センターの研修等

新規採用幼稚園教諭基本研修②③

7月31日、幼稚園新規採用教員研修が行われました。

本研修は、幼稚園教員としての資質向上を図るための研修として実施しております。

午前中は一般研修②として、保育記録や指導案の理解、家庭との連携について講義を行いました。

午後は一般研修③として、障がいの種類や特性、教材の開発や指導方法についての演習です。

研修者同士で相談しながら指導計画を立てたり、保護者との面談の演習を行いました。

午後は園児が喜び、体を動かすダンスや教具教材を作成する演習です。講師の先生方から紹介いただいたものは、取り入れやすい教材ばかりです。演習が始まれば、さすが幼稚園の先生たち。まるで園児がいるかのように楽しそうに体を動かしておりました。

研修者からは、実務に繋がるたくさんの学びがあったとの感想が多く寄せられました。

特別支援教育新任担当等研修②

 7月30日(木)体験型経済教育施設(Elem)にて特別支援学級等新任担当研修②を開催いたしました。「特別支援教育や通級指導教室におけるこれまでの指導について振り返るとともに、よりよい授業づくりや教育課程編成について研修を積むことにより、担当教員としての資質の向上を図る。」 をねらいとして行いました。

 条例や法令をもとに、インクルーシブ教育システムの理解を深めたり、具体的事例などから、発達障がい(主に自閉症)の特性について知ることができたりと、担当教員としての資質を向上することができた講義でした。 


 後半は各研修者が1学期に使用した教材等を持ち寄り、活用の仕方などを協議しました。また、個別の教育支援計画や指導計画の作成と活用についての話し合いも行いました。

     

 受講者からは、「この研修を生かして2学期から児童生徒に寄り添った指導していきたい」という感想が多くみられました。 

   

カウンセリング基礎講座

 7月30日「カウンセリング基礎講座」が行われ、約50名の先生が参加しました。午前は、医療創生大学特任准教授 久保尊洋先生による「学校現場で使えるカウンセリングの方法と実践」の講義です。

 

カウンセリングの技法の一つである「動機づけ面接法」について、演習を交えながら学びました。相談者本人がもつ両価性(二つの相反する気持ち)を引き出し、気づかせていく尋ね方が、この面接法の大事なところです。

 

 午後は立正大学より鹿嶋真弓先生をお招きし「いじめにおける心理理解と対応」という題でご講義いただきました。都内の中学校で理科の教員として教壇に立ちながら、構成的グループエンカウンターを取り入れた学級経営を行ってきた鹿嶋先生。深い学びを成立させるためには、互いのよさや違いを受け容れる学級集団づくりが重要であるということを、具体的な取組みや事例をふまえながらお話しいただきました。

 受講した先生からは「一人ひとりのよさを見抜くパーソンポジティビティという視点を教師も子どもも、もてるようにしていきたい」「雰囲気のよいクラスを楽しみながら作っていく活動をたくさん教えていただいたので、実践してみたい」などの感想がありました。

 2学期からの学級経営や児童理解に大切な視点を学ぶことができました。ご講義くださった久保先生、鹿嶋先生、ありがとうございました。

授業改善講座

7月29日(水)は授業改善講座を実施しました。

 宮城教育大学教職大学院 教授 吉村 敏之先生を講師として、「主体的・対話的で深い学びの実現にむけた授業の創造 ―林竹二の遺した事実に学ぶ―」の題で講義を進めていただきました。 

 

 吉村先生の講義中には、林竹二先生の遺されたたくさんのキーセンテンスがありました。「教師の仕事は学ぶこと」「学んだ証は変わること」「授業を決定するのは教材でなく、教師」「授業とは、教師が厳しく組織して、子どもの内のかけがえのない宝にふれる仕事」「生命の畏敬の欠けたところに教育はない」などをもとに具体的にご指導いただきました。

  研修者からは「子どもの内面の変化や成長に、より一層目を向けながら、日々の授業づくりに取り組んだり改善したりしていきたい」「何十年前の資料であったが、『主体的な学び』にするためには、『深い学び』が必要であり、子どもの本質を見取ることが大切なのは今の教育も同じであると思った」「多忙化の中でも、授業の中で子どもたちの心を耕すことが重要だと感じた」「大学時代に学んだ林竹二先生の実践や教育論が、教職について時間を経た今、実感を伴って、その素晴らしさと深さを感じた」等の感想が寄せられました。 

 子どもたちの事実から学び、授業改善に取り組んでいきたいと思います。吉村先生、ご指導ありがとうございました。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校理科

 7月27日(月)に、夏の研修の最初となる授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校理科を行いました。授業日でしたが、多くの先生方にご参加いただきありがとうございました。

 講座Ⅰでは、理科の見方・考え方を働かせることについての講義の後、第3学年に追加された「音の伝わり方と大小」の授業で取り入れることができる糸電話を製作しました。また、顕微鏡を使い、葉の裏の気孔を観察しました。実際に作ったり、観察したりすることの大事さを感じていただけたのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 講座Ⅱでは、前半、より実践的に「理科の見方・考え方」について、演習を入れながら学びました。後半は、理科における「ICT教育とプログラミング教育」と題し、第6学年の電気の学習でのプログラミング学習を取り上げました。教科書に掲載されている「MESH」やまもなく各学校に届く「micro:bit」を使ったプログラミング学習を、参加者の先生方に体験してもらいました。児童に指導する前に、まず指導者側が経験を積み、慣れることが大事であることを、多くの先生方に実感していただけたのではないかと思います。