2022年8月の記事一覧

保幼小連携講座

 8月24日(水)に保幼小連携講座を行いました。福島大学附属幼稚園副園長 星俊子先生より「小学校への円滑な接続や保幼小連携の在り方について」と題して、講義をいただきました。

 福島大学附属幼稚園の保育の様子を基に、子どもたちにどのような力をつけてあげたいのか、そのためにはどのような支援が必要なのかを分かりやすくお話しいただきました。また、幼児は日々成長し続ける存在であり、その成長を見取り、価値付ける教師の働きかけの大切さについても改めて教えていただきました。

 また、小学校との連携をするに当たり、遊びを通してどのような資質・能力が育まれたのかを語れるようにしておくことや、生活科を指導する先生と積極的につながり、幼児が小学校入学に対して抵抗がなくなるように支援することが大切であることもお話しいただきました。

 私たち大人にとって、卒園・入学は当たり前のことかもしれません。しかしながら、子どもたちにとっては初めてのことであり、とても難しいことです。だからこそ、教師が適切な支援をしていく必要があります。今回の研修では、そのことを改めて気づかせていただけたと思います。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校英語)ICTを活用した授業実践等

8月22日(月)に、体験型経済教育施設(Elem)にて、授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校英語)を実施しました。

 講座Ⅰでは、総合教育センター磯上指導主事が、中学校学習指導要領や授業づくりを中心とした内容について講義しました。その後、文部科学省提供の授業動画の視聴及び授業についての協議をもとに、2学期の授業の単元構想について演習を行いました。研修者からは、授業づくりについて、ペアで助言し合ったり、2学期の授業について見通しをもったりできて良かったという感想がありました。 

 講座Ⅱでは、福島大学附属中学校の菅野賢介先生をお招きし、ICTを活用した授業づくりについて講義をいただきました。講義の資料は、すべてgoogle classroomを利用し、そこで共有できるようになっており、研修者は準備したGIGA端末でgoogle classroomに入り、研修を進めました。音読テストや評価などの演習では、菅野先生のアドバイスを受けながら実際に取り組む姿が見られました。研修者からは、「ICTを活用した授業について学びたいと思っていたので、とても勉強になりました」「テスト結果のデータを分析することで、授業改善につながることを学び、早速活用してみようと思いました」「リテリングの進め方について参考になりました」という感想が寄せられました。

 

 講座で学んだことを、2学期の授業で実践していただければと思います。

 

児童生徒理解教育講座

8月23日、児童生徒理解教育講座を行いました。

午前中は本センター教育支援室長より認知特性や障がい特性に関する児童生徒理解と校内でのケース会議の持ち方について演習を交えた講義を行いました。

短時間でも行えるケース会議の方法に研修者からも実際に行っていきたいとの多くの声をいただきました。

午後は、星槎大学の三田地真美先生にオンラインにて講義を行っていただきました。

子どもの気になる行動の見方と対応の仕方と題して、応用行動分析学をもとにした行動の見取りから支援策の立て方について講義いただきました。また、スクールワイドPBS(Positive Behavior Support=望ましい行動を育てる)の事例から学校全体で子どもへの共通理解に基づいた関わり方をどう推進していくかについてお話しいただきました。

子どもの動画資料から行動のABCフレームを活用して分析しました。

子どもの姿に答えがある。

困っている子ども、悩んでいる保護者にどう寄り添える支援ができるのか。これまでの指導を振り返るよい機会となりました。

 

幼児教育講座②「音楽療法」他

8月19日、幼児教育講座②を福島学院大学より佐藤敦子先生をお招きし、ご講義いただきました。

佐藤先生は、昨年に引き続き、コロナ禍でも園児が楽しめる音楽活動についてご講義いただきました。

前半は先生のご専門である「音楽療法」を取り入れた実践について、後半は楽器やダンス、様々な遊びの工夫を演習しながら学びました。

長胴太鼓による演習。

色音符によるトーンチャイムの演習

一つの曲を完成させるにつれ、参加者にも一体感が生まれました。

ダンスや遊びの演習では、その場で間隔をとりながら行いました。

佐藤先生の情熱あふれるお話と音楽の楽しさが伝わる内容に研修者もぜひ2学期から取り入れたいとのたくさんの声をいただきました。

幼児教育講座①「幼児期の発達障がいとその対応」

8月19日幼児教育講座①として、郡山市より発達支援室ひだまり室長の齋藤忍先生をお招きし、幼児期の発達障がいの理解とその対応について研修を行いました。

学習指導要領に示されている指導のポイントや障がいのある子どもへの具体的な配慮事例などをたくさん紹介していただきました。

市内の幼稚園やこども園、保育所から多くの先生方に参加いただきました。

・「これまで障がいについて『わかったつもり』で指導していた自分に気づいた。

・気になる幼児の特性と重なるお話をたくさん聞くことができた。これからの支援につなげていきたい。

など、たくさんの感想をいただきました。齋藤先生に子どもの行動の見取り方や支援案を講じる上でのポイントを丁寧にお話しいただき、大変理解が深まったようです。ぜひ今回の学びを2学期からの子どもの支援につなげていってください。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校理科)ICTを活用した授業実践等

8月18日(木)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校理科)を実施いたしました。

令和3年度、4年度の理科コアティーチャーの小黒先生を講師に迎え、理科の授業づくりについて講義・演習を行いました。

最強のティッシュの折り方を探る導入で研修者もリラックス。お盆明けですが、多くの先生方に参加いただきました。

講義の前半は「理科の見方・考え方」を生かした授業について先生の実践を紹介していただきながら授業づくりに。そして後半は、様々な教材を紹介いただき、研修者も体験しながら学びを深めました。

コンデンサーに蓄電した電気の量を比べます。

シュリーレン現象を長いパイプを使って観察しました。この他にも星座の観察シートの作成や太陽の動きを空間的に捉える工夫などたくさんの授業のヒントをいただきました。

 午後は授業力向上講座Ⅱとして、福島市立三河台小学校より野口先生にご講義いただきました。理科の授業づくりを子どもの姿から構築する授業づくりについてお話しいただきました。

具体的な子どもの姿や言葉から授業展開を考える野口先生の授業づくりの方法や授業力向上のための省察について学びました。

研修の後半は、ICTの活用場面や方法についてのグループ協議を行い、野口先生の示した6つの視点で整理しました。

班の協議を全体で共有しました。

講師の先生も一つ一つの班の発表をメモしながら助言してくださいました。インプットとアウトプット、様々な角度から授業づくりを振り返る深い学びの時間となりました。

ⅠⅡの講座での学びを2学期からの各校における理科教育の充実にぜひ生かしてください。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校社会)ICTを活用した授業実践等

 8月22日(月)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校社会を行いました。

授業力向上講座Ⅰ(基礎)は、講師の平第三中学校の志賀博史先生から、社会科の本質に迫る授業の設計について、ご講義いただきました。生徒の興味関心を高めるような実物の提示、驚きや笑いをもとにした授業の導入の工夫の仕方など、中学校社会科の授業づくりで大切なことをお話しいただきました。

 授業力向上講座Ⅱ(実践)は、泉中学校の渡邉耕至先生を講師に招き、単元構造ワークシートの活用、思考ツールやICT活用について、豊富な実践をもとにご紹介いただきました。単元構想をもとに思考を繰り返しながら課題解決力を高めていくことの大切さや、生徒の考えを深めるための思考ツールを使った思考の可視化の重要性について、演習を交えながらお話しいただきました。

 研修者からは、「資料の効果的な活用が深い学びにつながると感じた」「指導要領や指導書をもとに、この単元や授業がどのような意味をもち、どのような指導が必要なのかを把握してから準備を進めていきたい」(授業力向上講座Ⅰ)、「しっかりと単元の見通し(問いの構造図)をもって、ICTを活用し思考の可視化をしていきたい」「単元構造ワークシートを見直し、その時間に何をつかませるか、その際に有効な思考ツールはあるかを考えていきたい」(授業力向上講座Ⅱ)などの感想が見られました。

 

 

学校組織マネジメント講座

8月19日(金)学校組織マネジメント講座を行いました。

午前は、当センター指導主事より学校組織マネジメントの概要について講義を行った後、ふたば未来学園高等学校・中学校 副校長 南郷 市兵先生をお迎えし、「カリキュラム・マネジメントの実際」と題して講義・演習をしていただきました。ふたば未来学園での具体的な実践を知ることにより、研修者は自校でどのように応用できるかを考えることができました。「自分の学校でどう生かしていくか考えを共有し、教育目標、学校経営・運営ビジョンの実現に向けて取り組んでいきたい。」「教育目標の実現のために、地域の課題、児童生徒の実態を把握し、教育課程を適切に編成したうえで、実施、評価、改善していくことがカリキュラム・マネジメントだと理解できた。」などの感想が研修者からあがりました。

 

午後は、株式会社ウィネスジャパンコーチングアンドコンサルティング代表取締役 大野 宏先お生をお迎えし、「コーチング技法を生かした組織マネジメント」と題して、コーチングについて講義・演習をしていただきました。大野先生のわかりやすい講義と演習から研修者は「自分に関わる方々の可能性を引き出すために、コーチングの手法を取り入れることができると感じた。」「今回学んだコーチングを子どもたちにはもちろん、若い先生の力を更に伸ばすことに使っていきたい」「実際にコーチングを行ってみたことで、『自分の課題がはっきりする』という効果を感じられた」などの感想があがりました。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校国語) ICTを活用した授業実践等

8月18日に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校国語を行いました。

授業力向上講座Ⅰ(基礎)では、総合教育センター指導主事より、国語の授業アイディアや指導案の立て方などの講義を行いました。研修者から「生徒の実態を把握し、今、目の前にいる生徒にどのような力を身につけさせたいかを考え、授業を構想していくことが大切だと改めて感じた。」「参考資料や授業例がとてもわかりやすく、すぐに活用していくことができそうだ。」などの感想があがりました。

授業力向上講座Ⅱ(実践)では、泉中学校教諭 澤出小百合先生に「教科の特性を生かした授業の展開」というテーマでICTを活用した国語の授業について講義・演習を行っていただきました。澤出先生の実践を聞きながら、実際にデジタル教科書やミライシードを使い研修を深めました。

最後には、研修者がICTを使った模擬授業を行いました。「生徒と同じ立場に立って学ぶことができた。」「ICTを活用した授業が具体的にイメージできた。」などの感想があげられました。

 

初任者研修・新規採用養護教諭研修〈カウンセリング研修〉

 8月17日(水)に、初任者研修・新規採用養護教諭研修〈カウンセリング研修〉を実施しました。

 はじめの講義では、いわき市スクールカウンセラーから「カウンセリングの基本と実際」と題して、カウンセリングの基本的な技法や心構え等について学びました。さらに、演習としてカウンセリングを体験しました。初任者からは、カウンセリングの技法を正しく使うことで話しやすさが変わってくるといった感想も挙げられました。

 次に、市教育相談員から「教育相談との連携と実際」と題して、いわき市の教育相談の状況や教育相談を行う際に気をつけることなどを学びました。子ども自ら自己開示や自己理解をするためにどのようなことが必要なのかを感じることができていたようです。

 最後には、総合教育センター教育支援室梅原指導主事より「カウンセリングマインドを生かした教育相談」と題して、講話がありました。梅原指導主事の経験を基に、保護者に寄り添った言葉かけ、子ども一人一人に合わせた支援の在り方など、たくさんの貴重な経験を共有することができました。

 研修者の感想には、「2学期からの実践に生かしたい」という言葉が多く見られ、実践的な研修で会ったことがうかがえます。一人一人の研修者が2学期の学校現場で生き生きと活躍し、さらに、子どもたちも大きく成長することを願っております。