草野中学校の様子

出来事

巣立ちゆく卒業生…

3月11日(金)穏やかな佳き日に第75回卒業証書授与式を挙行できました。これまで,学校を挙げて,新型コロナウイルス感染防止に努めてきた結果,無事に卒業式を終えることができ嬉しく思います。

 全校生徒,全教職員,さらには卒業生の保護者の皆さんで,巣立ちゆく「先輩,生徒,我が子」の姿をリアルタイムで目に焼き付けることができました。

 ご来賓の招待を最小限にとどめ,例年より座席の間隔を広く確保するとともに,手指消毒・常時マスク着用を徹底した中での実施となりましたが,卒業生・在校生ともに心を揺さぶる歌声を式歌等で披露してくれました。

凜とした空気感。子供たちのたたずまい。式場に伝わる一体感。心に残る立派な卒業式でした。

そして,名残惜しい学び舎に別れを告げて,卒業生が巣立っていきました。卒業生に幸多きことを祈ります。

震災を風化させることなく,なおかつ,前を向いて…

本日3校時,明日の卒業式に向けた最終確認をしました。その後,東日本大震災追悼に係る校長講話をしました。講話の内容は次のとおりです。(PDFファイルをひらいて,ご覧ください。)

20220310東日本大震災追悼講話.pdf 

卒業式当日は,卒業生にとって晴れの舞台です。そのため,卒業式における校長式辞などでは直接的に震災のことに触れません。趣旨をご理解の上ご了承願います。

なお,卒業式後に卒業生の見送りをした後から,追悼の意を込めて半旗を掲げるとともに14時46分に全教職員で黙祷を捧げます。

3年生に感謝の気持ちを込めて…

生徒会主催による「3年生を送る会」を3月8(火)の5校時に行いました。実行委員が,全校生徒や先生方に実施したアンケート調査の結果を発表したり,これまで撮り貯めておいた写真をスライドで流したり,会場は爆笑と感動の渦に包まれました。

さらに,1・2年生の各学級代表から3年生にメッセージカードの贈呈がありました。メッセージカードには,3年生への感謝の気持ちと伝統を継承していくことへの強い決意が表れていました。

送られる側の3年生代表からも,1・2年生へ学校を託す思いと感謝の言葉とメッセージが送られ,会場は一体感と温かい気持ちで満ちあふれていました。

そして,送る会の後,わずかな時間で在校生から送られたメッセージを掲げて記念写真を撮りました。

いよいよ3年生は,11日(金)に卒業式を迎えます。

感染拡大防止に向けた取り組みを継続させましょう

新型コロナウイルス感染症対策としての「まん延防止等重点措置」は3月6日で解除となりましたが,いわき市では,未だ拡がりがみられることから「いわき市新型コロナウイルス感染拡大防止のための集中対策期間」を設け,感染拡大防止のために取り組むことになりました。期間や対応については次の通りです。

【いわき市教育委員会から】保護者の皆様へ.pdf 

【参考資料】市集中対策期間チラシ.pdf

●対象期間  令和4年3月7日(月)から令和4年3月31日(木)まで

●対象期間は,これまでの対応を継続します。

   ・感染リスクの高い学習活動(部活動を含む)の停止

   ・部活動における他校との練習試合や合同練習会の停止  など

●生徒や保護者の皆さんには次の点に注意して生活を送ってほしいと思います。

   ・日々の健康観察の徹底 → 毎日の健康観察と検温(アプリへの入力)

   ・換気,手洗い,手指消毒の徹底

   ・マスク着用の徹底(学校では不織布マスクの着用をお願いします)

なお,本校内では感染の拡がりが確認されていないことから,規模と時間の縮減を図りながら,第75回卒業証書授与式を3月11日(金)9:30から挙行する予定です。

多くの生徒が表彰されました

3月1日(火)本日13時に草野公民館長様が来校され,「令和3年度社会を明るくする標語展」入賞者9名を代表して芳賀心夏さん(3年)へ,文化面で実績をあげた「青少年育成市民会議平地区推進協議会草野支部特別報奨者」38名を代表して加藤結惟さん(3年)へ,「草野地区体育協会特別報奨者」27名を代表して小林士道くん(3年)へ,それぞれ賞状の伝達がありまました。

おめでとうございます。文化面・運動面で,草中生の活躍を心強く感じます。

数学の授業でデータ分析?

2月25日(金)4校時に1年数学「データの分析」の授業を参観しました。先生から次のような課題が与えられ,学習の進め方も示されました。

生徒は,タブレット端末に送られてきたデータをもとに専用アプリでグラフを作成していきます。

その後,できあがったグラフをもとに最頻値やグラフの形状から考察し,自分なりの根拠を示しながら判断結果をまとめていきます。

さらに,それぞれの考えを共有し,「2列と3列どちらの並び方で大縄跳びに挑戦するほうが優勝に近づけるか」を比較検討していきます。

 

本授業では,より安定して跳ぶことができる2列を推す意見が多かったですが,3列で跳んだほうが突出した記録が出ていることがあるので挑戦する価値は大いにあるとの意見も出されました。

根拠をもとにデータを分析して判断材料とする「統計」の考え方に触れることができましたね。もちろん教科書にも載っている内容です。

それにしても,タブレット端末を使いこなしている生徒たち。恐るべし……でした。

さあ,どうなるかな?

2月22日(火)3校時に3年理科「運動とエネルギー」の授業を参観しました。提示されたのは「ニュートンのゆりかご」です。

そして,先生から課題が2つ与えられました。 

課題の図は,生徒一人一人のタブレット端末に配信されます。まずは、個人でどうなるかを予測し,考えをイメージして作図していきます。もちろん,タブレット端末で作図ができます。1つ目の課題を予測できた生徒は,2つ目の課題に進んでいきます。

個人で十分に考察した結果は,タブレット端末上で全体共有できます。共有化された図解をもとに今度は,理由を示しながら説明できるようにグループ内で議論を深めていきます。

視覚的に捉えた現象を言語化していくのは大変な作業のようですね。それでも,専用アプリを活用しながら力学的エネルギーの考え方をいかして何とか説明にこぎつけていました。

生徒の知的好奇心を揺さぶるとともにタブレット端末と専用アプリを用いた充実した学びの場が提供されていました。

チカラを発揮できますように!

廊下にカバンが整然と置かれています。そうです。今日から1・2年生の学年末テストが実施されています。

これまで学習してきた成果を発揮しようと各教科の問題に挑戦しています。みんな,焦らずに蓄えてきた学力を出し尽くせますように……。

詩を味わう ~2年国語の授業から~

2年国語 中原中也作『月夜の浜辺』の授業を参観しました。

先生の朗読に次いで,生徒たちも感情を込めて朗読します。月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちてゐた。……この書き出しで始まる詩を味わっていきます。

「僕にとって,このボタンは,どんな存在だったのだろうか?」先生から,そのような課題が提示されます。

主人公の心情を思い描きながら,その課題の解決をめざして授業が進んでいきます。個人で考えを整理し,さらにグループで考えを共有しながら深めていきます。そして,課題にそった答えを導き,グループごとに端的に板書しました。

先生は,生徒が板書しきれなかったことも聞き取って加筆していってますね。

作者が紡いだ言葉から情景を思い描き,読みを追究する生徒たちの姿が見てとれました。

このようにお互いの考えを交流し合う中で,考え方に深まりが生まれ,より主人公の心情に寄り添った解釈ができるようになるという,『主体的・対話的で深い学び』が具体的に見取ることができる授業でした。