センターの研修等
新規採用幼稚園教員一般研修②③
7月21日(月)いわき市教育委員会 幼稚園新規採用教員研修一般研修②③が行われました。
はじめに、「障がいのある園児の理解と指導」ということで、総合教育センター 岩﨑 指導主事より、特別に支援を必要とする園児に対する対応策について具体的に話をしていただきました。
次に、学校教育課 阿部 指導主事から、「指導案等について」ということで、ご講義いただきました。見通しを持って、事前に準備をしておく必要性、園児の実態を把握しておくことの大切さなどについてお話をしていただきました。
また、「家庭との連携、保護者会の在り方」についてもわかりやすく説明していただき、研修者も真剣に話に聞き入ったり、グループで積極的に協議を行ったりしていました。
最後に、「園具、教材、教具の活用と教材の作成」について、いわき市教育委員会委嘱指導員の吉田 指導教諭、大平 指導教諭から、園児とともに作成できる教具や、一緒に活動できる運動などを紹介していただきました。
午前・午後をとおして、充実した研修を行うことができました。
初任者研修・新規採用養護教諭研修「カウンセリング研修」
初任者研修・新規採用養護教諭研修「カウンセリング研修」を実施しました。
午前中は、まず、いわき市教育相談員の金子美津子先生より、カウンセリングマインドを生かした教育活動についての講義がありました。「あなたなら大丈夫、という『信号』を送れる教師になりましょう」という言葉が強く心に残ったとの感想が聞かれました。
次に、当センター教育支援室の廣原哲指導主事より、教育相談と生徒指導、カウンセリングとコーチングの違い、カウンセリングの基本技法等について、講義がありました。ここでは、「教師は教科指導のプロでありたいが、それ以上に人間関係づくりのプロでありたい」という言葉が強く心に残ったとの感想が聞かれました。
午後は、自己理解を図るためのエゴグラム性格診断に始まり、構成的グループエンカウンターやソーシャルスキルトレーニングなど、様々な演習を行いました。カウンセリングマインドとはどういうものか、人間関係づくりの手法にはどのようなものがあり、自分の学級にどのように活かしていけるのか、実際に体験しながら学びました。
まもなく始まる新学期に向けて、子どもたちの姿を思い浮かべながら、こんな言葉かけをしてみよう、こんな手法を取り入れてみようと、先生方は具体的な目標を立てていました。
初任者研修には、2日間のカウンセリング研修が位置づけられています。この2日間で学んだことを、2学期からの児童生徒との関わりの中で活かしていただければと思います。
教頭実務研修③
最初に玉澤管理主事より「学校管理全般」について、確実な学校運営についてお話がありました。2学期の学校運営に向けて、きめ細かく確認していくことができました。
続いて、10時10分からは、総合教育センター坂本指導主事より「学校教育課題解決に向けた教頭の役割」を行いました。はじめに「学校を取り巻く現状と課題」「管理職に求められるもの」「組織マネジメントサイクル」などについての講義をお聞きいただき、その後、演習を行いました。
「ケースメソッド資料」をもとに、SWOT分析にむけてそれぞれの知識・経験をもとにまとめていただきました。4色の蛍光ペンで色分けをしながらまとめたり、多くの書き込みをしながらその学校の分析をしたりなど、教頭先生方のすばらしい取り組みの様子を見ることができました。個人で読み取ったことを、つぎにグループごとにSWOT分析等を行いました。グループでの協議においては、深い話し合いがされ、これをもとに最後に一人一人が「管理職が着手すべきこと」を考え、まとめる時間をとりました。我々指導主事にとっても、学びの多い研修となりました。
カウンセリング基礎講座
カウンセリング基礎研修を実施しました。
午前は、いわき市スクールカウンセラーの西脇陽子先生による、カウンセリングマインドを生かした児童・生徒・保護者への対応についての講義・演習でした。「来談者中心カウンセリング」の基本的な考え方を学び、具体的な相談場面を想定しての演習等を行いました。
毎年、本講座への参加希望者は多く、学校現場での問題の大きさや多様さ、切実さを感じます。ぜひ、本日の内容を各校で共有し、生かしていただければと思います。
児童生徒理解教育実践講座
児童生徒理解教育実践講座を実施しました。
午前の部は、福島県SCの二瓶重和先生を講師にお招きし、「児童生徒理解と生徒指導」「人間関係づくりの技法を活かした学級づくり・授業づくり」について、講義・演習をしていただきました。
前半は、生徒指導の基本は児童生徒理解であることから、乳児期から幼児期、学童期、思春期それぞれの発達段階を理解することについて研修しました。
後半は、なぜ人間関係づくりが大切なのか、どのようにしたら学級づくりに活かしていけるのかを考え、「構成的グループエンカウンター(SGE)」「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」「プロジェクトアドベンチャー(PA)」に取り組みました。
午後の部は、奥羽大学の鈴木敏城先生を講師にお招きし、「Q-Uテストを活用した学級経営」について、講義・演習をしていただきました。
前半は、Q-Uテストの概要や分析の仕方についてのお話をいただきました。
後半は、実際のQ-Uテストの結果事例について、グループで分析してその学級の実態を捉え、今後の学級経営をどのようにすすめていけばよいのかを検討するなどの演習を行いました。
本日の講義をもとに、各学校でQ-Uテストの結果を再度分析し、SGEやSST、PAを効果的に取り入れて、よりよい学級づくりに活かしていただければと思います。