センターの研修等

授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:図画工作・美術)

 7月26日(水)、体験型経済教育施設(Elem)にて、授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:図画工作・美術)が実施されました。小学校31名、中学校7名の先生方が参加されました。

 総合教育センター指導主事が研修を進めました。はじめに、SDGsの視点に立ったアップサイクルの考え方についての講義がありました。不要物や不要になった製品を、より価値のある新しい製品に生まれ変わらせるのがアップサイクルであり、創造的再利用とも呼ばれます。

 続いて、演習を行いました。「作品に命を吹き込む」意識を大切にしながら、新聞紙や古紙類を材料にした作品づくりに挑戦しました。

 ボンドを水で薄め(通称「ボンド水」)、半紙を貼り付ける接着剤として使用しました。それを受講者数名でシェアして使ったところも、片付けしやすく、余るボンド水を少なくするための工夫でした。これもSDGsの視点から取り組んだことです。

 講義の中で、某社の図画工作の教科用図書では、令和2年度版と比べて、令和6年度版は題材で使用するプラスチック材が約70削減されるとのお話もありました。図画工作や美術という教科から、SDGsを児童生徒に考えさせることもできそうです。

授業力向上講座Ⅱ(小・中学校:音楽)

 7月26日(水)に「授業力向上講座Ⅱ(小・中学校:音楽)」が行われました。

 市内小学校の教頭先生を講師にお迎えし、「教科の特性を生かした授業の展開」について講義・演習をしていただきました。

 これまでの小中学校でのご実践をもとに、「発達段階を理解した上で授業を構想することの大切さ」や「音楽的な語彙をためる必要性」について、実技を交えながら研修を進めました。

 教材の研究や指導の方法大切さもさることながら、それ以上に「音楽を楽しむこと」を大事にすべきというメッセージが込められた研修となりました。

 

特別支援学級等新任担当教員研修②

 7月24日に行われた特別支援学級等新任担当教員研修②には、小学校45名、中学校10名の先生方が参加しました。

 まず、教育支援室指導主事から「1学期を振り返って」について講義を行いました。1学期までの取り組みを振り返るとともに、よいよい児童生徒への支援の方法、保護者との適切な連携についてわかりやすく講義を進めました。研修者の先生方も1学期の自分の姿を振り返ることができていました。

 続いて、教育支援室長から、「認知」は人それぞれであること、検査を適切に活用するうえでの注意点について講義がありました。また、支援学級の生徒の進路選択について、生徒が自分の進路を選択するにあたり、教師の適切な関わり方について動画を視聴しながら学びました。

 午後の研修では、市内で特別支援学級(自・情学級、知的学級、通級指導)を担当されている先生方3名を講師としてお招きして、「個に応じた授業づくりに向けて」というテーマで実践発表をしていただきました。

 

 3人の先生方には学期末のお忙しい中、研修者のみなさんのために実践資料の作成から発表まで大変お世話になりました。感想用紙からは「先生方の実践発表から学んだことを2学期の授業で実践したい」というコメントが数多く見られました。3人の先生方、本当にありがとうございました。

 最後に、教育支援室指導主事から実践発表を踏まえた授業の進め方について講義がありました。

 今回の研修で学んだことを、各学校の特別な支援が必要な子どもたちの支援・指導に生かしてほしいと思います。

 

初任者研修〈授業研修②〉

 6月29日(木)に「初任者研修〈授業研修②〉」が行われました。初任者小・中学校あわせて64名が参加しました。

 はじめに昨年度の初任者2名が、2年目の先輩教員として「初任者研修を振り返って」の発表を行いました。

 2人の先輩教師から語られた、初任の頃のつまずき、それを乗り越えようと意識したこと、力を入れたことなどは、初任者の心に響く内容で、「悩みや不安が解消された」「今回の話を励みにまたがんばりたい」という感想が多くありました。

 続いて総合教育センター指導主事が「特別支援教育の視点から~個に応じた指導~」の講義・演習を行いました。

学習での困り感を疑似体験しながら、子どもたち一人一人の特性に応じた指導、支援の大切さについて考えました。

 続いて、講義・演習「生徒指導の機能を生かした授業づくり」、講義・演習「特別活動の進め方」、講義「評価について」を行いました。

 教科の指導だけでなく、今回は特別支援教育、生徒指導、特別活動、評価と盛りだくさんの内容で、1日で消化することは難しかったと思います。

 この研修を契機として、子どもたち一人一人にとって、毎時間の授業が、価値あるものとなるためには、どうあればよいか、どういう手立てを用いればよいか、日々課題意識をもちながら、研究と修養に励んでほしいと思います。

新規採用養護教諭研修(学校訪問研修①)

 7月6日(木)に小名浜第二小学校を会場に、新規採用養護教諭研修〈学校訪問研修①〉が行われました。小名浜第二小学校の養護教諭の先生に講師を務めていただきました。


 始めに、「保健室経営の実際及び課題と対応」について講義を行いました。より良い保健室経営に向けて研修者の悩みにも寄り添いながら講義をしていただきました。各自が持ち寄った自校の保健室経営計画を活用して、これまでの保健室経営の振り返りも併せて行いました。


 次に、「教育活動における養護教諭の役割」について、資料をもとに適切な健康教育の進め方について講義をしていただきました。研修者から事前に提出されたアンケートから、悩んでいることや困っていることについて丁寧に助言していただきました。


 最後に小名浜第二小学校の保健室を見学させていただきました。先輩養護教諭の保健室を実際に見ながら、自分たちの学校のより良い保健室づくりに生かそうと真剣に話を聴いている姿が見られました。


 講師の先生には研修者の悩みや不安に寄り添いながら丁寧に講義を進めていただき感謝申し上げます。