センターの研修等
授業力向上講座Ⅱ(小中:音楽)ICTを活用した授業実践
7月22日(金)に授業力向上講座Ⅱ(小中:音楽)を行いました。講師に、合唱指導で子どもたちを全国大会へ20回以上出場させてきた昭和村立昭和中学校の小寺真紀教頭先生をお招きし、音楽指導の在り方について、豊富なご経験をもとにご講義いただきました。
小寺先生からは、生徒の心理を考えながら学習課題を設定すること、教えこむのではなく学ばせる意識を持つこと、子どもたちは教師が気付かない楽しさを知っていること、生徒の学習プロセスを評価することなど、日頃の音楽指導で心がけている数多くのことを学ばせていただきました。研修者からは、「わかる→できる→おもしろいと子どもたちが実感できる授業づくりを目指し、まずは指導者として教材の魅力を引き出すための教材研究の見直しから始めていきたい」「1つの教材に向きあい、どのような工夫が必要か、よく分析しなければ良い授業は作れないと思った」などの感想が寄せられました。
終始、小寺先生の音楽指導への熱い思いを感じることができた研修となりました。
学校司書研修④
7月12日(火)学校司書研修④を行いました。
午前は、9つのグループに分かれ、学校司書として必要な業務のデータを残していくため、今年度はどのような内容をまとめていくかなどを話し合いました。「たくさんの意見がでて、あっという間にアンケート作成までできました。チームでの活動の心強さと協調性の大切さを改めて感じました。」「各グループでの話し合いの様子を見て学校司書の仕事の幅広さを実感しました。」と研修者から感想があがりました。
午後は、福島県主催の「ふくしま未来をひらくプロジェクト読書活動支援者育成事業いわき地区研修会」に参加しました。ビブリオバトルに向けた小野高校での取り組みについてと、震災に関連する読み聞かせの方法について講義・演習を受けました。演習では、学校司書が持参した本をもとにミニ・ビブリオバトルを行いました。
研修者から「初めての実践でした。決められた時間で面白さを伝えることは難しかったです。」「学校司書として何ができるか考えたいです。」「図書館から発信できる防災を考えていきたいです。」「怖さを伝える大切さを感じました。」などの感想があげられました。
経験者研修Ⅱ教科指導研修①
7月1日(金)経験者研修Ⅱ教科指導研修①を行いました。
教科指導研修①では、午前中「授業設計の基本」「道徳科の授業の充実について」「特別活動の指導の充実に向けて」について講義・演習を行いました。 日頃の授業について研修者が振り返りながら、熱心に講義・演習を受けていました。
午後からは、研修者が選んだ教科に分かれ指導案の検討を行いました。いわき市研究指導員の先生方に講師をお願いし、様々なアドバイスをいただきました。研修者からは、「指導員の先生と、じっくり時間をとって話すことができたため、様々なご助言、ご指導をいただくことができ、ありがたい時間だった。」「自分の中でどう指導していこうかと悩んでいたところを、指導員の先生に丁寧にアドバイスをいただき、悩みが解消しました。」などの感想があげられました。
特別支援学級等教育講座
6月29日(水)に、総合教育センターで「特別支援学級等教育講座」を開催しました。本研修のために、平第五小学校 鈴木華奈先生に授業をご提供いただきました。
研修のはじめに、橋本支援室長より「充実した授業研究にするために」という内容でご講義いただき、授業を見るうえでの視点を説明していただきました。授業での事実を書き取ること、対象児童が目標を達成したかどうかに着目すること、そして、事後研究の進め方についても確認がありました。
授業動画は全体を通したものと、対象児童に焦点を当てたものの二つを視聴しました。その後、グループに分かれて、授業の視点について協議しました。協議後の共有の時間には、授業で良かった点や、工夫するとさらに良い点などについての発表がありました。
研修者からは、「教室がすっきりしていて、落ち着いて学習に取り組むことができる環境だと思った」「授業研究では、評価が着目されることが多いが、子どもの事実から見ていく大切さについて学ぶことができた」「授業を見せていただいて、自分の授業の在り方を見直す研修となった」などの感想がありました。
児童生徒との丁寧な関わりという点で、特別支援学級だけではなく、どの学級の授業においても参考になる点がたくさんありました。今後の授業づくりや学級経営に取り入れていっていただきたいです。
初任者研修〈授業研修②〉
6月30日(木)に初任者研修〈授業研修②〉が行われました。
始めに、昨年度の初任者から「初任者研修を振り返って」と題して、講話をいただきました。「生徒とのコミュニケーションを大切にした生徒理解」「子どもや先生、保護者との出会いは成長の種である」といった先輩からの温かいメッセージは、初任者にとって励みになる言葉になったようでした。
また、特別支援教育、生徒指導、特別活動、評価についても研修を深めました。
それぞれの講義において、「自分だったら・・・」と考える演習が位置づけられており、お互いの考えを交流することで、これまでの授業について振り返ったり、学期末や2学期に向けて意欲を高めたりする姿が見られました。
初任者の感想には、
先輩の姿を参考にして、自分に合った生徒指導の在り方を考えていきたい。
学級の子どもたち全員が生き生きとできる支援を一生懸命に考えていきたい。
評価をしたまま、ではなく、評価を生かして次の教育活動を進めていきたい。
などのように述べられており、充実した研修であったことがうかがえます。
放射線・防災教育研修
6月28日(月)に放射線・防災教育研修を実施しました。
今年度は「災害リスクの理解と防災教育~震災教訓に学び、備える~」と題し、宮城教育大学防災教育研修機構・副機構長准教授の小田隆史先生にご講義いただきました。
東日本大震災をめぐる学校の被害の状況やハザードマップの有用性などについてお話しいただきました。
講義の後半では、無料で使用できる防災教育に活用できる様々なサイトをご紹介いただきました。
研修者からは「様々なハザードマップを防災教育で活用したい」「講師の先生のお話や実践、おすすめの資料がたくさん聞けてありがたかった」「学校として自然災害が起きたときにどう対応するか、学区の状況をもう一度見直し教職員間で共有したい」などの感想が寄せられました。
台風や洪水などの自然災害が多くなる時期になります。今回の研修が自校の防災教育、防災計画のアップデートの一助になれば幸いです。
授業力向上講座Ⅰ(小学校外国語)「デジタル教科書を使って」
6月17日(金)に、総合教育センターで、「授業力向上講座Ⅰ(小学校外国語)」を開催しました。講師は、学校教育課 平子 真紀指導主事です。講座の開始に当たり、ウォームアップ活動として、平子先生の自己紹介クイズがありました。研修者はペアで相談し、児童役となって英語で答えました。
平子先生からは、児童の主体的な活動を引き出す先生と児童とのやり取りの仕方、その際に使える英語、児童の発表に対する英語での褒め言葉など手だてや工夫も紹介していただきました、
また、後半はまもなく使用可能となる「学習者用デジタル教科書」の使い方について、実際にGIGA端末を操作しながら講義いただきました。今後、外国語の授業において、デジタル教科書の使い方が広がりそうです。
研修者からは、「他の先生方と外国語の授業について情報共有する時間があって、充実した研修になった。」「単元構想について勉強になったので、今後活用していきたい」「英語が得意ではないが、教えていただいた英語の褒め言葉を使っていきたい」「今後活用したい情報がたくさんあったので、中学校でも取り入れてみたい」というような感想がありました。外国語の授業づくりに、前向きな気持ちをもつことができたのではないかと思います。本研修を、今後の外国語の授業に生かしてほしいです。
ALT研修
6月10日(金)に、総合教育センターで、ALT研修を実施しました。コロナ禍で延期になっていた新規ALTの来日でしたが、昨年の10月から再開し、ようやく最後の新規ALT、中央台南小学校のケリス・トンプソン先生が着任しました。ALT研修に初参加となったこの日は、27人のいわき市のALTが初めてそろった研修となりました。
その後、7月9日(土)、7月10日(日)に開催する、小学校イングリッシュ イマージョンキャンプ(EIC)の準備をしました。ALTたちが、英語を使った楽しい活動を準備していますので、参加する小学生のみなさん、ぜひ、楽しみにしていてください。
小学校外国語教育研修
6月3日(金)に、体験型経済教育施設エリムを会場に、「小学校外国語教育研修」を実施しました。小学校の先生方が外国語科、外国語活動の授業について学ぶ悉皆研修です。
講師として、明海大学 教授 百瀬 美帆先生をお招きいたしました。百瀬先生は、NHKラジオ第二放送の「中高生の基礎英語 in English」の講師としてもご活躍されており、また百瀬先生には、本センターが拠点校の1つとして実施している研修「小学校外国語等講座 MEIKAI-JOEプラス」でも、お世話になっています。
研修では、令和2・3年度、本センター研究調査員を務めた郷ヶ丘小学校の大瀧美穂先生の実際の授業動画を視聴しながら、大瀧先生の授業づくりについて、百瀬先生から場面ごとに工夫している点や効果的な支援などを具体的に解説していただきました。
研修者からは、「これまで英語に自信がなかったが、今回の研修を受けてどんどん英語を使っていこうという気持ちをもつことができた」「実際の授業を見ながら、専門の先生に解説、分析していただいたので、とても分かりやすかった」「授業者が楽しんで積極的に英語を使うことで、子どもたちに伝わることが分かった」などの感想が寄せられました。外国語の授業に不安があった先生の背中を押し、迷っていた先生は自信をもつことができた、そんな研修となりました。
大瀧先生のように、先生方自身が外国語の授業を楽しみ、その楽しさを子どもたちに伝えていってほしいと思います。
常勤講師授業研修
5月27日(金)には、3~5年目の常勤講師の先生方を対象とした授業研修を行いました。先生方には、中学校、小学校と養護助教諭に分かれて模擬授業を行っていただき、指導主事から指導助言をさせていただきました。
感想を見ると、「他教科の先生の授業を見せていただき、普段気付けないようなことも気付くことができた」「自分がどうすべきか悩んでいた導入の部分についてご意見を伺うことができ、生徒の意欲を高める手立てを考えることができた」(中学校)、「模擬授業を他の先生と見せ合ったことで、提示の仕方など参考にしたいことがたくさんあった」「他の先生の授業を参観したり、自分の授業を見てご指導いただいたりする機会が少ないので、もっとこうした研修に参加して授業力を上げていきたいと思う」「もっと研修に参加して技術なり知識なりを身につけなければと思った」「同じ特別支援学級の先生と同じグループで話ができてよかった。授業での大変なところや生活面でのこと等、意見交換できる機会はとてもありがたかった」(小学校)、「他の先生方の授業を見られる機会が今までほとんどなかったので勉強になった」「使用教材が様々で、授業の計画を立てる際の視野が広がった」(養護助教諭)などの意見が見られました。
総合教育センターでは、引き続き、常勤講師の先生方の学びへの思いに寄り添った研修を進めていきたいと思います。