授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:体育・保健体育)
9月27日(水)いわき市総合体育館において、「授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:体育・保健体育)」が実施されました。講師は、福島大学トラッククラブの菊田明博コーチです。
今年度の講座では、『「コーディネーショントレーニング」を取り入れた授業』について学びました。
はじめに、コーディネーショントレーニングの理論について講義がありました。コーディネーショントレーニングとは、状況に合わせて体の動きや力の加減を調節するコーディネーション能力を高める運動です。その能力は、リズム能力やバランス能力など、大きく7つの能力に分類されるというのが一般的な考え方です。コーディネーション能力が高いということは運動神経が良いということであり、運動神経とは、目や耳からの情報を脳が処理して体の各部に指令を出す神経回路のことを指します。
それらの能力を、演習・実技をとおして楽しく身につけていきました。
演習・実技の冒頭で「できないことがおもしろい」という言葉を菊田先生からいただき、受講者は、失敗をおそれずに安心して取り組むことができました。授業などで用いる際にも、指導者と子どもがつくるこのような雰囲気はとても大切です。
コーディネーショントレーニング自体を楽しみ、継続実施によりコーディネーション能力が高まることで、できる喜びが感得でき、運動が好きの子どもが増えることにつながります。「運動身体づくりプログラムに取り入れたい」「準備運動や部活動で取り入れたい」という声が数多く聞かれた講座でした。