高久小学校 日記

手話教室<4年生>

 3・4校時、4年生を対象に、「いわき手話サークル」の石井様・引地様を講師にお迎えし、「手話教室」を行いました。聴覚に障害を持つ方々にはどんな不便があるのか、私たちはどんな配慮をすればいいのか等についてお話しいただいた後、手話での「あいさつ」や「指文字を使った表現(自己紹介など)」を学びました。

 「こんにちは。私の名前は〇〇〇〇〇と言います。よろしくお願いします。」と、全員が手話で言えるようになりました。

 最後には「ありがとうございました。またお会いしましょう!」と手話のあいさつでお別れをしました。

 石井様のお話の中で、「私は、小学校3年生の時に病気になったことが原因で聴覚を失いました。お医者さんは『大人になったら聞こえるようになるかも』と言っていましたが、実際にはそうはなりませんでした。でも私は、聞こえないままで良かったと思っています。耳が聞こえなかったから見えたものがたくさんあります!」と話されていたのが、心に刺さりました。どんな境遇に置かれても、人には言えない苦しみや悲しみをたくさん抱えていても、前を向いて生きてこられたその姿と言葉に、とても感動しました。

 世の中は、不公平です。背格好も、生まれた環境も、一人ひとり大きく違います。私たちが生きている社会も、理不尽なことばかりです。しかし、それを嘆いていても何も変わりません。どんな運命が待っていようと、どんな不遇に出会おうと、それでも懸命に生きていく・・・。その先に何かが見えると信じて。そんな大切なことを教えていただいた気がしました。

 石井様・引地様、お忙しい中、ありがとうございました。