センターの研修等
初任研・新規採用養護研修「特別支援学校参観研修①②」
9月10日(木)、17日(木)に、平支援学校、いわき支援学校を会場に特別支援学校参観研修を実施しました。
10日は、平支援学校でそれぞれの学級に初任者の先生方が入り、授業参観を実施しました。養護の先生方は校内を見学したあと、保健室にて講義をいただきました。
17日は、いわき支援学校の様子を参観しました。
どちらの学校でも、参観後には協議の時間を設けていただき、特別支援学校の先生方にお話を伺ったり、初任者自身が持っている課題についての助言をいただいたりしました。平支援学校、いわき支援学校のどちらの校長先生も、地域との共生・一人ひとりに合った支援の重要性についてお話しくださいました。
初任者からは「担任の先生の、子どもの見取り方や声かけの仕方などがとても勉強になった」「個に応じた指導や関わりができるよう、自分も行動の背景を見ていきたいと思った」などの感想がありました。
「支援学校は教育の原点である」という言葉があります。子どもの自立のために私たち教員がすべきこと、考えるべきことについての多くの示唆をいただくことができる、貴重な研修となりました。会場校の先生方、大変お世話になりました。
研修の変更について(9月14日付け)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたいわき市総合教育センター研修の変更について(通知)」を、9月14日付けで各学校に通知しました。時間変更、会場変更など複数の変更がありますので、研修前に確実にご確認ください。
9/1~3 プログラミング教育担当研修
9月1日(火)~3日(木)の3日間、「プログラミング教育担当研修」を小学校の悉皆研修として行いました。小学校では、今年度からプログラミング教育を行うことになりました。この研修では、5年生算数と6年生理科におけるプログラミング教育について、実際にscratch(スクラッチ)とmicro:bit(マイクロビット)を操作しながら学びを深めました。
参加した先生方からは、「プログラミング教育を現場でどう行っていくのか、イメージを持つことができた」「現職教育で伝達講習の時間を設定しているので、実際にコンピュータを使って伝達していきたい」「現職でできるように、自分が何度もやって身に付けたい」などの感想がありました。
児童に対してプログラミング教育を初めて行う先生がほとんどだと思います。ぜひ、研修資料を参考にして、児童の実態を踏まえた指導方法の確立に向けて、各校でさらに研修していって欲しいと思います。
幼児教育講座①②
8月24日、幼児教育講座①②が行われました。
午前中は県との共催で、教育課程研究協議会として実施いたしました。
「幼児の終わりまでに育ってほしい10の姿」の捉え方や特別な支援をどう捉え、どのように就学支援をしていくのかについて研修を行いました。研修を受けた先生方からは、「次年度の教育課程を編成する際に校内研修で共通理解を図りたい」という振り返りが多く見られました。幼稚園における教育活動がさらに充実したものとなるよう生かしていただきたいと思います。
午後は幼児教育講座②として、スポーツリズムトレーニング協会インストラクターの伊藤英雄先生と伊藤里江先生を招いて園児が喜ぶリズムトレーニングを紹介いただきました。
音楽に合わせての縄跳びも奥が深い。
リズムに合わせて行うシンプルだけど面白いトレーニング。体操が脳を活性化させます。
ラインを使ってのステップ。「跳ねる」と「楽しい」はセットだと実感します。知っているBGMがより気持ちを高めていました。
夏休み最後の研修でしたが、「早速2学期から取り入れたい」「シンプルで楽しい」「教えあうことで社会性も身につく」などの感想がたくさんありました。筋肉痛の心配をものともせず一生懸命取り組む先生方の姿が素晴らしかったです。
伊藤先生ありがとうございました。
プログラミング教育実践講座
8月24日(月)に「プログラミング教育実践講座」を行いました。小学校、中学校合わせて35名の先生方がプログラミングについて学びを深めました。はじめに、プログラミング教育の概要について学んだ後、実際にLEGOのロボットを使い、プログラミングを体験しました。参加した先生方の感想には、「自分が感じたおもしろさや追求・探求する気持ち、意欲を子どもたちに体験させたい」「教師が苦手意識を持つことなく、授業に取り組んでいいきたい」「プログラミング教育の核は、試行錯誤、トライ&エラーであると、改めて意識することができた」「小学校の基本にどのように中学校で上乗せをするか考えていきたい」など、多くの学びがあったことが書かれておりました。
カリキュラム・マネジメント講座
8月19日(水)カリキュラム・マネジメント講座を開催いたしました。本年度からの新設の講座です。
講師に郡山市立白岩小学校 校長 坂本義仁 様をお招きしご講義いただきました。
1講義では、カリキュラム・マネジメント概論として、学習指導要領の総則などの資料からカリキュラム・マネジメントの目的や方法・手順などわかりやすく教えていただきました。
また、2講義・演習カリキュラム・マネジメントの推進として、カリキュラム・マネジメントカレンダーなどを活用して自校化を図ることのできる演習を行いました。資質・能力の向上を図るための工夫・改善について考えることができました。
研修者からは、「授業や行事での子どもたちへの指導を考える際、1時間の内容や1回の行事だけでなく、単元全体や年間を通しての指導の進め方、他教科との関連など幅広い視点で考えるようにしていきたい」「ただ頑張るのではなく、目的をもって頑張ることをしていきたい」「『学校全体』という視点をもち、運営に関わっていく姿勢をもたなければと痛感した研修であった」「学校の強み・弱みを客観的に分析し、教育活動を編成する力を身につけたい」「演習を通して、きちんとPDCAを行うことの大切さを感じた」「できることから取り組むこと、年間を通して見通しをもって教育目標の具体化を目指す大切さを学んだ」「コロナ禍なので、今まで以上にマネジメントが必要であると感じた」「モヤモヤしていたものがスッキリ晴れた感じがした」などの感想が聞かれ、研修が大変充実していたことがうかがわれます。
坂本 義仁 先生、お忙しい中本当にありがとうございました。
研修者には、この学びをぜひ2学期からの実践につなげてほしいと思います。
初任研・新規養護研修「カウンセリング研修」
元気なセミの声が響く日が続きますが、20日は、初任者の先生方の元気な声を「カウンセリング研修」で聞くことができました。
初めは市教育相談員の渡邊先生による「カウンセリングマインドを生かした生徒指導」についての講義と、市スクールカウンセラーの上遠野先生による「スクールカウンセラーとの連携」についての講義を小中の先生方と養護の先生方がそれぞれ受講しました。「聴く」ことの大切さについて教えていただきました。
その後はセンター指導主事による「カウンセリングの指導と実際」の講義です。実際に「傾聴」の演習や、「構成的グループエンカウンター」の演習などを通して、子どもの思いを知る方法や学級の望ましい人間関係作りについて考えることができました。
来週からいよいよ子どもたちの声が学校に戻ってきます。音として聞こえる「声」だけでなく、心の「声」にも寄り添い、その思いに共感できる教師でありたいと思える研修でした。
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校国語)
夏休みも残りわずかとなった19日、「授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校国語)」が行われ、多くの先生方が受講しました。
午前は基礎編です。センター指導主事が、指導要領改訂のポイントや、指導と評価の一体化についての演習、子どもの発達・成長と国語についての講義を行いました。受講した先生からは「改めて、国語の学習の重要性を感じた」「発達や学びの系統を教師が意識して指導することが大切だと思った」などの感想が挙がりました。
午後はいわき教育事務所の阿部指導主事による実践編です。実際の教材を用いての発問作りや、子どもの立場になって考える活動、RST(リーディングスキルテスト)の視点から見た授業改善についての講義がありました。「2学期の学習で、早速使ってみたいと思う」「発問を書いてみることで、精選されることを実感できた」などの感想が挙がりました。
小学校では、ほぼ毎日国語の授業があります。どの子にも「言葉の力」が身につくようにするために、我々教師にできること・すべきことはたくさんあります。子どもとともに学びを創り出していくことを、楽しんでいきたいですね。
授業力向上講座Ⅱ(小中 図工・美術)
8月18日(火)に、「授業力向上講座Ⅱ小中 図工・美術」の研修をElemで行いました。講師として、綴小学校の冨田教頭先生をお招きして、講義と模擬授業を通して、新学習指導要領をふまえた授業について学びを深めました。特に、模擬授業は「曼荼羅」を題材として進められ、参加者した先生方が一言も話さずに、集中して作品制作に取り組んでいる姿が見られました。最後は、作った作品を鑑賞して、お互いの作品のよさを認め合いながら、温かい雰囲気で研修が終わりました。素敵な作品を見ていただけたらと思います。
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校算数)
8月5日(水)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校算数)を文化センター大ホールで実施いたしました。講座Ⅰは98名、講座Ⅱは156名と、たくさんのご参加ありがとうございました。
午前中の講座Ⅰでは、コアティーチャーでもある平第四小学校の廹田邦斗先生にご講義いただきました。
新学習指導要領や授業スタンダードをもとに、ポイントをしぼってお話をいただくとともに、プログラミング学習の授業づくりについても、実際の授業を紹介していただきました。また、各学年ごとの協議を通して、どのように資質能力を育成していけばよいのかについても考えることができました。
研修者からは、
「算数の本質や楽しさを味わえるように授業を改善していきたい」
「めあてとまとめの在り方や整合性について、評価の観点の視点から改めて考えられることができた」
「2学期の指導のポイントを話し合えてよかった」
「プログラミング学習の授業に挑戦してみたい」
などの声が聞かれました。
午後の講座Ⅱでは、明星大学客員教授の細水 保宏先生においでいただき、ご講義いただきました。「はてな」「なるほど」「だったら」などのキーワードをもとにしながら、「主体的・対話的で深い学び」を行うためのたくさんのヒントを具体的に教えていただきました。
研修者からは、
「教科書を覗くのみでしたが、「だったら」のキーワードを念頭においてページをめくってみたい」
「授業で学級指導を行うということが今の私に必要なことだと感じた。自分自身を見直し、思いをしっかり持って取り組んでいきたい」
「1時間の授業で大切にしたいものは何かを明確にして実践していきたい」
「主体的に学べるようにするには、考えたくなる問題の提示や子どもたちの作る問いが大切であると改めて感じた」
などの声が聞かれました。
算数好きな子どもたちを増やしたいと思うことができた1日でした。
お二人の先生、本当にありがとうございました。