こんなことがありました。
相双・いわき地区スタディーツアー報告(3)~東日本大震災・原子力災害伝承館
続いて訪れたのは、町のほとんどが帰還困難区域となっている双葉町に今年9月20日に開館したばかりの「東日本大震災・原子力災害伝承館」です。震災当時のことがほとんど記憶にない生徒たちにとって、あの日どのようなことが起こったのかを知らなければ「エネルギーを通して 10年後のいわきを考える」プロジェクトの本質に迫ることはできません。
震災当時の様子や世界各地の原子力発電所の事故について、展示物や説明文に目をこらす生徒たち。さらに同行している高専の生徒たちからチェルノブイリ事故の生々しい被害の様子を聞きました。事故前の双葉町に掲げられていた「原子力 明るい未来のエネルギー」という標語が胸に刺さります。当たり前の日常が失われた同じ場所を、さきほど自分たちで歩いた生徒たち。屋上に出ると、環境に配慮した太陽光パネルと、汚染土を管理する中間貯蔵施設を同時に見ることができました。エネルギーの光と影。「10年後の未来はいったい…」生徒たちの心にはどのような思いがよぎったのでしょうか。
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