こんなことがありました。

2020年12月の記事一覧

ジェシカ先生と比較表現で楽しく活動 in2年3組

 ジェシカ先生の訪問最終日には、お楽しみの活動を行いました。といっても単なるゲームではなく、習ったばかりの比較表現を用いての言語活動です。この日ばかりは教科書もノートも使用せず、自分たちの知識や経験、そして直感(勘?)を最大限に活用しました。

 まずはウォームアップ。誰もが知っている単語を5人が後ろの生徒から1人1文字ずつ書いて完成させます。「ゴースト」「ナイロン」「ウィルス」…それぞれが任意で選んだ単語にみんな苦労していましたが、音声とつづりが一致しない英語の特性に気づいたのではないでしょうか。

 続いては恒例のGo to Sleep~居眠り並べかえです。他の生徒が眠っている間にひとり1語ずつを覚えて、5人が英文を完成させます。もちろん文法事項だけではなく、内容を考えて作らなければなりません。Mr.Kameoka is younger than Jessica. ではジェシカ先生に怒られてしまいますよ!

 続いてはこれまた恒例の英語早押しクイズです。ちなみに問題はすべてジェシカ先生から英語で出題されます。例えば Please tell us the long adjective with 'more' or 'the most'. のような問題ですが、adjective(形容詞)という単語がわからなくても「more や the most が付く長いものといったら」…と考えることで思考力や応用力が養われていくのです。実際に日本語を読んでいてわからない漢字があっても、いちいち調べるのではなく前後の流れから判断して読み進めるのは当たり前にやっていること。英語でもできないはずはなく、生徒たちは柔軟な頭で次々と解答していきました。

 そして最後は早押しマシンを使っての比較並べ替えです。ジェシカ先生が言うABCそれぞれの語句を、長い順や古い順、大きい順などに並べかえます。ABC3つの組み合わせは「ABC」「ACB」「BAC」「BCA」「CAB」「CBA」の6通りしかないので早押しでそのいずれかを選びますが、他の班が選んでしまったものを選択することはできません。とはいっても早く選んだからといって正解するわけでもなく、最後の残り物が正解のことも。例えばこんな出題にみなさんはどう答えますか?

  Which is the oldest convenience store in Japan, A: Seven-Eleven, B: Lawson, or C: Family Mart? 

 ジェシカ先生が告げる正解にみんな一喜一憂!楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、またジェシカ先生が来校する日まで、もっともっと英語の力をつけて活動を楽しみたい!と誰もが思ったようです。12月そして2020年も今日で終わり。ぜひ残りの冬休みの日々は復習に力を入れて、次回の活動でその力を発揮できるようにしましょう!

 

 

ジェシカ先生に電話で伝言を依頼 in3年5組

 3年生では電話による会話活動も実施しました。電話では顔が見えずジェスチャーも役に立たない…そんな状況を再現するために、電話をかける時はたったひとりで廊下へと移動して行いました。

 もちろん暗記テストではありません。クリスマス直前ということで、電話口に出たジェシカ先生に3学年の先生方に「ケーキ作り」や「メッセージ記入」「パーティーへの参加」などを伝えてもらうという6つのミッションが用意されていますが、どれになるかはその場にならないとわかりません。しっかりと練習をしても緊張するものですが、ここでも「はっきりと」「大きな声で」を忘れてはいないようです(さすがにアイコンタクトはできませんが…)。

 この日も全員が時間内にミッションをクリア! 学級が一丸となって課題を達成しようという意識の高さは、団体戦と言われる入試でも必ず役に立つはずです。冬休みは個人での学習となりますが、3学期にはまた集団として志を高く持って英語学習に取り組みましょう。  See you next year!

 

ジェシカ先生に大阪の地下鉄乗り換え案内 in3年5組

 ALTのジェシカ先生との授業ですが、今回は3年生での会話活動の様子をご紹介します。前回は2年生でバスの路線案内をしましたが、3年生になるとさらに高度になって地下鉄での乗り継ぎ案内に挑戦!観光地を訪れているジェシカ先生に、次の目的地に行くにはどうすればいいかを案内するという設定です。それではさっそく大阪への妄想旅に出かけましょう。

 より実践的な活動にするために、出発地点は「大阪城」「JR大阪駅」「海遊館」「道頓堀」「通天閣」「あべのハルカス」の6か所からランダムに決まります。もちろんどこに向かうのかはジェシカ先生の気分次第!行きたい場所をしっかり聞き取って、乗り継ぎ案内を行いました。

 もちろん発表まで準備に真剣に取り組む姿は3年生でも同じく見られます。また、入試近くになるとライティングやリーディングの学習に偏りがちですが、むしろ知識や経験が豊富なだけにコミュニケーション活動はスムーズに実施することができます。生徒たちも「伝えること」と「相手に耳を傾けること」の大切さを再認識しながら活動を行うことができました。この日も全員が時間内にミッションをクリア!ジェシカ先生と1対1で会話することができて、さらに自信を深めることができたようです。

ジェシカ先生に京都の路線バス案内 in2年3組

 冬休みに入り、生徒のみなさんはどのように過ごしているのでしょうか。苦手教科の克服や家のお手伝いなど、長期休業ならではの取り組みに力を入れてほしいですね。

 さて、ALTのジェシカ先生が平三中にやってきて生徒たちと活動した様子をご紹介します。今年はコロナ禍で新しいALTの先生が来日できず12月もたった4日間の訪問でしたが、スピーキングやコミュニケーション力の評価に献身的に協力してくれました。この日は「京都への妄想旅」。金閣寺や清水寺など、ジェシカさんが行きたい場所に行くにはどのバスに乗ればいいのかを案内しました。

 いつもジェシカ先生からアドバイスされる「はっきりと」「大きな声で」「アイコンタクトをとりながら」会話することを心掛けて、生徒たちは案内に臨みます。もちろん待ち時間には必死に練習。ペアで練習したりお互いに教え合う姿勢はいつもながら素晴らしいですね。

 この日も時間内に全員が課題をクリアすることができました。当たり前のこととはいえ、たった50分の中で30人を超える生徒全員がひとつの目標に向けて努力する姿に感心させられます。継続することで 大きな自信と確かな学力、そして会話で「相手に伝える」「相手の話を聞く」姿勢が身につくはず。次回の訪問の時にも全員で課題達成を目指しましょう!

 

募金活動の様子が福島民報さんで紹介されました

 朝の募金活動やサントリーさんへのオンラインによるプレゼン…と、コロナ禍でたいへんな思いをしているNPO法人を支援しようと活動をしている平三中の生徒たち。みんなでまとめて寄付金を集めてくれたクラス、毎朝寄付をしてくれた生徒、「寒い中お疲れさま」と言って寄付をしてくれた先生… たくさん集まった寄付金のずっしりとした重さには、みんなの強い思いも入っている のだと、生徒たちは改めて実感したようです。

 さて、そんな生徒たちの活動を福島民報さんが紙面で大きくとりあげてくださいました。生徒たちがアイディアを出し合って制作した動画の視聴、そして趣旨へのご賛同および寄付への協力をよろしくお願いいたします

無事2学期が終了しました。有意義な冬休みに!

 2学期の最終日。2時間の授業、美化作業の後、第2学期終業式を行いました。

【終業式に先立ち各種賞状の伝達】

〇福島県アンサンブルコンテストいわき支部大会で金賞・市代表(結果はすでに掲載済み)

〇県造形作品秀作審査会特選8名の代表

〇市造形作品秀作審査会特選 代表

〇第10回「大山賞」絵画コンクール 佳作

〇マルト杯めひかリーグ3部2ndステージ第1位(サッカー部)

 

【校長式辞】

 それぞれの学年へのメッセージと新型コロナウイルス感染防止対策を含めた冬休み中の心得について話がありました。

 

1学年代表のことば(抜粋)

 中学1年生として過ごすことができるのは、あと3ヶ月となります。上級生になる自覚を持って、理想の先輩像に少しでも近づくことができるような準備をしていきたいです。

 

2学年代表のことば(抜粋)

 3学期は3年生に向けてより一層クラスの団結力を高めていくとともに、学年全体で2分前着席を徹底するなど、授業に集中して取り組めるように声をかけ合っていきたいと思います。

 

3学年代表のことば(抜粋)

 冬休みをどう過ごし、どれだけ自分に厳しくできるかで受験の結果が変わると思います。普段と変わらない一定のリズムで生活し、たまには運動をして体調に気をつけるようにしたいです。ストレスや疲れをためないために適度な息抜きや家族との団らんの時間もとり、勉強と規則正しい生活を両立した有意義な冬休みを過ごしたいと思います。

 

 生徒のみなさん、有意義な冬休みにしてください。保護者の皆様、地域の皆様、今年1年たいへんお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

 皆様にとって、健康で、穏やかな年末年始となりますように。

 

サントリーさんにオンラインでプレゼン

 12月は寄付月間。歳末助け合いの時期ですが、例年のように街頭で募金活動を行ったりすることはできません。そこで応援動画を制作して全国のNPO法人を支援するための寄付を呼びかける活動をしている1年生と2年生が、社会貢献活動に熱心なサントリーさんにウェブ上で活動の様子を説明して支援をお願いしました。今回はその様子をご報告します。

   ※今回使用したソフトは Teams。もちろんWi-Fi環境が整っていないため無償で貸し出していただいたものです。

 サントリーさんの定例ボランティアセミナーにへの参加というかたちで実施された今回の企画。NPO法人多摩草むらの会さんを応援している1年生と、NPO法人日本クリニクラウン協会さんを応援している2年生が、それぞれ約10分のプレゼンおよび動画紹介を行いました。まず登場したのは1年生。どのようにしたらウェブでも自分たちの思いが伝わるかを考えて、メッセージボードを効果的に使用しました。

 続いて登場した2年生は、映像制作で使用した小道具や今までの活動の様子を紹介する写真を紙芝居風に提示。この日の朝まで昇降口で毎朝行っていた募金活動の集金額も紹介して、対面での活動でしか得られない喜びや感動を伝えていました。それにしても推敲を重ねた発表原稿はいったいいつ準備したのでしょうか?朝は募金活動、昼は映像番組の撮影、放課後は部活動、そして夜のラジオ出演…そのひたむきさに頭が下がります

 無事に1時間のオンラインセミナーが終了。明日で2学期は終了ですが、この募金活動は1月18日まで続きます。新しい年にどのような活動をするか?…生徒たちのアイディアはまだまだ尽きないようです。

FMいわきさんの番組に定例出演~第4回

 「エネルギーを通して 故郷いわきのこれまでの10年とこれからの10年を考える」プロジェクトを実施中の平三中2年生。毎月最終火曜日にはFMいわきさんの人気番組「とびベティのヨーソローアタック!」に定例出演して、活動報告を行っています。先ほどオンエアが無事終了した4回目の出演の様子をご紹介します。

 今回は2週間前に実施した「相双・いわき地区スタディーツアー」の報告です。ホームページでも10回にわたってご報告しましたが、やはり自分たちが感じたことを中学生が自分たちの言葉で伝える機会はたいへん貴重なものです。点灯式にも立ち会ったスタジオ前のイルミネーションは、今回スタディーツアーで訪れた富岡町夜ノ森の桜を光で再現したもの。相双地区で感じたことを胸に、パーソナリティーのベティさん・飛田さんと打合せ&写真撮影をして、いよいよ本番に臨みます。

 最初は緊張していたものの、スタジオに入るとお二人の軽妙なトークに笑顔がこぼれます。

 しかし国道6号線やJR双葉駅、東日本大震災・原子力災害伝承館、そしてJヴィレッジで目にした当時の様子を報告するときには、表情が一転。10年経っても復興が進まない現状やたくさんのパトカーが巡回する光景、そして汚染土などの中間貯蔵施設を実際に見た感想を率直に語りました。

 この日は2人でじっくりと報告を行いましたが、恒例のリクエスト曲はまさかの展開に!?あっという間の12分間を終えて、生徒たちは改めて「故郷いわきのために自分ができることに力を尽くしたい」という思いを強くしたようです。

 本日23時からは再放送があります。19時からの放送を聞き逃した方は、この後ラジオまたはインターネットラジオにて、どうぞ生徒たちの熱い思いをお聞きください!

 

まもなく本番!FMいわきに出演します!

  定例のFM出演も今回で4回目。この後19時から「とびベティのヨーソローアタック!」に出演します。今回は相双・いわき地区スタディーツアーの報告です。どうぞお聞きください!

2年生が募金活動実施中!~チャリティー・ムービー・プロジェクト

 登校する日も残すところ3日のみ。年末の慌ただしい季節になりました。そんな中、コロナ禍で困っている全国のNPO法人の方々を支援しようと活動している2年生チームが、昇降口で朝の募金活動を行っています

 2年生が支援しているのは「NPO法人日本クリニクラウン協会」のみなさんです。入院していたり病気で自宅療養している子どもたちはもちろん、その家族や病院をサポートしている団体ですが、コロナの影響で病院を訪問できなかったり、リモート支援のための環境整備にお金がかかったりと、その活動に大きな支障が出ています。そこで立ち上がったのが2年生チームです。応援する動画制作の他に、昨日からは朝の時間帯に昇降口で募金活動を行うことにしました。

 呼びかけに応じて、たくさんの生徒が寄付をしてくれました。この日もたいへんな冷え込みでしたが、みんなの善意に心が温かくなりました。

 2年生の昇降口での募金活動でしたが、わざわざ立ち寄って募金してくれる3年生や先生方の姿も。部活動の先輩や顧問の先生はもちろん、面識のない先輩からも寄付をいただき支援の広がりを感じました。

 朝の募金活動は明日まで。たくさんの善意が集まるといいですね!また、生徒たちが制作した動画はこちらのQRコードからアクセスできます。生徒たちの熱い思いをどうぞご覧ください。

 

社会科授業研究 3年1組

 本日の5校時は、3年1組で社会科の授業研究を行いました。授業構想のキーワードは、「主体的・対話的で深い学び」、「主体的に社会の形成に参画しようとする態度の育成」、「協働的な学び」です。

 本時の学習内容は『価格の働きと金融』のまとめとして、「生産者が自社製品と競合するプライベートブランド商品を生産する理由や生産比率について、根拠を明確にして説明すること」です。

 子どもたちの生活の身近にあるポテトチップスを取り上げたことで、自分事として考え、活発な授業となりました。まだ十分とはいえませんが、このような学習活動を繰り返していくことで、論理的に考える力、根拠を明確にして説明する力、協働して考えをまとめる力が育まれるのだと思います。

【電子黒板も活躍しています!】

【協働的な学び!】

【積極的に発表】

【これは???】

ジェシカ先生との授業~2年4組「電話でお誘い」

 コロナウィルスの世界的な感染拡大は、外国語指導助手(ALT)の先生とのチーム・ティーチングにも影響が出ています。例年だと8月にやってくる新しいALTの先生が来日できないため、残った継続勤務のALTの先生が市内すべての小中学校を訪問しているのです。平三中で指導しているジェシカ先生ですが、9月以来久しぶりの訪問もたった1週間。しかし限られた時間を有効に活用しようと、いろいろな授業が行われました。

 まず最初に紹介するのは、2年4組でのスピーキング活動です。電話口で本人に代わってもらい、お誘いの話を切り出します。本番前にはお互いに練習したり、発音を確認する姿が見られました。

 電話での会話は、相手の表情が見えないうえに、ジェスチャーで伝えることもできません。できるだけクリアに大きな声で用件を伝えようと意識して会話に挑んでいました。

 活動をする際の目標は「クラスの全員が時間内に活動に臨むこと」。早く終わった人が教えたり、これから挑戦する人を応援する姿は素晴らしいですね!

  どのクラスも無事に全員のスピーキング活動が終了。当たり前のことを当たり前にこなすのは実はとても難しいことですが、みんな難なくこなすのも1年生の時からクラスや学年で育んできた雰囲気のおかげと言えます。自分たちで考えてやるべきことをひとつひとつ実践していくことが何より大切なんですね! 

全国高校駅伝競走大会で卒業生が活躍!

 12月20日(日)に京都で開催された全国高校駅伝競走大会(女子)で、本県代表の学法石川高校が8位となり、初の全国入賞を果たしました。おめでとうございます!

 各校のエースが集う最長区間の1区を担ったのは、本校卒業生の長谷川莉子さんです。区間10位と好走し、学法石川高校初の全国入賞に大きく貢献しました。どの世界でも、初志貫徹して努力を続け、さらに結果を出すことは簡単なことではありません。すばらしいですね。平三中のみなさんも頑張っていきましょう!

2学期の最終週がスタート!

 2学期の登校日は、今日を含めて4日となります。放送朝会で、最終週がスタートしました。

 生徒週番長と週番教師からは、今週の目標『2学期を振り返って生活を見直そう』について話がありました。新型コロナウイルスの感染状況も全国的に深刻になっています。基本的な感染症対策を確認して継続するとともに、2学期のまとめをしっかり行いたいですね。

 今週の講話は2学年が当番です。自身の座右の銘「我慢が自分を強くする」について紹介しました。過度の我慢はよくないこと、内容によっては我慢しない方がよい場合があることを前提に、弱い心や誘惑に打ち勝ち自分を成長させることについて話がありました。

相双・いわき地区スタディーツアー報告(10)~ツアーを終えて

 浜通りを駆け巡った第3回目のスタディーツアー。見学や訪問、そして取材を通して生徒たちは色々なことを感じました。1つ目は自分たちの毎日の生活を支えているエネルギーへの感謝の気持ちです。この時期はどこもクリスマスのイルミネーションで彩られていましたが、この美しい景色はいろいろな場所で作られた電気が創り出していること、そしてそのエネルギーを生み出すために様々な工夫や失敗の積み重ねがあるということを学びました。

 2つ目はエネルギーを作ったりそれを活用するためにはたくさんの方々の労力があり、みなさんが熱い思いを持って取り組んでいるということを学びました。震災からの復興、新しいエネルギーの開発、故郷を魅力あふれる場所にしようという取り組み…今回訪問させていただいたどの場所でも強く感じました。

 最後は自分たちのやりたいこと、やるべきことが明確になったということです。7月に東京大学の飯田先生から「10年後の未来を描こう」と刺激を受けて以来、約半年いろいろなことを学んできました。そして「もっと知りたいこと」「自分たちが発信したいこと」がはっきりとしてきたようです。3月の発表まで残された時間は決して多くはありませんが、さらなるスタディーツアーの実施や全国に向けたプレゼンテーションの概要、そして映像作品のイメージが具体的に浮かんできたようです。

 「Energy for Nature, Legacy for Future ~2030年エネルギーの旅」 はまだまだ続きます。

 

相双・いわき地区スタディーツアー報告(9)~ワンダーファーム

 今回のスタディーツアーで最後に訪れたのは四倉町にある「ワンダーファーム」さんです。ここでは太陽光を活用してのトマト栽培を行っており、広大な温室にお邪魔して色々とお話しを伺いました。

 夏野菜であるトマトには、たくさんの日光と比較的乾燥した気候が必要ですが、太陽光を無駄なく温室全体に取り入れる仕組みや温度や湿度に応じて自動的に屋根やカーテンを開閉するシステムを見ることができました。そしてお楽しみはトマト狩り!特別に試食も許可していただいて、味や糖度、酸味の違いを確かめながら袋に詰めていきました。

              ※特別に許可をいただいて試食をしています。トマト狩りは食べ放題ではありませんのでお間違えなく!

 約30分のトマト狩りで、袋はフラガールやトスカーナバイオレット、サングリーンなど色鮮やかな5品種の完熟ミニトマトでいっぱいに!太陽光を最大限に活用しての自然の恵みに、生徒たちはエネルギーのありがたさを実感することができました。

 

相双・いわき地区スタディーツアー報告(8)~アグリパークいわき

 「エネルギーを通して10年後のいわきを考える」プロジェクトの一環としてスタディーツアーに出かけた映像制作班の生徒たち。2日目の午後に向かったのは、実際に再生可能エネルギーを活用しているいわき市の事業所です。四倉町にあるアグリパークいわきさんでは、追尾式の太陽光パネルを活用した農業を行っています。

 太陽の動きをプログラミングして、もっとも光を受ける角度へと自動的にパネルが移動します。刻々と変わる状況に対応し、目の前で角度や方向を変えるパネルの動きにみんな驚きました。また、高い位置に設置されたパネルの下はブロッコリー畑になっていて、土地の有効活用の様子も見学させていただきました。そしてハウスの中で栽培されている作物はクリスマスの季節を迎えて出荷に向けた準備が進むイチゴです。光を無駄にせずに温度管理が徹底されているハウス内には、赤く熟したイチゴが実っていました。

  すると何とケーキ用に栽培されている「かおり野」を特別に試食させていただけることに!予期せぬサプライズに、そしてその美しさや優れた香り、強い甘みに何度もビックリ!ずっと口の中に残るイチゴの美味しさに、生徒たちは大感激でした。「次や必ずイチゴ狩りに来る!」を意気込む生徒たち。1月2日にオープンするというイチゴ狩りを、ぜひみなさんも体験してみてください。

相双・いわき地区スタディーツアー報告(7)~Jヴィレッジ後編

 館内で震災当時のJヴィレッジの様子についてお話をうかがった後、明石さんが芝生の緑が目に鮮やかなグラウンドへと生徒たちを案内してくださいました

 めったに入ることのできない天然芝のグラウンドに恐る恐る足を踏み入れる生徒たち。初めて味わう芝生の感触に驚きを隠せません。冬芝と夏芝が交互に成長すること、芝の管理にかかる手間や時間など、スタッフのみなさんのご苦労を知れば知るほど、ここに容赦なく車が乗り入れて芝生が踏みにじられる様子を目の当たりにした当時のスタッフの方々のやるせない思いに胸が痛みます

 明石さんのお言葉に甘えて、天然芝のグラウンドに大の字になって青い空を見上げさせていただきました。緑の芝生に横になって青い空を眺めることのできる幸せを、原発事故の対応拠点となったJヴィレッジで実感しました。

 この後さらに屋根付きの人工芝グラウンドや5000人を収容できるJヴィレッジスタジアムを案内していただきました。震災当時のことを知らない生徒たちにとって、JRの駅も開業して完全再開を果たしたJヴィレッジが歩んできた歴史を詳しく知る貴重な機会となりました。予定時間を超えて生徒たちを案内してくださいました明石さん、本当にありがとうございました。

相双・いわき地区スタディーツアー報告(6)~Jヴィレッジ前編

 2日目最初の訪問地は、広野町と楢葉町にまたがる Jヴィレッジ です。サッカーのナショナル・トレーニングセンターとして日本代表も合宿で訪れる場所ですが、震災後その様子は一変してしまいました。建物のすぐ近くに避難指示区域の境界線があったため、Jヴィレッジは原発事故対応の最前線となってしまったのです。震災当時からJヴィレッジに勤務していた明石さんに館内を案内していただきました。

 12月の厳しい寒さにもかかわらず緑がいっぱいの芝生のグラウンド。しかし、当時ここは作業員の車両や緊急車両の駐車場となり、装甲車などサッカー場に似つかわしくない車やヘリコプターに占有されてしまったのです(Jヴィレッジさんのホームページでは、当時の様子が詳しく紹介されています。こちらもどうぞご覧ください)。

 生徒の視線の先は、大きな事故を起こした福島第一原子力発電所の方向です。エネルギーと自分たちの暮らしについて思いを巡らせました。

 まだまだ続くJヴィレッジでの滞在。この後の様子については次回ご報告します。

福島民報さんに「周防正行監督インタビュー」の様子が掲載

 いわき芸術文化交流館アリオスさんいわきポレポレ映画祭実行委員会の主催で行われた映画「ダンシング・チャップリン」上映会と周防正行監督トークショー。多くの映画ファンがアリオス中劇場に詰めかけましたが、その後に平三中の生徒たちが楽屋で周防監督に独占インタビューを行い、その様子を「周防正行監督インタビュー~心に残る15のパワーワード」として動画にまとめました。12月18日(金)の福島民報さんの紙面には、取材当日の様子が詳しく掲載されています。

 

 動画は23分16秒と大作ですが、周防正行監督の言葉はシンプルかつ重みがあり、ほとんどノーカットで収録してあります。

そして最後の3分間の「番外編」もお見逃しなく!

 パートナーである草刈民代さんを家では何と呼んでいるのか?

 バレリーナの草刈さんの家庭での様子は?

 結婚を周防監督が言い表した言葉とは?

  中学生だからこそ聞けた質問に、熱く真摯に答えてくださった周防監督。新聞記事はもちろん、生徒の愛情たっぷりのイラストをフィーチャーした動画もぜひご覧ください。

 

相双・いわき地区スタディーツアー報告(5)~東京大学飯田先生とウェブ会議

 南相馬での見学を終えた生徒たちの活動はまだまだ終わりません。夜のイルミネーションなどの撮影を終えて部屋に戻ると、7月の講演会に9月の出前講座と、平三中の生徒たちに刺激を与え続けてきた東京大学の飯田先生がウェブで生徒たちを待っていたのです!

 9月以来の再会でしたが、東京大学出前講座でのプレゼンはもちろん、数回にわたるスタディーツアーやFM番組への出演などで様々な経験を積み学習を進めてきた生徒たちは、この活動を通してすっかり成長した姿を飯田先生にお目にかけることができたようです。また、この日見学して風力発電について抱いた疑問もすぐに質問。しっかりとメモをとりながら聞く態度に飯田先生も感心していました。

 そして飯田先生から生徒たちにある提案が。現在行っている活動報告についての具体的な実施計画です。詳細はこれから決定していきますが、予想以上の規模で進むこれからの展開に、生徒たちは驚きながらも俄然やる気がアップしたようです。来年の3月11日で東日本大震災から節目の10年。過去について学び、現在の状況を知った生徒たちは、いったいどのような未来予想図を描いていくのでしょうか。

相双・いわき地区スタディーツアー報告(4)~万葉の里ウィンドファーム

 浪江町沿岸部の請戸地区は漁業で栄えていましたが、震災後は景色が一変。津波によって多くの建物が流され、大きな被害が出てしまいました。その後整備が進み建設されたのが、「福島水素エネルギー研究フィールド」です。いわき市でも水素ステーションができたり水素燃料バスが運行されたりと認知度が高まってきましたが、ここは世界最大級の水素製造施設で貯蔵や輸送の基地となっています。周囲には広大な太陽光パネルがあり、再生可能エネルギーを活用しているのがわかります。

 浪江町から北上し、到着したのは南相馬市の太平洋岸にそびえ立つ風力発電「万葉の里ウィンドファーム」です。この日は風も強く、大きな風車が勢いよく回る景色は壮観です。

 いわきから南相馬までの行程で、浜通りが再生可能エネルギーの拠点となっていることがわかりました。そしてここで高専グループとはお別れです。お互いの再生可能エネルギーに対する思いやツアーに参加しての感想を述べ合いましたが、短い時間ながらも「同じ目的を持って活動している若い世代の仲間がいわきにいる」ということを認識したようです。次回どのような協働作業が待っているのかが楽しみですね。

 この日の施設訪問・見学はこれで終了ですが、生徒たちのスケジュールはまだまだぎっしり。夜の活動については次回ご紹介します。

アリオス YouTube チャンネルに動画がアップされました!

 「いわき芸術文化交流館アリオス」さんと「いわきポレポレ映画祭実行委員会」さん、そして平第三中学校がタッグを組んだ協働企画「周防正行監督インタビュー」。11月1日に実施されましたが、その時の様子がアリオス YouTube チャンネルにアップされました!

 動画は23分16秒あります。映画制作はもちろん毎日の生活についての生徒たちの素朴な疑問に、丁寧にかつ熱く語ってくださった周防監督。その印象に残った言葉を「15のパワーワード」としてまとめました

 そして最後には、パートナーである草刈民代さんの家庭での様子も紹介しています。なかなか見ることのできない周防監督の表情をぜひご覧ください!

 

相双・いわき地区スタディーツアー報告(3)~東日本大震災・原子力災害伝承館

 続いて訪れたのは、町のほとんどが帰還困難区域となっている双葉町に今年9月20日に開館したばかりの「東日本大震災・原子力災害伝承館」です。震災当時のことがほとんど記憶にない生徒たちにとって、あの日どのようなことが起こったのかを知らなければ「エネルギーを通して 10年後のいわきを考える」プロジェクトの本質に迫ることはできません。

 震災当時の様子や世界各地の原子力発電所の事故について、展示物や説明文に目をこらす生徒たち。さらに同行している高専の生徒たちからチェルノブイリ事故の生々しい被害の様子を聞きました。事故前の双葉町に掲げられていた「原子力 明るい未来のエネルギー」という標語が胸に刺さります。当たり前の日常が失われた同じ場所を、さきほど自分たちで歩いた生徒たち。屋上に出ると、環境に配慮した太陽光パネルと、汚染土を管理する中間貯蔵施設を同時に見ることができました。エネルギーの光と影。「10年後の未来はいったい…」生徒たちの心にはどのような思いがよぎったのでしょうか。

相双・いわき地区スタディーツアー報告(2)~JR双葉駅

 楢葉町での洋上風力を見学した後、生徒たちは国道6号線を北上しました。富岡町、大熊町、双葉町…車窓からの景色に生徒たちは言葉を失いました。立ち入りを制限する看板とバリケード。何台もすれ違うパトカー。人の気配のしない街並み。崩れかけてそのままの家屋。もともとは田畑だったであろう荒れ地…当時3、4歳だった生徒たちにとって東日本大震災や原発事故は書籍やテレビの中の出来事かもしれませんが、今も現実として目の前に存在していることに大きな衝撃を受けたようです。そして除染が済んで人の往来が可能な双葉駅にたどり着きました。

 放射線量を確認できるように貸し出されている線量計を身につけて駅周辺を歩くと、今年3月に全線が再開通した常磐線の真っ直ぐ伸びる線路がある一方、震災後も手つかずのまま放置された建物があることにも気づきます。いわきで不自由なく生活できる当たり前の日常の尊さを感じる滞在となりました。

 双葉駅周辺の風景をしっかり目に焼き付けた生徒たちは、原発事故について詳しく学ぶために双葉町内にある施設へと向かいました。その様子は次回ご紹介します。

相双・いわき地区スタディーツアー報告(1)~洋上風力発電

 「エネルギーを通して、10年後のいわきを考える」プロジェクトに取り組んでいる平三中の2年生。東京大学出前講座など学年全員で取り組む活動の他に、代表生徒がFMいわきで定例報告を行ったり、映像作品制作メンバーがエネルギー産業の現場を訪れて取材や撮影を行うスタディーツアーも実施しています。第3回目のスタディーツアーの舞台は浜通り。エネルギー政策の転換点となった原発事故当時の様子や、10年近くが経過した現在の状況を学習しました。

 まず最初に訪れたのは楢葉町の天神岬。ここから20㎞離れた海上にある浮体式洋上風力発電施設を見学しました。生徒たちに説明してくださるのは、7月の講演会以来ずっとお世話になっているいわき市役所産業振興部の江尻さんです。また、この日は市役所にインターンに来ている福島高専や卒業生のみなさんも同行して、中学生の質問にていねいに答えてくれました。

 ご存じの方も多いと思いますが、見学した翌日には新聞等で洋上風力発電施設撤去のニュースが報じられました。採算が見込めないという判断ですが、計画を思い通りに実現させる難しさは9月の東京大学出前講座のプレゼンで生徒たちも体験済み。現実の厳しさを生徒たちは再度認識したようです。

放送朝会 ~2学期も残り2週間~

 2学期も残り2週間となりました。今週から気温が低くなるという予報が出ていますが、寒さに負けずに学期のまとめを行いたいとおもいます。今週も放送朝会からスタートです。

【放送朝会に先立ち、賞状の伝達を行ないました】

・いわき市ジュニアバドミントン大会中学女子ダブルス第3位

 

 生徒週番長と週番教師からは、今週の目標「休み時間の過ごし方を改善する」について話がありました。授業を充実させるために、休み時間を有効に過ごしたいですね。

 

 今週の講話は、3学年が当番です。

 今年のノーベル平和賞を受賞したWFP(世界食糧計画)について紹介がありました。WFPは、世界各地で食糧支援を行っている国連機関です。飢餓に苦しむ人は、各地で続く武力紛争のために最近増加傾向であるとのことです。WFPはアフリカや中東など各地の紛争地で、危険で困難な状況にいる人々に食料を届け、「命をつなぐ」活動を続けてきました。

 今、世界中が「コロナ禍」で大変ですが、いろいろな人がそれぞれの立場で「命をつなぐ」活動に取り組んでいます。コロナ対策も含め、今こそ小さなことでも自分ができることに地道に取り組むことが大切ですね。

相双・いわき地区スタディーツアー無事終了!

  2日目の午後は再生可能エネルギーを利用して農業を行っているアグリパークいわきさんとワンダーファームさんを訪れて、天の恵みを肌で(舌で?)感じました。

  3回目のスタディーツアーも充実した活動になりました。その成果は後日詳しくご報告します。そしてご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました!

相双・いわき地区スタディーツアー実施中!(2)

  相双・いわき地区でスタディーツアーを行っている平三中の2年生。震災当時の様子や復興に向けた取り組みを学習しています。

  そして、夜の撮影を終えてホテルの部屋に戻った4人を待っていたのは東京大学の飯田先生!7月の講演会以来、9月の出前講座など様々なサポートをしていただいている飯田先生との会話では、すっかり成長した姿を見ていただくことができました。さらに東京大学からはまたまたありがたいご提案が!詳しくは後日ご報告しますのでお楽しみに。

相双・いわき地区スタディーツアー実施中!

  エネルギーを通して10年後の未来を考える活動をしている平三中の2年生。この週末は3回目のスタディーツアーを行っています。詳しくは後日お伝えしますが、充実した時間を過ごせているのが表情からうかがえますね!

「放射線について理解を深める」1学年

 1学年は、学級活動として「放射線教育」を行いました。通常は学級ごとに担任が行なうことが多いですが、今回は理科教員が専門性を生かして、全学級を対象に授業を行いました。

 生徒への事前アンケートから、多くの生徒が放射線についての基礎知識を有していないことが明らかになりました。

 今日の授業では、放射線に関する基礎知識を身につけるとともに、自分の身を守るために知っておくべきことや原発事故に伴う風評的な被害について、考えを深めることができました。子どもたちは、メモを取りながら話に聞き入り、真剣に考えていました。

 

 

変わる教育環境

1 今週からエアコンによる暖房が稼働!

 夏から行なわれてきた教室へのエアコン設置工事がようやく終了し、業者の方による試運転、現地検査を経て、今週月曜日から稼働しはじめました。三者懇談で来校された保護者の皆様も気づかれたことと思います。特に朝夕は気温が低い日が増えてきましたので、なんとか間に合ってよかったです。

【家庭用ではなく大型のものです】

 

2 各教室に大型の電子黒板が配備されました!

 国が進める「GIGAスクール構想」により、ICTを活用するための教育環境整備が急速に進んでいます。先日は、各教室に大型の電子黒板が配備されました。ICTの活用については、教員により得意・不得意がありますが、「まずはできることから、積極的に活用してみる」という姿勢で使い始めました。今後、研修等も含めて有効活用するためのノウハウを勉強し、生徒のために役立てていきたいと思います。

 来週からは、高速通信のWi-Fi環境を校内に整備するための工事が開始されます。また、来年度にむけて生徒一人につき1台のPCが配備されることになっています。いよいよ、教師も子どもたちも、これらを活用した教育活動に対応していかなければなりません。(子どもたちは、すぐ適応しますね!)

【ますは、できることから。日々勉強です!】

 

 

願いを込めて風船を青空へ in 広野町(3)

 この日の活動も晴天のもと無事に終了。帰途につく生徒たちに理事長の西本さんが再び声をかけてくださいました。「2月に桜の植樹をやるからぜひ参加してね!」…大きく頷いた生徒たちは2021年の再会を誓って会場を後にしました。

 しかし生徒たちの学習はこれで終わりではありません。翌週には「エネルギーを通して未来のいわきを考える」活動の出発点となった相双地区へとスタディーツアーに出かけます。まだ生まれて数年しか経っていない時期に起こった東日本大震災について詳しく学ぶと同時に、水素燃料や再生可能エネルギーなど未来に向けた取り組みについてたっぷりと学習してきます。その様子はまた後日ご報告しますのでお楽しみに。

 

 

願いを込めて風船を青空へ in 広野町(2)

 国道6号をはじめ様々な場所に桜の植樹を行ってきたハッピーロードネットのみなさん。平三中の生徒たちも今まで神谷やJヴィレッジなどで行われた活動に参加してきましたが、しっかりと育った桜の木には植樹をした人たちのメッセージボードが掲げられています。ひとつひとつ読んでいく生徒たち。桜に込められた思いを知って、この活動の意義を再認識したようです。

 この日参加したのは、浜通りの中高生約100人。ご当地グルメのなみえ焼きそばなどを美味しくいただきましたが、これで活動が終わったわけではありません。記念写真を撮った後は全員で付近の清掃を行いました。美しい桜が咲き誇る日まで、この場所をゴミで汚してしまうわけにはいきません。あっという間にゴミ袋がいっぱいになるほど熱心に活動を行いました。

 

願いを込めて風船を青空へ in 広野町(1)

 

12月6日(日)に行われたボランティア活動に平三中の2年生5名が参加しました。これは震災からの復興を願って、津波で命を失った生徒の「浜通りを桜でいっぱいにしたい」という思いを汲んで活動しているNPO法人ハッピーロードネットさんが主催したイベントで、以前桜の植樹が行われた常磐自動車道の広野IC近くの広場で行われました。

 まずは風船に付けるそれぞれの思いを込めたメッセージを書きました。エネルギーを通して将来の故郷を考える活動をしている2年生らしいメッセージが揃いました

 風船にメッセージをくくりつけて準備をしていると、前夜の「いわき光のさくらまつり」でもお会いした主催者の西本由美子さんが声をかけてくださいました。昨年の講演会、前日の点灯式、そして今回の活動…と、ずっとつながっているのが嬉しいですね

 そしていよいよ願いを込めた風船を飛ばすその時がやってきました。前日の雨空が嘘のように晴れ渡った青空に、色鮮やかな約1,000個の風船が舞い上がった瞬間は、大きな歓声が上がりました(ちなみに風船一式はすべて自然に還る素材で作られています)。

 この後の活動については、次回お伝えします。

 

アンサンブルコンテストいわき支部大会で本校吹奏楽部が大活躍!

 12月5日(土)にアリオスで行なわれた県アンサンブルコンテストいわき支部大会において、本校から出場した3チームがすべて金賞(県大会出場)という快挙を成し遂げました。

 本校は、打楽器4重奏、金管八重奏、木管八重奏にエントリー。すべてが金賞を受賞するとともに支部代表に選ばれ、いわき支部代表9チームのうち3チームを本校が占める結果となりました。

すばらしいですね!おめでとうございます

 県大会は1月に行なわれるとのことです。県大会でも納得のいく演奏ができることを願っています。

【打楽器4重奏のみなさん】

【金管八重奏のみなさん】

【木管八重奏のみなさん】

週のはじまり

 放送朝会で1週間のスタートです。

 生徒週番長と週番教師からは、今週の目標「授業と休み時間のメリハリをつけよう」について、話がありました。2学期も残り3週間! 頑張りましょう!

 今週は、1・2年生と3年生希望者の三者懇談が行なわれます。保護者の皆様には、お世話になります。今後の学校生活と学習を充実させるための、前向きな懇談となることを願っています。

 

 今週の講話は1学年が当番です。トップアスリートであるアイススケートの羽生結弦選手の実践例から、『文武両道』についての話がありました。

 

*放送朝会に先立ち、賞状の伝達を行ないました。

【美術関係コンクール】

・吉野せい賞作品募集ポスター 奨励賞

・いじめ根絶ポスター 佳作

・県愛鳥週間ポスター 県教育委員会教育長賞

・家庭の日ポスター 優秀賞・優良賞

【剣道段位審査 1級】

いわき光のさくらまつり点灯式会場で「絆」を確認

 オンラインで行われた「チャリティ・ムービー・プロジェクト」の広報イベントで司会の大役を務めた2年生チームの3人。長時間の活動で疲れもあったはずですが、片付けを済ませると急いでいわき駅前へと向かいました。というのも、12月5日(土)は冬の駅前を彩る「いわき光のさくらまつり」の開始日だったのです。

 平三中は4年連続で点灯式に参加していて、駅前のペデストリアンデッキで華やかに行われる点灯式で進行を務めたり、吹奏楽部が演奏で盛り上げたりしていました。しかし今年は感染症予防のために、点灯式は行われたもののいっさい告知はなく、とても質素なものでした。しかし昨年ボランティアでペットボトルでのランタン作りのお手伝いをした生徒をはじめ、3人は「ぜひ行きたい!」「今年も自分たちの目で見届けたい!」と、とにかく駅前に行くことにしたのです。

 するとそこには、昨年の参加を覚えていてくれたいわき青年会議所のみなさんや、一昨年点灯式の司会を務めた平三中の卒業生、そして翌日広野町で行われる活動の主催者で去年は学校で講演会も行ってくださったハッピーロードネットの西本さんなど、今までいっしょに活動してきたみなさんと再会を果たすことができたのです!これまでのコロナ禍での互いの状況を案じながらも、震災から10年の区切りに向けて再びみなさんと活動をともにすることを誓った生徒たち。「学校を飛び出して社会の中でこそ学べることもある」のだと、改めて実感した一日となりました。

寄付月間~オンラインでのボランティア活動(3)

 12月5日(土)に行われた「チャリティー・ムービー・プロジェクト」のオンライン広報イベント。無事に終了しましたが、これで活動が終わったわけではありません。むしろ動画制作を終えてからの今後の活動が大切ですしかし、この 短い時間の間にも様々な人と人とのつながりを見ることができました

 まずは学年の壁を越えた交流です。今まではそれぞれ別々に映像制作を行っていたためほとんど交流がなかった1・2年生チームですが、進行の大役を務める2年生のもとに、1年生チームが激励に駆け付けてくれたのです。これには2年生のメンバーも大感激!寄付金を多く集めるライバルでもあると同時に、同じ学校で志を同じくする仲間だと強く認識することができました。これからは募金でのコラボや協働作業などを進めていけるといいですね。

 次に Facebook 上での激励です。オンラインで配信中に、進行を務める平三中2年生チームにたくさんの応援メッセージが届いたのです。「進行がんばって!」「赤い鼻がかわいい」…など、大仕事を終えた後にメッセージを見た生徒たちはまたまた大感激!遠く離れていても「つながっている」と実感した瞬間でした。なお、50分のイベントは日本フィランソロピー協会さんの Facebook で今も全編を見ることができます(コメントも)。配信を見逃した方はどうぞご覧ください。

 それから支援しているNPO法人のみなさんへの思いを再認識したのもこの日の大きな出来事でした。2年生チームは日本クリニクラウン協会さんを応援していますが、スタッフの方の画面が登場すると自然と笑顔になるのです!手を振ったり呼びかけたり…大阪といわきの距離が縮まった瞬間でした。

 そして ウェブでのつながりがリアルなつながりになる瞬間も体験しました。実は2年生チームの3人は翌日に双葉郡広野町で行われる行事に参加するのですが、そこでご一緒する方から「中継見てるよ!」とのメッセージが!今年はコロナ禍のためになかなか地元でのイベントにボランティアとして参加することのできない日々が続いていますが、実際に次の日に同じ場所でいっしょに活動を行う方とつながっていたとは…。このことがきっかけで生徒たちはオンラインイベントが終了した後、予定外の行動をとることになるのですが、その内容についてはまた次回ご報告します。

 

寄付月間~オンラインでのボランティア活動(2)

 コロナ禍でたいへんな思いをしている全国のNPO法人を支援しようと全国の中高生が立ち上がった「チャリティー・ムービー・プロジェクト」。12月5日(土)にはウェブ会議に続き、Facebook に生配信しながらの広報イベントが行われました。2年生チームは全体の進行を担当!緊張感漂う中、いよいよオンラインイベントが始まりました。

 趣旨説明などに続いて、活動をより広く知ってもらおうと、動画制作で苦労した点や支援しているNPO法人の紹介などがクイズ形式で行われました。

 全国の中高生や支援先のNPO法人のみなさんとは実は一度も会ったことがありません。しかし、ウェブ上ではありますが会議を重ねることで、お互いのことを理解し顔馴染みの人も増えていきました。和やかな雰囲気の中、50分の公開時間があっという間に過ぎていきます。

 無事に配信が終了。最後は笑顔でスクリーンショットの記念撮影です。参加した1・2年生のみなさん、お疲れさまでした!

寄付月間~オンラインでのボランティア活動(1)

 12月は寄付月間。震災の時や去年の台風被害の時に自分たちが受けた支援を忘れることなく、今度は中学生の自分たちにできる社会貢献活動をしたい!と参加を決めた「チャリティー・ムービー・プロジェクト」。12月5日(土)に全国の中高生や支援先のNPO法人を繋いでウェブ会議が行われました。1年生チームは2人、2年生チームは3人が参加しました。今回はその時の様子をご紹介します。

 まず前半は今までの取り組みについて、事例報告やこれから寄付を増やすための活動について話し合いを行いました。イベントの実施やメディアへのアピール、知り合いへの口コミの大切さ…など、全国の中高生たちとアイディアを共有します。もちろんポスター制作やクラスへの呼びかけなど、平三中の取り組みも報告されました。

 この後はこのホームページでもご紹介した Facebook での生配信イベントが行われました。その様子は次回詳しくご紹介します。

 

国語科の授業研究会!

 市総合教育センター調査研究委員会による国語科の授業研究会が行なわれました。市内小・中学校の授業の質的向上に資することを目的に、各教科ごとに研究が行なわれています。

 本日は、2年3組で『走れメロス』の「メロスは真の勇者か」という課題の授業が行なわれました。事後研究会でどのような話し合いがされたかは分かりませんが、子どもたちは課題に向き合い、深く考え、伝え合いことにより考えを深めていたと思います。

 この授業の様子はビデオ撮影されており、今後の研究のために役立てられることになっています。(*事前に了承を得て撮影されています。)

 

浜通りスタディーツアーに向けての事前学習&打合せ

 キャリア教育の一環として、「エネルギーを通して いわき市のこれまでの10年とこれからの10年を考える」活動を行っている平三中の2年生。11月29日(日)にはその取り組みの様子がいわき市の広報番組「シルミルいわき」で紹介されましたが、まだまだ活動は続いています。8月の会津若松、10月のいわき市内に続いて、12月12日・13日には相双地区やいわき市内を巡るスタディーツアーに出発します。この日はいわき市役所産業振興部の江尻さんが来校して、見学先についての事前学習と打合せを行いました。

 かつて石炭産業が栄えたいわき市にとって、あるいは様々な発電所が設置された浜通りにとって、エネルギーは実に身近な存在です。しかし、約10年前の東日本大震災とその後の原子力発電所の事故は、エネルギーに対する考え方を大きく変えました。この10年間でどのようなことが起こり、どのような変化があったのか…江尻さんからレクチャーを受けましたが、具体的で生々しい数字が並ぶ資料に、生徒たちの目は釘付けとなりました。

 震災の傷跡が今もなお残る地区やオープンして間もない東日本大震災・原子力災害伝承館などはもちろん、将来に向けての取り組みが進む再生可能エネルギー施設などを巡る今回のツアー。自分たちは何を感じどのような思いを抱くのか…10日後の活動に思いを馳せた生徒たちは、さらに出発まで学習を進めます。ぜひ充実した2日間にして、その後の発表や映像作品に活かしてくださいね。

オーケストラのみなさんへのメッセージ動画撮影

 毎年生徒たちが楽しみにしている「ボクとわたしのオーケストラ」公演。震災後にいわき市内や双葉郡の小中学生を励まそうといわき芸術文化交流館アリオスで行われていますが、今年予定されていた公演はコロナの影響で中止になってしまいました。そして毎年素晴らしい演奏を聴かせてくれる東京都交響楽団のみなさんも、外出自粛やホールの人数制限などにより、練習も公演もなかなかできない状況が続いています。

 そこで、来年再びアリオスで素晴らしい演奏を聴かせていただけること、そしてコロナ禍の中でも演奏家のみなさんが音楽活動を続けられることを願って、FMいわきさんによるビデオメッセージの収録が行われました

 メッセージを寄せてくれたのは、吹奏楽部に所属する2年生2名。去年のコンサートの御礼、直接オーケストラ演奏を聴いての感想、コロナ禍での自分たちの状況、そして来年再び公演が行われることへの期待…などをカメラの前で話してくれました。

 

 東日本大震災後に自分たちを支えてくれたみなさんへの感謝の気持ちが込められた、素晴らしいメッセージを残してくれた二人。東京都交響楽団のみなさんにその気持ちは必ず届きますよ!

 

 

福島県愛鳥週間ポスターコンクールで福島県教育委員会教育長賞!

 令和2年度愛鳥週間ポスターコンクールにおいて、本校3年生の 綿引奈々華さん 福島県教育委員会教育長賞に輝きました。おめでとうございます。

 本日は、福島県教育庁いわき教育事務所長様にご来校いただき、校長室で表彰式を行いました。綿引さんの作品は、全国コンクールに出品されるということです。今後さらに、ビッグニュースが飛び込んでくるかもしれませんね。

【綿引さんの作品】*美術部顧問撮影

 

12月は「寄付月間」です~1年生チームの取り組み~

 今日から12月。1年のまとめの時期となりました。街はすっかりクリスマスの雰囲気でいっぱいですが、12月は「寄付月間」 でもあることをご存じですか。これは「寄付でみんなの幸せを生み出す社会を作ろう」という全国的なキャンペーンで、行政や企業、学校などで様々な取り組みが行われています

 

 そういった中、コロナ禍でたいへんな思いをしている「NPO法人多摩草むらの会」さんを応援している1年生チームがアクションを起こしました! ウェブで応援動画が公開されているのはホームページでも紹介しましたが、さらに手作りのポスターを作成して1年生の各クラスで呼びかけを行ったのです。この日はみんなから寄せられた善意の募金の集計を行いました。ひとりひとりから寄せられた募金の合計額は19,485円震災や台風被害の時に多くの方々から支えていただいたぶん、自分たちもできることをしたい…そのような気持ちが寄せられた募金を前に、生徒たちは感謝の気持ちでいっぱいでした

 さらにお昼の放送では、寄付月間の説明や募金の御礼、さらには全校生徒への募金のお願いをしました。生徒会の活動でも先生に言われたことでもなく、自分たちが目標実現に向けてやるべきことを考えて行動に移す姿は、本当に頼もしく素晴らしいものです。ぜひ生徒たちの活動へのご支援をよろしくお願いします!

応援動画視聴や寄付については右のQRコードからご覧いただけます。

 

 

 

 

 

生徒が制作したポスターはこちらです。