詩を味わう ~2年国語の授業から~
2年国語 中原中也作『月夜の浜辺』の授業を参観しました。
先生の朗読に次いで,生徒たちも感情を込めて朗読します。月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちてゐた。……この書き出しで始まる詩を味わっていきます。
「僕にとって,このボタンは,どんな存在だったのだろうか?」先生から,そのような課題が提示されます。
主人公の心情を思い描きながら,その課題の解決をめざして授業が進んでいきます。個人で考えを整理し,さらにグループで考えを共有しながら深めていきます。そして,課題にそった答えを導き,グループごとに端的に板書しました。
先生は,生徒が板書しきれなかったことも聞き取って加筆していってますね。
作者が紡いだ言葉から情景を思い描き,読みを追究する生徒たちの姿が見てとれました。
このようにお互いの考えを交流し合う中で,考え方に深まりが生まれ,より主人公の心情に寄り添った解釈ができるようになるという,『主体的・対話的で深い学び』が具体的に見取ることができる授業でした。