センターの研修等
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校社会)ICTを活用した授業実践等
8月22日(月)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校社会を行いました。
授業力向上講座Ⅰ(基礎)は、講師の平第三中学校の志賀博史先生から、社会科の本質に迫る授業の設計について、ご講義いただきました。生徒の興味関心を高めるような実物の提示、驚きや笑いをもとにした授業の導入の工夫の仕方など、中学校社会科の授業づくりで大切なことをお話しいただきました。
授業力向上講座Ⅱ(実践)は、泉中学校の渡邉耕至先生を講師に招き、単元構造ワークシートの活用、思考ツールやICT活用について、豊富な実践をもとにご紹介いただきました。単元構想をもとに思考を繰り返しながら課題解決力を高めていくことの大切さや、生徒の考えを深めるための思考ツールを使った思考の可視化の重要性について、演習を交えながらお話しいただきました。
研修者からは、「資料の効果的な活用が深い学びにつながると感じた」「指導要領や指導書をもとに、この単元や授業がどのような意味をもち、どのような指導が必要なのかを把握してから準備を進めていきたい」(授業力向上講座Ⅰ)、「しっかりと単元の見通し(問いの構造図)をもって、ICTを活用し思考の可視化をしていきたい」「単元構造ワークシートを見直し、その時間に何をつかませるか、その際に有効な思考ツールはあるかを考えていきたい」(授業力向上講座Ⅱ)などの感想が見られました。
学校組織マネジメント講座
8月19日(金)学校組織マネジメント講座を行いました。
午前は、当センター指導主事より学校組織マネジメントの概要について講義を行った後、ふたば未来学園高等学校・中学校 副校長 南郷 市兵先生をお迎えし、「カリキュラム・マネジメントの実際」と題して講義・演習をしていただきました。ふたば未来学園での具体的な実践を知ることにより、研修者は自校でどのように応用できるかを考えることができました。「自分の学校でどう生かしていくか考えを共有し、教育目標、学校経営・運営ビジョンの実現に向けて取り組んでいきたい。」「教育目標の実現のために、地域の課題、児童生徒の実態を把握し、教育課程を適切に編成したうえで、実施、評価、改善していくことがカリキュラム・マネジメントだと理解できた。」などの感想が研修者からあがりました。
午後は、株式会社ウィネスジャパンコーチングアンドコンサルティング代表取締役 大野 宏先お生をお迎えし、「コーチング技法を生かした組織マネジメント」と題して、コーチングについて講義・演習をしていただきました。大野先生のわかりやすい講義と演習から研修者は「自分に関わる方々の可能性を引き出すために、コーチングの手法を取り入れることができると感じた。」「今回学んだコーチングを子どもたちにはもちろん、若い先生の力を更に伸ばすことに使っていきたい」「実際にコーチングを行ってみたことで、『自分の課題がはっきりする』という効果を感じられた」などの感想があがりました。
授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校国語) ICTを活用した授業実践等
8月18日に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校国語を行いました。
授業力向上講座Ⅰ(基礎)では、総合教育センター指導主事より、国語の授業アイディアや指導案の立て方などの講義を行いました。研修者から「生徒の実態を把握し、今、目の前にいる生徒にどのような力を身につけさせたいかを考え、授業を構想していくことが大切だと改めて感じた。」「参考資料や授業例がとてもわかりやすく、すぐに活用していくことができそうだ。」などの感想があがりました。
授業力向上講座Ⅱ(実践)では、泉中学校教諭 澤出小百合先生に「教科の特性を生かした授業の展開」というテーマでICTを活用した国語の授業について講義・演習を行っていただきました。澤出先生の実践を聞きながら、実際にデジタル教科書やミライシードを使い研修を深めました。
最後には、研修者がICTを使った模擬授業を行いました。「生徒と同じ立場に立って学ぶことができた。」「ICTを活用した授業が具体的にイメージできた。」などの感想があげられました。
初任者研修・新規採用養護教諭研修〈カウンセリング研修〉
8月17日(水)に、初任者研修・新規採用養護教諭研修〈カウンセリング研修〉を実施しました。
はじめの講義では、いわき市スクールカウンセラーから「カウンセリングの基本と実際」と題して、カウンセリングの基本的な技法や心構え等について学びました。さらに、演習としてカウンセリングを体験しました。初任者からは、カウンセリングの技法を正しく使うことで話しやすさが変わってくるといった感想も挙げられました。
次に、市教育相談員から「教育相談との連携と実際」と題して、いわき市の教育相談の状況や教育相談を行う際に気をつけることなどを学びました。子ども自ら自己開示や自己理解をするためにどのようなことが必要なのかを感じることができていたようです。
最後には、総合教育センター教育支援室梅原指導主事より「カウンセリングマインドを生かした教育相談」と題して、講話がありました。梅原指導主事の経験を基に、保護者に寄り添った言葉かけ、子ども一人一人に合わせた支援の在り方など、たくさんの貴重な経験を共有することができました。
研修者の感想には、「2学期からの実践に生かしたい」という言葉が多く見られ、実践的な研修で会ったことがうかがえます。一人一人の研修者が2学期の学校現場で生き生きと活躍し、さらに、子どもたちも大きく成長することを願っております。
新任等常勤講師授業研修
8月4日(木)に新任等常勤講師授業研修を行いました。常勤講師1~2年目の先生方に集まっていただき模擬授業を行い、研修者同士の協議や指導主事からの助言を通して、指導力の向上を図りました。
常勤講師の先生方は、1学期の間、研修の機会が少ないなかで試行錯誤しながら懸命に授業を行ってきました。そのような先生方が少しでも2学期の授業に自信を持って臨めるように、教育事務所、教育委員会、総合教育センターの指導主事が、各グループに分かれ、一人一人に対して指導助言をしました。
研修者の感想には、「他の先生方の授業を見ることができ、自分では考えつかないアイディアや発問の仕方など、参考にするべきところが多く、2学期から授業に取り入れていきたい」「普段、他の先生方の授業を見る機会がほとんどないので、いろいろな先生方の授業を見ることができてよかった」「授業の構成、教材研究の仕方などを改めて考える良い機会になった」「日頃の授業で困っていたこと、悩んでいたことについてアドバイスをいただくことができてよかった」などの感想が寄せられました。
センターでは、これからも講師の先生方を支えていけるよう、研修を充実させて参ります。