センターの研修等

特別支援学級等信任担当教員研修②

 7月28日(木)に特別支援学級等新任担当教員研修②を行いました。

 午前には、いわき市総合教育センター教育支援室岩本和典指導主事より、児童生徒の認知の特性の違いやそれに伴う適切な学習環境について説明がありました。「困った子どもではなく困っている子ども」として目の前の児童生徒を見つめ、要因や背景を考えることが何よりも大切であるとのことでした。

 午後には、市内の小中学校から実践発表がありました。湯本第二中学校の渡邉可奈子先生、小名浜西小学校の赤津大治郎先生、植田小学校の和野崎祐子先生の3名です。児童生徒の実態をどのように把握しているのかや子どもたちの実態からどのように自立活動を行っているのか、教職員同士、保護者、関係機関とどのような連携をしているのかなど、具体的な話をたくさん教えていただきました。

 研修の最後には、再び岩本指導主事より、児童生徒の進路を見据えた適切な学びの大切さについて講話いただきました。

 子どもたちの自立のためにできることをみんなで考える大切さを再確認しました。

 

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校・数学)ICTを活用した授業実践等

 7月27日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校・数学)を行いました。

 午前の講座Ⅰでは、市教委赤石大輔指導主事から「教科の本質に迫る授業の設計」と題して、福井県や秋田県の授業動画を視聴したり、ねらいを明確にした単元づくりについて演習をしたりしました。実際の授業を見ての研修は、先生の所作や子どもの反応を基に研修を進めることができ、改めて授業研究の大切さを実感することができました。

 午後の講座Ⅱでは、内郷第一中学校大川原真希子先生から「教科の特性を生かした授業の展開(実践を通して)」と題して、大川原先生が普段の授業の中で大切にしてることを具体的に話してくださいました。疑問、見通し、順調、ひっかかり、達成感・自信、分かる・深まるといったことを大切にした実践は、2学期からすぐに実践できる授業の流れではないかと感じます。

 授業について、単元について、深く学ぶことができた研修でした。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校理科)単元構想とICTを活用した授業実践

 7月29日(金)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校理科)を実施いたしました。Ⅰ(基礎)では、「見通しと振り返り」をテーマに指導案の検討や単元構想について、評価の視点をふまえながら研修を行いました。

授業づくりに生かせる教材を囲みながら授業づくりを語りました。

 全国学力学習状況調査の結果の分析も授業改善の視点として大切です。普段づかいできるような単元構想を演習いたしました。

続く午後の授業力向上講座Ⅱ(実践)では、福島大学附属中学校の渡邊先生にご講義いただきました。

ICTの日常的な取組や附属中学校の授業の実際を紹介いただきました。授業だけでなく生徒会活動などにも、生徒たちはICTを日常的に使用しているそうです。

そして後半の演習では単元を貫く「問い」をつくる実習を行いました。単元構想をする上で、子どもたちの問いを生かしながら探究の過程を構想することが大切です。

タブレットを活用し、一人一人のアイデアの共有をしました。

思考力・判断力・表現力等の育成の一つに問題を見いだす力が示されております。子どもたちにその力をつけるためにも、単元の構想を生かして授業改善を図っていきましょう。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校国語(ICTや新聞を活用した授業実践等)

 7月27日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校国語を行いました。

 授業力向上講座Ⅰでは、平第一小学校 教頭 川崎 修司先生、授業力向上講座Ⅱでは内町小学校 教頭 黒津 牧花先生を講師にお迎えし「教科の本質に迫る授業設計」についてご講義をいただきました。授業力向上講座Ⅰは基礎的な国語の授業設計について、言葉に着目して考えを深める手立てや、話し合いの工夫など国語の授業を考えるポイントをご教授いただきました。研修者からは「発問、話題の設定の仕方が、子どもたちの考えを深める重要な点となる」「国語の本質をより捉えることができた」などの感想があげられました。

 授業力向上講座Ⅱは、ICTを活用した授業例や新聞、読み物を利用した授業例など実践的な取組を紹介していただきました。研修者同士で授業のアイディアを考える時間もあり、研修者からは「実際の指導をイメージできた」という声が多くあがりました。また「ICTや新聞の活用場面を考え、研修者同士で共有したことが大変参考になった」などの感想があげられました。

授業改善講座「リーディングスキルを育むための授業づり」

 7月25日(月)授業改善講座を行いました。経験者研修Ⅱ教科指導研修としても位置づけた講座です。

 文章を正しく読めなければ、どの教科の教科書の内容も理解することはできません。文章の区切り、誰が、何を、どうしたか、などのように文の構造を正しく理解したり、表やグラフを読み取ったりする基礎的な読む力=「リーディングスキル」を身に付けさせることは大切です。教育のための科学研究所 上席研究員 目黒 朋子先生を講師にお迎えし、「リーディングスキルを育むための授業づり」と題してご講義をいただきました。 

 研修者からは「教科書の活用の仕方も理解できた」「まずは自分自身が解像度高く教科書を読めるようにしたい」「演習を行うことで、読み解く際の子どもの立場からのつまずきがわかった」「リーディングスキルについてさらに学びたい」という感想があげられました。