センターの研修等

教職2年次研修〈教科等指導研修〉

 1月19日(木)に、教職2年次研修〈教科等指導研修〉を行いました。今回の研修は、それぞれの先生方が、2年次研修として1年間かけて取り組んだ課題研究の発表を中心に進めました。各自で課題を設定し、その課題解決に向けて手立てを考え、日常の取組みや授業実践等を通して研修しました。

 参加した先生からは、「2年目の先生方が自分と似た悩みや課題を感じていることに少し安心した。負けずに、今日の学びを生かしたい」「2年目の研修を終えたが、毎日が研究であり、ずっと続くことであると思うので、これからも初心を忘れず、日々、向上する気持ちを持ち続け、子どもたちに関わっていきたい」

 同じ教職2年目の先生がどのようなことを課題として捉えているのか、その解決にむけてどのような手立てを工夫してきたのか等、発表を聴くことは、どの先生方にとっても刺激的なものだったようです。教職3年目に向けて頑張っていこうとする気持ちが、多くの先生方から感じられる研修となりました。

令和4年度 教育研究発表会(R5.01.13)

<第1部 分科会>

 教科部会及び教科外部会の全8部会の調査研究委員が各会場に分かれ、1年次の成果と課題を発表し、参観者と協議を行いました。
 教科部会は、①「主体的・対話的で深い学び」の視点による授業改善を推進し、児童生徒の資質・能力を育むための単元構想の工夫、②ICT機器を効果的に活用し、学習内容の習得・活用を図るための手立ての工夫、の2点を重点課題とし、授業実践を通して各教科における「見方・考え方」を活用した学びの具現化を図る取組みを発表しました。
 また、教科外部会は、①児童生徒の道徳的判断力や道徳的心情、道徳的実践意欲、道徳的態度を高めるために、「考え、議論する道徳」の在り方、②本市が抱える喫緊の課題に対して、それらの解決に向けた組織的な指導・支援の在り方、授業及び学級活動、学校行事等における支援の在り方について発表しました。
 多くの会場で、参会の皆様が熱心に協議する姿が見られ、児童生徒をよりよく伸ばしたいという市内の先生方の熱意が感じられました。

 <第2部 全体会>
 第2部の全体会では、大阪市立大空小学校初代校長の木村泰子先生から「『みんなの学校』から学ぶ見えない学力の育て方」と題して、ご講演いただきました。「すべての子どもに学習権を保障する」ための、子どもや保護者、そして地域の「みんなの学校」という理念、また、これからを生きていく子どもたちにとって大切な力となる「見えない学力」について、具体的な実践に基づいたご講演をいただきました。
 参加者からは、「子どもたちのために本当に大切なことをもう一度考え直したい」「自分の日々の生徒との関わりを変えていくべきだと感じた」「心に突き刺さる話だった。子どもを思う愛情の深さに感動した」「これまでの講演で初めて涙が出そうなほど心打たれました」など、教師としての自分自身を問い直したことが感じられる感想が多く寄せられました。

特別支援学級等新任担当者研修③

 12月27日(火)に総合教育センター教職員研修室にて、特別支援学級等新任担当者研修③を実施しました。

 教育支援室長より「教育課程編成の進め方」「教育課程編成の実際」と題して、講義をいただきました。

 研修の中では、研修者同士で協議を行う場面もありました。現在担当している児童生徒のことを思い浮かべ、その児童生徒に合った支援を考えていくことの大切さについて再確認をすることができました。

 研修者からは、「障がいの特性の理解と指導の工夫をしていかなければならないと改めて感じた」「教育課程編成が、児童にとってよいものになるようにしていきたい」という感想が挙げられました。

 年末の研修になりましたが、充実した研修であったことがうかがえます。

初任者研修〈特別支援学校参観研修②〉

 11月24日(木)に初任者研修〈特別支援学校参観研修②〉をいわき支援学校を会場にして行いました。

 はじめに、特別支援学校の授業参観を行いました。子どもたちが生き生きと学習に取り組む姿やその子どもたちを丁寧に支援したり、たくさんの励ましの言葉をかけたりする先生方の姿に、自分のこれまでの教育活動について振り返る初任者の姿が見られました。

 研修の後半は、教頭先生からいわき特別支援学校の教育活動について説明をいただきました。その後の質疑応答では、子どもたち同士をつなぐための学級経営上の配慮事項などについて、積極的に質問をし研修を深める様子が見られました。

 今回の研修で学んだこと、感謝の気持ちをしっかりと伝える研修者の姿から、特別支援学校参観研修が充実した研修であることがうかがえます。

初任者研修・新規採用養護教諭研修〈特別支援学校参観研修①〉

 11月17日(木)に、初任者研修・新規採用養護教諭研修〈特別支援学校参観研修①〉を行いました。

 初任者の約半数及び新規採用養護教諭が、平支援学校を会場にして、研修を深めました。

 はじめに、平支援学校の教頭先生より、「特別支援学校の概要並びに現状と課題」と題して、県内の特別支援学校の現状や、平支援学校の特徴的な教育活動について説明していただきました。

 講義後は、各教室を回り授業の様子を参観しました。熱心に取り組む子どもたちの姿から、自分のこれまでの授業について振り返る初任者の姿が見られました。

 最後には、特別支援学校の先生方へ特別支援教育の在り方や配慮すべきことなどについて、質問をしました。特別支援学校の先生から丁寧に具体例を基に説明していただき、初任者にとって有意義な時間となりました。

 今回の研修を通して、今求められる個別最適な学び、協同的な学びについて、その理解が深まったように感じます。

道徳科実践講座

 10月26日(水)道徳科実践講座を行いました。

泉小学校 小河 浩美 先生に授業実践を発表していただきました。小河先生が実践された授業映像を解説していただきながら、児童同士の対話が生まれる教師の関わり方、教材・教具の工夫など、すぐに実践できる内容をご提案くださいました。研修者からは「実際の授業を見て、子どもたちの考えや行動がよくわかった」「道徳で大切にしたいことを実践を通してわかりやすく教えてもらえた」などの感想があがりました。

初任者研修〈授業研修③〉

 10月20日(木)に初任者研修〈授業研修③〉が行われました。

 午前の講義・演習では、「授業におけるICT活用」「総合的な学習の時間の進め方」を行いました。研修者からは、「実際にデジタル付箋を使ってみておもしろかった。授業でも使ってみたい」「これからももっとICT機器を文房具のように普段使いできるようにしていきたい」「どのような力を身に付けさせたいかを明確にして、総合的な学習の時間の単元を作る大切さを学んだ」という感想が挙げられました。

 午後の講義・演習では、「放射線等に関する授業の進め方」「道徳化の授業の実際」「実践上の課題の整理」を行いました。研修者からは「実際に放射線測定器を使ってみて、どのように放射線の授業に生かすかがイメージしやすくなった」「子どもたちが考え、議論する道徳を目指して、深い教材研究をしていきたい」「半年の教員生活を振り返り、少しずつ成長することができているのかな?これからも目の前の子どもたちのために研鑽を重ねていきたい」という感想が挙げられました。

 初任者研修も半年が過ぎました。一歩ずつ成長を続ける初任者に心強さを感じます。センター所員一同、初任者がさらにパワーアップできるよう精一杯フォローを続けていきたいと思います。

ICT活用講座 ①中学校 ②小学校

 10月4日(火)と5日(水)に、中学校と小学校に分かれ、ICT活用講座①②を行いました。ベネッセコーポレーションの方を講師に招き、授業支援ツールである「ミライシード」を授業の中でどのように活用していくか、具体的な授業を想定し、研修者、講師、指導主事とで話し合いながら授業づくりを行い、実践的に学びを深めました。

 参加した先生方からは、「本日作ったオクリンクの活用した指導案を早速実践します」「じっくりとICT活用を意識した授業を考えることができる研修は非常に貴重であり、ありがたい」「実際に自分の授業で、どのように活用できるかを考えることができた」「じっくり教材研究をする時間がなかなか取れない中で、このような演習の機会を得ることができ、参加してよかった」などの感想が寄せられました。

 授業の中でICTを活用することは、今後、ますます重要になってきます。ICTを使うことが目的にならないように、子どもたちの学びを深めるツールとして活用できるように、授業実践を進めていきましょう。

発達障がい教育講座(後期)

 10月6日(木)にFR教育臨床研究所所長 花輪 敏男先生を講師にお迎えし、発達障がい教育講座(後期)を実施しました。

 研修参加者は、8月の発達障がい教育講座(前期)で、花輪先生から不登校対策の具体的な手立てを学びましたが、今回の講座では、さらに事例を基に、不登校の児童生徒はどのような悩みや不安を持っているのか、学校としてどのような手立てをとることができるかなどについて演習を進めました。

 事例検討の中で、児童生徒の情報をしっかりと把握することの大切さについてお話しいただきました。事例に対してより児童生徒理解をするために、たくさんの質問をする研修者の姿が見られました。中には、3,4つと質問を繰り返す研修者もおり、高い研修意欲を感じました。

 いわき市の子どもたちのためには、個の力ではなく、学校や関係機関、保護者や地域など、チームの力が大切であるということを、今回の研修は、改めて気づかせてくれました。

学校司書研修⑥

10月7日(金)に学校司書研修⑥を行いました。

学校図書館の機能(読書センター、学習センター、情報センター)を充実するため、学校司書としてできることを考え、集約しました。

 学校司書として共通理解しておくことは何か、授業支援で役立つことは何か、適切なウェブサイトなどはないか、他市町村の例はないかなどの情報を集めました。事前にアンケートをとったグループや、他市町村のホームページをチェックするグループなどがありました。次回はまとめの作業に入ります。

初任者研修〈他校種参観②〉

 9月29日(木)に中央台北小学校を会場として、初任者研修〈他校種参観②〉を実施しました。研修者は中学校初任者になります。

 他校種参観①同様に、授業参観をしました。中学校の授業との違いや共通点などを意識しながら参観しました。

 授業参観後は、それぞれ感じた「共通点」「違い」「その他」について話し合いました。子どもたちの興味を引きつけるような導入の工夫や発問の在り方、また、子どもたちの表現の時間や場の確保の大切さについて改めて確認することができました。 

 最後には、校長先生からご講話いただきました。グランドデザインを元に、どのような教育活動を展開していくのかを問い直し続ける大切さについてご講話いただき、初任者にとって大変有意義な研修となりました。

 

 

 

授業力向上講座Ⅱ(実践) 小中:体育・保健体育

 9月28日(水)に授業力向上講座Ⅱ(実践)「小中:体育・保健体育」を行いました。講師に、筑波大学附属中学校教諭 國川 聖子先生をお迎えし、市内小中学校の先生方が体育の授業(ダンス)について研修を深めました。

 國川先生から、ストレッチ、ダンスの楽しさについて実際に体を動かしながらご講義いただきました。研修者からは、「体を動かす楽しさを再確認することができた」「子どもたちにも自由な発想で体を動かし、ダンスの楽しさを味わってほしい」などの感想が挙げられました。

 まだまだ暑い中ではありましたが、笑顔いっぱいの研修となりました。

 

 

 

図書館教育研修・学校司書研修⑤

 9月26日(月)図書館教育研修を行いました。講師に、放送大学客員教授 堀川 照代 様をお迎えし、司書教諭・図書館教育担当者と学校司書が一堂に会して行いました。

堀川先生の講義の後には、司書教諭や図書館担当者と学校司書がお互いに意見を交わし合い、どのように図書館教育を進めていくか話し合いました。

「図書館教育から主体的・対話的で深い学びにするヒントがあった」「学校司書と司書教諭は車の両輪であるとの堀川先生の言葉が印象に残った。協働して進めていきたい」「他校の取組を聞き、自校でも実践してみたい」との感想が、研修者からあげられました。

初任者研修〈他校種参観①〉新規採用養護教諭研修〈他校種参観②〉

 9月22日(木)に中央台北中学校と中央台南中学校を会場として、初任者研修〈他校種参観①〉新規採用養護教諭研修〈他校種参観②〉を実施しました。研修者は、小学校初任者になります。

 はじめに、授業参観をしました。小学校の授業との違いや共通点などを意識しながら参観しました。活発な生徒や真剣に集中して取り組む生徒の様子に感心しながら参観する様子が見られました。

 授業参観後は、それぞれ感じた「共通点」「違い」「その他」について話し合いました。小学校でも中学校でも学びに向かう姿勢が大切であること、周りの友達と積極的に関わることで学びが深まることなどを確認することができました。

 最後には、各校長先生からご講話いただきました。生徒の立場で教育を考えること、教職員が一枚岩で指導をすることの大切さについてご講話いただき、初任者にとって大変有意義な研修となりました。

 

教育課題改善講座

 9月21日(水)に教育課題改善講座を実施しました。この講座はミドルリーダー養成研修(教職15年目対象)の一つでもあり、学校や地域の実態に応じた特色ある教育活動の在り方(キャリア教育)について研修を深めました。

 はじめの講義では、「キャリア教育とは?」と題して担当指導主事よりキャリア教育の意味やこれまでのキャリア教育の流れについて確認をしました。キャリア教育=進路指導といった狭義の意味ではなく、子どもたちが自分の生き方を考えることができるキャリア教育を目指していくことについて研修を深めました。

 後半は、架空の学校を想定し、グループに分かれてキャリア教育全体計画を作成しました。子どもたちに身に付けさせたい力を明確にした上で、どのようなプログラムを位置づけることが望ましいのかを話し合いました。

 グループ協議は大変有効な研修だったようです。先生方の真剣に考える姿がとても素敵でした。

 

プログラミング教育研修(基礎)

 9月9日(金)、12日(月)、14日(水)の3日間に分けて、小学校悉皆でプログラミング教育研修(基礎)を行いました。昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、研修内容の一部を動画にしてオンデマンド配信を行いました。今年は、3日間とも集合研修で行い、6年生理科、5年生算数でのプログラミング教育について学びを深めました。

 研修者からは、「高学年担任、理科主任しか分かっていない部分があるので、研修等を設けて先生方に共通理解を図っていきたい」「プログラミングが目的というわけでなく、その思考がとても大切であるということを頭に入れて、子どもたちと共に学んでいきたい」「今回の研修で使い方が理解できて、抵抗感がなくなりました」などの感想が寄せられました。

 プログラミング教育は、高学年から始めるよりも低学年や中学年から少しずつ始めることで、指導がより効果的になります。各学校で工夫して指導いただきたいと思います。

プログラミング教育講座(応用)~福島高専との連携~

 8月24日(水)にプログラミング教育講座(応用)を福島高専で行いました。昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、やむを得ず中止となりましたので、2年ぶりの実施となりました。講師である福島高専の島村先生から、Micro:bitを使った車型のロボットを用いた応用的なプログラミングについて、演習を通して学びました。

 研修者からは、「プログラミングができると、どのような未来を子どもたちが創ることができるのかを、一緒に考えさせていきたい」「なぜ動いたのか、なぜ動かなかったのか、どうすれば動くのか、その点を考えさせる部分を大切にしつつ、プログラミングが生活のどの部分と深く関わり合っているのかについても学ばせていきたい」などといった感想が見られました。

 プログラミング教育は、小学校、中学校ともに、今後ますます重要になってくる内容です。引き続き、内容の充実した研修を目指していきたいと思います。

 

 

 

 

道徳教育研修

 9月13日(火)に道徳教育研修を行いました。小中学校各校1名に参加していただき、道徳教育を学校全体で推進していくことについて研修を行いました。

 研修者からは「道徳教育の重点目標の考え方、学校目標との関連の持ち方についてとても参考になった。」「学校や児童生徒の実態をもう一度よく見つめ直し、重点目標を設定していくことが大切だと感じた。」「発問を工夫した授業展開を考えて、子どもの心が動く道徳教育のあり方について考えていきたい。」「道徳的価値に基づいた、ねらいのある発問を心がけ、授業の充実を図りたい。」という感想があがりました。

教頭実務研修会②

8月29日(月)明治大学の諸富祥彦教授を講師に「教職員の働き方改革とメンタルヘルス」について研修を行いました。

長らく「教師を支える会」代表として悩める教師に寄り添ってこられた諸富先生は、学校現場を熟知されており、メンタルヘルスの要所を演習も交えて、研修者がメンタルヘルスの大切さを体感できるようにお話しくださいました。

研修者からは、

「職場の雰囲気作りのヒントをたくさんいただいた」「私自身も心が軽くなった」「学校に戻り、また頑張ろうという気持ちになりました」

との感想が寄せられました。

 

学校教育課の福原管理主事から、学校事故防止や書類提出時の確認がありました。

2学期、子供も教職員も、元気に、そして事故なく、よりよいスタートができることを願っています。

保幼小連携講座

 8月24日(水)に保幼小連携講座を行いました。福島大学附属幼稚園副園長 星俊子先生より「小学校への円滑な接続や保幼小連携の在り方について」と題して、講義をいただきました。

 福島大学附属幼稚園の保育の様子を基に、子どもたちにどのような力をつけてあげたいのか、そのためにはどのような支援が必要なのかを分かりやすくお話しいただきました。また、幼児は日々成長し続ける存在であり、その成長を見取り、価値付ける教師の働きかけの大切さについても改めて教えていただきました。

 また、小学校との連携をするに当たり、遊びを通してどのような資質・能力が育まれたのかを語れるようにしておくことや、生活科を指導する先生と積極的につながり、幼児が小学校入学に対して抵抗がなくなるように支援することが大切であることもお話しいただきました。

 私たち大人にとって、卒園・入学は当たり前のことかもしれません。しかしながら、子どもたちにとっては初めてのことであり、とても難しいことです。だからこそ、教師が適切な支援をしていく必要があります。今回の研修では、そのことを改めて気づかせていただけたと思います。