センターの研修等

授業力向上講座Ⅲ~平成30年度最終回~中学英語

 11月から実施してきました当講座も今年度最終回を迎えました。

 締めくくりは、植野伸子先生(筑波大学附属中学校)による中学英語における「『主体的・対話的で深い学び』の視点からの授業改善」についての講義・演習でした。植野先生の豊富な指導経験から、必要感を持たせた現在進行形の学習指導、スピーチ活動、家庭学習、そして評価まで、ご自身の実践映像や筑波大学附属中学校英語部作成の資料等に触れながら講義していただきました。また、受講者が日頃の授業で悩んでいることなどにも丁寧に答えてくださいました。何よりも終始笑顔で、ユーモアたっぷりの植野先生のトークに、初めは固かった受講者の表情も笑顔でいっぱいになり、時間ぎりぎりまで質問が寄せられました。ぜひ受講した先生方の感想をご覧ください。

・「『主体的・対話的で深い学び』の視点からの授業改善」のテーマに合った分かりやすい講座だった。しっかりと授業を振り返る時間を取り、「自分から学ぶ」ことにつなげてきたい。

・「目的を持ったやりとり」を導入したり、スピーチ活動での聴き手を育てたりする等、具体的に学んだことを同僚と共有して進めていきたい。

・最後に「私たち教員自身が同僚と対話して深く学ぶ」というお話があった。明日からは教科に関係なく、先生方ともっとコミュニケーションをとる。

・生徒が主体的に、安心して学習に取り組める環境をまず整えたい。自分の授業を振り返り、改善できる良い機会になった。

 植野先生、ご多忙の中いわき市でご指導いただきありがとうございました。

 

授業力向上講座Ⅲ(中学校:社会)

 2月5日(火)は、授業力向上講座Ⅲ(中学校:社会)を実施しました。

 筑波大学附属中学校主幹教諭 関谷文宏先生をお招きして、「主体的・対話的で深い学びからの授業改善」の講義、演習を進めていただきました。

 

 ご自分の体験を導入として、生徒から見る深い学び、新聞記事を素材としての対話的な学びの演習(エネルギー問題、薬害問題など、現在の諸問題を教材として)、入試問題分析と、全方位的に社会科の学びを深めてくださり、あっという間の2時間でした。社会を見る目を養うことの大切さ、教材研究の大切さを痛感する2時間でした。

 

 受講した先生方からは「社会科の授業を通して、学ばせたい、考えさせたいと言うことについて改めて認識した」「資料の収集、取り上げ方を具体的に学ぶことができた」「生徒になったつもりで学ぶことができた」「今日の講義を受け、対話的な学びについて生徒自身が必要性を感じられるような授業づくりをしていきたい」等の感想が寄せられました。

 主幹教諭という激務の中、充実した研修をご準備くださった関谷先生、本当にありがとうございました。

授業力向上講座Ⅲ小学校算数

 2月1日(金)は、授業力向上講座Ⅲ(小学校算数)を実施いたしました。草野小学校を会場として、筑波大学附属小学校 大野 桂 先生を講師にお招きしました。
 参観授業として、5年生「場合の数(コインゲームの秘密を探ろう)」の授業を見せていただきました。ゲームの結果から子どもたちの予想やつぶやきを引き出し、子どもたちの表現をもとにしてコーディネートしていく過程を学び、主体的・対話的で深い学びの実現されているビルドアップ型の授業を参観することができました。

 その後の講義・演習では、対話的な学びにおける子どもの考えの取り上げ方や、教師が教えずに子どもの誤答からいかに授業につなげていくかについて具体的に教えていただきました。明日からの算数の教材研究に向かうための大きな示唆をいただきました。
 参加された先生方からは、「実際にあった授業場面と関連させ学ばせていただき、大変参考になった。」「子どもたちの意見の取り上げ方、全体で話し合わせたり相談させたりするタイミングなど今後の授業で生かせそうな点がたくさんあった。」などの感想がありました。お忙しい中ご講義くださいました大野先生、本当にありがとうございました。

授業力向上講座Ⅲ 小学校理科

 

1月30日(水)に筑波大附属小の佐々木昭弘先生をお迎えし、「授業力向上講座Ⅲ 小学校理科」を平二小にて行いました。

 今回は、6年生の子どもたちとの「物の燃え方と空気」の学習です。既習事項を振り返らせながら、本時の問題「長さの違うろうそくをペットボトルの中で燃焼させると、どちらが早く火が消えるか」について予想を立てます。

 

 一人一人が予想を立てる時間、班で仮説を立てて話し合う時間、どの程度自分の予想に確証があるかをネームプレートで意思表示する時間を経て、いよいよ実験です。実験の進め方や発言させる順序、児童の発言への返し方など、随所に佐々木先生のテクニックが光ります。受講した先生方からは「あえて簡単に選択できる場面を作っていくことで、子どもたちができたという実感をもつことが分かった」「子どもたちに書かせたいことは必ず板書をしておくことを、自分も心がけたい」などの感想が挙がりました。

 

 授業後の講義では、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善について、佐々木先生のこれまでの実践を踏まえながらお話をいただきました。理科の授業だけでなく、どの授業でも活用できる指導法や考え方をたくさん伺うことができました。

 佐々木先生、並びに平二小の先生方、本当にありがとうございました。

 

 

初任者研修「授業研修⑤」

 1月24日に(木)に「初任者研修 授業研修⑤」を行いました。初任者の先生方にとっては、最後の校外研修となりました。

  

 拠点校指導員の先生からの講話の後、小中2名ずつの2年次の先生から「2年次課題研究」の発表をいただきました。指導員の先生からは今後に向けての励ましのお言葉を、2年次の先生方からは、今年度の意欲的な取り組みの様子を教えていただきました。

  

  

 午後は、来年度に向けて自身の課題の把握と研究テーマの検討を行いました。5年後、10年後の見通しをもちながら、次年度のことを考えていくことの大切さを感じることができました。

 最後は、センター所長より講話がありました。学び続ける姿勢、子どもから学ぶ姿勢を忘れないでほしいという内容に、初任者の先生方はうなずきながら自身の一年間を振り返っていました。

  

 校内での初任研も残りわずかとなりました。ご指導くださった先生方、研修でお世話になった学校の皆様、一年間、本当にありがとうございました。