センターの研修等

教育課題改善講座

 9月21日(水)に教育課題改善講座を実施しました。この講座はミドルリーダー養成研修(教職15年目対象)の一つでもあり、学校や地域の実態に応じた特色ある教育活動の在り方(キャリア教育)について研修を深めました。

 はじめの講義では、「キャリア教育とは?」と題して担当指導主事よりキャリア教育の意味やこれまでのキャリア教育の流れについて確認をしました。キャリア教育=進路指導といった狭義の意味ではなく、子どもたちが自分の生き方を考えることができるキャリア教育を目指していくことについて研修を深めました。

 後半は、架空の学校を想定し、グループに分かれてキャリア教育全体計画を作成しました。子どもたちに身に付けさせたい力を明確にした上で、どのようなプログラムを位置づけることが望ましいのかを話し合いました。

 グループ協議は大変有効な研修だったようです。先生方の真剣に考える姿がとても素敵でした。

 

プログラミング教育研修(基礎)

 9月9日(金)、12日(月)、14日(水)の3日間に分けて、小学校悉皆でプログラミング教育研修(基礎)を行いました。昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、研修内容の一部を動画にしてオンデマンド配信を行いました。今年は、3日間とも集合研修で行い、6年生理科、5年生算数でのプログラミング教育について学びを深めました。

 研修者からは、「高学年担任、理科主任しか分かっていない部分があるので、研修等を設けて先生方に共通理解を図っていきたい」「プログラミングが目的というわけでなく、その思考がとても大切であるということを頭に入れて、子どもたちと共に学んでいきたい」「今回の研修で使い方が理解できて、抵抗感がなくなりました」などの感想が寄せられました。

 プログラミング教育は、高学年から始めるよりも低学年や中学年から少しずつ始めることで、指導がより効果的になります。各学校で工夫して指導いただきたいと思います。

プログラミング教育講座(応用)~福島高専との連携~

 8月24日(水)にプログラミング教育講座(応用)を福島高専で行いました。昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、やむを得ず中止となりましたので、2年ぶりの実施となりました。講師である福島高専の島村先生から、Micro:bitを使った車型のロボットを用いた応用的なプログラミングについて、演習を通して学びました。

 研修者からは、「プログラミングができると、どのような未来を子どもたちが創ることができるのかを、一緒に考えさせていきたい」「なぜ動いたのか、なぜ動かなかったのか、どうすれば動くのか、その点を考えさせる部分を大切にしつつ、プログラミングが生活のどの部分と深く関わり合っているのかについても学ばせていきたい」などといった感想が見られました。

 プログラミング教育は、小学校、中学校ともに、今後ますます重要になってくる内容です。引き続き、内容の充実した研修を目指していきたいと思います。

 

 

 

 

道徳教育研修

 9月13日(火)に道徳教育研修を行いました。小中学校各校1名に参加していただき、道徳教育を学校全体で推進していくことについて研修を行いました。

 研修者からは「道徳教育の重点目標の考え方、学校目標との関連の持ち方についてとても参考になった。」「学校や児童生徒の実態をもう一度よく見つめ直し、重点目標を設定していくことが大切だと感じた。」「発問を工夫した授業展開を考えて、子どもの心が動く道徳教育のあり方について考えていきたい。」「道徳的価値に基づいた、ねらいのある発問を心がけ、授業の充実を図りたい。」という感想があがりました。

教頭実務研修会②

8月29日(月)明治大学の諸富祥彦教授を講師に「教職員の働き方改革とメンタルヘルス」について研修を行いました。

長らく「教師を支える会」代表として悩める教師に寄り添ってこられた諸富先生は、学校現場を熟知されており、メンタルヘルスの要所を演習も交えて、研修者がメンタルヘルスの大切さを体感できるようにお話しくださいました。

研修者からは、

「職場の雰囲気作りのヒントをたくさんいただいた」「私自身も心が軽くなった」「学校に戻り、また頑張ろうという気持ちになりました」

との感想が寄せられました。

 

学校教育課の福原管理主事から、学校事故防止や書類提出時の確認がありました。

2学期、子供も教職員も、元気に、そして事故なく、よりよいスタートができることを願っています。

保幼小連携講座

 8月24日(水)に保幼小連携講座を行いました。福島大学附属幼稚園副園長 星俊子先生より「小学校への円滑な接続や保幼小連携の在り方について」と題して、講義をいただきました。

 福島大学附属幼稚園の保育の様子を基に、子どもたちにどのような力をつけてあげたいのか、そのためにはどのような支援が必要なのかを分かりやすくお話しいただきました。また、幼児は日々成長し続ける存在であり、その成長を見取り、価値付ける教師の働きかけの大切さについても改めて教えていただきました。

 また、小学校との連携をするに当たり、遊びを通してどのような資質・能力が育まれたのかを語れるようにしておくことや、生活科を指導する先生と積極的につながり、幼児が小学校入学に対して抵抗がなくなるように支援することが大切であることもお話しいただきました。

 私たち大人にとって、卒園・入学は当たり前のことかもしれません。しかしながら、子どもたちにとっては初めてのことであり、とても難しいことです。だからこそ、教師が適切な支援をしていく必要があります。今回の研修では、そのことを改めて気づかせていただけたと思います。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校英語)ICTを活用した授業実践等

8月22日(月)に、体験型経済教育施設(Elem)にて、授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校英語)を実施しました。

 講座Ⅰでは、総合教育センター磯上指導主事が、中学校学習指導要領や授業づくりを中心とした内容について講義しました。その後、文部科学省提供の授業動画の視聴及び授業についての協議をもとに、2学期の授業の単元構想について演習を行いました。研修者からは、授業づくりについて、ペアで助言し合ったり、2学期の授業について見通しをもったりできて良かったという感想がありました。 

 講座Ⅱでは、福島大学附属中学校の菅野賢介先生をお招きし、ICTを活用した授業づくりについて講義をいただきました。講義の資料は、すべてgoogle classroomを利用し、そこで共有できるようになっており、研修者は準備したGIGA端末でgoogle classroomに入り、研修を進めました。音読テストや評価などの演習では、菅野先生のアドバイスを受けながら実際に取り組む姿が見られました。研修者からは、「ICTを活用した授業について学びたいと思っていたので、とても勉強になりました」「テスト結果のデータを分析することで、授業改善につながることを学び、早速活用してみようと思いました」「リテリングの進め方について参考になりました」という感想が寄せられました。

 

 講座で学んだことを、2学期の授業で実践していただければと思います。

 

児童生徒理解教育講座

8月23日、児童生徒理解教育講座を行いました。

午前中は本センター教育支援室長より認知特性や障がい特性に関する児童生徒理解と校内でのケース会議の持ち方について演習を交えた講義を行いました。

短時間でも行えるケース会議の方法に研修者からも実際に行っていきたいとの多くの声をいただきました。

午後は、星槎大学の三田地真美先生にオンラインにて講義を行っていただきました。

子どもの気になる行動の見方と対応の仕方と題して、応用行動分析学をもとにした行動の見取りから支援策の立て方について講義いただきました。また、スクールワイドPBS(Positive Behavior Support=望ましい行動を育てる)の事例から学校全体で子どもへの共通理解に基づいた関わり方をどう推進していくかについてお話しいただきました。

子どもの動画資料から行動のABCフレームを活用して分析しました。

子どもの姿に答えがある。

困っている子ども、悩んでいる保護者にどう寄り添える支援ができるのか。これまでの指導を振り返るよい機会となりました。

 

幼児教育講座②「音楽療法」他

8月19日、幼児教育講座②を福島学院大学より佐藤敦子先生をお招きし、ご講義いただきました。

佐藤先生は、昨年に引き続き、コロナ禍でも園児が楽しめる音楽活動についてご講義いただきました。

前半は先生のご専門である「音楽療法」を取り入れた実践について、後半は楽器やダンス、様々な遊びの工夫を演習しながら学びました。

長胴太鼓による演習。

色音符によるトーンチャイムの演習

一つの曲を完成させるにつれ、参加者にも一体感が生まれました。

ダンスや遊びの演習では、その場で間隔をとりながら行いました。

佐藤先生の情熱あふれるお話と音楽の楽しさが伝わる内容に研修者もぜひ2学期から取り入れたいとのたくさんの声をいただきました。

幼児教育講座①「幼児期の発達障がいとその対応」

8月19日幼児教育講座①として、郡山市より発達支援室ひだまり室長の齋藤忍先生をお招きし、幼児期の発達障がいの理解とその対応について研修を行いました。

学習指導要領に示されている指導のポイントや障がいのある子どもへの具体的な配慮事例などをたくさん紹介していただきました。

市内の幼稚園やこども園、保育所から多くの先生方に参加いただきました。

・「これまで障がいについて『わかったつもり』で指導していた自分に気づいた。

・気になる幼児の特性と重なるお話をたくさん聞くことができた。これからの支援につなげていきたい。

など、たくさんの感想をいただきました。齋藤先生に子どもの行動の見取り方や支援案を講じる上でのポイントを丁寧にお話しいただき、大変理解が深まったようです。ぜひ今回の学びを2学期からの子どもの支援につなげていってください。