センターの研修等

道徳科授業実践講座

10月3日(火)に専門研修「道徳科授業実践講座」が行われました。

福島大学附属中学校から講師の先生をお呼びして、今までの道徳科の授業実践例を映像等を交えてわかりやすく説明していただきました。また、受講者同士で話し合う場面も多く、大変勉強になりました。

後半は、道徳科の授業についての協議を行いました。設定されたクラスで、内容項目「正直、誠実」について、略式的な指導案作りを行いました。時間が足りないくらい積極的に協議する姿が見られました。

今回の研修で学んだことを各学校で活かしていただきたいと思います。

初任者研修・新規採用養護教諭研修・新規採用学校栄養職員研修〈特別支援学校参観〉

 10月26日(木)に初任者研修・新規採用養護教諭研修・新規採用学校栄養職員研修〈特別支援学校参観〉が平支援学校、いわき支援学校の2会場で行われました。

 平支援学校では、齋藤教頭先生から「特別支援学校の概要ならびに現状と課題」について講義をいただきました。その後、初任者は児童生徒の授業の様子を参観させていただきました。養護教諭は保健室を見学しながら特別支援学校の保健室業務についてお話を伺いました。

 いわき支援学校では、児童生徒の授業の様子を参観させていただいた後、菅野教頭先生から講話「特別支援学校の概要説明」、中学部特別支援教育コーディネーターの古川先生から講話「特別支援教育の視点を生かした学級経営」でお話をいただきました。

 研修者からは、「すべての教職員が、特別支援教育についての知識をもっていることが必要であると感じた」「子どもたちの一生のうちの貴重な時間を一緒に過ごせることに感謝して教育活動を行いたい」(平支援学校)、「細やかな対応や子どもの小さな変化に気づける目配りがとても勉強になった」「どのような困難があるかの見取り方と、その克服のために教師がどのようなアプローチをしているのかを間近で見ることができた」(いわき支援学校)などの感想があり、特別支援教育についての理解を深めることができました。 

 

 

 

 

学校司書研修地区別研修会

 10月24日(火)、学校司書研修地区別研修会が7地区で開催されました。

 各地区でテーマを設定し、そのテーマについて自主的に研修を行いました。

 豊間小学校での研修の様子です。研修テーマは「ベテランの先輩から技を学ぼう」です。図書の廃棄の仕方について先輩のやり方を学び、パソコンを操作して確認しました。

 続いて小川小学校での研修の様子です。研修テーマは「実践で使えることをみんなで教え合う」です。子どもたちに本に関心をもってもらうためのポップ作りなどを行いました。

 どの地区も活発な研修が行われました。研修で共有したものを学校司書さんが学校に持ち帰り、それぞれの学校図書館の取組みがいっそう活性化していくことでしょう。

放射線・防災教育研修

 10月24日(火)、25日(水)に、放射線・防災教育研修を行いました。

 24日(火)は、小学校の先生を対象に、福島県教育庁義務教育課指導主事を講師として、放射線教育について研修を深めました。震災当初の放射線教育と12年たった今の放射線教育は同じでいいのだろうか。知識伝達型の授業でいいのだろうか。放射線について子どもたちが探究的に学習するためにはどのようにしたらいいのだろうかなど、たくさんの視点を得ることができた研修になりました。

 25日(水)は、中学校の先生を対象に、いわき震災伝承みらい館、豊間中学校を会場として、防災教育について研修を深めました。みらい館では、震災の語り部から、震災当時の話を聞きました。震災から12年過ぎ、震災の記憶がない生徒に対して、震災の記憶は語り継いでいかなければならないと再確認した様子がうかがえました。後半は豊間中学校の防災教育について触れました。小中、幼稚園などと一緒に避難訓練をしたり、総合的な学習の時間で防災について学習をしたり、豊間ならではの教育をしていることに触れました。

 いわき市だからこそ、大切にしたい研修の一つです。

新規採用栄養職員研修〈調理場研修②〉

 10月18日(水)に、平南部共同調理場を会場として新規採用栄養職員研修〈調理場研修②〉を行いました。

 研修では、実際に調理場に入り、調理の工程を確認したり、機器の取り扱いの様子を見学したりしました。後半は、先輩栄養教諭から「学校栄養職員の職務上の諸問題」と題して、ご講義いただきました。

 新規採用栄養職員の感想には、調理員との関係作りが大切だと再確認したと書かれており、この研修を通して、給食を作る上で欠かせない、調理員とのコミュニケーションの大切さに触れることができたようです。

不登校対策講座(後期)

 10月6日(金)に文化センター大ホールにて不登校対策講座(後期)を実施しました。講師は前期に引き続きFR教育臨床研究所所長の花輪敏男先生です。

 後期は、前期で身につけた理論をもとに、架空の事例を用いた演習を行いました。どのような内容を確認していくと、不登校児童生徒の思いや願いを引き出すことができるのか、研修者は質問内容を吟味し、演習を行いました。

 研修者からは、「自分の学級やこれまで出会った児童の姿に重ねて演習をすることができてよかった」「情報を集めると何が真の問題点であるか導き出すことができた」などの感想があげられました。

 目の前の子どもたちにできることは何かと、心に火をつけられるような研修でした。

授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:体育・保健体育)

 9月27日(水)いわき市総合体育館において、「授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:体育・保健体育)」が実施されました。講師は、福島大学トラッククラブの菊田明博コーチです。

 今年度の講座では、『「コーディネーショントレーニング」を取り入れた授業』について学びました。

 はじめに、コーディネーショントレーニングの理論について講義がありました。コーディネーショントレーニングとは、状況に合わせて体の動きや力の加減を調節するコーディネーション能力を高める運動です。その能力は、リズム能力やバランス能力など、大きく7つの能力に分類されるというのが一般的な考え方です。コーディネーション能力が高いということは運動神経が良いということであり、運動神経とは、目や耳からの情報を脳が処理して体の各部に指令を出す神経回路のことを指します。

 それらの能力を、演習・実技をとおして楽しく身につけていきました。

 演習・実技の冒頭で「できないことがおもしろい」という言葉を菊田先生からいただき、受講者は、失敗をおそれずに安心して取り組むことができました。授業などで用いる際にも、指導者と子どもがつくるこのような雰囲気はとても大切です。

 コーディネーショントレーニング自体を楽しみ、継続実施によりコーディネーション能力が高まることで、できる喜びが感得でき、運動が好きの子どもが増えることにつながります。「運動身体づくりプログラムに取り入れたい」「準備運動や部活動で取り入れたい」という声が数多く聞かれた講座でした。

初任者研修〈授業研修③〉

 9月21日(木)いわき市総合教育センターにおいて、「初任者研修〈授業研修③〉」が実施されました。

 小中学校の初任者64名が参加し、特別の教科道徳、総合的な学習の時間、放射線等に関する授業、授業におけるICTの活用等について、講義・演習を行いました。

 

 実態として、道徳や総合的な学習の時間について、いまいち具体的なイメージがもてないと不安に感じている先生方が多い印象です。研修後の感想では、今回の研修を通して、「何をどのように考えさせればいいのか頭の中で整理することができた」「前向きな気持ちで授業に取り組める」という声が多くありました。

 道徳の授業と同様、研修も「その時間の中だけで完結」、「すべて理解できた」ということはありません。研修をきっかけとして、課題意識をもち、自分なりに思考し、判断し、表現していくことが大切です。目の前の子供たちと同様、主体的に学び続ける教師としての姿勢を大切にしたいものです。

教育課題改善講座①(ミドルリーダー養成研修)

 9月20日(水)、市総合教育センターにおいて「教育課題改善講座①」及び「ミドルリーダー養成研修」が行われました。まず、講義「カリキュラム・マネジメント概論」を総合教育センター指導主事が行いました。

 社会の変化等による様々な教育課題を改善するために、カリキュラム・マネジメントの考え方、そのために必要な教科横断的な視点、教育課程の評価と改善、人的・物的な体制の確保について、理解を深めました。

 次に講義・演習「カリキュラム・マネジメントの実際」を行いました。教頭職、ミドルリーダー等のそれぞれのステージの先生方が混在したグループを組みました。それぞれのグループは仮想の学校の同僚として「総合的な学習の時間」を軸とした単元配当表をもとに、教育内容を組織的に配列する演習を行いました。

 総合的な学習の時間で身につけさせたい資質・能力を踏まえ、各教科の各単元との関わりを捉え、必要によっては単元の配列を変えるなど、教科横断的な視点で、それぞれがアイディアを出し合いながら、効果的な教育課程の編成に向けた話し合いが行われました。

   

 

 研修後の感想では「様々な課題はあるが、職員同士のつながり、教材とのつながり、管理職とのつながりなどを関連付けるなど、マネジメントを意識することができた。」「学校経営ビジョンが『絵に描いた餅にならないように、自校の特色を把握し、自分たちの中から良くしていこうとすることが大切だということがわかった」という声がありました。

道徳教育推進教師研修

 8月31日(木)に、市総合教育センターにおいて、道徳教育推進教師研修が行われました。

 最初に、総合教育センター指導主事より、道徳教育の実施に向けて、道徳教育推進教師の役割や道徳科の授業の充実についての講義を行いました。

 次に、福島県教育庁義務教育課 指導主事 江花洋介先生より、「道徳科を要とする道徳教育の充実に向けて」と題して、講義や演習を行いました。道徳教育推進教師の仕事や道徳教育の推進方法、道徳の授業の進め方など、実例を用いてわかりやすく説明していただきました。多くのことを学ぶ機会となりました。今回の研修で学んだことを、各校の道徳教育の推進に役立てたいと思います。