出来事
相双・いわき地区スタディーツアー報告(3)~東日本大震災・原子力災害伝承館
続いて訪れたのは、町のほとんどが帰還困難区域となっている双葉町に今年9月20日に開館したばかりの「東日本大震災・原子力災害伝承館」です。震災当時のことがほとんど記憶にない生徒たちにとって、あの日どのようなことが起こったのかを知らなければ「エネルギーを通して 10年後のいわきを考える」プロジェクトの本質に迫ることはできません。
震災当時の様子や世界各地の原子力発電所の事故について、展示物や説明文に目をこらす生徒たち。さらに同行している高専の生徒たちからチェルノブイリ事故の生々しい被害の様子を聞きました。事故前の双葉町に掲げられていた「原子力 明るい未来のエネルギー」という標語が胸に刺さります。当たり前の日常が失われた同じ場所を、さきほど自分たちで歩いた生徒たち。屋上に出ると、環境に配慮した太陽光パネルと、汚染土を管理する中間貯蔵施設を同時に見ることができました。エネルギーの光と影。「10年後の未来はいったい…」生徒たちの心にはどのような思いがよぎったのでしょうか。
相双・いわき地区スタディーツアー報告(2)~JR双葉駅
楢葉町での洋上風力を見学した後、生徒たちは国道6号線を北上しました。富岡町、大熊町、双葉町…車窓からの景色に生徒たちは言葉を失いました。立ち入りを制限する看板とバリケード。何台もすれ違うパトカー。人の気配のしない街並み。崩れかけてそのままの家屋。もともとは田畑だったであろう荒れ地…当時3、4歳だった生徒たちにとって東日本大震災や原発事故は書籍やテレビの中の出来事かもしれませんが、今も現実として目の前に存在していることに大きな衝撃を受けたようです。そして除染が済んで人の往来が可能な双葉駅にたどり着きました。
放射線量を確認できるように貸し出されている線量計を身につけて駅周辺を歩くと、今年3月に全線が再開通した常磐線の真っ直ぐ伸びる線路がある一方、震災後も手つかずのまま放置された建物があることにも気づきます。いわきで不自由なく生活できる当たり前の日常の尊さを感じる滞在となりました。
双葉駅周辺の風景をしっかり目に焼き付けた生徒たちは、原発事故について詳しく学ぶために双葉町内にある施設へと向かいました。その様子は次回ご紹介します。
相双・いわき地区スタディーツアー報告(1)~洋上風力発電
「エネルギーを通して、10年後のいわきを考える」プロジェクトに取り組んでいる平三中の2年生。東京大学出前講座など学年全員で取り組む活動の他に、代表生徒がFMいわきで定例報告を行ったり、映像作品制作メンバーがエネルギー産業の現場を訪れて取材や撮影を行うスタディーツアーも実施しています。第3回目のスタディーツアーの舞台は浜通り。エネルギー政策の転換点となった原発事故当時の様子や、10年近くが経過した現在の状況を学習しました。
まず最初に訪れたのは楢葉町の天神岬。ここから20㎞離れた海上にある浮体式洋上風力発電施設を見学しました。生徒たちに説明してくださるのは、7月の講演会以来ずっとお世話になっているいわき市役所産業振興部の江尻さんです。また、この日は市役所にインターンに来ている福島高専や卒業生のみなさんも同行して、中学生の質問にていねいに答えてくれました。
ご存じの方も多いと思いますが、見学した翌日には新聞等で洋上風力発電施設撤去のニュースが報じられました。採算が見込めないという判断ですが、計画を思い通りに実現させる難しさは9月の東京大学出前講座のプレゼンで生徒たちも体験済み。現実の厳しさを生徒たちは再度認識したようです。
放送朝会 ~2学期も残り2週間~
2学期も残り2週間となりました。今週から気温が低くなるという予報が出ていますが、寒さに負けずに学期のまとめを行いたいとおもいます。今週も放送朝会からスタートです。
【放送朝会に先立ち、賞状の伝達を行ないました】
・いわき市ジュニアバドミントン大会中学女子ダブルス第3位
生徒週番長と週番教師からは、今週の目標「休み時間の過ごし方を改善する」について話がありました。授業を充実させるために、休み時間を有効に過ごしたいですね。
今週の講話は、3学年が当番です。
今年のノーベル平和賞を受賞したWFP(世界食糧計画)について紹介がありました。WFPは、世界各地で食糧支援を行っている国連機関です。飢餓に苦しむ人は、各地で続く武力紛争のために最近増加傾向であるとのことです。WFPはアフリカや中東など各地の紛争地で、危険で困難な状況にいる人々に食料を届け、「命をつなぐ」活動を続けてきました。
今、世界中が「コロナ禍」で大変ですが、いろいろな人がそれぞれの立場で「命をつなぐ」活動に取り組んでいます。コロナ対策も含め、今こそ小さなことでも自分ができることに地道に取り組むことが大切ですね。
相双・いわき地区スタディーツアー無事終了!
2日目の午後は再生可能エネルギーを利用して農業を行っているアグリパークいわきさんとワンダーファームさんを訪れて、天の恵みを肌で(舌で?)感じました。
3回目のスタディーツアーも充実した活動になりました。その成果は後日詳しくご報告します。そしてご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
相双・いわき地区スタディーツアー実施中!(3)
2日目はJヴィレッジで震災当時の様子をお聞きしています。そして天然芝の上で空を見上げることのできる幸せを感じています。
相双・いわき地区スタディーツアー実施中!(2)
相双・いわき地区でスタディーツアーを行っている平三中の2年生。震災当時の様子や復興に向けた取り組みを学習しています。
そして、夜の撮影を終えてホテルの部屋に戻った4人を待っていたのは東京大学の飯田先生!7月の講演会以来、9月の出前講座など様々なサポートをしていただいている飯田先生との会話では、すっかり成長した姿を見ていただくことができました。さらに東京大学からはまたまたありがたいご提案が!詳しくは後日ご報告しますのでお楽しみに。
相双・いわき地区スタディーツアー実施中!
エネルギーを通して10年後の未来を考える活動をしている平三中の2年生。この週末は3回目のスタディーツアーを行っています。詳しくは後日お伝えしますが、充実した時間を過ごせているのが表情からうかがえますね!
「放射線について理解を深める」1学年
1学年は、学級活動として「放射線教育」を行いました。通常は学級ごとに担任が行なうことが多いですが、今回は理科教員が専門性を生かして、全学級を対象に授業を行いました。
生徒への事前アンケートから、多くの生徒が放射線についての基礎知識を有していないことが明らかになりました。
今日の授業では、放射線に関する基礎知識を身につけるとともに、自分の身を守るために知っておくべきことや原発事故に伴う風評的な被害について、考えを深めることができました。子どもたちは、メモを取りながら話に聞き入り、真剣に考えていました。
変わる教育環境
1 今週からエアコンによる暖房が稼働!
夏から行なわれてきた教室へのエアコン設置工事がようやく終了し、業者の方による試運転、現地検査を経て、今週月曜日から稼働しはじめました。三者懇談で来校された保護者の皆様も気づかれたことと思います。特に朝夕は気温が低い日が増えてきましたので、なんとか間に合ってよかったです。
【家庭用ではなく大型のものです】
2 各教室に大型の電子黒板が配備されました!
国が進める「GIGAスクール構想」により、ICTを活用するための教育環境整備が急速に進んでいます。先日は、各教室に大型の電子黒板が配備されました。ICTの活用については、教員により得意・不得意がありますが、「まずはできることから、積極的に活用してみる」という姿勢で使い始めました。今後、研修等も含めて有効活用するためのノウハウを勉強し、生徒のために役立てていきたいと思います。
来週からは、高速通信のWi-Fi環境を校内に整備するための工事が開始されます。また、来年度にむけて生徒一人につき1台のPCが配備されることになっています。いよいよ、教師も子どもたちも、これらを活用した教育活動に対応していかなければなりません。(子どもたちは、すぐ適応しますね!)
【ますは、できることから。日々勉強です!】
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