高久小学校 日記

おでかけアリオス

 3校時目に、5・6年生を対象に「おでかけアリオス」が開催されました。「おでかけアリオス」は、いわき文化芸術交流館「アリオス」様のご尽力により、学校に一流の音楽家の方を招いて出前コンサートを行うものです。

 今日は、ピアニストの 長瀬 賢弘 様 にお越しいただき、芸術的な素晴らしい音色を聴かせていただきました。長瀬さんは、いわき市小名浜のご出身で、東京藝術大学附属高校を首で卒業された後、東京藝術大学大学院修士課程首席で卒業された方で、国際ピアノコンクールでも多数の優勝・入賞の実績をもつ天才です。

 今日は、長瀬さんが大好きな、ロシアのプロコフィエフの曲を中心に演奏してくださいました。

 「3つのオレンジへの恋」というオペラの曲では、子供たちも「レジ袋、段ボール、手づくりマラカス、手拍子」を使って協演を果たしました! 

 ※ その様子の一部を「動画Contents」ページでご覧ください。

 今日演奏していただいたピアノは「楽器の王様」と言われています。ピアノの鍵盤は88鍵もあり、その音域は、オーケストラの全音域よりも広いんです。その音の出る仕組みも教えていただきました。

 最後には、アンコールにも応えていただき、とっても素敵なひとときを過ごさせていただきました。 ありがとうございました。

 こんな言葉を聞いたことがありますか?「NO MUSIC,NO LIFE」。あるレコード会社のコーポレートボイス(理念)ですが、「人は音楽なしには生きられない」といった意味です。

 奴隷制度という悲しい歴史…、人が人として扱われない迫害を受けた悲しい時代がありました。奴隷となった彼らは、大好きだった楽器も取り上げられ(禁止され)ました。しかし、彼らは、空き缶や棒を叩いて音をつくり、ついにドラム缶を叩いて音階をつくり出し「スティールパン(スティールドラム)」という楽器をつくり出しました。どんなに虐げられても、人としての誇りをズタズタにされても、音楽だけは捨てなかった…音楽が彼らの苦しみを和らげてくれたのです。

 音楽は、時に心を癒し、時に自分を励まし勇気をくれる。生活を明るく潤いのあるものにするために、なくてはならないものです。 豊かな心を育てていくために、そして、心の支えとなってくれるよう、様々なジャンルの、素敵な音楽に、たくさん触れてほしい…そう願っています。