センターの研修等

カウンセリング基礎講座

8月20日(月)カウンセリング基礎講座を実施いたしました。
午前の部は、NPO法人子どもの家統括であり、臨床発達心理士の
阿邊 智 先生から「カウンセリング・マインドを生かした児童・生徒・保護者への対応」と題して講義・演習を行なっていただきました。
カウンセリングのポイントについて「早期発見」「支援・対応」「未然防止」を踏まえてお話をしていただきました。
学校におけるカウンセリングマインドにおいて傾聴すること、共感の必要性について学ぶことができました。
午後の部は、福島大学大学院人間発達文化研究科 教授 生島 浩 先生から「不登校・いじめ・非行等への対応 ー保護者への支援を含めてー」と題でこ講義いただきました。
少年非行への対応、ITや発達障害に関連した問題について、専門的な見識から具体的な対応策をご示唆いただきました。

阿邊先生、生島先生、本当にありがとうございました。

 

教頭実務研修③

 8月17日(金)は教頭実務研修③が実施されました。市内の全小・中学校の教頭先生が研修に参加しました。
 最初に鯨岡管理主事より「学校管理全般」について、確実な学校運営についてお話がありました。2学期の学校運営に向けて、きめ細かく確認していくことができました。

  続いて、ウィネスジャパンコーチング&コンサルティング の大野 宏先生をお招きし、「学校教育課題解決に向けた教頭の役割」と題して講義・演習を行いました。コーチング・スキルを身につけるための具体的なお話や演習から多くのことを学ぶことができました。研修者からは、「相手がもっている答えを引き出せるようにするにはどうすればよいかコーチングの手法でどのように迫っていければよいのかが具体的にわかった。」「若い先生方の心に火をつける「やる気」を育てるコーチングを活用していきたい。」といった感想が聞かれました。

大野先生、本当にありがとうございました。

 

発達障がい教育講座

 8月7日(火)は中央台公民館において発達障がい教育講座を実施しました。この講座は、発達障がいが疑われる児童生徒の困り感を理解し、通常学級においてどのように支援すべきか、学校と関係機関の連携をどのように進めるべきかについて研修を深めることを目的としており、市内小中学校及び市立保育所、私立幼稚園の先生方にもご参加いただきました。

 午前中は、教育支援室指導主事が講義を行い、先生方は実態把握から実際の支援まで、法律に基づいた特別支援教育の在り方について学びました。

 午後からは、星槎名古屋中学校の安部雅昭校長先生を講師に、「通常学級における特別支援教育の進め方」について研修を行いました。先生方は安部先生に出された課題に取り組みながら、子どもたちの困り感と同じような感覚を体験しました。

 受講者からは、「特別支援に関する法律について、大変勉強になった。学校で他の先生にも伝えたい」「演習で実際に困難さを体験することで、子どもが感じている大変さを実感することができた。子どもの困難さに寄り添って、仮説を立てて指導していきたい」「2学期には学校でもコンプリメントシャワーを大切にしていきたい」との感想があげられました。

プログラミング教育講座

 8月22日(水)に「プログラミング教育講座」が行われ、小学校の20名の先生が受講しました。前半は埼玉大学の山本利一先生と協力企業の方をお招きし、プログラミング教育について、レゴマインドストームというロボットを使いながら教えていただきました。算数の既習事項を用いて走行距離のプログラムを設定したり、ペアで相談しながら課題を解決していく活動を行いました。「目の前の課題を整理し、どう解決していくか」を考えることそのものが、プログラミング教育であるといえます。

 後半は「プログラミング教育の推進」としてセンター指導主事による講義がありました。なぜ必修化となるのか、子どもに何を教えていくのかなどについて説明がありました。

受講した先生からは「どの教科のどのような力をつけさせるためにどの場面で活用するのが望ましいのか、などを考えていくのが大切だと分かった」「子どもたちに問題を順序だてて考えさせるような、普段の授業でも役立てられる部分もあり勉強になった」「今後の方向性が見え、非常に参考になった。まず何から取り組めばよいのか示していただけたので、二学期からすぐにでも取り組んで生きたい」などの感想が寄せられました。2020年度から効果的な授業を展開していくために、正しい認識をもって指導にあたっていくことが望まれています。

 

放射線等に関する教育研修 《県との共催》

   8月21日(火)に「放射線等に関する教育研修」が行われ、市内すべての小中学校から代表の先生方が受講しました。午前中は研修調査室長と市放射線健康管理センター主事が、「本市の放射線教育の計画」ついての講義といわき市が今年度新たに購入した教材「霧箱セット」により、身近な物質から出ている放射線を実際に見ていただきました。

★霧箱実験セット、遮へい実験セット、貸し出し可能です。全校に資料をお渡ししました。(いわき市保健所総務課)

★放射線測定器はかるくん、遮へい実験セット、貸し出ししています。(総合教育センター) 

続いて県教育庁義務教育課指導主事が、「福島県の放射線教育の現状」についての講義を行い、その中で先生方の指導上の悩みや疑問について情報提供をしました。

 午後からは「科学的な理解を進める放射線教育」と題して、日本科学技術振興財団の掛布智久先生と加藤太一先生により講義・演習が行われました。線量計を用いて放射線測定をしたり、放射線がある環境の中でどう行動するかをケーススタディしたりして、放射線教育の授業をどう進めていくかを研修しました。

 受講者からは「霧箱や遮へいの実験教材の貸し出しやケーススタディ、Duo×Duo(開発教材)等、今後生かせる情報ばかりだった」「学校によい資料が配られているのに、今まで活用しなかったのがもったいなかった」「安全性の判断について、教師は中立的立場を保つことを念頭において授業をしたい」などの感想が寄せられました。

 一日の研修を通して、放射線等についての正しい知識を教えることの必要性、防災教育と関連させた指導、子どもに「自ら考え、判断し、行動する力を育む」ことが大切であるということを先生方が改めて認識する機会になりました。

 

道徳主任等研修【県との共催】

 8月17日に道徳主任等研修が行われました。午前中の講義では、小・中で順次スタートの「特別の教科 道徳」についての基本的な事柄を確認するとともに、道徳科の充実に向けてのポイントや、道徳教育推進教師の役割について学びました。


 また現場の先生に、自校での道徳教育の取り組みや、推進教師としての実践について発表をしていただきました。


 午後の講義では、授業スタンダードの視点から、道徳科の指導と評価の一体化について、具体的な事例をもとに義務教育課の指導主事より行政説明がありました。また通知表の所見の例をもとに、改善すべき点をグループで協議し、道徳の評価のあり方について考えました。


 研修者からは、「評価についての視点が明確になった」「道徳推進教師としてこれから行っていくことが明らかになった」「小中学校間での情報交換ができてよかった」などの感想が見られました。
 今回の研修で学んだことをもとに、各学校において特別の教科道徳を推進し、道徳教育をより一層充実させていただければと思います。

児童生徒理解教育実践講座

児童生徒理解教育実践講座を実施しました。

 午前の部は、上級教育カウンセラーの二瓶重和先生を講師にお招きし、「人間関係づくりの技法を活かした学級づくり・授業づくり」について、講義・演習をしていただきました。
「構成的グループエンカウンター(SGE)」「プロジェクトアドベンチャー(PA)」に取り組みました。

午後の部は、茨城大学大学院の金丸隆太先生を講師にお招きし、「いじめ防止への取り組み」について、講義・演習をしていただきました。
スクールカウンセラーのご経験をもとに、様々な事例を紹介していただきながら、ご講義くださいました。
本日の講義をもとに、夏季休業明け、児童生徒の理解に本日の研修を役立てていただき、SGEやSST、PA等を効果的に取り入れよりよい学級づくりに活かしていただければと思います

 

授業力向上講座Ⅱ 小中図工美術

 8月10日(金)に「授業力向上講座Ⅱ 小中図工美術」が行われました。まず、センター指導主事による講義があり、新指導要領についてのポイントなどについての説明がありました。

 次に、参加された先生方が「鳥獣戯画」を題材に模擬授業に取り組みました。タブレットPCを使って発想を広げ、それをもとに自分なりのアレンジを加えて、画用紙に鳥獣戯画を表現しました。普段の授業で子どもたちを教えている先生方も、真剣に作品づくりに取り組んでいました。また最後には先生方の作品を横につなげて、世界に一つだけの鳥獣戯画を完成させ、鑑賞を行いました。

                    

 参加した先生方からは「苦手意識のあるパソコン操作だったが、自分の思いを自由に表現できる楽しさを体感することができた」「構想の段階にPCを導入するのはとても効果的だと実感した」「作品をつなげて鑑賞するのもとても楽しく、みなさんの作品を興味深く鑑賞することができた」などの感想が寄せられました。新指導要領では図工・美術においてもICT機器の活用について言及されており、時代に沿った手段として、また、児童生徒の学びの補助として、活用していくことが求められています。「最古の漫画」といわれる鳥獣戯画と、現代の機器との組み合わせから、楽しい作品が生まれる講義となりました。

新規幼稚園教員研修「一般研修②③」

  8月7日(火)に新規幼稚園教員研修「一般研修②③」が行われました。まず、センター指導主事による講義「障がいのある園児の理解と指導」、次にこども支援課総括指導教諭による講義「指導案等について」「保育参観・懇談会について」がありました。

続いて市内幼稚園指導員の先生によるリズム遊びや、身近な材料での制作の演習がありました。

参加した先生方からは「支援の必要な園児へ、写真を使って分かりやすくしたり、言葉かけを工夫したりしていきたい」「保育参観後の懇談会で話すポイントを知ることができた」「遊びや制作のレパートリーが増えたので、2学期に早速実践したい」などの感想が寄せられました。ご講義いただいた先生方、本当にありがとうございました。

 

経験者研修Ⅱ教科指導研修①②

 8月1日(水)、8月9日(木)に、経験者研修Ⅱ教科指導研修①②を実施しました。

 2学期に授業研究を実施する各教科についての指導案を作成し、模擬授業を行う研修です。研修者の先生は教師と児童生徒役に役割を分担し、導入~展開~終末と、各自の課題を解決するために模擬授業に取り組まれていました。

 最後に総合教育センター研修調査室長が、「2学期の授業実践に向けて」の講義を行いました。

 限られた時間での研修でしたが、本研修での学びを大いに生かしていただきたいと思います。