センターの研修等

発達障がい教育講座(前期)

 8月5日(金)に発達障がい教育講座(前期)を行いました。FR教育臨床研究所所長 花輪敏男先生を講師として、不登校児童生徒への関わり方について研修を深めました。「不登校児童生徒の最終的なゴールは学校復帰である。しかし、形のみではなく、児童生徒自らが判断して歩み出すことができるようにしなければいけない。」「不登校児童生徒はガソリンがなくなっている状態。ガソリンを入れる手立てを正しくとらなくてはいけない。」「関係機関に丸投げになっていないか。学校が主体となって不登校児童生徒に関わっていかなければならない。」など、たくさんのことを学ばさせていただきました。

 10月には、発達障がい教育講座(後期)が行われます。今回の講座で学んだ理論を、2学期に各校で共有し実践したことを基に、研修をさらに深めることができるようにしていきます。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:算数)

 8月3日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:算数)を行いました。

 午前に行われた授業力向上講座Ⅰ(小学校:算数)では、郷ヶ丘小学校の増岡郁子先生を講師として、県の授業スタンダードや市のABCプランに基づいた授業づくりについて研修を深めました。また、増岡先生の実際の授業の様子についてうがったり、隙間時間を使って楽しめる算数教材について紹介したいただいたり、研修者にとって有意義な時間となりました。

 また、午後に行われた授業力向上講座Ⅱ(小学校:算数)では、明星小学校校長 細水保宏先生を講師にお迎えして、研修を深めました。全国各地でご講演されている細水先生からは、算数の授業ばかりではなく、子どもたちに学ぶ楽しさをどのように味わわせるのか、そのための教師の心構えや手立て、さらには学級経営についても、ユーモアたっぷりに実践を紹介していただました。

 どちらの講座も充実した研修となり、あっという間の研修でした。2学期からの各校での算数の授業が楽しみです。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校社会)ICTを活用した授業実践等

 7月29日(金)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校社会)を行いました。授業力向上講座Ⅰ(基礎)では、研修者のニーズをもとに学習指導要領を読みながら小学校社会科で育む資質・能力について確認したり、実際の授業づくりの基本的な手順について考えたりしました。演習では、実際に「知識・技能」「思考・判断・表現」に関する問題づくりを行うことを通して、評価について考えました。

 授業力向上講座Ⅱ(実践)では、磐崎小学校の主幹教諭の星野尊乗先生を講師に招き、具体的な実践をご紹介いただきながら、地域を教材化する視点やICT活用についても学びました。研修者からは、「『提案する社会科』で子どもたちが考えを出し合い、最適解を導き出す力をつけるような楽しく考える社会の授業に変えていきたい」「多くの実践・指導されている先生方から『ICTはやってみないと分からない』との助言を受け、心が軽くなった」「教材研究を深め、楽しみながら子どもたちと一緒につくる授業を目指したい」などの感想が寄せられました。

授業力向上講座Ⅱ(小中:図工・美術)

 7月28日(木)に授業力向上講座Ⅱ(小中:図工・美術)を行いました。研修では、講師の内郷第一中学校の菊池美喜子先生から、消しゴムはんこを題材に図工・美術の指導のポイントについて演習を交えて、ご講義いただきました。

 実際に消しゴムはんこづくりでは、夢中になって制作活動に取り組んでいる先生方の姿が見られました。研修の最後には作品鑑賞会を行い、お互いの作品を称賛しあうとともにそれぞれの作品のレベルの高さに驚かされました。すばらしい作品が並び、さながら作品展のようでした。

 研修者からは、「子どもたちの生活にも潤いを与えるような教材研究をする視点が自分にはなかったので、そういった視点をもって子どもたちが生活に生かしたくなるような題材を授業で扱いたい」「演習を通して、子どもたちが自分の好きなものにこだわって制作していきたいという思いがより分かった」などの感想が寄せられました。

 楽しく充実した研修となりました。

経験者研修Ⅱ教科指導研修③模擬授業

 8月1日(月)に経験者研修Ⅱ教科指導研修③模擬授業を行いました。

 研修者が模擬授業を行い、市研究指導員が研修者の指導者となり、授業改善について研修を深めました。

研修者からは

「授業の焦点化について指導をいただき、どの部分を大切にしたいか、何を伝えたいかをしっかり持つ必要があると感じた。」 

「自分一人では気づけなかった課題やその解決方法について具体的に話し合うことができ、とても勉強になった。今後の教員人生も考えさせられるよい機会となった。」 

「模擬授業のグループが全員違った教科だったので、いろいろな視点から考えたりご指導いただいたりすることができ大変勉強になった。」

 「校種、教科も違う先生方との協議は、自分では気づけないことを指摘していただき、なるほどと思うところがあった。」 

「模擬授業を対面研修で行い、先生方の声を聞くことができたのはとても有意義な時間となった。」

という感想があがりました。

 

特別支援学級等信任担当教員研修②

 7月28日(木)に特別支援学級等新任担当教員研修②を行いました。

 午前には、いわき市総合教育センター教育支援室岩本和典指導主事より、児童生徒の認知の特性の違いやそれに伴う適切な学習環境について説明がありました。「困った子どもではなく困っている子ども」として目の前の児童生徒を見つめ、要因や背景を考えることが何よりも大切であるとのことでした。

 午後には、市内の小中学校から実践発表がありました。湯本第二中学校の渡邉可奈子先生、小名浜西小学校の赤津大治郎先生、植田小学校の和野崎祐子先生の3名です。児童生徒の実態をどのように把握しているのかや子どもたちの実態からどのように自立活動を行っているのか、教職員同士、保護者、関係機関とどのような連携をしているのかなど、具体的な話をたくさん教えていただきました。

 研修の最後には、再び岩本指導主事より、児童生徒の進路を見据えた適切な学びの大切さについて講話いただきました。

 子どもたちの自立のためにできることをみんなで考える大切さを再確認しました。

 

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校・数学)ICTを活用した授業実践等

 7月27日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校・数学)を行いました。

 午前の講座Ⅰでは、市教委赤石大輔指導主事から「教科の本質に迫る授業の設計」と題して、福井県や秋田県の授業動画を視聴したり、ねらいを明確にした単元づくりについて演習をしたりしました。実際の授業を見ての研修は、先生の所作や子どもの反応を基に研修を進めることができ、改めて授業研究の大切さを実感することができました。

 午後の講座Ⅱでは、内郷第一中学校大川原真希子先生から「教科の特性を生かした授業の展開(実践を通して)」と題して、大川原先生が普段の授業の中で大切にしてることを具体的に話してくださいました。疑問、見通し、順調、ひっかかり、達成感・自信、分かる・深まるといったことを大切にした実践は、2学期からすぐに実践できる授業の流れではないかと感じます。

 授業について、単元について、深く学ぶことができた研修でした。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校理科)単元構想とICTを活用した授業実践

 7月29日(金)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校理科)を実施いたしました。Ⅰ(基礎)では、「見通しと振り返り」をテーマに指導案の検討や単元構想について、評価の視点をふまえながら研修を行いました。

授業づくりに生かせる教材を囲みながら授業づくりを語りました。

 全国学力学習状況調査の結果の分析も授業改善の視点として大切です。普段づかいできるような単元構想を演習いたしました。

続く午後の授業力向上講座Ⅱ(実践)では、福島大学附属中学校の渡邊先生にご講義いただきました。

ICTの日常的な取組や附属中学校の授業の実際を紹介いただきました。授業だけでなく生徒会活動などにも、生徒たちはICTを日常的に使用しているそうです。

そして後半の演習では単元を貫く「問い」をつくる実習を行いました。単元構想をする上で、子どもたちの問いを生かしながら探究の過程を構想することが大切です。

タブレットを活用し、一人一人のアイデアの共有をしました。

思考力・判断力・表現力等の育成の一つに問題を見いだす力が示されております。子どもたちにその力をつけるためにも、単元の構想を生かして授業改善を図っていきましょう。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校国語(ICTや新聞を活用した授業実践等)

 7月27日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校国語を行いました。

 授業力向上講座Ⅰでは、平第一小学校 教頭 川崎 修司先生、授業力向上講座Ⅱでは内町小学校 教頭 黒津 牧花先生を講師にお迎えし「教科の本質に迫る授業設計」についてご講義をいただきました。授業力向上講座Ⅰは基礎的な国語の授業設計について、言葉に着目して考えを深める手立てや、話し合いの工夫など国語の授業を考えるポイントをご教授いただきました。研修者からは「発問、話題の設定の仕方が、子どもたちの考えを深める重要な点となる」「国語の本質をより捉えることができた」などの感想があげられました。

 授業力向上講座Ⅱは、ICTを活用した授業例や新聞、読み物を利用した授業例など実践的な取組を紹介していただきました。研修者同士で授業のアイディアを考える時間もあり、研修者からは「実際の指導をイメージできた」という声が多くあがりました。また「ICTや新聞の活用場面を考え、研修者同士で共有したことが大変参考になった」などの感想があげられました。

授業改善講座「リーディングスキルを育むための授業づり」

 7月25日(月)授業改善講座を行いました。経験者研修Ⅱ教科指導研修としても位置づけた講座です。

 文章を正しく読めなければ、どの教科の教科書の内容も理解することはできません。文章の区切り、誰が、何を、どうしたか、などのように文の構造を正しく理解したり、表やグラフを読み取ったりする基礎的な読む力=「リーディングスキル」を身に付けさせることは大切です。教育のための科学研究所 上席研究員 目黒 朋子先生を講師にお迎えし、「リーディングスキルを育むための授業づり」と題してご講義をいただきました。 

 研修者からは「教科書の活用の仕方も理解できた」「まずは自分自身が解像度高く教科書を読めるようにしたい」「演習を行うことで、読み解く際の子どもの立場からのつまずきがわかった」「リーディングスキルについてさらに学びたい」という感想があげられました。