生徒や家庭へのアプローチの仕方を、スモールステップで示していただきました。
受講者同士の意見交換の場面も適宜用い、受講者の日常の取り組みと花輪先生の理論を照らし合わせながら不登校対策について考えることができました。
受講者の声も積極的に拾い上げ、ユーモアを交え、一日研修があっという間に感じられるような充実した内容でした。
不登校対策講座は、今回の(前期)が基礎編、10月3日の(後期)が応用編と複数回位置付けられた研修です。今回参加した受講者の感想からも、後期の開催を楽しみにする声が多く聞かれました。不登校児童生徒が年々増加している状況に、本講座の内容を生かして取り組まれることを願っています。
授業実践講座(小中学校:特別活動)
8月1日(木)「授業実践講座(小中学校:特別活動)を実施しました。学校法人八王子学園なかよし幼稚園長の清水弘美先生を講師としてお招きしました。
子供が主役の特別活動を効果的に実践していくための多くの手立てを、実践例をもとにして理論的にお話いただきました。
特活4K+1(子供が「感じる・考える・行動する・共有する」+教師の「環境作り」)のアイディアを生み出すグループワークを、演習として行いました。
質問にも丁寧に答えていただきました。清水先生に、「答えられないことはない」のだそうです。
特別活動は、特別な活動ではなく、「学び・生き方の基盤を作る活動」「全ての教師が取り組むべき活動」という話もいただきました。「行動すれば結果が出ます」という清水先生の言葉に背中を押され、2学期の実践に向けて意欲を高めていた受講者の姿が見られました。
授業づくり講座
8月1日(木)文化センター大ホールにおいて、授業づくり講座が実施されました。講師には、明星小学校長 細水保宏先生をお招きし、『「主体的・対話的で、深い学び」を意識した授業づくりについて』をテーマに講義をいただきました。
授業で大切なこと、授業力の鍛え方、授業づくりのポイントなどを、算数科の授業を例に、わかりやすく丁寧に説明していただきました。
ステージに上がって実際に受講者が説明する場面もあり、大ホールの研修者が一体となって研修に取り組む姿が見られました。
研修で学んだことを2学期からの授業に役立てていきたいと思います。
カウンセリング講座
7月31日(水)にカウンセリング講座を実施しました。いわき市こころの支援アドバイザーを講師として、「児童生徒の心に寄り添うカウンセリング」について講義・演習を行いました。
講義ではカウンセリング理論について理解を深めました。また、演習では、カウンセリング時の話しやすい位置関係や、話の聞き方、応答の仕方などを学びました。
さらに、エゴグラムを実施し、自身の考え方・話し方の傾向を知る体験をしました。聞き手の考え方・発言の傾向も人それぞれであるということを踏まえた上で、「自分は相談者にどのような関わり方をしていけばよいのか」ということについて考えを深める研修となりました。
児童生徒は自己実現に向けて、様々なことに取り組んでいます。その過程の中で学校内外で少なからず悩みや不安、ストレスを抱えています。本研修を生かし、児童生徒の悩みや不安をキャッチし、教育相談の等を通して、前向きに解消できるよう支援していきたいと思います。
授業改善・授業実践講座〈中学校:英語〉
7月30日(火)、午前中に主に中学校英語科の先生を対象に授業改善講座、午後に授業実践講座を行いました。
午前中の授業改善講座の前半は指導主事による講義・演習を行いました。英語教育実施状況調査から、福島県といわき市の中学生の英語力の現状を確認するとともに、現在の先生方の取組みについて共有しました。
後半は昨年度、調査研究委員として研究を進めていただいた小川中学校の先生から授業動画を活用して実践発表を行っていただきました。
実践発表を受けて、小グループでの協議を行い、学びを深めました。
午後の授業実践講座には、中学校の英語科の教員として多くの研究実践を進めてこられた、楢葉町立楢葉中学校の校長先生に講師を務めていただき、「生徒も教師もわくわくする授業を目指して」という演題で講義・演習を進めていただきました。中学校の英語科の先生36名、小学校外国語教育推進リーダーの先生2名の合計38名の先生方が参加しました。
実践講座の前半は小中接続で気をつけたいところ、学習評価を進めるうえでパフォーマンステストをどう進めるか、学習評価にルーブリックはなぜ必要か、そして、中学校英語科での主体的に学習に取り組む態度をどのように見取るのかなど、今後の授業研究を進めるうえでの理論もご教示いただきました。
講座の後半は演習を多く取り入れていただきました。ペアでの会話活動、小グループでのライティングの活動、ディベートなど豊富な内容でした。参加した先生方は悩みながら、楽しみながら活動していました。
いわき市の先生方のために、今後の授業づくりに役立つ理論、実践をたくさん提供してくださった楢葉中学校の校長先生に感謝申し上げます。そして、本講座を受講した先生方がこの研修で学んだことを今後の授業研究に生かせていただければと思います。
特別支援学級等新任担当教員研修④
7月29日月曜日の午後には特別支援学級等新任担当教員研修④が行われました。希望者を含めて59名の先生方が参加しました。
初めに教育支援室長から1学期を振り返って、先生方に持ち寄っていただいた任意の児童生徒1名分の個別の教育支援計画、個別の指導計画の内容を見直す講義・演習を行いました。
続いて、教育支援室指導主事からこの後の講師の先生方による実践発表の前に、発表を聴く上での視点について話がありました。
そしてこの研修の要となる、市内の知的障がい学級、自閉症・情緒障がい学級、通級指導教室を担当されている先生で、これまで素晴らしい実践をされてこられた3名の先生から実践発表をしていただきました。
3名の先生方の発表を聴き、メモをとりながら一生懸命学ぼうとする先生方が多く見られました。
発表の後は小グループでの協議の時間が設けられ、協議で出た内容を共有する機会がありました。
講師の先生方には学期末のお忙しい中、発表に向けた準備を進めていただき、ありがとうございました。この研修を受けた先生方が2学期からも支援を要する子供たちへの具体的なアプローチについて学ぶことができたと思います。
発達障がい教育講座(特別支援学級等新任担当教員研修③)
7月29日(月)に文化センター大ホールで発達障がい教育講座を行われました。230名を超える先生方が参加しました。
講師を務めてくださったのは、郡山市にある発達支援室ひだまり室長、齋藤忍先生です。齋藤先生からは「多様な学びの支援~分かる・できる・楽しい授業づくり~」と題しまして講義をいただきました。
小学校の教員として、通常の学級、特別支援学級、通級指導教室を担当され、県養護教育センター(現・県特別支援教育センター)指導主事としてのご経験、さらに大学でも教鞭をとられ、特別支援教育に深く関わって来られた実践を交えながら、ご講義をいただきました。
講義に際しては、演習も取り入れていただきました。前列の先生方には読むことに困難を抱える児童を体験していただき、その児童に対する教師の関わりについて学ぶ演習もありました。また、各教科等における配慮の例についてもお示しいただき、研修を受けた先生方が2学期から活用できる内容をたくさんご教示いただきました。
後半の演習では、小学校低学年・高学年、中学校における具体的な場面について、具体的に困難を抱える児童生徒にどう寄り添い、どういう意図でどのような手立てを講じるのか具体的に小グループで協議を行い、協議した内容について共有し、最後に齋藤先生から助言をいただきました。
受講された先生方は、講義や演習をもとにして2学期からの実践に向けて意欲を高められていた様子が見られました。困難を抱えている児童に寄り添った指導・支援を続けていただければと思います。
学級経営講座
7月26日(金)、教職員研修室にて学級経営講座が行われました。平常時より多くの研修者を受け入れるための特別シフトとなる会場が、満席となりました。150名のご参加をいただきました。
講師を務めてくださったのは、「褒め言葉のシャワー」「成長ノート」「白い黒板」等の実践で全国的にも有名な、菊池省三先生です。
小学校教諭として菊池先生が行ってこられた数々の実践を交えながら、ご講義をいただきました。動画をもとにした学級経営の実際やその理論をもとに、「褒めて伸ばす学級経営の在り方」について、一日じっくりと研修することができました。
講義に際しては、演習も数多く取り入れていただきました。演習への導き方、テーマ、交流の仕方などどれも非常に魅力的で、話せば話すほど楽しめて、講義が進めば進むほど理解が深まる内容でした。
菊池先生の、軽妙でユーモア溢れる話し方に引き込まれ、講義・演習としての合計5時間30分が、あっという間でした。「行く言葉が美しければ、返る言葉も美しい。」「人間関係は鏡である。鏡は先に笑わない。」「授業中は絶対に叱らない。」・・・菊池先生から聞かれる数々の言葉にはどれも理論と説得力がありました。受講者は、講義内容をもとにして2学期からの実践を見据えるとともに、実践意欲を大いに高めていた様子でした。
幼児教育講座①②
7月25日(木)に幼児教育講座①②が行われました。
午前に行われた幼児教育講座①では、ふくしま幼児教育研修センター主任指導主事青田伸一先生より「非認知能力を高める幼児教育の充実」と題してご講義いただきました。「子どもたちは、期待の登園、満足の降園をしていますか?」「子どもが育つ環境の構成を意図的に行っていますか?」という問いをもとに、具体的な事例を元に非認知能力を高めるための視点について研修を深めました。
午後の幼児教育講座②では、造形作家いしかわまりこ様より「子どもの感性を育む創作活動」と題して演習を行いました。折り紙や牛乳パック、紙コップなど身近な材料を使って作品を作りました。研修者からは「2学期の保育に役立てたい」など、意欲的な感想も多く寄せられました。
夏の研修が、2学期以降の保育に生かされ、子どもたちの健やかな成長につながることを楽しみにしております。
心の教育講座
7月24日(水)心の教育講座を実施しました。親と子のサポートセンターふくしまから、主任精神保健福祉士兼主任公認心理師の本田智春様、公認心理師の能渡綾菜様を講師にお迎えし、講義・演習を行いました。
本市で実施している、児童生徒理解のためのアンケート「ISUS(アイサス)」から捉えたいわきの児童生徒の実態と、ISUSの結果の活用について理解を深めました。また、親と子のサポートセンターふくしまで実施している、「こころの回復力」を育むための、「こころの授業」を研修者が小学5年生になったつもりで、疑似体験しました。
授業の中で普段「当たり前」にやっていることを、自分の「よいところ」として肯定的に捉え直すこと、ネガティブな気持ちの切りかえ方など学び、日々の児童生徒への関わり方や、支援の在り方のヒントを得られる研修となりました。
特別支援学級等教育講座
7月24日(水)午前中に行われた特別支援学級等教育講座を皮切りに、本センターの夏の研修が始まりました。
この研修は、特別支援学級等において、学級経営、指導法、教育課程等の作成についての研修を行い、特別支援学級担当職員としての資質の向上を図ることをねらいとしています。
この講座には、小学校から43名、中学校から11名、幼稚園から1名の先生方が参加しました。今回は好間第二小学校の知的障がい学級を担任されている先生に講師を務めていただき、講師の先生の授業動画を活用して研修を進めました。
まず、特別支援教育アドバイザーより授業参観の視点について、授業を参観する上で気をつけるべきこと、特に子供の姿から事実を見取ることについて講義がありました。次に講師の先生から、提供していただいた自立活動について児童の実態等も踏まえて、お話をいただきました。
授業動画を視聴した後は、小グループでの協議を行いました。この授業から参考になったところ、質問したいことなどを中心に話し合いが進められていました。
グループ協議のあとは、質疑応答の時間があり、講師の先生には研修者の先生方からの質問に真摯に答えていただきました。
研修を受けた先生方が2学期からの授業や学級経営に生かせるヒントがたくさんが得られた実りの多い研修となりました。
講師の先生から提供していただいた授業は今年の6月7日(金)に撮影されました。このことから、講師の先生は授業の準備、そして、この研修の準備に多くの時間を費やしていただいたことが推察されます。講師の先生のご尽力に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
新規採用養護教諭研修〈学校訪問研修①〉
7月4日木曜日、中央台南中学校を会場に会場校の養護教諭の先生に講師を務めていただき、新規採用養護教諭・学校訪問研修①を実施しました。市内の4名の養護教諭の先生方が参加しました。
この研修は、新規採用養護教諭が市内の学校を訪問し、所属校とは異なる環境等の中での養護教諭の勤務の実際に触れ、養護教諭としての職責を自覚し、資質の向上を図ることを目的としています。
まず、講師の先生が「保健室経営の実際及び課題と対応」について講義を行いました。養護教諭の仕事の内容について、講師の日々の取組みや実践を踏まえてわかりやすくお話しいただきました。
次に中央台南中学校の保健室を実際に見学し、講師の先生には研修者からの質問に答えていただきました。
最後に研修者からの事前アンケートから出た悩みについて丁寧に答えていただきました。事前アンケートの他にも、研修者から記録の記入方法についての質問があったり、閉会式終了後にも講師の先生に話しかけたりする場面が見られました。
今回の研修で学んだことを自分の職務に生かそうとする姿がたくさん見られました。これからも養護教諭同士の横の連携を大切にしながら、日々の仕事に励んでほしいと思います。
養護教諭経験者研修I・II 学校訪問研修
7月2日火曜日、平第二小学校を会場に会場校の養護教諭の先生に講師を務めていただき、養護教諭経験者研修I・II 学校訪問研修を実施しました。市内の5名の養護教諭の先生方が参加しました。
この研修は他校の養護教諭の執務の実際に触れる研修を通して、実践力・指導力と使命感を養うとともに、その資質の向上を図ることを目的としています。
まず、講師の先生が「保健室経営の実際」について講義を行いました。養護教諭が保健室を経営するうえで大切にしたいことや基本的な考え方などについて、わかりやすくお話しいただきました。
次に研修者からの事前アンケートをもとに「養護教諭の執務上の諸問題」というテーマでの協議を行いました。主に保健室登校の児童生徒への対応と学級担任との連携について、これまでの取組みから成果と課題について話し合いました。
研修者の事前アンケートから寄せられた悩みについて、講師の先生のご自身の実践を踏まえて助言や提案をいただきました。
最後に平第二小学校の保健室を実際に訪問して、講師の先生から保健管理の実際や保健指導を進めるうえでの助言をいただきました。
研修を受けた5名の先生方は講義中は熱心にメモを取り、協議中は自分の経験や実践から思いや考えを伝え合う姿が見られました。この研修で学んだことを自分の学校の課題解決に向けて生かしていただけると確信しています。
初任者研修(授業研修②)
6月27日(木)、初任者研修(授業研修②)が行われました。
はじめに、昨年度の初任者である2人の先生方から、「初任者研修を振り返って」についての発表がありました。1年目の悩みや大変だったこと、意識してきたこと、嬉しかったこと等に関する話の後、今年度の初任者に熱いメッセージが贈られました。
その後は、総合教育センター指導主事による講義・演習が行われました。
まず、「評価について」です。学校評価や人事評価、学習評価等に関する内容について話されました。
次に、「特別支援教育の視点から~個に応じた指導~」についてです。事例を基に考えたり、いろいろな種類の演習を行ったりしながら理解を深めました。
そして、「特別活動の進め方」についてです。学級活動⑴の指導案作成に向けた内容を柱に、特別活動の概要を押さえました。
最後に、「生徒指導の機能を生かした授業づくり」についてです。本日の各講義内容がこの講義に集約されるかのように、多くの関連が見られる内容でした。
初任者の所属校では、初任者研修の一環としての研究授業が進められる時期になってきました。目の前の児童生徒の実態に合った計画がなされ、初任者一人一人が自分らしく実践していくために、本日の研修内容を生かしてほしいと思います。
通級指導教室担当教員研修
6月21日(金)に通級指導教室担当の先生方9名を対象に、通級指導教室担当教員研修を実施しました。市内では小学校で6校、中学校では3校の通級指導教室があります。
はじめに福島県教育庁いわき教育事務所指導主事から、通級指導教室における自立活動の指導について講義がありました。学習指導要領に示された通級による指導の指導目標や指導内容、自立活動について理解を深めました。
その後の演習では、自立活動の出発点となる一人一人の教育的ニーズの把握・整理について、「子ども本人の強み・希望」「本人・保護者との合意形成を図った合理的配慮」「自立活動の内容」という視点でグループで考えました。
「ケース会議において、周りの大人の考えでなく、子ども本人の思いや願いが、自立活動を含めた支援の中心に据えられているか」という視点を共有できた研修となりました。
特別支援学級等新任担当教員研修②
6月21日(金)に特別支援学級新任担当の先生方52名、希望者の先生方4名で合計56名の先生方を対象に特別支援学級等新任担当教員研修②を実施しました。
まず、市総合教育センター教育支援室長より、次年度の教育審議会に向けて必要となる就学相談記録一覧表の作成に向けて指導・助言を行いました。
続いて、市総合教育センター特別支援教育アドバイザーより、自立活動を進めるにあたっての留意点や大切にしたいことについて講話がありました。
次に教育支援室指導主事が作成したある小学2年生の「個別の指導計画」をもとに、プロトコールを活用しながら当該児童の実態を把握するとともに、収集した情報を自立活動の区分に即して整理する演習を行いました。小グループでの協議も行いながら、学びを深めました。
演習の後は、教育支援室指導主事から、自立活動について小学校、中学校のそれぞれの経験を踏まえて実践例を発表しました。
参加された先生方には、今回の研修で学んだ自立活動についての内容を、各学級での指導に生かしてほしいと思います。
教務主任研修
6月17日(月)20名の教務主任が参加して、教務主任研修が実施されました。
はじめに、「教務主任の仕事と役割」について、講義が行われました。教務主任が担う「連絡・調整」「指導・助言」「企画・立案」の各役割について詳しく見直すとともに、「気付力」「調整力」「段取力」「見通力」の必要性について確認しました。
次に、「教務主任としての校務運営の実際」について、協議・演習が行われました。ケーススタディー、曼荼羅チャートを用いた「理想の教務主任」像の視覚化などの演習を、教務主任同士が情報交換しながら行いました。
また、Google Formやテキストマイニングも体験しました。
多岐にわたる教務主任の仕事を、振り返りながら前進していくためにチェックリストを活用する方法など、すぐに使えそうな多くの内容を吸収していた研修者。皆さんがスキルアップしながら、学校のために、子どもたちのために持てる力を存分に発揮することを期待しています。
初任者研修・新規採用養護教諭研修(一般研修②)
5月30日(木)、いわき海浜自然の家において、「初任者研修(一般研修②)」「新規採用養護教諭研修(一般研修②)」が行われました。
開会行事の後、野営場に移動して、野外炊飯を行いました。この活動の目的の一つに、コミュニケーション能力や協調性の向上があります。班ごとに役割を分担したり協力したりしながら、シーフードカレーを作りました。
次に、いわき市小学校長会長より、「初任者・新規採用者に望むこと」について講話がありました。「教師とは、( )をつくる仕事」「学び続ける者こそ、教える ▢ がある」等のキーセンテンスを織り交ぜながら、これからの社会や学校教育に必要な情報を数多く示していただきました。
続いて、「2か月の勤務を通して」と題し、協議を行いました。授業や、その他の様々な内容について、良かったことや不安に感じていることを一人一人が書き出し、グループごとにそれらを共有して解決案を生み出していきました。各指導主事も協議に加わり、要所で助言しながら進めていきました。
「(悩みがあるのは)自分だけではない」「気持ちが軽くなった」「解決のヒントが得られた」など、前向きな感想が寄せられました。悩みながらも児童生徒との精一杯の日々を重ねている初任者・新規採用養護教諭が、明日への糧を見出す研修にすることができました。
特別支援教育コーディネーター研修
5月23日(木)に特別支援教育コーディネーター研修を行いました。悉皆研修として市内全小・中学校の特別支援コーディネーターの先生方にお集まりいただきました。
この研修は、特別な支援を必要とする児童生徒の支援を校内体制を生かして組織的・系統的に進めるためのマネジメント力の向上と、合理的配慮についての理解を図ることを目的としています。
まず、総合教育センター教育支援室長より、「特別支援教育コーディネーターは学校支援の要」という演題で講義・演習を行いました。
本講義・演習では、特別支援教育コーディネーターの先生方からの事前アンケートの結果を踏まえ、関係機関との連携、児童生徒の言動の「見とり」方、ケース会議、先生方との連携、自立活動、そして保護者との関係づくりについて理解を深めました。
後半は「特別支援教育コーディネーターの各学校での取り組みについて」という演題で教育支援室指導主事が講義・演習を行いました。学校現場の現状からの課題(特別支援教育コーディネーターの役割)、教育審議会までの流れ(特別支援学級入級までにできること)、そして、学校で起きていること(学校体制の中でできること)について、演習をとおして学びました。
その演習では、本市のSSWから実際にSSWが学校や保護者とどう関わるのか、具体的にお話がありました。
特別支援教育コーディネーターの先生方にとっては、特別な支援を必要とする児童生徒の支援を校内体制を生かして組織的・系統的に進めるために実際にどう関係機関と連携を図っていくのか、ヒントをたくさん得られた研修となったと思います。
研修主任研修
5月22日(水)に市内の研修主任の先生方を対象に研修主任研修を実施しました。この研修は、今日的な教育課題解決のための研究や学力向上を目指した授業の在り方等について研修を深め、研修主任としての資質、指導力の向上を図ることを目的としています。
研修の前半では、昨年度NITSの「研修マネジメント力育成プログラム(全国版)」を受講した指導主事がそのプログラムの内容を踏まえ、研修主任の先生方による協働的な学びを促しながら、「校内研修の充実に向けて」という演題で講義・演習を行いました。
学校規模に合わせた3〜4人の小グループでこれまで研修主任として取組まれた上での課題や成功例について協議を行うとともに、それぞれが「研修マネジメント力育成プログラム(全国版)」の資料を読み取る時間を確保してから「よい校内研修とはどのようなものか」について協議を行いました。
研修の後半には、「データ活用サイクルを回すための研修主任の役割~学校カルテ(学校・学級ダッシュボード)の活用を通して~」という演題で講義・演習を行いました。
PwCコンサルティング合同会社より「学校カルテ(学校・学級ダッシュボード)」の見方について紹介がありました。
研修主任の先生方は実際に端末を操作しながら学校カルテの見方を学びました。
各校においても、エビデンスに基づいた児童生徒の実態把握を行い、学校の強みや課題を分析し、授業改善に向けた手立てを学校全体で考える校内研修を進めていただきたいと思います。
学校司書研修②(ブックトークワークショップ)
5月17日(金)に学校司書研修②を実施しました。
市内小・中学校司書39名が参加した今回は、ブックトークワークショップを行いました。「ブックトーク」とは、一定のテーマを立てて何冊かの本を複数の聞き手に紹介する行為で、聞き手の読書意欲を喚起する一つの手法です。南相馬市立中央図書館から主任司書の佐藤真紀氏を講師にお迎えし、ブックトークの本の選び方ややり方について、佐藤氏の説明や実演を通して学びました。
ちなみに、佐藤氏のブックトークのテーマは「穴」。「穴」に関わる様々なジャンルの本を紹介してくださいました。
実演のあとは、学校司書もそれぞれ持ち寄った本を基に、各グループでブックトークの練習を行いました。
学校司書も研修を通して、より実践的なスキルを身に付けようと意欲的に取り組んでいます。ブックトークは読書の知識や経験が必要で、一朝一夕というわけにはいきませんが、学校司書のブックトークによって、一人でも多くの子供たちが様々なジャンルの本に興味をもつことを期待いたします。
初任者研修(授業研修①)
5月9日(木)教職員研修室にて、初任者研修(授業研修①)が実施されました。授業研修は、年間4回計画されている研修です。今回はその1回目であり、学習指導案作成の基礎を学びました。
はじめに、「いわき市の学校教育の現状と課題」について、いわき市教育委員会学校教育課長より講話がありました。経験談を交え、教師の魅力等についても触れながら行われました。
次に、「授業づくりの基礎・基本」について、総合教育センター指導主事より講義がありました。研修者は、児童生徒の実態に即することや、単元を見通した上で指導と評価が一体化することの大切さについて学びました。
午後は、研修者が設定した教科・学年に関する学習指導案作成を行いました。グループごとに研修者同士が話し合い、担当指導主事(学校教育課・総合教育センター)からアドバイスを受け、ふくしまの授業スタンダード・いわきの学校教育ABCシートを参考にしながら、研修者は自分の学習指導案とじっくりと向き合いました。
今後、児童生徒の見取りをさらに深めたり、構想を練り直したりすることを繰り返しながら、作成途中の学習指導案が各校で完成へ向かうことになります。研修者一人一人の思いが表れ、児童生徒の実態に即した素敵な指導案になっていくことを願っています。
ミドルリーダー養成研修(全体研修)
5月7日(火)体験型経済教育施設(エリム)において、ミドルリーダー養成研修(全体研修)が行われました。教職経験が15年を経過した教諭が各学校の「ミドルリーダー」として活躍できるよう1年間かけて行う研修になります。
センター所長より、ミドルリーダーとしての心構えの講話や「魅力ある学校にするために」について話し合いを行い、これからの自分の役割について意識を高めることができました。
次の学校教育課管理主事による「服務・勤務について」の講義では、具体例をもとにグループでの話し合いを行い、服務と勤務についての重要性を再確認することができました。
最後に、研修の進め方や実効性のある取り組みについての講義・演習を行いました。「実践的指導力」をつけるためには「実践する」しかないことを確認しました。ぜひ、各学校で、児童生徒のため「実践」していってほしいと思います。
経験者研修Ⅲ(全体研修)
4月30日(火)に、基本研修 経験者研修Ⅲ(全体研修)が行われました。
センター所長より、教職経験20年を経過した教諭、経験15年を経過した養護教諭に求められる資質・能力やリーダー的教職員に期待する心構えなどについての話を聞き、意識を高めました。
学校教育課管理主事から、服務・勤務について、事例などを含めながら、教職公務員としての自覚を再認識しました。
最後に、研修の進め方や、リーダー教員に求められることについての講義・協議を行いました。リーダー教員としての自覚や意欲を高めました。また、協議の中で初心を思い出すこともできました。
この研修で気づいたことをそれぞれの職場で役立てながら、各学校のリーダーとして活躍していくことを期待しています。
保健主事研修
5月2日(木)体験型経済教育施設Elemにて、保健主事研修が実施されました。いわき市立小・中学校、及び、双葉町立小・中学校より、保健主事31名が参加しました。
はじめに、学校教育課指導主事より、「学校保健と保健主事の役割」の講義が行われました。法的根拠や、保健主事に求められている役割についての話がありました。
次に、東京医療保健大学教授より、「LGBTQの理解と適切な対応」の講義・演習が行われました。福島県のデータを含む豊富な資料をもとに進められ、研修者は意欲を高めて研修に取り組みました。
Formsによるアンケートを用いて、研修中の研修者の思いをリアルタイムで吸い上げていただくなど、研修者に寄り添う配慮をたくさんしていただきました。
いわき市こども家庭課と連携を図り、充実した保健主事研修を実施することができました。本日の研修内容をもとに、児童生徒の心身の健康の保持増進を図るため、保健主事の先生方に学校の中核を担っていただければと思います。
特別支援学級等新任担当教員研修①
4月24日(水)に特別支援学級等新任担当教員研修①が行われました。この研修は、今年度初めて特別支援学級又は通級指導教室の担当になった教員として、特別支援教育に関する基礎的事項について研修に取組み、特別支援教育に携わる教員としての資質を高めることをねらいとしています。今年度は、今回の研修を含めて5回開催されます。(新任の先生方だけではなく、特別支援学級又は通級指導教室を担当する先生方も参加できます。)
今回の研修には、小学校47名、中学校9名、合計56名の先生方が参加しました。
まず、総合教育センター教育支援室指導主事が「特別支援学級における学級経営と授業づくり」について講義・演習を行いました。特別支援学級の担任として、子どもたちとの関わり方や声のかけ方、そして具体的な授業について、ペアでの話し合い活動も入れながらの講義・演習でした。
次に、教育支援室長、特別教育支援アドバイザーが「障がいの特性と自立活動」について、講義・演習を行いました。主に教育支援室長からは障がいの種別と特性について、特別教育支援アドバイザーからは集団の中で不適応行動の要因として考えられることについて事例をふまえながら、講義を行いました。
今回の研修で学んだことを先生方の目の前にいる特別な支援を要する子どもたちへの日々の指導・支援に生かしていただければと思います。
経験者研修Ⅱ(中堅教諭等資質向上研修)〈全体研修〉
4月23日(火)に経験者研修Ⅱ〈全体研修〉が行われました。この研修は、教諭として採用され10年を経過した先生方を対象した研修となります。学校の中核的な役割を果たすために、1年間、中堅教諭としての資質の向上を図ることを目的とした研修です。今回の研修は、主に中堅教諭としての立ち位置や求められているもの、1年間の研修の見通しなどについて確認しました。
はじめに服部教育長からあいさつがありました。研修者に向け、社会の変化に合わせて、先生方もやり方やスキルをアップデートさせていくこと、そのための研修の機会を大切にしてほしいという話がありました。
次に学校教育課管理主事より講義「教職員としての服務・勤務」がありました。服務義務について日々気をつけ、意識すべきことについて、事例をもとに改めて理解を深めました。
午後の研修では、学校参画、教科指導をテーマとした講義・演習を行いました。中堅教員として必要な課題発見・解決能力、同僚性の構築力について、演習を通して学びました。また、これからの教科指導の理念となる、令和の日本型学校教育の考え方、GIGAスクール構想の展開などについて理解を深めました。
大切なことは、インプットしたことをどのように学校現場でアウトプットし還元していくかです。この全体研修を契機として、研修者一人一人が自立した学習者として、自己の強みと課題を踏まえ、中堅教員として必要な資質・能力の向上に向けて主体的に研修に取り組んでくれることを期待しています。