センターの研修等

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校理科)ICTを活用した授業実践等

8月18日(木)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校理科)を実施いたしました。

令和3年度、4年度の理科コアティーチャーの小黒先生を講師に迎え、理科の授業づくりについて講義・演習を行いました。

最強のティッシュの折り方を探る導入で研修者もリラックス。お盆明けですが、多くの先生方に参加いただきました。

講義の前半は「理科の見方・考え方」を生かした授業について先生の実践を紹介していただきながら授業づくりに。そして後半は、様々な教材を紹介いただき、研修者も体験しながら学びを深めました。

コンデンサーに蓄電した電気の量を比べます。

シュリーレン現象を長いパイプを使って観察しました。この他にも星座の観察シートの作成や太陽の動きを空間的に捉える工夫などたくさんの授業のヒントをいただきました。

 午後は授業力向上講座Ⅱとして、福島市立三河台小学校より野口先生にご講義いただきました。理科の授業づくりを子どもの姿から構築する授業づくりについてお話しいただきました。

具体的な子どもの姿や言葉から授業展開を考える野口先生の授業づくりの方法や授業力向上のための省察について学びました。

研修の後半は、ICTの活用場面や方法についてのグループ協議を行い、野口先生の示した6つの視点で整理しました。

班の協議を全体で共有しました。

講師の先生も一つ一つの班の発表をメモしながら助言してくださいました。インプットとアウトプット、様々な角度から授業づくりを振り返る深い学びの時間となりました。

ⅠⅡの講座での学びを2学期からの各校における理科教育の充実にぜひ生かしてください。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校社会)ICTを活用した授業実践等

 8月22日(月)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校社会を行いました。

授業力向上講座Ⅰ(基礎)は、講師の平第三中学校の志賀博史先生から、社会科の本質に迫る授業の設計について、ご講義いただきました。生徒の興味関心を高めるような実物の提示、驚きや笑いをもとにした授業の導入の工夫の仕方など、中学校社会科の授業づくりで大切なことをお話しいただきました。

 授業力向上講座Ⅱ(実践)は、泉中学校の渡邉耕至先生を講師に招き、単元構造ワークシートの活用、思考ツールやICT活用について、豊富な実践をもとにご紹介いただきました。単元構想をもとに思考を繰り返しながら課題解決力を高めていくことの大切さや、生徒の考えを深めるための思考ツールを使った思考の可視化の重要性について、演習を交えながらお話しいただきました。

 研修者からは、「資料の効果的な活用が深い学びにつながると感じた」「指導要領や指導書をもとに、この単元や授業がどのような意味をもち、どのような指導が必要なのかを把握してから準備を進めていきたい」(授業力向上講座Ⅰ)、「しっかりと単元の見通し(問いの構造図)をもって、ICTを活用し思考の可視化をしていきたい」「単元構造ワークシートを見直し、その時間に何をつかませるか、その際に有効な思考ツールはあるかを考えていきたい」(授業力向上講座Ⅱ)などの感想が見られました。

 

 

学校組織マネジメント講座

8月19日(金)学校組織マネジメント講座を行いました。

午前は、当センター指導主事より学校組織マネジメントの概要について講義を行った後、ふたば未来学園高等学校・中学校 副校長 南郷 市兵先生をお迎えし、「カリキュラム・マネジメントの実際」と題して講義・演習をしていただきました。ふたば未来学園での具体的な実践を知ることにより、研修者は自校でどのように応用できるかを考えることができました。「自分の学校でどう生かしていくか考えを共有し、教育目標、学校経営・運営ビジョンの実現に向けて取り組んでいきたい。」「教育目標の実現のために、地域の課題、児童生徒の実態を把握し、教育課程を適切に編成したうえで、実施、評価、改善していくことがカリキュラム・マネジメントだと理解できた。」などの感想が研修者からあがりました。

 

午後は、株式会社ウィネスジャパンコーチングアンドコンサルティング代表取締役 大野 宏先お生をお迎えし、「コーチング技法を生かした組織マネジメント」と題して、コーチングについて講義・演習をしていただきました。大野先生のわかりやすい講義と演習から研修者は「自分に関わる方々の可能性を引き出すために、コーチングの手法を取り入れることができると感じた。」「今回学んだコーチングを子どもたちにはもちろん、若い先生の力を更に伸ばすことに使っていきたい」「実際にコーチングを行ってみたことで、『自分の課題がはっきりする』という効果を感じられた」などの感想があがりました。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校国語) ICTを活用した授業実践等

8月18日に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校国語を行いました。

授業力向上講座Ⅰ(基礎)では、総合教育センター指導主事より、国語の授業アイディアや指導案の立て方などの講義を行いました。研修者から「生徒の実態を把握し、今、目の前にいる生徒にどのような力を身につけさせたいかを考え、授業を構想していくことが大切だと改めて感じた。」「参考資料や授業例がとてもわかりやすく、すぐに活用していくことができそうだ。」などの感想があがりました。

授業力向上講座Ⅱ(実践)では、泉中学校教諭 澤出小百合先生に「教科の特性を生かした授業の展開」というテーマでICTを活用した国語の授業について講義・演習を行っていただきました。澤出先生の実践を聞きながら、実際にデジタル教科書やミライシードを使い研修を深めました。

最後には、研修者がICTを使った模擬授業を行いました。「生徒と同じ立場に立って学ぶことができた。」「ICTを活用した授業が具体的にイメージできた。」などの感想があげられました。

 

初任者研修・新規採用養護教諭研修〈カウンセリング研修〉

 8月17日(水)に、初任者研修・新規採用養護教諭研修〈カウンセリング研修〉を実施しました。

 はじめの講義では、いわき市スクールカウンセラーから「カウンセリングの基本と実際」と題して、カウンセリングの基本的な技法や心構え等について学びました。さらに、演習としてカウンセリングを体験しました。初任者からは、カウンセリングの技法を正しく使うことで話しやすさが変わってくるといった感想も挙げられました。

 次に、市教育相談員から「教育相談との連携と実際」と題して、いわき市の教育相談の状況や教育相談を行う際に気をつけることなどを学びました。子ども自ら自己開示や自己理解をするためにどのようなことが必要なのかを感じることができていたようです。

 最後には、総合教育センター教育支援室梅原指導主事より「カウンセリングマインドを生かした教育相談」と題して、講話がありました。梅原指導主事の経験を基に、保護者に寄り添った言葉かけ、子ども一人一人に合わせた支援の在り方など、たくさんの貴重な経験を共有することができました。

 研修者の感想には、「2学期からの実践に生かしたい」という言葉が多く見られ、実践的な研修で会ったことがうかがえます。一人一人の研修者が2学期の学校現場で生き生きと活躍し、さらに、子どもたちも大きく成長することを願っております。

新任等常勤講師授業研修

 8月4日(木)に新任等常勤講師授業研修を行いました。常勤講師1~2年目の先生方に集まっていただき模擬授業を行い、研修者同士の協議や指導主事からの助言を通して、指導力の向上を図りました。

 常勤講師の先生方は、1学期の間、研修の機会が少ないなかで試行錯誤しながら懸命に授業を行ってきました。そのような先生方が少しでも2学期の授業に自信を持って臨めるように、教育事務所、教育委員会、総合教育センターの指導主事が、各グループに分かれ、一人一人に対して指導助言をしました。

 研修者の感想には、「他の先生方の授業を見ることができ、自分では考えつかないアイディアや発問の仕方など、参考にするべきところが多く、2学期から授業に取り入れていきたい」「普段、他の先生方の授業を見る機会がほとんどないので、いろいろな先生方の授業を見ることができてよかった」「授業の構成、教材研究の仕方などを改めて考える良い機会になった」「日頃の授業で困っていたこと、悩んでいたことについてアドバイスをいただくことができてよかった」などの感想が寄せられました。

 センターでは、これからも講師の先生方を支えていけるよう、研修を充実させて参ります。

発達障がい教育講座(前期)

 8月5日(金)に発達障がい教育講座(前期)を行いました。FR教育臨床研究所所長 花輪敏男先生を講師として、不登校児童生徒への関わり方について研修を深めました。「不登校児童生徒の最終的なゴールは学校復帰である。しかし、形のみではなく、児童生徒自らが判断して歩み出すことができるようにしなければいけない。」「不登校児童生徒はガソリンがなくなっている状態。ガソリンを入れる手立てを正しくとらなくてはいけない。」「関係機関に丸投げになっていないか。学校が主体となって不登校児童生徒に関わっていかなければならない。」など、たくさんのことを学ばさせていただきました。

 10月には、発達障がい教育講座(後期)が行われます。今回の講座で学んだ理論を、2学期に各校で共有し実践したことを基に、研修をさらに深めることができるようにしていきます。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:算数)

 8月3日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校:算数)を行いました。

 午前に行われた授業力向上講座Ⅰ(小学校:算数)では、郷ヶ丘小学校の増岡郁子先生を講師として、県の授業スタンダードや市のABCプランに基づいた授業づくりについて研修を深めました。また、増岡先生の実際の授業の様子についてうがったり、隙間時間を使って楽しめる算数教材について紹介したいただいたり、研修者にとって有意義な時間となりました。

 また、午後に行われた授業力向上講座Ⅱ(小学校:算数)では、明星小学校校長 細水保宏先生を講師にお迎えして、研修を深めました。全国各地でご講演されている細水先生からは、算数の授業ばかりではなく、子どもたちに学ぶ楽しさをどのように味わわせるのか、そのための教師の心構えや手立て、さらには学級経営についても、ユーモアたっぷりに実践を紹介していただました。

 どちらの講座も充実した研修となり、あっという間の研修でした。2学期からの各校での算数の授業が楽しみです。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校社会)ICTを活用した授業実践等

 7月29日(金)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校社会)を行いました。授業力向上講座Ⅰ(基礎)では、研修者のニーズをもとに学習指導要領を読みながら小学校社会科で育む資質・能力について確認したり、実際の授業づくりの基本的な手順について考えたりしました。演習では、実際に「知識・技能」「思考・判断・表現」に関する問題づくりを行うことを通して、評価について考えました。

 授業力向上講座Ⅱ(実践)では、磐崎小学校の主幹教諭の星野尊乗先生を講師に招き、具体的な実践をご紹介いただきながら、地域を教材化する視点やICT活用についても学びました。研修者からは、「『提案する社会科』で子どもたちが考えを出し合い、最適解を導き出す力をつけるような楽しく考える社会の授業に変えていきたい」「多くの実践・指導されている先生方から『ICTはやってみないと分からない』との助言を受け、心が軽くなった」「教材研究を深め、楽しみながら子どもたちと一緒につくる授業を目指したい」などの感想が寄せられました。

授業力向上講座Ⅱ(小中:図工・美術)

 7月28日(木)に授業力向上講座Ⅱ(小中:図工・美術)を行いました。研修では、講師の内郷第一中学校の菊池美喜子先生から、消しゴムはんこを題材に図工・美術の指導のポイントについて演習を交えて、ご講義いただきました。

 実際に消しゴムはんこづくりでは、夢中になって制作活動に取り組んでいる先生方の姿が見られました。研修の最後には作品鑑賞会を行い、お互いの作品を称賛しあうとともにそれぞれの作品のレベルの高さに驚かされました。すばらしい作品が並び、さながら作品展のようでした。

 研修者からは、「子どもたちの生活にも潤いを与えるような教材研究をする視点が自分にはなかったので、そういった視点をもって子どもたちが生活に生かしたくなるような題材を授業で扱いたい」「演習を通して、子どもたちが自分の好きなものにこだわって制作していきたいという思いがより分かった」などの感想が寄せられました。

 楽しく充実した研修となりました。