センターの研修等
学校教育相談講座
7月24日(水)は学校教育相談講座を実施しました。この講座のねらいは、学校教育相談の基本的な知識の習得や指導実践等を通して、学校組織体制の確立を図り、児童生徒理解や望ましい対応等についての研修を深め、より一層の指導力向上を図ることです。今回は、免許更新講習受講の先生を含め、約70名の参加がありました。
午前中は「学校教育相談の進め方と生かし方」について、総合教育センター教育支援室指導主事が講義・演習を行いました。教育相談の基礎的な内容について理解を深め、後半はブリーフミーティング(短期療法)等の演習に取り組みました。
午後は、「教育相談・生徒指導を生かした児童生徒理解」について、日本教育カウンセラー協会理事藤川章先生による講義・演習を行いました。現場での豊富な経験とデータに基づく藤川先生の講義に、頷きながらメモを取る先生方の姿が見られました。また、生徒と生徒、生徒と教師、そして保護者をつなぐ構成的グループエンカウンターの演習では、受講者である先生方も笑顔になり、体験的を通して「ルールがあるよさ」や「人間関係づくりに至るコミュニケーション」を学びました。
藤川章先生、全国各地から要請がある中、いわきの先生方のためにご指導いただきありがとうございました。
【受講者の感想】
・30分間のブリーフミーティング(短期療法)は初めての研修だった。30分間という短い時間で取り組めるところに魅力を感じる。児童生徒に関する情報収集が大切であることが分かった。
・いじめを相談する相手の約80%が担任というデータを重く受け止め、相談されたときどう動くかということを日頃から頭に入れて指導していきたい。
・隣同士でわざと拒否的に話を聞く演習の時に、本当に寂しい思いがした。忙しさのあまり、どれだけ子どもたちの声に耳を傾けていただろうかと思った。
・ルールやリレーションの確立が大切であるという話が印象的だった。児童生徒が「ルールを守ることのよさ」を感じられるよう工夫したい。
授業力向上講座ⅠⅡ小学校社会
いわき市でも小中学校は夏休みとなり、教育委員会研修も希望者が主となる専門研修が始まりました。
7月23日(火)は、授業力向上講座Ⅰ(基本)小学校社会、同Ⅱ(実践)小学校社会の研修が、体験型経済教育施設Elemを会場として実施されました。
講座Ⅰでは「教科の本質に迫る授業の設計」として、総合教育センター指導主事が講義・演習を進めました。新学習指導要領の考え方を再確認し、「問い」に着目して1時間の授業構想を検討しました。
講座Ⅱでは、筑波大学附属小学校 由井薗健先生を講師として「主体的・対話的で深い学びの授業づくり」について講義をいただきました。先生の豊富な実践から、主体的な学び、対話的な学び、深い学びについてのポイントをご指導いただきました。
受講者からは「問いで授業をデザインすることを、日々の授業で生かしていきたいです」「いわきの資料を積極的に活用し、授業づくりに取り組みたいです」「教科書+αの教材で、学習課題を高めていきたいです」「子どもも教師も心の汗をかく、社会科の授業をめざしていきたいです」等の感想が寄せられました。
本日の研修で得たもの、考えた授業構想を、二学期の授業実践に是非取り入れていただきたいと思います。
尚、由井薗先生から提供いただいた資料ですが、興味のある方は総合教育センター社会科担当までご連絡ください。是非、ご活用ください。
特別支援学級等新任担当研修
7月23日(火)はElemを会場に、今年度初めて特別支援学級や通級指導教室を担当した小中学校の先生方を対象に、特別支援学級等新任担当研修を実施しました。
午前中は総合教育センター教育支援室長が、「1学期を振り返って」というテーマで講義・協議を行いました。この中で市内小中学校の3名の先生が実践発表をしてくださいました。受講者からは、「すぐに真似できそうなところがたくさんあった」「『待つ』を合い言葉に、心にゆとりを持って笑顔で子どもたちに接していきたい」「『目の前の行動だけを見て指導しない』など、自分も身に付けなければならない」等の感想が寄せられました。
午後からは、「個に応じた授業づくりに向けて」というテーマで、教育支援室指導主事が講義・演習を行いました。プロトコールを使った児童生徒の見取りを個別の支援計画に結び付けていく演習を行い、さらに授業にどう生かしていくか参加者どうしで協議するなど、2学期の授業に向けて具体案を練りました。
研修を終えた先生方からは、「個別の指導計画の作成の仕方がとてもよく分かった。しっかり作成したい。」「特別支援教育はとても深く、学びがいがある」「夏休み中に、これからの指導・支援に役立てる教材の準備をしたい」等の感想があげられました。
先生方の「夏の学び」が始まりました。
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実践発表をしてくださった先生方、ご協力ありがとうございました。
水泳指導担当者研修
7月3日(水)は、いわき市民プールにおいて、水泳指導担当者研修を実施しました。本研修は、水泳指導運営の重要性について、具体的な事例や実技をもとに研修を行い、水泳指導上の安全管理を徹底することを目的としています。今回は、市内の全小学校から先生方が出席し、前半は安全管理について講義を受けました。後半は、万が一の事故発生時に備え、講師の先生の指導に基づいて救助法を演習しました。さらに、上学年コース、下学年コースに分かれ、発達の段階に合わせた水泳指導法を実技研修しました。研修内容については、受講した先生の理解のみに留まることなく、ぜひ学校全体で共有し、安全な水泳指導に向けて万全を期していただきたいと願っています。
【受講者の感想】
・プールの安全管理について自分は分かっているという思い込みがあった。自分の油断が子どもたちの命に直接つながってしまうのが水泳であるので、適切な安全管理をもう一度見直していきたい。
・平泳ぎの足の動きや呼吸法、救助の方法等、実践に生かせるものがたくさんあった。
・ビート板は端を持つ方法しか知らなかった。けのびの際の持ち方やクロール練習での持ち方があることを初めて知った。
・3回目の受講だったが、毎回新しい気づきがあり、改めて気を引きしめて指導するためにも大変よかった。
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講師の先生方、受講者のニーズに応じたご指導をいただきありがとうございました。
養護教諭経験者研修Ⅰ・Ⅱ<先輩校研修><学校訪問研修>
7月5日(金)に郷ヶ丘小学校にて、養護教諭経験者研修Ⅰ・Ⅱ<先輩校研修><学校訪問研修>が行われました。
当日はそれぞれ3名の先生方が参加し、経験豊富な養護教諭である安藤 江美先生よりご講義をいただきました。保健室経営の実際や養護診断のあり方、食物アレルギーの子への対応の仕方などについて、実践例や映像資料をもとに分かりやすく具体的に説明していただき、参加者の先生方も大変参考になったようです。
研修者からは、「食物アレルギーの子がいるが、打ち合わせ等で共通理解を図っただけであったので、すぐにでも役割分担の実演や、救急車要請時までのシミュレーションをして実践していきたい」「養護教諭は一人職で、自分の経験で成長することが多い日々なので、先生方との協議はよい時間であった」「保健室経営計画を具体的に策定されており、大変参考になった。自校の保健室経営計画もより具体的にし、学校全体で実践できるようにしたい」などの意見が聞かれました。
今回学んだことを、これからの実践に役立てていただければと思います。