センターの研修等

授業力向上講座Ⅲ中学校数学

 12月17日(木)授業力Ⅲ中学校数学を筑波大学付属中学校 近藤 俊男先生をお招きし、市総合教育センターにて実施いたしました。

 近藤先生には、『「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善』と題して、豊富な実践例を基にご講義いただきました。

 講義では、実際に近藤先生の授業ビデオを拝見しながら、これまでの授業を洗練していくための方法や、「見方・考え方」を働かせながら授業を進めていくことについて具体的に学ぶことができました。

研修者からは、

「どうしてその根拠になったのかを大切にできる働きかけを日々の授業の中で行っていきたい」「実践例から、生徒の身近な問題として捉えることのできる課題設定を学んだので生かしていきたい」などの感想がみられました。

近藤先生、ありがとうございました。

保幼小連携講座を実施いたしました。

11月11日、エリムを会場に保幼小連携講座を開催いたしました。

当初、大浦小学校を会場に幼小連携の生活科の授業を、見ていただく予定でしたが、参加人数と感染症対策を踏まえ、会場を変更しての開催となりました。

実践発表では、大浦小学校と四倉第二幼稚園の日頃から連携を進めている取組の紹介や、10月に実施した交流学習の授業の動画を視聴ながら研修を進めました。

続く協議では、実践発表を踏まえ、「よりよい保幼小連携のあり方」をテーマに小学校、中学校、幼稚園、保育所、こども園の先生方と「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を視点としながら、合同協議を行いました。

研修者からは、「もっとお互いの教育活動を知ることが大切だと感じた」「実践のように園児・児童の実態を話し合い、共通の課題を洗い出し、ねらいを明確にして交流学習を進めるプロセスが大変参考になった」「教員同士が話し合うこういう機会を大切にしていきたい」などの感想がありました。 

「小一プロブレム」にあるように、小学校への接続は、私たちが想像しているよりも園児にとって実は大きなハードルがあるのかもしれません。

今回のような交流の機会を大切にしながら、他校種について相互理解を深めることが保幼小連携の第一歩と感じました。

初任研 他校種参観研修(小名浜一中・鹿島小)

 

色づきはじめたイチョウの葉が秋の日差しに輝く季節になりました。10月29日(木)、初任研「他校種参観研修」を実施しました。

午前中は小名浜第一中学校を会場に、小学校の先生方と養護の先生方が研修を行いました。校長先生のご講話と研修主任の先生からの「参観の視点」の講義の後、中学生の授業の様子を参観です。

  

国語・数学・社会・英語・家庭の授業での先生の指導、生徒のやりとりなど参観した後は協議です。小学校との違いや小中のつながりなど、実際に参観し、感じたことを出し合いました。養護の先生方は、ご講義を通して、養護教諭としての役割や大切にすべきことを考える時間となりました。

 

 

 

午後は鹿島小学校を会場に、中学校の先生方が研修を行いました。授業参観の後、校長先生のご講話と教務の先生からのご講義をいただきました。

 

研修者同士での情報交換の場面では、きめ細かい指導の在り方について鹿島小の先生方の指導を通して実感できました。

 

会場校としてご協力くださった小名浜第一中学校・鹿島小学校の先生方、ありがとうございました。

 

不登校対策講座

10月15日、昨年に引き続き、中京大学より辻井正次先生をお招きして不登校対策講座を開催いたしました。

不登校の背景には様々な要因がありますが、不登校になる前に何ができるのか、今回は特に不登校の未然防止をテーマにご講義いただきました。

先生方からは「学校生活の中での学習支援や学級づくりを見直していきたい」「学習に対する不安が不登校の要因で多いことに驚いた。わかる授業を展開しながら、子どもたちの登校不安を減らす関わりをしていきたい」「三者相談でアドバイスシートを活用していきたい」「子どもたちができたことを素直に伝えながら、子どもたちをほめる場面をつくってあげたい」などの感想がたくさんありました。

不登校になってからの対応ももちろん大切ですが、なかなか特効薬はありません。そうなる前に学校生活の中でもできることがたくさんあります。今回学んだような視点を不登校対策の一つとして、ぜひ学校でも実践してみてください。

ICT活用講座①②

    10月6日(火)と7日(水)に、中学校と小学校に分かれ、ICT活用講座①②を行いました。東京書籍の方を講師に招き、今年度から導入された中学校数学と小学校理科のデジタル教科書を中心に、その使い方を学びました。普段、学校現場でゆっくり見ることができていないデジタル教科書について、その中身について実際に操作しながら研修しました。

 参加した先生方からは、「教材研究に力を入れながら、子どもたちに分かりやすい授業を取り入れていきたいと思う」「限られた機能しか使いこなせていなかったため、教えていただいたことを少しでも活用したい」「GIGAスクール構想を目指している現場にとって、今日のような研修はかなり有意義だった」「資料一覧や基礎技能、MY教科書エディタなど、自分が知らないツールを教えていただき、今後の授業に役立てていきたい」などの感想が寄せられました。

 今後、ますますICTを活用した授業が求められてきます。苦手な先生もいらっしゃると思いますが、こどもたちのために少しずつでもいいので、授業でICTを活用していって欲しいと思います。

特別支援学級等教育講座

 10月2日(金)「特別支援学級等教育講座」が総合教育センターで行われました。
 例年であれば実際の授業の様子を見ながらの研修でしたが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、授業の様子をビデオで撮影し、その映像をもとに研修を進めて参りました。

 授業を提供していただいた矢部先生から、授業の流れや工夫した点などのお話をいただきました。

 協議では、授業の手立てについて話し合いを行いました。どの先生方もご自身の実践のもと、活発な意見交換をされていました。

  研修者からは「掲示物を利用して、児童に学習の見通しを持たせていた」「全体学習と個別学習のつながりがとても工夫されていた」「児童の特性に合わせた課題の設定が大切である」などの感想がありました。

初任者研修「授業研修③」

金木犀の香りが風に乗って漂う季節になりました。10月1日(木)、初任者研修を実施し、66名の先生が参加しました。この日は、道徳・総合・放射線教育・ICTと講義が満載です。センター指導主事も気合いが入ります。

 

  

実際に機器を操作したり、身近な話題とつなげたりすることで、日々の授業や子どもたちをイメージしながらの学びが続きました。協議の時間や昼食の時間には、先生方同士の情報交換や近況報告などが活発に行われていました。初任研は、同期で集まる貴重な時間にもなっています。

 

ちょうど年度後半スタートの日。研修の終わりには、センター所長よりねぎらいと励ましのメッセージが送られました。

令和2年度は、初任者だけでなく、全ての先生方、子どもたちにとって特別な年度であることは間違いありません。それぞれの学校でも、互いに声を出し合い、サポートし合いながら残り半年を過ごしていきましょう。

学校組織マネジメント講座

9月30日(水)、学校組織マネジメント講座を実施しました。45名の先生が参加しました。

 総合教育センター指導主事が「効果的な学校経営参画の進め方」として講座を進めました。実際に体験する演習を多くして実践的な講座内容で進めました。

 受講者からは「自分が組織の一員として仕事をしているという自覚を持ちたい」「チームの力が発揮できるような自分の働きかけを考えて、積極的に関わっていきたい」「コロナの影響でいつもの流れと違う様々なマイナスが生まれがちだが、対話で支えながらよい方向へ向かえるような一役でありたい」等の感想が寄せられました。

参加された先生方には、本日の研修を実践につなげていただきたいと思います。

授業力向上講座Ⅱ(小中:体育・保健体育)

 

 9月29日(火)平体育館にて授業力向上講座Ⅱ(実践)(小・中学校:体育・保健体育)が行われました。

 福島県教育センター指導主事の関根智美先生をお招きして、「教科の特性を生かした授業の展開」についての講義・演習を行いました。

 前半は福島県の児童生徒の健康課題のデータを提示していただき、関根先生の実践例を紹介していただきました。

 後半は授業の導入(主に準備体操の部分)についてグループごとに考えました。本時で行う運動の特性に触れながらの準備運動です。

 どの先生方もアイディアを出し合って、一つのものを作り上げている姿が印象的でした。このような先生方の姿が、体育科における、主体的・対話的・協働的な学習だと思います。

 研修の最後には、各グループでの発表です。どのグループも運動の特性を踏まえ、素晴らしい発表となりました。

 先生方の感想では、「これまでマンネリ化となっていた部分が改善できそう」や「今後はスリーアップというキーワードで導入を考えていきたい」、「小学校では、運動身体づくりプログラムを実施している。その中にブラジル体操を取り入れることができそう」というものでした。

この研修を通して、たくさんの先生方が授業のヒントを得ることができました。

道徳教育実践講座

 9月24日(木)、総合教育センターにて「道徳教育実践講座」を実施し、60名近くの先生が参加しました。例年であれば実際に学校を訪れ、道徳の授業を見せていただく講座ですが、今年度は感染予防のため、事前に取った授業VTRを観ながらの研修です。

 

 提供していただいた授業は、湯本二中3年生の「ふきのとう」(勤労)です。3人組で話し合ったり発言の順番を決めたりする手法についてや、「勤労」を重点化させた別葉の紹介など、VTRとともに実践紹介をしていただきました。後半は「えんたくん」というツール(センターの研修で時々登場しています)を用いながら、参観しての感想、普段の授業での発言を引き出す工夫、授業記録の仕方の観点で協議を行いました。2枚目の写真は、各班の「えんたくん」を互いに見ているところです。

 参加した先生方からは「初めて知る手法だったので、自分の授業でも実践してみたい。他にも学習活動で有効なものがないか、調べて活用していきたい」「協議の中で、他の先生方の実践アイディアを聞くことができ、大変参考になった。毎週道徳の授業があるので、いろいろ工夫しながら行っていきたい」などの感想が寄せられました。

 実際の授業での先生の姿や子どもたちの様子を見せていただき、参観した先生方で話し、さらにそれぞれの学校で話題にすることが、授業改善につながります。ご協力いただいた湯本二中の先生方、ありがとうございました。