センターの研修等

教育実践研究発表大会①

    2020年最初の研修は「教育実践研究発表大会」です。

   いわき市内外から、小・中学校、幼稚園、特別支援学校から240名の先生方が参加しました。

 まずは、総合教育センター調査研究委員による教育実践発表からスタートです。

 「3つの資質・能力の育成を目指す『主体的・対話的で深い学び』への授業改善」~子ども一人一人の確かな学びを支える授業のあり方~をテーマに、調査研究委員会が2年間の研究の成果を発表しました。いわき市内小・中学校の先生方20名により構成される調査研究委員会は、国語、社会、算数・数学、理科、道徳、外国語活動・英語、生徒指導、特別支援教育の8つの部会があります。参加した先生方には希望する部会において、授業動画を視聴していただきながら授業改善や小中連携の視点から「えんたくん」を使って自由に協議していただきました。

  

 参加した先生方からは「調査研究委員の先生方が熟慮されて作った授業、とても興味深く学ばせていただいた」「現状の仕組みの中で、とても多くの学びを得ることを確信した」「えんたくんを活用した話合いは、少人数で話しやすく、とても楽しかった」等の感想をいただきました。

 なお、授業動画は「授業解説シート」の中にあります。「単元構想シート」「評価結果シート」と合わせてぜひご活用ください。

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【各部会のシートはこちらから】

FCSコンピューター→Kドライブ(総合教育センター配布用)→調査研究委員会→ここからお入りください→各部会へ

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【協議で使用した「えんたくん」はこちらから】

FCSコンピューター→Kドライブ(総合教育センター配布用)→実践研究発表大会【えんたくん】→各部会へ

特別支援学級等新任担当研修②

 12月26日(木)は、今年度特別支援学級や通級指導教室を初めて担任する先生方を対象に特別支援学級等新任担当教員研修②を実施しました。午前中は「教育課程編成に向けて」というテーマで、総合教育センター教育支援室指導主事による講義・演習を行い、午後からは「教育課程作成の実際」をテーマに、講義・演習を行いました。参加した先生方は、もう新年度へ向けての準備を着々と進めていました。

 

 

【受講した先生方の感想】

・来年度の教育課程編成に向けて、生徒の特性と学力を考慮しながら、本当に必要な力を積み重ねていくことができるように考えていく。

・新学習指導要領の実施に伴い、特別支援教育の学習内容も変わってくると思う。また、高校入試制度が変わることにも対応し、生徒の希望に合った進路実現のために、教育課程を工夫して編成し、学力向上を目指していきたい。

・たくさん情報を交換する時間があり、3学期、次年度に生かしたいことがあった。普段なかなかこういった機会はもてないため、今回の研修は良い機会になった。

・教育課程編成の裏付けになっている内容が分かったので、今在籍している生徒たちの実態に合う教育課程になっているのかを改めて見直し、次年度の編成に生かせるようにしたい。

幼稚園新規採用教員研修<一般研修④>

 12月26日(木)総合教育センターにて、幼稚園新規採用教員研修<一般研修④>を実施しました。市内の市立・私立幼稚園の新規採用の先生方が参加しました。

 研修は、総合教育センター研修調査室長が講話「新規採用教員研修を終えるに当たって」、いわき市立藤原幼稚園教諭 吉川 佳奈 先生 が講義「先輩教員の実践から」、いわき市立高坂幼稚園長 吉田 明美 先生 が講義・演習「幼児理解の方法と評価(ケーススタディを通して)」、子ども支援課指導教諭 千田 歩 先生 が講義・協議「実践の振り返りと2年目に向けて」と、実施しました。

 

 藤原幼稚園 吉川先生には、日々の実践からの具体的な幼稚園教員の姿をお話しいただきました。また、高坂幼稚園 吉田園長先生には、幼児の姿から思いをどうくみとっていくのか、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を意識して演習を進めていただきました。

 研修者からは「先輩の先生方の実体験を聞いたり、今後の進め方や挑戦する気持ちをもてたりと、とても貴重な研修となった」「子どもを様々な面から見ていく大切さを学ぶことができた」「二年目に向け、これから自分が意識すること、心がけることは何かが分かった」等の感想が寄せられました。

  

 幼稚園新規採用教員研修は今回で一区切りとなります。各園において、今後も学び続けながら、子どもたちのために教育に当たっていただきたいと思います。

授業力向上講座Ⅲ中学校社会

 12月19日(木)、授業力向上講座Ⅲ(応用)中学校社会 を実施しました。市内の社会科の先生が参加されました。筑波大学附属中学校主幹教諭 関谷文宏先生 を講師としてお招きし、「『主体的・対話的で深い学び』の視点からの授業改善」の題で、講義・演習を進めていただきました。

 問いを立てさせること、学習指導要領及び評価の考え方、探究的な学びの構築、評価問題の作成における留意点などについて、豊富な資料、具体的な事例と実践に基づいたご指導をいただきました。

  

  受講された先生からは「毎回新しい知識を具体的に学ぶことができ、エネルギーをいただけました」「知識の幅や思考を広げさせていくくための工夫に取り組んでいきたいです」「生徒が考えを自由に表現できるような機会を増やせるよう工夫していきたいです」等の感想が寄せられました。

 中学校でも、新学習指導要領移行期間として、3つの資質・能力を育成するための授業改善・評価改善に取り組まれている方が増えてきているものと思います。今日の研修を生かし、子どもの学びを深めていきましょう。

 

授業力向上講座Ⅲ 中学校数学

令和元年12月10日(火)勿来第一中学校にて、「授業力向上講座Ⅲ中学校数学」を行いました。

 講師には、筑波大学附属中学校の近藤 俊男先生をお招きし、中学校1年生に対して平面図形の単元での数学の授業を行っていただきました。

 本時は、基本的な作図の方法を、円の性質や図形の対称性にして生徒に考えさせる場面でした。課題意識を持つことができる教材を提示し、生徒はどのように問題を解決すればよいのか説明できるようがんばっていました。また、近藤先生には、生徒の表現した素直な考えを丁寧に扱うことの大切さを学びました。


 授業の後には、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善について近藤先生からご講義いただきました。豊富な実践例や理論に裏付けられた貴重なお話から、具体的な授業改善の方法を学ぶことができました。
先生方からは、
「自ら新たな方法を見つけようと試行錯誤する粘り強さを生徒に身に付けさせたい。」
「深い学びに伴い、多様な考え方に対応できる教師の在り方も必要であると強く感じた。」
「生徒の学びを待つ姿勢や声かけなどが素晴らしいと感じた。」
といった感想が寄せられました。

参加した先生方には、是非本日の学びを実践へとつなげていただければありがたいです。
近藤先生、本日は本当にありがとうございました。

学校司書研修⑧

 11月29日に学校司書研修が行われました。

 まずは2学期の実践報告・情報交換です。読書の秋にちなんだ実践の紹介や、各校での授業支援に関する取組について、紹介し合いました。新聞を活用した事例や、図書ボランティアとの協力などの事例が出されました。同方部内の学校司書でブラックパネルシアターを企画し、複数の学校で披露したという実践も紹介されました。

 

 次は今年度の取組を広く紹介するための話し合いを行いました。ふくろう図書便りやデータベースで取り上げる内容について、積極的に意見を出し合いました。

 最後は、「リテラチャーサークル」という読書の手法について学びました。4・5人のグループで同じ本を、役割を決めて読み進めるというものです。「クラブ活動でできそう」「役割が決められることで、丁寧に読み進めることができる」など、行ってみての感想が挙げられました。

 

 12月に入り、各学校の図書館も冬やクリスマスの掲示になってきていると思います。子どもたちのみならず、先生方も積極的に図書館を訪れ、学校司書とお話ししてみてください。きっと、読書のみならず、調べ学習の進め方や参考となる図書など、日頃の授業のヒントが見つかることでしょう。

 

初任者研修 授業研修④

 枝に残った柿の実が、冬の始まりを感じさせる時季になりました。

 11月28日は「授業研修④」を文化センターにて行いました。事務室が4階に移転して初めての研修です。全部で4つの講義・演習が行われました。

 はじめは生徒指導についての講義です。児童生徒理解や集団作りについて学びました。続いて授業改善のための演習を行いました。今回はフィッシュボーン法という思考ツールを用いて話し合いました。

 

 

 次はICTの活用についての講義です。デジタル教科書や実物投影機など、先生方は実際にパソコンを操作しながら「こんなことができるんだ!」と、自身の授業での活用をイメージしながら取り組んでいました。

 最後は研修調査室長による講義「実施校訪問から見た実践的な課題」です。実施校訪問や、初任者の様子をふまえながらの具体的な話や、励ましがありました。

 

 

 この日は日々初任者へ指導をしておられる先生方も集まり、情報交換や次年度に向けての協議を行いました。初任者の先生方を熱い思いで育ててくださっている、指導教員の方々や、各校の校長先生をはじめとする先生方のお力で、初任者一人一人が着実に成長していると感じる一日でした。

 早いものでもうすぐ師走です。くれぐれも体調や車の運転に気をつけて、2学期のまとめに取り組んでいきましょう。

授業力向上講座Ⅲ 小学校外国語

 令和元年11月22日(金)に泉北小学校に筑波大学付属小学校 荒井和枝先生をお招きして、授業力向上講座Ⅲ 小学校外国語が行われました。

 5年生のUnit5の第1時ということで、荒井先生に飛び込み授業をしていただきました。授業の中では、あやとり、なわとび、などを使いながら、何度も「can」「can't」を繰り返し子どもたちに聞かせる中で、子どもたちが自然に「can」「can't」の意味を推測していくことができました。その後に行われた講義では、受講者からの質問にも答えていただきました。受講者からは「具体物を用いた導入は子どもの関心を高めるとともに、場面理解に有効であると感じた」「ウォームアップから導入、練習、ゲームまで何度もcan、can't を聞くことができ、表現を知るために有効な時間であったと思う。インプットの大切さがわかった」などの感想が寄せられました。ぜひ、来年度の小学校外国語の教科化に向けて、研修で学んでいただいたことを生かして、日々の実践につなげていただければと思います。

 荒井先生、お忙しい中、いわき市でご指導いただきまして本当にありがとうございました。 

 また、個別懇談のお忙しい時期に、会場をご提供してくださり、いろいろとご協力いただきました泉北小学校のみなさま、本当ににありがとうございました。

 

保幼小連携講座

 11月19日(火)小名浜第二小学校にて教育課題研修「保幼小連携講座」を開催いたしました。
 小名浜二小1年生と西小名浜幼稚園の園児の皆さんとの生活科の授業での交流の場面を参観し、その後、実践報告および協議を行いました。
 授業では、どんぐりなどで作った手作りの遊び道具を使って楽しそうに関わり合う姿が見られました。


 また、参観後には、これまでの実践や交流の取り組みを研修者に向け、わかりやすくご説明いただきました。


 さらに、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」などを視点に協議いたしました。研修者からは、「一緒に遊ぶことでどちらの子どもたちもとても生き生きとしており、日々の交流の積み重ねを感じた。」「幼稚園と小学校の円滑な接続ができるよう、交流活動の具体的な計画があるのは、とても参考になった。」「グループ協議では、小学校の先生から入学までに身につけてほしいことなど普段聞くことができない意見を聞くことができた。」などの感想が見られました。今後の教育活動にいかしていただきたいと思います。


 小名浜第二小学校、西小名浜幼稚園の先生方、大変お世話になりました。

初任研 小規模校参観研修

 小春日和の11月14日、上遠野小学校と上遠野中学校を会場に、初任研「小規模校参観研修」が行われました。小中どちらの初任者の先生も、受付では「おはようございます!」の元気な声が。センター所員もうれしい気持ちで出迎えました。

 

 はじめは、校長先生から講話をいただきました。学校の特色や力を入れていること、地域とのつながりなどについて教えていただきました。

 

 

 指導主事による講義の後は各学級に入っての研修です。授業を参観したり、昼食を一緒に食べたりしながら、小規模校ならではの雰囲気や指導の工夫を学びました。小学校では校庭で思い切り子どもたちと触れ合いました。中学校では縦割り班での清掃に、初任者たちも混ぜていただきました。

 

 参観後の協議では、学習指導や生徒指導、地域との関わりなどの視点から、小規模校ならではのことと、規模に関わらず共通することのそれぞれについて気づき、話す姿が見られました。

 一日の研修を通して初任者の先生方は、日々の自分の授業や子どもたちとの関わりを客観的に見つめたり、新たな視点で教師としての職務を考えたりすることができました。上遠野小学校ならびに上遠野中学校の先生方、貴重な研修の機会を与えていただき、本当にありがとうございました。