高久小学校 日記

2018年9月の記事一覧

書写特別授業

 2・3校時に、書家の 丹 美枝 先生を講師にお迎えし、書写の特別授業を行いました。ご両親が書家というご家庭にお生まれになった丹先生は、まさに書道のスペシャリスト。元小学校長でいらっしゃったこともあり、子供たちへの細やかで分かりやすい指導は、見ていた私たちも、大変勉強になりました。

 9月25日まで、5・6年生とも計3回ずつお世話になります。

 5年生の授業。文字の大きさやバランス、余白の大切さなどを学びました。

 6年生の授業。難しい4文字を書きます。

音楽祭激励会

 9月14日(金)に、いわき芸術文化交流館アリオスにおいて「平方部小学校音楽祭」が開催されます。本校からも4年生20名が参加しますが、本番を4日後に控えた今日、全校集会において「音楽祭激励会」を行いました。

 4年生20名が演奏する曲は「エルクンバンチェロ」。「太鼓をたたいてお祭り騒ぎをする人」という意味があるそうです。おそろいのかっこいいTシャツにも負けない、息の合った迫力ある素敵なハーモニーに、子供たちも先生方も、大きな拍手を送っていました。音楽祭当日も、自分たちらしい最高の演奏ができるよう、応援しています。

 頑張れ、4年生!!

※ 迫力の演奏の一部を、「動画Contents」ページでご覧ください。

 

 代表児童による「励ましの言葉」と「お礼の言葉」

PTA美化活動

 9月8日(土)、2・4・5年生の保護者の皆様による「PTA美化活動」が行われました。雨で一週延期となりましたが、たくさんの方にご協力いただいたおかげで、草原と化していた校庭も、活動しやすいレベルに回復しました。

 早速、6年生が、ソフトボールで楽しく活動していました。お休みのところ、また、お忙しい中、ありがとうございました。

特別の教科 道徳

 道徳は、今年度より国語や算数と同じ「教科」になりました。2020年に改訂となる学習指導要領が目指す「主体的・対話的で、深い学び」の先行実施ともいうべきもので、「考える道徳」「議論する道徳」の授業を通して、「自己を見つめ」「多面的・多角的に考える」ことができる子供の育成を目指します。

 5年生の道徳の授業を例に、その一端をご紹介します。「権利」と「義務」について考える授業、簡単なようで、とても難しい問題です。

 「国民の責務」について、現在の日本国憲法では、次のように規定しています。

(国民の責務)

第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

 これに対し、自由民主党の「日本国憲法改正草案」には次のような一文が追加されています。
 第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。

 

 確かに、「義務を果たさない人間に、権利を与えるのはおかしい」(権利と義務はセット)という意見もうなずけます。しかし、もし、働かない(勤労義務を果たさない)人には「生存権」も認めない、となってしまったら…、それは極論すぎます。

 どちらも正しいようで、どちらにも課題があり、実に難しい問題です。

 このように、二項が対立するような課題を与え、簡単に答えが見いだせないものを、考え、議論していくことを通して、多面的な見方を育てていくのが「特別の教科道徳」の大きなねらいの一つです。こうした問題と向き合うことで、自分自身を見つめ、正しいことや自分の生き方について、真剣に考え、「事の善悪は頭では分かっていても行動に移せない」という現状を打開しようとするものです。

 「考え・議論する」ことが必然になるよう、教材開発や授業展開の工夫に励んでおります。

新鮮な遊び「昔遊び」

 1・2年生が、休み時間に、いろいろな道具を使って、いろいろな遊びを工夫して楽しんでいました。

 コマやおはじきなどの「昔遊び」にもチャレンジしていました。

 中でも、ひもを使って回すコマには悪戦苦闘でした。まず、ひもをコマに巻き付けるのに、「ひもの巻き方」「ひもを巻く方向」「ひもを巻く強さ」など、力の加減やコツをつかむのに一苦労の様子。バーチャル(仮想)なゲームと違い、「昔遊び」は、子供たちにとって、新鮮な遊びのようでした。

 こうした、挑戦と失敗を繰り返しながら、子供たちは遊びを通して、考える力・工夫する力・協力する心・あきらめない心などを学んでいくのだなぁと、一緒にコマ回しに興じながら、改めて感じました。

虫をさがそう!

 1年生が、生活科の授業「生き物となかよし」で、校庭で虫探しに熱中していました。

 虫を見つけて、慎重に近づき・・・、でも、なかなか捕まえられないようです。

 ちょうちょうは、走って追いかけても、速くて追いつけません。

 虫の動きが速くて、なかなか捕まえられないかなぁ・・・

 なんて、思っていたらビックリ!! 大きなバッタを、た~くさん捕まえてきました!子供たちの力に、驚かされました。

 教室に戻り、じっくり観察しながらスケッチしました。

授業の様子

 

 4年生は、社会科で、きれいな川を守るために、何をなすべきかを考えていました。

 6年生は、図工で「世界平和のポスター」づくりに励んでいました。

おでかけアリオス

 3校時目に、5・6年生を対象に「おでかけアリオス」が開催されました。「おでかけアリオス」は、いわき文化芸術交流館「アリオス」様のご尽力により、学校に一流の音楽家の方を招いて出前コンサートを行うものです。

 今日は、ピアニストの 長瀬 賢弘 様 にお越しいただき、芸術的な素晴らしい音色を聴かせていただきました。長瀬さんは、いわき市小名浜のご出身で、東京藝術大学附属高校を首で卒業された後、東京藝術大学大学院修士課程首席で卒業された方で、国際ピアノコンクールでも多数の優勝・入賞の実績をもつ天才です。

 今日は、長瀬さんが大好きな、ロシアのプロコフィエフの曲を中心に演奏してくださいました。

 「3つのオレンジへの恋」というオペラの曲では、子供たちも「レジ袋、段ボール、手づくりマラカス、手拍子」を使って協演を果たしました! 

 ※ その様子の一部を「動画Contents」ページでご覧ください。

 今日演奏していただいたピアノは「楽器の王様」と言われています。ピアノの鍵盤は88鍵もあり、その音域は、オーケストラの全音域よりも広いんです。その音の出る仕組みも教えていただきました。

 最後には、アンコールにも応えていただき、とっても素敵なひとときを過ごさせていただきました。 ありがとうございました。

 こんな言葉を聞いたことがありますか?「NO MUSIC,NO LIFE」。あるレコード会社のコーポレートボイス(理念)ですが、「人は音楽なしには生きられない」といった意味です。

 奴隷制度という悲しい歴史…、人が人として扱われない迫害を受けた悲しい時代がありました。奴隷となった彼らは、大好きだった楽器も取り上げられ(禁止され)ました。しかし、彼らは、空き缶や棒を叩いて音をつくり、ついにドラム缶を叩いて音階をつくり出し「スティールパン(スティールドラム)」という楽器をつくり出しました。どんなに虐げられても、人としての誇りをズタズタにされても、音楽だけは捨てなかった…音楽が彼らの苦しみを和らげてくれたのです。

 音楽は、時に心を癒し、時に自分を励まし勇気をくれる。生活を明るく潤いのあるものにするために、なくてはならないものです。 豊かな心を育てていくために、そして、心の支えとなってくれるよう、様々なジャンルの、素敵な音楽に、たくさん触れてほしい…そう願っています。

台風21号接近

 大型で非常に強い勢力を持った台風21号の接近に伴い、本校周辺もだんだんと風が強くなってきました。進路が西寄りになったことで、いわき市への直撃は避けられましたが、台風の東(右)側は風が強くなることもあり、本日の特設陸上部の練習は中止といたしました。

 今夜から明日の明け方頃まで、強風に注意が必要のようですので、明日朝の登校時にも、強風で飛ばされたものや、倒れそうなものなどがないか注意して登校するようお話しください。

  1・2年生は、14:30に下校しました。

 3~6年生は、15:30に下校しました。

夏休みの成果

 夏休み中、子供たちは、絵画や作文、工作、自由研究など、たくさんの課題に挑戦してきました。現在、数十種類に及ぶ作品を整理し、次々に出品しているところですが、そのうちのいくつかをご紹介します。

 「理科:自由研究」 興味深いテーマがいろいろあって、見入ってしまいました。

 

 「絵画」 トンボ等生き物の絵、花火の絵などが多かったようです。

英語教育改革 ~音素認識力の向上

 5・6年生で行われている「外国語活動」。2020年からは、3・4年生でも「外国語活動」が始まり、5・6年生は「外国語科」として教科化されます。これまでの「話す」「聞く」中心の活動(英語を用いたコミュニケーション)に、「読む」「書く」も加わりますが、これは中学校への接続をスムーズにしようとするものです。

 しかし、「読む」「書く」が加わったからといって、中学校のように、多くの文を読ませたり書かせたりするわけではなく、その素地となる以下のような力を育てていくのが、小学校の役目です。

 「フォニックス」という言葉をご存知でしょうか。アルファベットの文字と発音の関係を教える理論のことで、ただ音を聞き分けられるというだけでなく、単語がどのような音素から構成されているかを知ることで、スペルを推測する力にもなるため、これからたくさんの単語を覚えていかなくてはならない子供たちにとって、極めて有用な力となります。

 そのフォニックスのために必要な力が「音素認識」力です。その育成のため、今日から、5・6年生の外国語活動で、毎時間「アルファベットジングル」という活動を取り入れ始めました。

 ※ 活動内容のイメージをお伝えするため、カタカナで表記しております。

 A(エイ)も (ユー)も、音は「(Apple、Umbrella等)であることや、舌や唇の使い方で違う音を表すことに驚きながら、ディーン先生の口の形を真似て、楽しく活動していました。

 アジア圏においても英語力が極めて低い日本。「話せる英語」「使える英語」の習得をめざし、英語教育は大きく変わろうとしています。英語教育改革の趣旨とねらいを正しく理解し、授業に反映させていくことが、私たちの使命であり、今後も研鑽を積んでいきたいと思います。

全校集会

 今日の全校集会で、2つの表彰を行いました。

 9月1日(土)に行われた「第12回1わきソフトバレーボール小学生大会」に、高久バレーボールスポ少が出場し、高久Aチームが「経験5・6年生の部」で優勝高久Bチームが「経験4年生以下の部」で優勝高久女子チームが「経験5・6年生の部」で3位と大活躍でした。

 また、1年の今泉さんが「福島県たなばた展」で「たなばた賞」を受賞し、大きなトロフィーをいただいてきました。

 表彰に続いて、2・4・6年の代表児童が、夏休みの思い出と「2学期のめあて」を発表してくれました。みんな、楽しく充実した夏休みを過ごしたようです。

 2学期が始まって1週間が経ちましたが、「2学期の目標(めあて)を決めた人?」の質問に手が挙がったのは、ほんの少しだけでした。長い2学期を有意義なものにするためにも、今日の友達の発表を参考に、何か目標を決めて取り組んでみるといいですね。

青少年育成大会

 9月2日(日)に、いわき市文化センターにおいて「第11回いわき市青少年育成大会」が開催されました。オープニングセレモニーでは、下神谷の「子供じゃんがら」が披露されましたが、幼稚園児から高校生までの子供たちが、息の合った素晴らしい発表を見せてくれました。

 伝統芸能の継承を通して、地域の大人と子供、子供同士がつながる、素晴らしい取り組みでした。

 その後、中・高生の意見発表がありました。「『私一人ぐらい…』ではなく、『私一人から』始める」「『見て見ぬふり』が社会を悪化させる。あいさつや小さなコミュニケ―ションが犯罪を防ぎ、健全な社会をつくる」など、どれも素晴らしい意見でした。

 最後に、朝のテレビ小説「半分〇〇」にも出演された、芸能人の方の記念講演がありました。「インターネットと人の関わり方 ~突然僕は殺人犯にされた」と題した講演で、SNSなどを介したネット上の誹謗中傷による被害の深刻さ、事実無根であってもネット上に掲載されると事実として拡散していく怖さについて、体験を通してお話しされました。

 「最近トイレの落書きが減ったでしょ?モラルが向上したのかなと思ったけど、実は、落書きする場所が、ネット上に移っただけなんです。」という言葉に、なるほど…と思いました。ネット社会における情報モラル教育の重要性を痛感したお話でした。