センターの研修等

初任者研修・新規採用養護教諭研修(一般研修②)

 5月30日(木)、いわき海浜自然の家において、「初任者研修(一般研修②)」「新規採用養護教諭研修(一般研修②)」が行われました。

 開会行事の後、野営場に移動して、野外炊飯を行いました。この活動の目的の一つに、コミュニケーション能力や協調性の向上があります。班ごとに役割を分担したり協力したりしながら、シーフードカレーを作りました。

 次に、いわき市小学校長会長より、「初任者・新規採用者に望むこと」について講話がありました。「教師とは、(  )をつくる仕事」「学び続ける者こそ、教える ▢ がある」等のキーセンテンスを織り交ぜながら、これからの社会や学校教育に必要な情報を数多く示していただきました。

 続いて、「2か月の勤務を通して」と題し、協議を行いました。授業や、その他の様々な内容について、良かったことや不安に感じていることを一人一人が書き出し、グループごとにそれらを共有して解決案を生み出していきました。各指導主事も協議に加わり、要所で助言しながら進めていきました。

 「(悩みがあるのは)自分だけではない」「気持ちが軽くなった」「解決のヒントが得られた」など、前向きな感想が寄せられました。悩みながらも児童生徒との精一杯の日々を重ねている初任者・新規採用養護教諭が、明日への糧を見出す研修にすることができました。

特別支援教育コーディネーター研修

 5月23日(木)に特別支援教育コーディネーター研修を行いました。悉皆研修として市内全小・中学校の特別支援コーディネーターの先生方にお集まりいただきました。

 この研修は、特別な支援を必要とする児童生徒の支援を校内体制を生かして組織的・系統的に進めるためのマネジメント力の向上と、合理的配慮についての理解を図ることを目的としています。

 まず、総合教育センター教育支援室長より、「特別支援教育コーディネーターは学校支援の要」という演題で講義・演習を行いました。

 本講義・演習では、特別支援教育コーディネーターの先生方からの事前アンケートの結果を踏まえ、関係機関との連携、児童生徒の言動の「見とり」方、ケース会議、先生方との連携、自立活動、そして保護者との関係づくりについて理解を深めました。

 後半は「特別支援教育コーディネーターの各学校での取り組みについて」という演題で教育支援室指導主事が講義・演習を行いました。学校現場の現状からの課題(特別支援教育コーディネーターの役割)、教育審議会までの流れ(特別支援学級入級までにできること)、そして、学校で起きていること(学校体制の中でできること)について、演習をとおして学びました。

 その演習では、本市のSSWから実際にSSWが学校や保護者とどう関わるのか、具体的にお話がありました。

 特別支援教育コーディネーターの先生方にとっては、特別な支援を必要とする児童生徒の支援を校内体制を生かして組織的・系統的に進めるために実際にどう関係機関と連携を図っていくのか、ヒントをたくさん得られた研修となったと思います。

研修主任研修

 5月22日(水)に市内の研修主任の先生方を対象に研修主任研修を実施しました。この研修は、今日的な教育課題解決のための研究や学力向上を目指した授業の在り方等について研修を深め、研修主任としての資質、指導力の向上を図ることを目的としています。

 研修の前半では、昨年度NITSの「研修マネジメント力育成プログラム(全国版)」を受講した指導主事がそのプログラムの内容を踏まえ、研修主任の先生方による協働的な学びを促しながら、「校内研修の充実に向けて」という演題で講義・演習を行いました。

 学校規模に合わせた3〜4人の小グループでこれまで研修主任として取組まれた上での課題や成功例について協議を行うとともに、それぞれが「研修マネジメント力育成プログラム(全国版)」の資料を読み取る時間を確保してから「よい校内研修とはどのようなものか」について協議を行いました。

 

 

  研修の後半には、「データ活用サイクルを回すための研修主任の役割~学校カルテ(学校・学級ダッシュボード)の活用を通して~」という演題で講義・演習を行いました。

 PwCコンサルティング合同会社より「学校カルテ(学校・学級ダッシュボード)」の見方について紹介がありました。

 研修主任の先生方は実際に端末を操作しながら学校カルテの見方を学びました。

 各校においても、エビデンスに基づいた児童生徒の実態把握を行い、学校の強みや課題を分析し、授業改善に向けた手立てを学校全体で考える校内研修を進めていただきたいと思います。

学校司書研修②(ブックトークワークショップ)

 5月17日(金)に学校司書研修②を実施しました。

 市内小・中学校司書39名が参加した今回は、ブックトークワークショップを行いました。「ブックトーク」とは、一定のテーマを立てて何冊かの本を複数の聞き手に紹介する行為で、聞き手の読書意欲を喚起する一つの手法です。南相馬市立中央図書館から主任司書の佐藤真紀氏を講師にお迎えし、ブックトークの本の選び方ややり方について、佐藤氏の説明や実演を通して学びました。 

 ちなみに、佐藤氏のブックトークのテーマは「穴」。「穴」に関わる様々なジャンルの本を紹介してくださいました。

 実演のあとは、学校司書もそれぞれ持ち寄った本を基に、各グループでブックトークの練習を行いました。

 学校司書も研修を通して、より実践的なスキルを身に付けようと意欲的に取り組んでいます。ブックトークは読書の知識や経験が必要で、一朝一夕というわけにはいきませんが、学校司書のブックトークによって、一人でも多くの子供たちが様々なジャンルの本に興味をもつことを期待いたします。

初任者研修(授業研修①)

 5月9日(木)教職員研修室にて、初任者研修(授業研修①)が実施されました。授業研修は、年間4回計画されている研修です。今回はその1回目であり、学習指導案作成の基礎を学びました。

 はじめに、「いわき市の学校教育の現状と課題」について、いわき市教育委員会学校教育課長より講話がありました。経験談を交え、教師の魅力等についても触れながら行われました。

 次に、「授業づくりの基礎・基本」について、総合教育センター指導主事より講義がありました。研修者は、児童生徒の実態に即することや、単元を見通した上で指導と評価が一体化することの大切さについて学びました。

 午後は、研修者が設定した教科・学年に関する学習指導案作成を行いました。グループごとに研修者同士が話し合い、担当指導主事(学校教育課・総合教育センター)からアドバイスを受け、ふくしまの授業スタンダード・いわきの学校教育ABCシートを参考にしながら、研修者は自分の学習指導案とじっくりと向き合いました。

 今後、児童生徒の見取りをさらに深めたり、構想を練り直したりすることを繰り返しながら、作成途中の学習指導案が各校で完成へ向かうことになります。研修者一人一人の思いが表れ、児童生徒の実態に即した素敵な指導案になっていくことを願っています。