<未来創造>

2017年12月の記事一覧

「放射線教室」と道徳


 あなたなら、どんなアドバイスをする? 
               ~全学年・「放射線教室」と道徳~


 昨日の5・6校時に全校生一緒に授業を受けました。
 5校時は、放射線教室。6校時は、道徳です。
 まず5校時の放射線教室では・・・
 
 事前に行ったアンケートの結果から。
 東日本大震災後に避難していた人が8割いたことや、避難中のエピソードが紹介されました。

 放射線についてのお話は、専門の講師の先生がしてくださいました。
 高エネルギー加速器研究機構の高橋一智先生です。

 身近な物に例えながら、放射線についてどう考えていったらいいのか、具体的に教えていただきました。

 霧箱を使って、放射線の軌跡も見ることができました。
 中に入っている三色の物体は風船の切れ端です。

 この風船は、授業の前に膨らませ、静電気を利用して室内のほこりを吸着させておいたものです。そのほこりからも、実は放射線が出ていることを子どもたちは実際に見ることができました。
 6校時は、道徳です。

 「フクシマ」に対する差別や偏見に負けない心を育てたい、というねらいです。
 導入で、実際に偏見をもって外国で「フクシマ」が使われた場面を視聴しました。

 子どもたちは真剣な表情で視聴し、先生の説明を聞きました。

 その後、「それでも僕は桃を買う」という、道徳資料を読みました。

 資料の中には、福島の桃は危ないから買わない、という人が出てくる場面が。

 「自分たちは何も感じていないけれど、県外にこんな風に思う人がいることを知って悲しい。」読後の生徒の感想です。

 5校時の放射線教室で、福島県産の農産物が安全であると数値的にも証明されていると学びました。

 「福島の桃は危ないから買わない」という人に、自分ならどんなアドバイスをするか。一人ひとり考えました。

 その後、自分の意見を班で発表し合い・・・

 出し合った意見を、班の意見としてまとめることに。
 
 同じ意見だったり、一人だけ違ったり・・・。

 様々な意見が出されたようです。

 最後に全部の班が発表しました。
 「福島の桃は、一度食べたら止まらなくなるほどおいしいんですよ。」

 桃を買わなかったという話をした弟を兄が諭す、という設定での寸劇。

 こちらも寸劇です。役割分担をして、自分たちの意見を上手に台詞にし発表しました。
 中には「福島を信じてください。」と発表した班も。

 最後に高橋先生からは「マイナスをゼロにするだけでなく、プラスになるような福島の素晴らしいところをたくさん伝えてほしい。」とアドバイスいただきました。
 授業の最後に、TOKIOが出演する「ふくしまプライド」のCMを視聴しました。
 「福島を応援してくれる人は大勢います。福島に生まれたことに誇りをもって、差別や偏見に負けずに生きていきましょう。」と先生。
 子どもたちが、そんな気持ちを少しでも強く持てるように、これからも考える機会を作っていきたいと思います。