センターの研修等
教頭実務研修②、主幹教諭実務研修②
8月5日(月)教頭実務研修②、主幹教諭実務研修②を実施いたしました。
はじめに、神田外語大学客員教授の嶋﨑政男先生を講師として、ご講義いただきました。具体的な事例をもとに、わかりやすい講義、そして演習を行っていただきました。
研修者からは、「ナレッジマネジメントの視点や『訊く』ということの具体的な効果について大変勉強になった」「豊富な事例からイメージがわきやすく、具体的な内容をもとに考えていくことができた」などの感想が寄せられました。
後半には、教頭に対して、講義「学校管理・運営上の課題」を市教育委員会管理主事が行いました。また、主幹教諭に対して、「学校運営上の課題」を総合教育センター指導主事が行いました。
嶋﨑先生、いわき市においでいただき本当にありがとうございました。大変お世話になりました。
研修を受けた皆さんは、本日の研修を2学期からの実務に活かしてほしいと思います。
授業実践講座(中学校:国語)
8月5日(月)授業実践講座(中学校:国語)を実施しました。福島大学附属中学校の升山瑛美先生を講師として、「教科等の特性を活かした授業の展開(実践を通して)」の講義・演習を行いました。
升山先生が現在研究されている「ロジックツリー」の理論をもとに、国語の授業の中で、説明的文章の学習を通して生徒にどのように論理的に考える力を育成させていくか、日頃の実践をご紹介いただきました。
演習では、研修者がロジックツリーのエクササイズを実際に行い、ロジックツリーで文章構造を視覚化して把握していくことを実感していました。また、各学年に分かれて、実際にロジックツリーを用いての、教材分析を行いました。2学期からの説明的文章の有効的な手段として、その考え方を理解し、活用していきたいという感想が多くありました。
授業改善講座(中学校:国語)
8月5日(月)に授業改善講座(中学校:国語)を実施しました。
前半は国語科で学ぶこと、また、生徒自身が自分事として考え、対話につながる「問い」をテーマの講義を行いました。
後半は令和4・5年度の市の調査研究委員であった、勿来第一中学校の先生に実践発表をしていただきました。授業実践の導入場面、展開場面、終末場面を動画視聴しました。
発表をもとに「教師の働きかけ」や「生徒の姿」「教材」といった視点での協議を行いました。授業づくりの基礎・基本について考えを深めていました。
不登校対策講座(前期)
8月2日(金)、「不登校対策講座(前期)」を実施ました。文化センター大ホールにて、122名が受講しました。講師として、FR教育臨床研究所長の花輪敏男先生をお招きしました。学校復帰を明確な目標として掲げ、不登校児童生徒や家庭へのアプローチの仕方を、スモールステップで示していただきました。
受講者同士の意見交換の場面も適宜用い、受講者の日常の取り組みと花輪先生の理論を照らし合わせながら不登校対策について考えることができました。
受講者の声も積極的に拾い上げ、ユーモアを交え、一日研修があっという間に感じられるような充実した内容でした。
不登校対策講座は、今回の(前期)が基礎編、10月3日の(後期)が応用編と複数回位置付けられた研修です。今回参加した受講者の感想からも、後期の開催を楽しみにする声が多く聞かれました。不登校児童生徒が年々増加している状況に、本講座の内容を生かして取り組まれることを願っています。
授業実践講座(小中学校:特別活動)
8月1日(木)「授業実践講座(小中学校:特別活動)を実施しました。学校法人八王子学園なかよし幼稚園長の清水弘美先生を講師としてお招きしました。
子供が主役の特別活動を効果的に実践していくための多くの手立てを、実践例をもとにして理論的にお話いただきました。
特活4K+1(子供が「感じる・考える・行動する・共有する」+教師の「環境作り」)のアイディアを生み出すグループワークを、演習として行いました。
質問にも丁寧に答えていただきました。清水先生に、「答えられないことはない」のだそうです。
特別活動は、特別な活動ではなく、「学び・生き方の基盤を作る活動」「全ての教師が取り組むべき活動」という話もいただきました。「行動すれば結果が出ます」という清水先生の言葉に背中を押され、2学期の実践に向けて意欲を高めていた受講者の姿が見られました。
授業づくり講座
8月1日(木)文化センター大ホールにおいて、授業づくり講座が実施されました。講師には、明星小学校長 細水保宏先生をお招きし、『「主体的・対話的で、深い学び」を意識した授業づくりについて』をテーマに講義をいただきました。
授業で大切なこと、授業力の鍛え方、授業づくりのポイントなどを、算数科の授業を例に、わかりやすく丁寧に説明していただきました。
ステージに上がって実際に受講者が説明する場面もあり、大ホールの研修者が一体となって研修に取り組む姿が見られました。
研修で学んだことを2学期からの授業に役立てていきたいと思います。
カウンセリング講座
7月31日(水)にカウンセリング講座を実施しました。いわき市こころの支援アドバイザーを講師として、「児童生徒の心に寄り添うカウンセリング」について講義・演習を行いました。
講義ではカウンセリング理論について理解を深めました。また、演習では、カウンセリング時の話しやすい位置関係や、話の聞き方、応答の仕方などを学びました。
さらに、エゴグラムを実施し、自身の考え方・話し方の傾向を知る体験をしました。聞き手の考え方・発言の傾向も人それぞれであるということを踏まえた上で、「自分は相談者にどのような関わり方をしていけばよいのか」ということについて考えを深める研修となりました。
児童生徒は自己実現に向けて、様々なことに取り組んでいます。その過程の中で学校内外で少なからず悩みや不安、ストレスを抱えています。本研修を生かし、児童生徒の悩みや不安をキャッチし、教育相談の等を通して、前向きに解消できるよう支援していきたいと思います。
授業改善・授業実践講座〈中学校:英語〉
7月30日(火)、午前中に主に中学校英語科の先生を対象に授業改善講座、午後に授業実践講座を行いました。
午前中の授業改善講座の前半は指導主事による講義・演習を行いました。英語教育実施状況調査から、福島県といわき市の中学生の英語力の現状を確認するとともに、現在の先生方の取組みについて共有しました。
後半は昨年度、調査研究委員として研究を進めていただいた小川中学校の先生から授業動画を活用して実践発表を行っていただきました。
実践発表を受けて、小グループでの協議を行い、学びを深めました。
午後の授業実践講座には、中学校の英語科の教員として多くの研究実践を進めてこられた、楢葉町立楢葉中学校の校長先生に講師を務めていただき、「生徒も教師もわくわくする授業を目指して」という演題で講義・演習を進めていただきました。中学校の英語科の先生36名、小学校外国語教育推進リーダーの先生2名の合計38名の先生方が参加しました。
実践講座の前半は小中接続で気をつけたいところ、学習評価を進めるうえでパフォーマンステストをどう進めるか、学習評価にルーブリックはなぜ必要か、そして、中学校英語科での主体的に学習に取り組む態度をどのように見取るのかなど、今後の授業研究を進めるうえでの理論もご教示いただきました。
講座の後半は演習を多く取り入れていただきました。ペアでの会話活動、小グループでのライティングの活動、ディベートなど豊富な内容でした。参加した先生方は悩みながら、楽しみながら活動していました。
いわき市の先生方のために、今後の授業づくりに役立つ理論、実践をたくさん提供してくださった楢葉中学校の校長先生に感謝申し上げます。そして、本講座を受講した先生方がこの研修で学んだことを今後の授業研究に生かせていただければと思います。
特別支援学級等新任担当教員研修④
7月29日月曜日の午後には特別支援学級等新任担当教員研修④が行われました。希望者を含めて59名の先生方が参加しました。
初めに教育支援室長から1学期を振り返って、先生方に持ち寄っていただいた任意の児童生徒1名分の個別の教育支援計画、個別の指導計画の内容を見直す講義・演習を行いました。
続いて、教育支援室指導主事からこの後の講師の先生方による実践発表の前に、発表を聴く上での視点について話がありました。
そしてこの研修の要となる、市内の知的障がい学級、自閉症・情緒障がい学級、通級指導教室を担当されている先生で、これまで素晴らしい実践をされてこられた3名の先生から実践発表をしていただきました。
3名の先生方の発表を聴き、メモをとりながら一生懸命学ぼうとする先生方が多く見られました。
発表の後は小グループでの協議の時間が設けられ、協議で出た内容を共有する機会がありました。
講師の先生方には学期末のお忙しい中、発表に向けた準備を進めていただき、ありがとうございました。この研修を受けた先生方が2学期からも支援を要する子供たちへの具体的なアプローチについて学ぶことができたと思います。
発達障がい教育講座(特別支援学級等新任担当教員研修③)
7月29日(月)に文化センター大ホールで発達障がい教育講座を行われました。230名を超える先生方が参加しました。
講師を務めてくださったのは、郡山市にある発達支援室ひだまり室長、齋藤忍先生です。齋藤先生からは「多様な学びの支援~分かる・できる・楽しい授業づくり~」と題しまして講義をいただきました。
小学校の教員として、通常の学級、特別支援学級、通級指導教室を担当され、県養護教育センター(現・県特別支援教育センター)指導主事としてのご経験、さらに大学でも教鞭をとられ、特別支援教育に深く関わって来られた実践を交えながら、ご講義をいただきました。
講義に際しては、演習も取り入れていただきました。前列の先生方には読むことに困難を抱える児童を体験していただき、その児童に対する教師の関わりについて学ぶ演習もありました。また、各教科等における配慮の例についてもお示しいただき、研修を受けた先生方が2学期から活用できる内容をたくさんご教示いただきました。
後半の演習では、小学校低学年・高学年、中学校における具体的な場面について、具体的に困難を抱える児童生徒にどう寄り添い、どういう意図でどのような手立てを講じるのか具体的に小グループで協議を行い、協議した内容について共有し、最後に齋藤先生から助言をいただきました。
受講された先生方は、講義や演習をもとにして2学期からの実践に向けて意欲を高められていた様子が見られました。困難を抱えている児童に寄り添った指導・支援を続けていただければと思います。