センターの研修等
授業づくり講座
8月1日(木)文化センター大ホールにおいて、授業づくり講座が実施されました。講師には、明星小学校長 細水保宏先生をお招きし、『「主体的・対話的で、深い学び」を意識した授業づくりについて』をテーマに講義をいただきました。
授業で大切なこと、授業力の鍛え方、授業づくりのポイントなどを、算数科の授業を例に、わかりやすく丁寧に説明していただきました。
ステージに上がって実際に受講者が説明する場面もあり、大ホールの研修者が一体となって研修に取り組む姿が見られました。
研修で学んだことを2学期からの授業に役立てていきたいと思います。
カウンセリング講座
7月31日(水)にカウンセリング講座を実施しました。いわき市こころの支援アドバイザーを講師として、「児童生徒の心に寄り添うカウンセリング」について講義・演習を行いました。
講義ではカウンセリング理論について理解を深めました。また、演習では、カウンセリング時の話しやすい位置関係や、話の聞き方、応答の仕方などを学びました。
さらに、エゴグラムを実施し、自身の考え方・話し方の傾向を知る体験をしました。聞き手の考え方・発言の傾向も人それぞれであるということを踏まえた上で、「自分は相談者にどのような関わり方をしていけばよいのか」ということについて考えを深める研修となりました。
児童生徒は自己実現に向けて、様々なことに取り組んでいます。その過程の中で学校内外で少なからず悩みや不安、ストレスを抱えています。本研修を生かし、児童生徒の悩みや不安をキャッチし、教育相談の等を通して、前向きに解消できるよう支援していきたいと思います。
授業改善・授業実践講座〈中学校:英語〉
7月30日(火)、午前中に主に中学校英語科の先生を対象に授業改善講座、午後に授業実践講座を行いました。
午前中の授業改善講座の前半は指導主事による講義・演習を行いました。英語教育実施状況調査から、福島県といわき市の中学生の英語力の現状を確認するとともに、現在の先生方の取組みについて共有しました。
後半は昨年度、調査研究委員として研究を進めていただいた小川中学校の先生から授業動画を活用して実践発表を行っていただきました。
実践発表を受けて、小グループでの協議を行い、学びを深めました。
午後の授業実践講座には、中学校の英語科の教員として多くの研究実践を進めてこられた、楢葉町立楢葉中学校の校長先生に講師を務めていただき、「生徒も教師もわくわくする授業を目指して」という演題で講義・演習を進めていただきました。中学校の英語科の先生36名、小学校外国語教育推進リーダーの先生2名の合計38名の先生方が参加しました。
実践講座の前半は小中接続で気をつけたいところ、学習評価を進めるうえでパフォーマンステストをどう進めるか、学習評価にルーブリックはなぜ必要か、そして、中学校英語科での主体的に学習に取り組む態度をどのように見取るのかなど、今後の授業研究を進めるうえでの理論もご教示いただきました。
講座の後半は演習を多く取り入れていただきました。ペアでの会話活動、小グループでのライティングの活動、ディベートなど豊富な内容でした。参加した先生方は悩みながら、楽しみながら活動していました。
いわき市の先生方のために、今後の授業づくりに役立つ理論、実践をたくさん提供してくださった楢葉中学校の校長先生に感謝申し上げます。そして、本講座を受講した先生方がこの研修で学んだことを今後の授業研究に生かせていただければと思います。
特別支援学級等新任担当教員研修④
7月29日月曜日の午後には特別支援学級等新任担当教員研修④が行われました。希望者を含めて59名の先生方が参加しました。
初めに教育支援室長から1学期を振り返って、先生方に持ち寄っていただいた任意の児童生徒1名分の個別の教育支援計画、個別の指導計画の内容を見直す講義・演習を行いました。
続いて、教育支援室指導主事からこの後の講師の先生方による実践発表の前に、発表を聴く上での視点について話がありました。
そしてこの研修の要となる、市内の知的障がい学級、自閉症・情緒障がい学級、通級指導教室を担当されている先生で、これまで素晴らしい実践をされてこられた3名の先生から実践発表をしていただきました。
3名の先生方の発表を聴き、メモをとりながら一生懸命学ぼうとする先生方が多く見られました。
発表の後は小グループでの協議の時間が設けられ、協議で出た内容を共有する機会がありました。
講師の先生方には学期末のお忙しい中、発表に向けた準備を進めていただき、ありがとうございました。この研修を受けた先生方が2学期からも支援を要する子供たちへの具体的なアプローチについて学ぶことができたと思います。
発達障がい教育講座(特別支援学級等新任担当教員研修③)
7月29日(月)に文化センター大ホールで発達障がい教育講座を行われました。230名を超える先生方が参加しました。
講師を務めてくださったのは、郡山市にある発達支援室ひだまり室長、齋藤忍先生です。齋藤先生からは「多様な学びの支援~分かる・できる・楽しい授業づくり~」と題しまして講義をいただきました。
小学校の教員として、通常の学級、特別支援学級、通級指導教室を担当され、県養護教育センター(現・県特別支援教育センター)指導主事としてのご経験、さらに大学でも教鞭をとられ、特別支援教育に深く関わって来られた実践を交えながら、ご講義をいただきました。
講義に際しては、演習も取り入れていただきました。前列の先生方には読むことに困難を抱える児童を体験していただき、その児童に対する教師の関わりについて学ぶ演習もありました。また、各教科等における配慮の例についてもお示しいただき、研修を受けた先生方が2学期から活用できる内容をたくさんご教示いただきました。
後半の演習では、小学校低学年・高学年、中学校における具体的な場面について、具体的に困難を抱える児童生徒にどう寄り添い、どういう意図でどのような手立てを講じるのか具体的に小グループで協議を行い、協議した内容について共有し、最後に齋藤先生から助言をいただきました。
受講された先生方は、講義や演習をもとにして2学期からの実践に向けて意欲を高められていた様子が見られました。困難を抱えている児童に寄り添った指導・支援を続けていただければと思います。