センターの研修等

校長実務研修③教頭実務研修②

7月26日(金)は、「校長実務研修③」「教頭実務研修②」を実施しました。
 まずはじめに、いわき市消費生活センターコーディネーター柳沼様より「消費生活と管理職の役割」についてご講義をいただきました。児童生徒を取り巻く消費する際のトラブルやインターネットに関わるトラブルなど具体的にご説明いただきました。体系的に消費者教育を推進してくことについて学ぶことができました。

 続いて、総合教育センター黒津指導主事が「新学習指導要領実施に向けた管理職の役割(道徳科)」について、講義・演習を行いました。特に、道徳科の評価について、実際に通知表の所見例を校正する演習を通しながら学ぶことができました。

 

 午後は、チームスキル研究所所長 田中 信 先生を講師として「組織マネジメントと上管理職の役割」として、ご講義をいただきました。個人の特性を活かし、どう人材育成を図っていくか、学びの多い演習となりました。また、最新のマネジメント理論について、企業に関わっているご経験から貴重なお話を伺うことができました。

田中先生、本当にありがとうございました。

キラキラ 学校教育相談講座

      

   7月24日(水)は学校教育相談講座を実施しました。この講座のねらいは、学校教育相談の基本的な知識の習得や指導実践等を通して、学校組織体制の確立を図り、児童生徒理解や望ましい対応等についての研修を深め、より一層の指導力向上を図ることです。今回は、免許更新講習受講の先生を含め、約70名の参加がありました。

 午前中は「学校教育相談の進め方と生かし方」について、総合教育センター教育支援室指導主事が講義・演習を行いました。教育相談の基礎的な内容について理解を深め、後半はブリーフミーティング(短期療法)等の演習に取り組みました。
 午後は、「教育相談・生徒指導を生かした児童生徒理解」について、日本教育カウンセラー協会理事藤川章先生による講義・演習を行いました。現場での豊富な経験とデータに基づく藤川先生の講義に、頷きながらメモを取る先生方の姿が見られました。また、生徒と生徒、生徒と教師、そして保護者をつなぐ構成的グループエンカウンターの演習では、受講者である先生方も笑顔になり、体験的を通して「ルールがあるよさ」や「人間関係づくりに至るコミュニケーション」を学びました。
 藤川章先生、全国各地から要請がある中、いわきの先生方のためにご指導いただきありがとうございました。

【受講者の感想】

・30分間のブリーフミーティング(短期療法)は初めての研修だった。30分間という短い時間で取り組めるところに魅力を感じる。児童生徒に関する情報収集が大切であることが分かった。
・いじめを相談する相手の約80%が担任というデータを重く受け止め、相談されたときどう動くかということを日頃から頭に入れて指導していきたい。
・隣同士でわざと拒否的に話を聞く演習の時に、本当に寂しい思いがした。忙しさのあまり、どれだけ子どもたちの声に耳を傾けていただろうかと思った。
・ルールやリレーションの確立が大切であるという話が印象的だった。児童生徒が「ルールを守ることのよさ」を感じられるよう工夫したい。

 

授業力向上講座ⅠⅡ小学校社会

 いわき市でも小中学校は夏休みとなり、教育委員会研修も希望者が主となる専門研修が始まりました。

 7月23日(火)は、授業力向上講座Ⅰ(基本)小学校社会、同Ⅱ(実践)小学校社会の研修が、体験型経済教育施設Elemを会場として実施されました。

 講座Ⅰでは「教科の本質に迫る授業の設計」として、総合教育センター指導主事が講義・演習を進めました。新学習指導要領の考え方を再確認し、「問い」に着目して1時間の授業構想を検討しました。

 

 講座Ⅱでは、筑波大学附属小学校 由井薗健先生を講師として「主体的・対話的で深い学びの授業づくり」について講義をいただきました。先生の豊富な実践から、主体的な学び、対話的な学び、深い学びについてのポイントをご指導いただきました。

 

 受講者からは「問いで授業をデザインすることを、日々の授業で生かしていきたいです」「いわきの資料を積極的に活用し、授業づくりに取り組みたいです」「教科書+αの教材で、学習課題を高めていきたいです」「子どもも教師も心の汗をかく、社会科の授業をめざしていきたいです」等の感想が寄せられました。

 本日の研修で得たもの、考えた授業構想を、二学期の授業実践に是非取り入れていただきたいと思います。

 尚、由井薗先生から提供いただいた資料ですが、興味のある方は総合教育センター社会科担当までご連絡ください。是非、ご活用ください。

学校 特別支援学級等新任担当研修

 7月23日(火)はElemを会場に、今年度初めて特別支援学級や通級指導教室を担当した小中学校の先生方を対象に、特別支援学級等新任担当研修を実施しました。

 午前中は総合教育センター教育支援室長が、「1学期を振り返って」というテーマで講義・協議を行いました。この中で市内小中学校の3名の先生が実践発表をしてくださいました。受講者からは、「すぐに真似できそうなところがたくさんあった」「『待つ』を合い言葉に、心にゆとりを持って笑顔で子どもたちに接していきたい」「『目の前の行動だけを見て指導しない』など、自分も身に付けなければならない」等の感想が寄せられました。

 午後からは、「個に応じた授業づくりに向けて」というテーマで、教育支援室指導主事が講義・演習を行いました。プロトコールを使った児童生徒の見取りを個別の支援計画に結び付けていく演習を行い、さらに授業にどう生かしていくか参加者どうしで協議するなど、2学期の授業に向けて具体案を練りました。

 研修を終えた先生方からは、「個別の指導計画の作成の仕方がとてもよく分かった。しっかり作成したい。」「特別支援教育はとても深く、学びがいがある」「夏休み中に、これからの指導・支援に役立てる教材の準備をしたい」等の感想があげられました。

 先生方の「夏の学び」が始まりました。

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実践発表をしてくださった先生方、ご協力ありがとうございました。

水泳指導担当者研修

 

 7月3日(水)は、いわき市民プールにおいて、水泳指導担当者研修を実施しました。本研修は、水泳指導運営の重要性について、具体的な事例や実技をもとに研修を行い、水泳指導上の安全管理を徹底することを目的としています。今回は、市内の全小学校から先生方が出席し、前半は安全管理について講義を受けました。後半は、万が一の事故発生時に備え、講師の先生の指導に基づいて救助法を演習しました。さらに、上学年コース、下学年コースに分かれ、発達の段階に合わせた水泳指導法を実技研修しました。研修内容については、受講した先生の理解のみに留まることなく、ぜひ学校全体で共有し、安全な水泳指導に向けて万全を期していただきたいと願っています。

【受講者の感想】

・プールの安全管理について自分は分かっているという思い込みがあった。自分の油断が子どもたちの命に直接つながってしまうのが水泳であるので、適切な安全管理をもう一度見直していきたい。

・平泳ぎの足の動きや呼吸法、救助の方法等、実践に生かせるものがたくさんあった。

・ビート板は端を持つ方法しか知らなかった。けのびの際の持ち方やクロール練習での持ち方があることを初めて知った。

・3回目の受講だったが、毎回新しい気づきがあり、改めて気を引きしめて指導するためにも大変よかった。

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講師の先生方、受講者のニーズに応じたご指導をいただきありがとうございました。 

養護教諭経験者研修Ⅰ・Ⅱ<先輩校研修><学校訪問研修>

7月5日(金)に郷ヶ丘小学校にて、養護教諭経験者研修Ⅰ・Ⅱ<先輩校研修><学校訪問研修>が行われました。

当日はそれぞれ3名の先生方が参加し、経験豊富な養護教諭である安藤 江美先生よりご講義をいただきました。保健室経営の実際や養護診断のあり方、食物アレルギーの子への対応の仕方などについて、実践例や映像資料をもとに分かりやすく具体的に説明していただき、参加者の先生方も大変参考になったようです。

研修者からは、「食物アレルギーの子がいるが、打ち合わせ等で共通理解を図っただけであったので、すぐにでも役割分担の実演や、救急車要請時までのシミュレーションをして実践していきたい」「養護教諭は一人職で、自分の経験で成長することが多い日々なので、先生方との協議はよい時間であった」「保健室経営計画を具体的に策定されており、大変参考になった。自校の保健室経営計画もより具体的にし、学校全体で実践できるようにしたい」などの意見が聞かれました。

今回学んだことを、これからの実践に役立てていただければと思います。

学校司書研修④

 7月5日(金)に県の「ふくしまの未来をひらく読書の力プロジェクト」事業と共催で学校司書研修が行われました。

 今回は文教大学准教授 平 正人先生をお招きし、ビブリオバトルについて学びました。

「人を通じて本を知る、本を通じて人を知る」というキャッチコピーに表現されているように、ビブリオバトルは、人が本について語り、競います。単なるあらすじの紹介ではなく、語りに込められた読み手の思いを直に聞くことで、その本や人について知ることができる手法です。

  

 後半は、文教大学の学生の皆さんが加わり、ビブリオバトルの演習です。参加者の皆さんがそれぞれ、持ち寄ったお気に入りの本について、熱く語りました。聞き手の皆さんも熱心に耳を傾けます。

 小学生から大人まで行うことができるビブリオバトル。授業やイベントに是非、取り入れてみてはいかがでしょうか。平先生、学生の皆さん、熱いご指導をありがとうございました。 

生徒指導主事研修

 6月21日(金)、生徒指導主事研修を生涯学習プラザで実施しました。県教育委員会による「不登校・いじめ等対策推進事業(域別研修会・SC等地区別研修会)」との共催で実施しました。小・中学校から生徒指導主事の先生を中心として103名、午後からスクールカウンセラー(SC)・スクールソーシャルワーカー(SSW)も交えて139名の実施となりました。

 まず、いわき教育事務所学校教育課主任指導主事より「不登校・いじめ防止対策の要点」、いわき市教育委員会学校教育課指導主事より「いわき市における生徒指導の現状と課題」について講義がありました。

  

 続いて東京医療保健大学教授教授の渡會睦子先生による「いのちを育む教育の推進」について、講義をいただきました。

 

 午後は、いわき中央警察署生活安全課 小野はるみ様より「インターネット社会の現状と課題」について講義をいただきました。続いて、いわき市総合教育センター教育支援室長が「不当校への対応の実際」について協議・演習を進めました。その時間の中でpalstep様より「教育機会を確保する学習・校務支援サービス」についての説明もありました。

 

 研修者からは、「授業参観や懇談会等で情報提供し、保護者の方と連携を図りたいです」「性教育に関する認識が変わりました。心の教育として捉え、系統的に指導していきたいです」「渡會先生のお話は、多くの教員や保護者に聞いてほしいものでした」「中央警察署の方のお話は、新たな情報が得られ、気が引き締まりました」「異校種の先生、SC、SSW等、様々な立場から話し合うことができ、大変意義のあるものでした」などの感想が寄せられました。

 夏季休業を控え、各学校では保護者や地域、関係機関と連携して事故防止に努められることになります。ぜひ、研修を全職員共通のものとして、子どもたちのために指導を進めてください。

「授業力向上講座Ⅰ(小学校外国語)」

「授業力向上講座Ⅰ(小学校外国語)」が、6月14日(金)に文化センターで行われました。小中学校の先生方17名が受講されました。まず、担当指導主事が約45分間、We Can!1のUnit6の単元全体を取り上げて授業を行いました。その後、3人1組で、タブレットでデジタル教材を操作しながら、児童が新教材に取り組む際に非常に大切な「やり取り(スモールトーク)」について考えました。数名の先生方は、前に出て実践発表してくださいましたが、みるみる意欲的にアイデア豊かに取り組まれる姿がとてもすばらしいなと感じました。受講者からは、「デジタル教材を実際に使用して研修を行ったことで、日々の授業にすぐに生かせる研修であった。今回の経験を生かしていきたい」「Let's ListenやLet's Watch and Thinkにしぼって講義・演習をして下さったので、グループ内で何度も確認でき、「やり取り」になれることができた」「講義の中で自分も真似をしてみたいと思うところや参考になる部分がたくさんあった」と感想が寄せられました。来年度から、いよいよ外国語が教科になります。ぜひ、教科化前の最後の移行年度になる今年度中に、新教材を扱う際の「やり取り」、T2としてのALTの活用の在り方、そして小中連携について、各学校でも研修を重ねてほしいと思います。お忙しい中、研修にお越し下さった先生方、ありがとうございました。

ICT活用講座①②(デジタル教科書基本)

 6月10・11日には、ICT活用講座①②(デジタル教科書基本)が行われました。昨年度より各学校に導入されたデジタル教科書の基本的な操作方法について、教科書会社の方に来ていただき、ステップ1からステップ3まで一つ一つ丁寧に説明をしていただきました。

以前から各学校にあったデジタル教科書ですが、日々進歩しており、先生方が子ども達に分かりやすい授業ができるような工夫が多く盛り込まれています。今回は、先生方が自分で教材を作ることができる「MY教科書エディタ」についても詳しく説明をいただきました。

参加された先生方も具体的な説明を受けながら実際に操作してみることにより、使い方を理解し、自分だったらこう活用したいという見通しを持つことができたようです。参加された先生方からは、「今回学んだことを学年の先生方に伝えたり、自分自身の授業力向上のため役立てていきたい」「現職教育などを通して、他の先生方ともアイディアを出し合い、「MY教科書エディタ」の活用の仕方を研究していきたい」「昨年度の受講では基本しかできなかったが、今年度はさらに一段階上の部分ができるようになった」などの感想が聞かれました。

先生方にはデジタル教科書をもっと積極的に活用していただき、今までよりもさらに教育効果を高めていただきたいと思います。