センターの研修等

授業力向上講座ⅠⅡ中学校国語・社会・数学・理科

 8月7日に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校(国語・社会・数学・理科)が行われました。

 国語科では、大野中学校 田中 淳一校長先生、植田中学校 花塚 寛先生にご指導をいただきました。新指導要領における「主体的・対話的で深い学び」を国語科ではどのような姿ととらえるかについてや、効果的なICTの取り入れ方、ロジックツリーを活用した説明的文章の単元開発などの講義・演習が行われました。

 

 社会科では、豊間中学校 新家 弘久 校長先生、入遠野中学校 川上 一美 校長先生にご指導をいただきました。新家校長先生には地理分野、川上校長先生には歴史分野を例に挙げていただきながら、社会科における主体的・対話的で深い学びについて、また言語活動の充実や基盤となる力の育成について、具体的にご指導をいただきました。

  数学科では、いわき市教育委員会学校教育課 数間 浩行 指導主事、いわき教育事務所 大森 淳 指導主事にご指導をいただきました。新学習指導要領についてや学習過程、ふくしまの「授業スタンダード」についてやふくしま活用力育成シートなどについてお話をいただきました。また模擬授業では、生徒達に分かる授業を目指して協議を行いました。どのグループも生徒達が意欲的に取り組めるような授業展開を考えることができました。

  理科ではいわき市教育委員会学校教育課 大井川 英敏 指導主事、平第二中学校 西 恵美先生にご指導をいただきました。大井川先生からは、新学習指導要領をもとに目指すべき授業改善の視点について、西先生からは、鶏の心臓解剖やヘッドアースモデルを使った天体観測、ダニエル電池の簡易実験方法などを実際に実験を行いながら講義していただきました。受講者からは、今後の学習指導に活かすことができると大好評でした。

 今回学んだことをもとに、2学期からの授業実践に活かしていただきたいと思います。

ハート 発達障がい教育講座

 8月6日(火)は、医療創生大学を会場に発達障がい教育講座を実施しました。市内小中学校の先生方やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーのみなさん等も参加し、およそ200名が受講しました。
 午前中は、まず総合教育センター教育支援室指導主事が「子どもたちの実態把握と支援」というテーマで講義を行い、発達障がいに関する基礎的な知識を確認しました。続いていわき市子育てサポートセンター指導心理判定員により、「教室での児童・生徒への接し方」のロールプレイを参観し、日頃の対応を振り返るとともに効果がある言葉かけ等について研修しました。
 午後は、東京学芸大学名誉教授上野一彦先生をお迎えし、「通常学級における特別支援の進め方」について講義を行いました。上野先生からは、LD、ADHD、ASD等の専門的な知識について、身近な事例に関連づけながら分かりやすく講義していただきました。また、豊富な経験から、教室での合理的な個別的配慮について、たくさんの事例を挙げて説明していただきました。 
 受講者からは、「発達障がいの種類や歴史的な変化、具体的な対応方法をたくさん学ぶことができて勉強になった」「『小3までの支援介入が重要』『支援は利用しやすく、効果的でなければならない』という上野先生の言葉が心に響いた」「発達障がいをもつ子だけでなく、通常学級の子にも生かせる内容であり、とても参考になった」等の感想が寄せられました。
 各地での講演等が続く中、いわきへ足をお運びいただき、ご講義いただきました上野一彦先生に心から感謝申し上げます。

授業力向上講座Ⅱ(小中図工美術)

8月5日に授業力向上講座Ⅱ小中図工美術が行われました。小学校では来年度から、中学校においては再来年度から完全実施となる新学習指導要領の改訂のポイントについて講義を行いました。目標や内容など、従来とは表記の仕方は異なるものの、鑑賞と表現の一体化を一層進め、相互に関連させながら児童生徒の資質・能力を育成することを確認しました。また、図画工作科・美術科における評価についても確認しました。

模擬授業では、【図画工作科・美術科における「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善】と題して、今回はいわき市立美術館でも現在展示されているアルフォンス・ミュシャの作品をテーマにして行いました。まず、ミュシャの作品カードをもとに各グループで鑑賞活動を行いました。その話し合い活動の中から出てきた感想や作品の特徴をもとに、今度は自分たちの表現したいものを絵に表しました。どの先生も自分の好きなものを、思い思いの表現方法で楽しく制作することができました。このように鑑賞したことからイメージを広げ、自分の作品づくりに活かすという一連の流れを実際に体験しました。


 参加された先生方からは、「新学習指導要領の改訂のポイントがとても分かりやすく理解できた」「制作途中にお互いの作品を見合ったり質問し合ったりする場面を意図的に作っていきたい」「今回の模擬授業で、ミュシャの画風にヒントを与えてもらい、自分の好きな人物を描くことはとても楽しく、個性を活かしながら表現できた」などの感想が見られました。
 今回の模擬授業のような、「鑑賞活動から表現活動へのつなげ方」「表現活動と鑑賞活動が行き来するような学習過程」をぜひ参考にしていただき、今後の図画工作科・美術科の実践に活かしていって欲しいと思います。

キャリア教育講座

 8月5日(月)キャリア教育講座を実施しました。体験型経済教育施設Elemにおいて、53名の先生方が参加されました。

 まず「キャリア教育の指導と実践」として、いわき市立内郷第一中学校 吉田信治校長先生よりご講義をいただきました。キャリア教育を基盤とした学校づくりについて、これまでの取り組みをご紹介いただきながら、基礎的・汎用的能力を学校教育全体で育成することの大切さについてご指導いただきました。

 次に、総合教育センター指導主事が、「本市におけるキャリア教育の推進」として、ABCプランの考え方、経済教育の推進等について、演習中心に研修を進めました。

 

 午後は、「新学習指導要領におけるキャリア教育の指導」として、日本大学文理学部教授 望月由起先生にご講義をいただきました。これまでのキャリア教育推進の流れ、今後取り組んでいくべきこと等について、詳しく学ぶことができました。

 研修者からは「キャリア教育の考え方を、学級経営に役立てていきたいです」「キャリア教育について、学校全体で確認をして実践を図っていきたいです」「基礎的・汎用的能力を意識した教育活動を進めたいです」「CAPS等、子どもたちに体験させたいと思いました」等の感想が寄せられました。

 今回の研修で学んだことに基づき、子どもたちに身に付けさせたい力を明確にして、学校全体で取り組んでいただきたいと思います。

 吉田信治校長先生、望月由起先生、貴重なご指導ありがとうございました。

授業力向上講座ⅠⅡ 中学校英語

 8月1日(木)2日(金)に「授業力向上講座ⅠⅡ 中学校英語」が実施されました。「授業力向上講座ⅠⅡ 中学校英語」では、平第三中学校の亀岡 点先生を講師にお迎えして行いました。亀岡先生は昨年に引き続き、中央研修で受けられた内容を伝達講習してくださいました。

 内容は、Speaking,Classroom English, Personalisation, Vocabulary, Writing, Reading, Grammer, Listeningについて、授業で使える様々なアプローチの仕方を教えてくださいました。講義はオールイングリッシュで行われ、アクティビティごとにペアを変えるなどとても楽しい演習ばかりで、あっという間の2日間でした。

 研修者からは、「英語の長文の読み方の指導が非常に参考になった」「文法指導やリーデング指導において、何種類も有用な手法を学ぶことができて大変勉強になった」「カードゲームの例が非常に参考になったので2学期に備えて、夏休み中に準備していきたい」「なるほどと思う例がたくさんあった。生徒の実態に合わせて、いろいろと参考にしていきたい」という感想が寄せられました。

 

 受講された先生方におきましては、ぜひ、2学期の授業の中でたくさん参考にしていただければ思います。

 亀岡 点先生、お忙しい中、2日間本当にありがとうございました。

専門研修 授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ 小学校国語

 梅雨が明けた途端、待ってましたと言わんばかりに暑さが連日続いています。そんな中、8月1日(木)に「授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校国語」が行われ、約100人の先生方が参加しました。

 午前のⅠ(基礎)では、センター指導主事が新指導要領の視点に基づいて、国語科の授業で意識すべきことについて講義を行いました。ちょうど全国学力状況調査の結果が新聞報道された日ということもあり、子どもにつけるべき力は何か、社会の変化に対応できる子どもを育成するには何を教えるべきかについて、演習や情報交換を交えながら皆で考えることができました。

  

 午後のⅡ(実践)では、いわき教育事務所 渡辺主任指導主事が「きつねの窓」(安房直子作)という教材を使って、教材分析や単元構想の仕方についての講義・演習、模擬授業を行いました。模擬授業の中で子ども役の先生方。「手を挙げるときは、ひじをちゃんと伸ばしましょうね」という指摘に和やかな笑いが広がります。

  

 参加した先生方からは「子どもたちが主体的に学ぶために、見通しと振り返りを毎時間積み重ねて取り組みたい」「日本語のよさ、美しさを非常に感じた。普段、教科書を教えなくてはと焦ってばかりいたので、これからは意識を変えて指導にあたりたい」「グループになっての演習で、様々な実践例や意見を聞くことができたのが有意義だった」などの感想がありました。小学校ではほぼ毎日、国語の授業があります。その積み重ねの中で改めて、何を、どのように教えるのかを考える研修となりました。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校算数)

7月31日に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校算数)が中央台公民館で行われました。

午前中のⅠの方は、いわき教育事務所主催の「学級・授業づくりセミナー」を兼ねて実施し、算数コアティーチャーである、小名浜第三小学校 本間 愛 先生からご講義をいただきました。教科の本質に迫る授業の設計について、新学習指導要領についてや授業改善の視点について、授業実践の紹介や演習を交えながら分かりやすくお話をいただきました。

その中で、指導者自らが身につけさせたい力を明確に持つ、教材との出会いを工夫する、目的を持って言語活動を行うなど、今後指導していく上で重要な内容についてもお話をいただきました。また、先進県視察についても紹介していただきました。

午後の部であるⅡの方では、昨年度に引き続き明星大学客員教授の細水 保宏 先生をお呼びして「主体的・対話的で深い学びの実現を目指して」と題してご講義をいただきました。細水先生ならではの巧みな話術で、たくさんの実践や手法について分かりやすくお話をいただきました。「算数の本質に迫れば楽しくなる」「さりげない一言を大切にする」「しゃべり手を育てる」「連続ドラマ型を意識する」など、本当にたくさんのテクニックについてお話をいただき、深い学びを実現する上でとても参考になる内容でした。また、「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指して、資質・能力の育成についてもお話をいただきました。


参加された先生からは、「授業プランシートを活用して、授業を通して何を身につけさせたいのかを念頭に置いた授業づくりを行っていきたい」「先進県視察の話にあった、あきた型のノート作りやノート指導、板書の仕方について、ぜひ日々の授業に取り入れて活かしていきたいと思った」「帰納的な考えや演繹的な考え、類推の考えを1年生から意識して授業に取り組んでいくことが大切であると分かったので、2学期から授業に活かしていきたい」「子ども達に主体的・対話的で深い学びを実践するために、算数のよさや面白さ、考える楽しさなど、本質に迫るような授業を実践していきたい」などの感想が見られました。ぜひ今回習ったことを授業で実践していただき、算数の面白さや楽しさを子ども達に味わわせていただければと思います。

新規幼稚園教員研修「一般研修②③」

7月31日(水)に新規幼稚園教員研修「一般研修②③」が行われました。まず、午前には、こども支援課指導教諭による講義「保育記録・指導案の目的と生かし方について」「家庭との連携、保育参観、懇談会のあり方」がありました。実際の場面を想定した演習を通して教師の子ども一人一人への関わり方を具体的に学ぶことができました。

午後には、センター指導主事による講義「障がいのある園児の理解と指導」を行いました。

続いて市内幼稚園指導員の先生によるリズム遊びや、身近な材料での制作の演習がありました。

参加した先生方からは、
「懇談会の演習を隣の人と行ってみて、良いところを言ってくれたり、自分では分からなかったことを教えてもらえたのでとても参考になった。」
「新任だからこそ知っておくべきことを聞くことができた。しっかりと理解して保育の仕事をしていきたい。」
「障がい児に対しての自分の対応はどうだったのかを再確認し、今クラスで苦しんでいる子の手立てになるようにしたい。」
「製作の際、笑顔で作ることができ、私も教える際は子どもたちが楽しいと思えるよう行いたいと思った。」

などの感想が寄せられました。

ご講義いただいた先生方、本当にありがとうございました。

 

 

基本研修Ⅱ 道徳主任等研修

 7月30日(火)に道徳主任等研修(県との共催)が中央台公民館を会場に行われ、107名の先生が参加しました。

 はじめに「道徳科の授業の充実に向けて」と題し、県義務教育課の藤原指導主事が講義を行いました。

 県内における道徳教育の実施状況についての説明の後、改めて教科化に伴うポイント「指導と評価の一体化」「評価のとらえ方」について説明していただきました。加えて、文科省で出している「道徳教育アーカイブ」の授業動画を視聴し、発問やコーディネートのポイント、生徒の話合い活動のさせ方などを皆で確認しました。

 後半は、通知表の記入文についての演習です。小中の先生方が意見を交わしながら、授業のどのような姿をとらえ、評価していけばよいのか考えました。

 

 参加した先生方からは「自己を見つめさせる場、多面的・多角的に考えさせる場を学習活動にしっかり設けていかなければと改めて思った」「これからの道徳科は学校・学年でチームとして取り組んでいかなくてはならないという話を聞き、校内体制づくりの必要性を強く感じた」などの感想がありました。

 求められている「評価」は、優劣をつけるものではなく、子どものよさを見つけて励まし、のばすものです。子どもにとっても授業者にとっても「やってよかった」と思える授業を目指していきましょう!

授業力向上講座Ⅱ 小学校外国語

 7月30日(火)にいわき市文化センターにて、「授業力向上講座Ⅱ 小学校外国語」が実施されました。本研修は、英語教育推進リーダーでもある小名浜東小学校の一ノ瀬 由美先生を講師にお迎えして、行いました。歌い方の指導法、文字の指導法、ゲームを通しての過去形を用いた文の作成の仕方などたくさんの手法を学ばせていただきました。

 研修者からは、「2学期から自分自身の力で授業を進めることができるように実践してみたいと思いました」「アクティビティをたっぷり盛り込んだ楽しい講座だった。すぐに授業に取り入れ、活かすことのできる例ばかりで大変有意義だった」「授業の進め方や授業の中で使える教室英語の表現が分かった」などの感想が寄せられました。

 2学期に、学校ですぐに使える有効な手法がたくさん学べた有意義な研修だったと思います。ぜひ、研修者のみなさんには、学校に戻りましたら、お近くの先生方と本研修で学んだことを演習していただき、学校での外国語の授業に大いに役立てていただきたいと思います。一ノ瀬先生、お忙しい中、本日は本当にありがとうございました。