センターの研修等
教育課題改善講座
8月23日(月)に教育課題改善講座をオンラインで行いました。
はじめに、田人小学校 教頭 緑川元夫先生より「小中学校におけるキャリア教育の実践」と題して、実践発表をしていただきました。縦割り活動や小中合同行事などを通して、子どもたちに「なりたい自分」をイメージさせていくこと、教員が子どもたちに身につけさせたい力を共有することの大切さについてご示唆いただきました。
続いて、福島大学 五十嵐 敦先生より「学校教育におけるキャリア教育の充実に向けて」と題して、ご講義いただきました。「職業観を短絡的に育てるのは本来のキャリア教育ではない。教育そのものを豊かにし社会や毎日の生活に目を向けることができるようにすることが、真のキャリア教育だ」という言葉が印象的でした。
午後は、宮城教育大学 猪股 亮文先生より「カリキュラム・マネジメントの推進」と題して、ご講義いただきました。目指す子どもの姿を全職員で共有し、教育活動を更新し続けることがカリキュラム・マネジメントであることをご示唆いただきました。
今回もオンラインによる研修でした。大きなトラブルもなく実施できましたこと、感謝申し上げます。
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校国語
8月19日(木)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校国語を行いました。
講座Ⅰでは、大野中学校 渡邉文曉校長先生より文学的文章における指導についてご講義いただきました。5つの視点で文学的文章をまるごと読み、どのような発問がよいかを考えグループで交流しました。「読む力をつけるための武器を身につけさせましょう」という先生の言葉が印象的でした。
講義Ⅱでは、山上指導主事が行った実践を、先生方が生徒役になって取り組みました。言葉を意識した自己紹介、具体と抽象の練習などを行い、国語の知識・技能の身に付け方を学び合いました。
「この講義を2学期の授業に生かしていきたい」「楽しく学ぶことができた」などの感想があがりました。
学校教育相談講座
8月17日(火)、学校教育相談講座を実施いたしました。
午前中は佐藤指導主事より「学校教育相談の進め方と生かし方」について講義を行いました。
教育相談の基本についての演習の場面。
傾聴、受容、共感の場面を体感しました。その後、事例検討なども行い、子どもの様子を想像しながらその対応について協議しました。
午後は、日本教育カウンセラー協会理事の藤川章先生に「今日的課題に向き合った児童生徒理解」と題して、ご講義いただきました。不登校・いじめの現状、そしてそのアセスメントの方法、未然防止につながる集団を育てるグループエンカウンター演習など多くのことを学び、気づかされる研修の機会となりました。カウンセリングマインドを土台とした子どもたちへの関わりをこれからも大切に、夏休み後の生徒指導、教育相談に生かしてほしいと思います。
授業力向上講座ⅠⅡ(小学校算数)
8月5日(木)に授業力向上講座ⅠⅡ(小学校算数)を行いました。本センター初のオンラインによる研修です。
午前は、「教科の本質に迫る授業の設計」と題して、センター指導主事吉川功一による講義を行いました。授業づくりで大切にしたい考えを共有することができました。
午後は、「算数科の特性を生かした授業の展開」と題して、明星大学細水保宏先生を講師として、子どもたちの心に火をつける算数の授業について学びました。子どもたちがわくわくドキドキする授業について、細水先生の豊かな経験をもとにご講義いただきました。
まん延防止等重点措置に伴い、研修者、講師の先生方には大変ご負担をおかけいたしました。感染症対策についてご理解、ご協力をいただき心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
授業改善講座
8月2日(月)授業改善講座を行いました。
教育のための科学研究所上席研究員 目黒朋子先生から、「読解力(リーディングスキル)を育むための授業づくり」についてご講義をいただきました。
研修に参加された先生方からは「自分の読解力を上げなくてはならない」「読解力を身につけるための具体的な方法を知ることができた」などの声があがりました。
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校社会)
8月3日(火)に「授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校社会」の研修をElemで行いました。暑いなか、ご参加いただきありがとうございました。
午前の講座Ⅰ(基礎)では、社会科の授業づくり、社会科の学習評価、社会科におけるICTの活用などをテーマに講義・演習を行いました。学習指導要領や「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料(国立教育政策研究所)をもとに、授業づくりの基礎や評価の仕方について学びを深めました。
午後の講座Ⅱ(実践)では、様々な事例をもとに単元を見通した社会科の授業づくりについて、より実践的に学ぶ研修となりました。協議では、「授業づくりワークシート」や「単元づくりワークシート」を用いて、実際に授業や単元計画について考えました。参加者からは「授業づくりワークシートは、教材研修をするうえでとても分かりやすく、2学期の授業で活用できると思った」などの感想が寄せられました。
Ⅰ・Ⅱのどちらの講座も、参加者の先生方が社会科の授業づくりについて真剣に考え、話し合っている姿が見られました。
特別支援学級等新任担当研修②
8月2日(月)体験型経済教育施設(Elem)にて、特別支援学級等新任担当研修②を行いました。
午前中は、「一学期を振り返って」と題して、子どもの実態把握、スクリーニングと検査、合理的配慮、個別の計画、保護者との連携などの内容についての講義を行いました。
午後の研修では、鈴木華奈先生(平五小教諭)、橋本みさ先生(植田東中教諭)、小野知子先生(平二中教諭)の実践発表を行いました。
研修者からは「指導計画や支援計画を見直していきたい」「児童生徒の実態把握の大切さを再認識できた」「小学校から、児童生徒の進路について保護者と共通理解していくことが大切である」「実践発表をしていただいた先生方の取組が参考となりました」などの感想がありました。
授業力向上講座Ⅱ(小学校外国語)
8月3日(火)に、本センターで「授業力向上講座Ⅱ(小学校外国語)」を開催しました。
講師として、いわき市立藤原小学校教頭 鈴木真由美先生をお迎えし、「教科の特性を生かした授業の展開」という内容で、講義をしていただきました。
講座の最初に、ALTとのティームティーチングについて、本センター所属ALTのジェシカ先生と、授業での実際のやり取りを実践してくださいました。児童とのあいさつや、Simon saysの活動を、研修者が児童役となり行いました。また、Matching Gameや発音トレーニングでは、研修者が実際に体験することで活動をより深く理解したり、実際の授業動画により具体的な活動の進め方を紹介いただいたりと、これからの授業において参考になる内容が盛りだくさんでした。
研修者からは、「今すぐ取り入れたい活動をたくさん知ることができた。他の先生方とも話すことができてとても楽しかった」「動画で授業の流れを見ることができてとても参考になった」「ALTとの授業やコミュニケーションのとり方が具体的で分かりやすかった」「単元のゴールを子どもたちに最初に示すということが納得だった」といった感想がありました。
真由美先生の授業で活動している子どもたちは、生き生きと自信をもって楽しく英語を使っていました。これは、まさに小学校での外国語教育で目指したい姿です。この研修での実践を、それぞれの先生方の授業、そして各学校での外国語教育に生かしていただきたいです。
授業力向上講座Ⅱ(小中:音楽)
7月30日(金)に、「授業力向上講座Ⅱ(小中:音楽)」の研修をElemで行いました。講師として大野中学校の遠藤愛教頭先生をお招きして、鑑賞の指導の仕方についてご講義いただきました。ICT機器を使って実際に曲を流したり、映像を映したりして、先生方にも鑑賞していただきながら、鑑賞活動で大事なことを学びました。参加した先生方の感想には、「対話で鑑賞を進める授業を実際に体験し、人と話すことで、自分と違う意見を聞いて、楽曲に対して新しい考えを持つことができた」「2学期からは今まで以上に対話のある授業を意識して取り入れていきたい」「新たな情報を得たり、自分の記憶を確かにし、より深い学びへとつなげたりすることのできる対話型鑑賞のよさを、しっかり実感することができた」など、対話のある鑑賞の大切さについて、深く学ぶことができたようです。研修の最後には、遠藤先生の音楽への深い思いをお話くださり、改めて音楽の素晴らしさを研修者全体で感じることができた研修となりました。
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校理科)
30日(金)授業力向上講座ⅠⅡ(小学校理科)を開催いたしました。
授業力向上講座Ⅰでは、いわき市教育委員会学校教育課の有働指導主事に問題解決の力を育む理科学習についてお話しいただきました。
見方・考え方を働かせるとはどういうことか。 実践資料を提示いただきながら問題解決の力が育まれる場面を確認することができました。
6年「てこのはたらき」で活用できるモビールづくりを行いました。
どこでバランスがとれるのか学んだことを生かしながら作成しました。
糸電話の糸の素材によって聞こえ方はどう違うのか。 参加された先生方も興味津々で教材作りを行いました。
続く授業力向上講座Ⅱ(実践)では、2年間理科のコアティーチャーを務めた経験のある泉北小学校の石塚先生にご講義いただきました。
問題解決の過程を大切にする授業実践は、大変参考になりました。不思議をつかむ、不思議を解き明かすことを大切に授業を行っている石塚先生からは、授業でつかえる様々な教材をたくさん紹介していただきました。
ろうそくで温められた空気はどのように動くのか
ビー玉で作成したタブレット用の顕微鏡。思ったよりも拡大して見えます。
ダンシングスネークで音による振動を体感。モールがくるくると動きます。
子供たちに理科好きになってもらいたい・・・、子供たちに理科って楽しいと感じてもらいたい・・・。本日参加された先生方からそのような思いがたくさん伝わってきました。学習者の視点を大切に、本日の研修を生かして今後の授業改善に取り組んでいきましょう。