授業力向上講座Ⅱ(小中図工美術)
8月5日に授業力向上講座Ⅱ小中図工美術が行われました。小学校では来年度から、中学校においては再来年度から完全実施となる新学習指導要領の改訂のポイントについて講義を行いました。目標や内容など、従来とは表記の仕方は異なるものの、鑑賞と表現の一体化を一層進め、相互に関連させながら児童生徒の資質・能力を育成することを確認しました。また、図画工作科・美術科における評価についても確認しました。
模擬授業では、【図画工作科・美術科における「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善】と題して、今回はいわき市立美術館でも現在展示されているアルフォンス・ミュシャの作品をテーマにして行いました。まず、ミュシャの作品カードをもとに各グループで鑑賞活動を行いました。その話し合い活動の中から出てきた感想や作品の特徴をもとに、今度は自分たちの表現したいものを絵に表しました。どの先生も自分の好きなものを、思い思いの表現方法で楽しく制作することができました。このように鑑賞したことからイメージを広げ、自分の作品づくりに活かすという一連の流れを実際に体験しました。
参加された先生方からは、「新学習指導要領の改訂のポイントがとても分かりやすく理解できた」「制作途中にお互いの作品を見合ったり質問し合ったりする場面を意図的に作っていきたい」「今回の模擬授業で、ミュシャの画風にヒントを与えてもらい、自分の好きな人物を描くことはとても楽しく、個性を活かしながら表現できた」などの感想が見られました。
今回の模擬授業のような、「鑑賞活動から表現活動へのつなげ方」「表現活動と鑑賞活動が行き来するような学習過程」をぜひ参考にしていただき、今後の図画工作科・美術科の実践に活かしていって欲しいと思います。