こんなことがありました。

桜の絆~西本理事長と1か月ぶりの再会

 1月19日(火)の放課後、NPO法人ハッピーロードネットの西本由美子理事長が平三中にお越しくださいました。西本さんは震災に負けず、強く美しく前向きに生きる「ふくしまのハンサム・ウーマン」第1号に認定された方で、国道6号沿いを桜並木でいっぱいにしようという活動は、福島県の道徳教材にも取り上げられています。

 平三中とつながりも長く、昨年度は全校生徒を対象に「いのちの教育講演会」の講師として来校されたほか、3月に行われる桜の植樹活動には毎年数多くの生徒たちが参加しています。今回はとあるプロジェクトの打合せでいらっしゃったのですが、その話を聞きつけた2年生5名が「どうしてもご挨拶したい!」と校長室にやってきました。というのも、12月に広野町で行われた清掃活動および風船イベントでたいへんお世話になっており、ぜひその時の御礼を言いたかったのです。1か月前の出来事でしたが、当日の澄みきった青空や、黙々と取り組んだゴミ拾いのボランティア活動、そして差し入れでいただいたなみえ焼きそばや大判焼きの美味しさ(笑)の思い出話に花を咲かせました。

 そして話はいよいよ本題へ。実は今までの桜の植樹の様子や参加者が心を込めて書いたメッセージが1冊の本にまとめられたのですが、その映像版を制作するにあたって「メッセージの朗読録音にぜひ平三中生に参加してほしい!」とお声掛けいただいたのです。

 もちろん生徒たちは大喜び。そして嬉しさと同時に、ずっと後世に残るメッセージを自分たちが読むという責任の大きさも感じていたようです。実は西本さんとは先月の広野町での活動以外にもたくさんのつながりがあります。駅前で行われた光のさくらまつり点灯式で偶然出会ったり、キャリア教育の一環で訪れたJヴィレッジで案内してくださった方が西本さんとお付き合いの長い方だったり、桜の植樹にも参加していた平三中の放送の先輩が今回のプロジェクトに参加していたり…と、枚挙に暇がありません。桜を通して様々な方々とつながっていく生徒たちの故郷への思い。まもなくあの日から10年が経ちますが、震災を知らない生徒たちにも復興を願う気持ちは確実に受け継がれているようです。