高久小学校 日記

2018年11月の記事一覧

算数科授業研究会<5年>

 2校時に、5年生で今年度4回目の授業研究会を行い、夏井小、藤間中の先生方にもご参観いただきました。

 今日は、平行四辺形の面積の求め方を考える授業です。

 既習事項である、長方形や正方形の面積の求め方を生かして、類推的に考える力を育てます。

 既習の図形との違いに着目し、面積を求められる長方形や正方形に変形していきます。

 自力解決した互いの考えを発表し合います。「すごい、そんなやり方でもできるんだ」「やり方は違うけど、みんな長方形にしているね」など、「学び合い」によって友達の考えの良さ・共通点などに気づき、考えを整理・統合していきます。

 全体での話し合い。自分で説明せずに、補助線だけ引いて「私はどうやって考えてでしょう?」というクイズ形式で、友達の考えを説明(再生)していきます。

 子供たちの考えを可視化するために、担任が自作した教材。これが、子供たちの理解を助けました。

 45分間があっという間に感じるほど、子供たちが真剣に考え学び合う、楽しく充実した、質の高い授業でした

 この授業に至るまで、担任ばかりでなく全職員で事前研究会を3回も重ねた他、模擬授業も自主的に行うなど、本校職員の熱心な姿勢が、本校の授業を確実にレベルアップさせています。

 手前味噌で恐縮ですが、本校職員の姿は、まさに次期指導要領が目指す「主体的・対話的で深い学び」そのものです。夕方の事後研究会でも、活発な論議がなされていました。

スポーツこころのプロジェクト

 3・4校時、5年生を対象に「スポーツこころのプロジェクト」特別授業を行いました。

 今回の夢先生は、2006年トリノオリンピックに、バイアスロン競技で出場された 蛯沢 大輔 先生 です。はじめに、バイアスロン競技を知るために、モデルガンで体験しました。的は実物大ですが、実際には50m離れた位置から撃つそうです!

 その後、先生と一緒に楽しい「チームワークゲーム」をしました。

 「だるまさんが転んだ」に似たゲームで、鬼役の手からボールが離れている間だけ動くことができるルールです。みんなで手をつないで、既定の回数で目的の場所を目指します。

 ※ゲームの様子を「動画Contents」ページでご覧ください。

 何度も作戦会議を重ね、アイデアを出し合い、協力しながらゴールを目指しました。

 ※ 作戦会議の様子を「動画Contents」ページでご覧ください。

 このゲームを通して、仲間を思いやること、協力すること、目標を持ってあきらめずにチャレンジすることの大切さを学びました。

 4校時目は、教室で夢先生の半生についてお話を伺いました。運動が苦手だった幼少期、才能が開花し自信を持った小学5年生、自信が慢心になり結果が出なくなった中学時代、高校時代、先輩からのいやがらせを克服し、がむしゃらに練習してつかんだインターハイ優勝。そんな、成功と挫折を繰り返す中で見えたもの、それが、「努力は裏切らない」ということでした。

 子供たちは、先生の生き方に共感したり感心したりしながら、真剣に耳を傾けていました。

 無理なお願いを快く受けて下さり、特別に時間を割いて、子供たちと一緒に給食を召し上がってくださいました。

 蛯沢先生もスタッフの西山様、佐藤様も、周りの人間をあっという間にひきつけてしまう、とても陽気で温かな素敵な方々でした。

 「目標を持ち、それに向かって努力する」蛯沢先生の言葉を、私たち教員も胸に刻んで邁進していきたいと思います。お忙しい中、素晴らしい時間をありがとうございました。

持久走練習頑張ってます

 15日の「走ろう会」に向けた練習に熱が入ってきました。朝、校庭に出て自主的に走る子供が増えてきました。今日は、校庭がぬかるんでいるため、体育館を開放しました。

 昨日から業間時にも、持久走の練習に取り組んでいます。学年ごとに走るコースを分けて、5分間の持久走を行っています。先生方と用務員さんが、早朝からグランド整備を行い、何とか業間に間に合いました。

 月曜日の全校集会で聞いてみたところ、走るのが苦手な子・長距離走が嫌いな子は、半数を超えていました(実は私もです…)。だからこそ、「走ろう会」(持久走記録会)への取り組みには大きな意味があると考えます。社会に出れば、苦手なことや嫌いなことでも、やらなくてはならない事がたくさんあります。また、負ける(勝てない)と分かっていても戦わなくてはならない事もあります。そういう条件下で頑張ったことは、人を強く大きくしてくれます。新たな自分に出会うことにもつながります。他との比較ではなく、自分自身がどれだけ頑張ったか・・・、自分に嘘はつけません。短期間ではありますが、この練習をとおして、子供たちが大切な何かに気づくことができるよう、指導していきたいと思います。

赤い羽根共同募金

 ドラえもんの募金箱で協力を呼びかけている「赤い羽根共同募金」。今週、代表・JRC委員会の児童が、回収・集計を進めていますが、驚くほどたくさんの募金が寄せられています。

 皆様のご協力に感謝申し上げます。募金は、今週金曜日まで受け付けております。

 

情報モラル教育

 SNSなどの被害・加害の低年齢化が加速し、本県の児童・生徒も被害にあうケースが増えています。先日のPTA県大会でも話題になっていたこともあり、本日4校時に、5・6年生を対象に「情報モラル教育」を行いました。

 SNSの「文字だけ」のやり取りが生む誤解・いじめ、「画像の安易なアップロード」が生む取り返しのつかない事態、「なりすまし」や「架空請求」「出会い系サイト」「ウィルス感染」など、インターネットを介したトラブルは、挙げればきりがなく、40分という時間では、いかに早口の私でも半分も伝えることはできませんでした。

 これからの時代にITを遣わずに生活することは不可能であり、大切なことは「正しい知識とモラル」を身に付けさせることであると考えます。5・6年生は、スマホの所持率こそ低かったものの、全員がスマホを使ったことがあると回答していることからも、情報モラル教育は急務であると考えます。ご家庭でも、ぜひ話題にしてみて下さい。

版画特別授業②(5年生)

 2・3校時に、版画家の坂本勇先生を講師にお迎えして、5年生に「版画特別授業」(2回目)が行われました。

 下絵に「墨描き」(ペン等で縁取りをすること)をしています。

「墨入れ」する(掘らない部分を塗りつぶす)ことで、彫り間違いをなくします。

 先生の版画コレクションから、本物の「浮世絵」を見せていただきました!北斎の「富嶽三十六景」、広重の「東海道五十三次」、歌麿の「美人画」などの教科書で見た美術品の実物(本物)を目の当たりにし(裏面にはバレンの摺り跡もありました)、その繊細さと美しさに圧倒されました!

 信じられないほどの細やかな描写(この写真では伝えられませんが…)。版画であることが信じられない超繊細な技術…、絵師・彫師・摺師、日本の職人の卓越した技と誇り高き仕事ぶりに、ただただ感動しました!

 坂本先生、貴重な作品を見せていただきありがとうございました。

感謝状贈呈

 4年生の松本君の祖父にあたる 松本 正敏 様 に「学校の教育活動に役立ててほしい」と、多額のご寄付を頂戴いたしました。本日、お忙しい正敏様に代わり、奥様に感謝状を手渡し、ささやかながら感謝の意を表しました。

 有効に使わせていただきました。ありがとうございました。

手話教室<4年生>

 3・4校時、4年生を対象に、「いわき手話サークル」の石井様・引地様を講師にお迎えし、「手話教室」を行いました。聴覚に障害を持つ方々にはどんな不便があるのか、私たちはどんな配慮をすればいいのか等についてお話しいただいた後、手話での「あいさつ」や「指文字を使った表現(自己紹介など)」を学びました。

 「こんにちは。私の名前は〇〇〇〇〇と言います。よろしくお願いします。」と、全員が手話で言えるようになりました。

 最後には「ありがとうございました。またお会いしましょう!」と手話のあいさつでお別れをしました。

 石井様のお話の中で、「私は、小学校3年生の時に病気になったことが原因で聴覚を失いました。お医者さんは『大人になったら聞こえるようになるかも』と言っていましたが、実際にはそうはなりませんでした。でも私は、聞こえないままで良かったと思っています。耳が聞こえなかったから見えたものがたくさんあります!」と話されていたのが、心に刺さりました。どんな境遇に置かれても、人には言えない苦しみや悲しみをたくさん抱えていても、前を向いて生きてこられたその姿と言葉に、とても感動しました。

 世の中は、不公平です。背格好も、生まれた環境も、一人ひとり大きく違います。私たちが生きている社会も、理不尽なことばかりです。しかし、それを嘆いていても何も変わりません。どんな運命が待っていようと、どんな不遇に出会おうと、それでも懸命に生きていく・・・。その先に何かが見えると信じて。そんな大切なことを教えていただいた気がしました。

 石井様・引地様、お忙しい中、ありがとうございました。

わくわくタイム・表彰

 全校集会で、表彰された2人です。

 「交通安全作文コンクール 銅賞」3年:鈴木さん

「智恵子のふるさと紙絵コンクール 佳作」5年:佐々木さん

 「ロジック算数」でも、またまたレベル10達成者が2名(4年・6年)出ました!

 表彰後の「わくわくタイム」は、縦割り班で「長なわ」跳びをやりました。なわとびは、これからの季節の基礎体力づくりやリズム感を育てるのに、とても効果的な運動です。今年度から始まった、県の「なわとびコンテスト」にも参加したいと考えています。

 上学年の子供たちが、下学年の子供たちに丁寧に教えてあげていました。短い時間でしたが、体育館は、とっても楽しそうな笑顔と笑い声であふれていました。

除去土壌搬出作業終了

 9月中旬に着工した「除去土壌搬出作業」が終了し、11月2日(金)夕方、引き渡しになりました。皆様には、長い間ご不便をおかけして申し訳ありませんでした。おかげさまで、工事を施した部分(校庭の南側1/3程度)には良質の土が入り、素晴らしい状態になりました。皆様のご協力に感謝申し上げます。