センターの研修等

学級経営講座

 7月26日(金)、教職員研修室にて学級経営講座が行われました。平常時より多くの研修者を受け入れるための特別シフトとなる会場が、満席となりました。150名のご参加をいただきました。

 講師を務めてくださったのは、「褒め言葉のシャワー」「成長ノート」「白い黒板」等の実践で全国的にも有名な、菊池省三先生です。

 小学校教諭として菊池先生が行ってこられた数々の実践を交えながら、ご講義をいただきました。動画をもとにした学級経営の実際やその理論をもとに、「褒めて伸ばす学級経営の在り方」について、一日じっくりと研修することができました。

 講義に際しては、演習も数多く取り入れていただきました。演習への導き方、テーマ、交流の仕方などどれも非常に魅力的で、話せば話すほど楽しめて、講義が進めば進むほど理解が深まる内容でした。

 菊池先生の、軽妙でユーモア溢れる話し方に引き込まれ、講義・演習としての合計5時間30分が、あっという間でした。「行く言葉が美しければ、返る言葉も美しい。」「人間関係は鏡である。鏡は先に笑わない。」「授業中は絶対に叱らない。」・・・菊池先生から聞かれる数々の言葉にはどれも理論と説得力がありました。受講者は、講義内容をもとにして2学期からの実践を見据えるとともに、実践意欲を大いに高めていた様子でした。

幼児教育講座①②

 7月25日(木)に幼児教育講座①②が行われました。

 午前に行われた幼児教育講座①では、ふくしま幼児教育研修センター主任指導主事青田伸一先生より「非認知能力を高める幼児教育の充実」と題してご講義いただきました。「子どもたちは、期待の登園、満足の降園をしていますか?」「子どもが育つ環境の構成を意図的に行っていますか?」という問いをもとに、具体的な事例を元に非認知能力を高めるための視点について研修を深めました。

 午後の幼児教育講座②では、造形作家いしかわまりこ様より「子どもの感性を育む創作活動」と題して演習を行いました。折り紙や牛乳パック、紙コップなど身近な材料を使って作品を作りました。研修者からは「2学期の保育に役立てたい」など、意欲的な感想も多く寄せられました。

 夏の研修が、2学期以降の保育に生かされ、子どもたちの健やかな成長につながることを楽しみにしております。

心の教育講座

 7月24日(水)心の教育講座を実施しました。親と子のサポートセンターふくしまから、主任精神保健福祉士兼主任公認心理師の本田智春様、公認心理師の能渡綾菜様を講師にお迎えし、講義・演習を行いました。

 

 本市で実施している、児童生徒理解のためのアンケート「ISUS(アイサス)」から捉えたいわきの児童生徒の実態と、ISUSの結果の活用について理解を深めました。また、親と子のサポートセンターふくしまで実施している、「こころの回復力」を育むための、「こころの授業」を研修者が小学5年生になったつもりで、疑似体験しました。

 授業の中で普段「当たり前」にやっていることを、自分の「よいところ」として肯定的に捉え直すこと、ネガティブな気持ちの切りかえ方など学び、日々の児童生徒への関わり方や、支援の在り方のヒントを得られる研修となりました。

特別支援学級等教育講座

 7月24日(水)午前中に行われた特別支援学級等教育講座を皮切りに、本センターの夏の研修が始まりました。

 この研修は、特別支援学級等において、学級経営、指導法、教育課程等の作成についての研修を行い、特別支援学級担当職員としての資質の向上を図ることをねらいとしています。

 この講座には、小学校から43名、中学校から11名、幼稚園から1名の先生方が参加しました。今回は好間第二小学校の知的障がい学級を担任されている先生に講師を務めていただき、講師の先生の授業動画を活用して研修を進めました。

 まず、特別支援教育アドバイザーより授業参観の視点について、授業を参観する上で気をつけるべきこと、特に子供の姿から事実を見取ることについて講義がありました。次に講師の先生から、提供していただいた自立活動について児童の実態等も踏まえて、お話をいただきました。

 授業動画を視聴した後は、小グループでの協議を行いました。この授業から参考になったところ、質問したいことなどを中心に話し合いが進められていました。

 グループ協議のあとは、質疑応答の時間があり、講師の先生には研修者の先生方からの質問に真摯に答えていただきました。

 研修を受けた先生方が2学期からの授業や学級経営に生かせるヒントがたくさんが得られた実りの多い研修となりました。

 講師の先生から提供していただいた授業は今年の6月7日(金)に撮影されました。このことから、講師の先生は授業の準備、そして、この研修の準備に多くの時間を費やしていただいたことが推察されます。講師の先生のご尽力に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

新規採用養護教諭研修〈学校訪問研修①〉

 7月4日木曜日、中央台南中学校を会場に会場校の養護教諭の先生に講師を務めていただき、新規採用養護教諭・学校訪問研修①を実施しました。市内の4名の養護教諭の先生方が参加しました。

 この研修は、新規採用養護教諭が市内の学校を訪問し、所属校とは異なる環境等の中での養護教諭の勤務の実際に触れ、養護教諭としての職責を自覚し、資質の向上を図ることを目的としています。

 まず、講師の先生が「保健室経営の実際及び課題と対応」について講義を行いました。養護教諭の仕事の内容について、講師の日々の取組みや実践を踏まえてわかりやすくお話しいただきました。

 次に中央台南中学校の保健室を実際に見学し、講師の先生には研修者からの質問に答えていただきました。

 最後に研修者からの事前アンケートから出た悩みについて丁寧に答えていただきました。事前アンケートの他にも、研修者から記録の記入方法についての質問があったり、閉会式終了後にも講師の先生に話しかけたりする場面が見られました。

 今回の研修で学んだことを自分の職務に生かそうとする姿がたくさん見られました。これからも養護教諭同士の横の連携を大切にしながら、日々の仕事に励んでほしいと思います。

養護教諭経験者研修I・II 学校訪問研修

 7月2日火曜日、平第二小学校を会場に会場校の養護教諭の先生に講師を務めていただき、養護教諭経験者研修I・II 学校訪問研修を実施しました。市内の5名の養護教諭の先生方が参加しました。

 この研修は他校の養護教諭の執務の実際に触れる研修を通して、実践力・指導力と使命感を養うとともに、その資質の向上を図ることを目的としています。

 まず、講師の先生が「保健室経営の実際」について講義を行いました。養護教諭が保健室を経営するうえで大切にしたいことや基本的な考え方などについて、わかりやすくお話しいただきました。

 

 次に研修者からの事前アンケートをもとに「養護教諭の執務上の諸問題」というテーマでの協議を行いました。主に保健室登校の児童生徒への対応と学級担任との連携について、これまでの取組みから成果と課題について話し合いました。

 研修者の事前アンケートから寄せられた悩みについて、講師の先生のご自身の実践を踏まえて助言や提案をいただきました。

 最後に平第二小学校の保健室を実際に訪問して、講師の先生から保健管理の実際や保健指導を進めるうえでの助言をいただきました。

 

 研修を受けた5名の先生方は講義中は熱心にメモを取り、協議中は自分の経験や実践から思いや考えを伝え合う姿が見られました。この研修で学んだことを自分の学校の課題解決に向けて生かしていただけると確信しています。

初任者研修(授業研修②)

 6月27日(木)、初任者研修(授業研修②)が行われました。

 はじめに、昨年度の初任者である2人の先生方から、「初任者研修を振り返って」についての発表がありました。1年目の悩みや大変だったこと、意識してきたこと、嬉しかったこと等に関する話の後、今年度の初任者に熱いメッセージが贈られました。

 その後は、総合教育センター指導主事による講義・演習が行われました。

 まず、「評価について」です。学校評価や人事評価、学習評価等に関する内容について話されました。

 次に、「特別支援教育の視点から~個に応じた指導~」についてです。事例を基に考えたり、いろいろな種類の演習を行ったりしながら理解を深めました。

 そして、「特別活動の進め方」についてです。学級活動⑴の指導案作成に向けた内容を柱に、特別活動の概要を押さえました。

 最後に、「生徒指導の機能を生かした授業づくり」についてです。本日の各講義内容がこの講義に集約されるかのように、多くの関連が見られる内容でした。

 初任者の所属校では、初任者研修の一環としての研究授業が進められる時期になってきました。目の前の児童生徒の実態に合った計画がなされ、初任者一人一人が自分らしく実践していくために、本日の研修内容を生かしてほしいと思います。

通級指導教室担当教員研修

 6月21日(金)に通級指導教室担当の先生方9名を対象に、通級指導教室担当教員研修を実施しました。市内では小学校で6校、中学校では3校の通級指導教室があります。

 はじめに福島県教育庁いわき教育事務所指導主事から、通級指導教室における自立活動の指導について講義がありました。学習指導要領に示された通級による指導の指導目標や指導内容、自立活動について理解を深めました。

 その後の演習では、自立活動の出発点となる一人一人の教育的ニーズの把握・整理について、「子ども本人の強み・希望」「本人・保護者との合意形成を図った合理的配慮」「自立活動の内容」という視点でグループで考えました。

 「ケース会議において、周りの大人の考えでなく、子ども本人の思いや願いが、自立活動を含めた支援の中心に据えられているか」という視点を共有できた研修となりました。

特別支援学級等新任担当教員研修②

 6月21日(金)に特別支援学級新任担当の先生方52名、希望者の先生方4名で合計56名の先生方を対象に特別支援学級等新任担当教員研修②を実施しました。

 まず、市総合教育センター教育支援室長より、次年度の教育審議会に向けて必要となる就学相談記録一覧表の作成に向けて指導・助言を行いました。

 続いて、市総合教育センター特別支援教育アドバイザーより、自立活動を進めるにあたっての留意点や大切にしたいことについて講話がありました。

 次に教育支援室指導主事が作成したある小学2年生の「個別の指導計画」をもとに、プロトコールを活用しながら当該児童の実態を把握するとともに、収集した情報を自立活動の区分に即して整理する演習を行いました。小グループでの協議も行いながら、学びを深めました。

 演習の後は、教育支援室指導主事から、自立活動について小学校、中学校のそれぞれの経験を踏まえて実践例を発表しました。

 

 参加された先生方には、今回の研修で学んだ自立活動についての内容を、各学級での指導に生かしてほしいと思います。

教務主任研修

 6月17日(月)20名の教務主任が参加して、教務主任研修が実施されました。

 はじめに、「教務主任の仕事と役割」について、講義が行われました。教務主任が担う「連絡・調整」「指導・助言」「企画・立案」の各役割について詳しく見直すとともに、「気付力」「調整力」「段取力」「見通力」の必要性について確認しました。

 次に、「教務主任としての校務運営の実際」について、協議・演習が行われました。ケーススタディー、曼荼羅チャートを用いた「理想の教務主任」像の視覚化などの演習を、教務主任同士が情報交換しながら行いました。

 また、Google Formやテキストマイニングも体験しました。

 多岐にわたる教務主任の仕事を、振り返りながら前進していくためにチェックリストを活用する方法など、すぐに使えそうな多くの内容を吸収していた研修者。皆さんがスキルアップしながら、学校のために、子どもたちのために持てる力を存分に発揮することを期待しています。