2019年11月の記事一覧
初任者研修 授業研修④
枝に残った柿の実が、冬の始まりを感じさせる時季になりました。
11月28日は「授業研修④」を文化センターにて行いました。事務室が4階に移転して初めての研修です。全部で4つの講義・演習が行われました。
はじめは生徒指導についての講義です。児童生徒理解や集団作りについて学びました。続いて授業改善のための演習を行いました。今回はフィッシュボーン法という思考ツールを用いて話し合いました。
次はICTの活用についての講義です。デジタル教科書や実物投影機など、先生方は実際にパソコンを操作しながら「こんなことができるんだ!」と、自身の授業での活用をイメージしながら取り組んでいました。
最後は研修調査室長による講義「実施校訪問から見た実践的な課題」です。実施校訪問や、初任者の様子をふまえながらの具体的な話や、励ましがありました。
この日は日々初任者へ指導をしておられる先生方も集まり、情報交換や次年度に向けての協議を行いました。初任者の先生方を熱い思いで育ててくださっている、指導教員の方々や、各校の校長先生をはじめとする先生方のお力で、初任者一人一人が着実に成長していると感じる一日でした。
早いものでもうすぐ師走です。くれぐれも体調や車の運転に気をつけて、2学期のまとめに取り組んでいきましょう。
授業力向上講座Ⅲ 小学校外国語
令和元年11月22日(金)に泉北小学校に筑波大学付属小学校 荒井和枝先生をお招きして、授業力向上講座Ⅲ 小学校外国語が行われました。
5年生のUnit5の第1時ということで、荒井先生に飛び込み授業をしていただきました。授業の中では、あやとり、なわとび、などを使いながら、何度も「can」「can't」を繰り返し子どもたちに聞かせる中で、子どもたちが自然に「can」「can't」の意味を推測していくことができました。その後に行われた講義では、受講者からの質問にも答えていただきました。受講者からは「具体物を用いた導入は子どもの関心を高めるとともに、場面理解に有効であると感じた」「ウォームアップから導入、練習、ゲームまで何度もcan、can't を聞くことができ、表現を知るために有効な時間であったと思う。インプットの大切さがわかった」などの感想が寄せられました。ぜひ、来年度の小学校外国語の教科化に向けて、研修で学んでいただいたことを生かして、日々の実践につなげていただければと思います。
荒井先生、お忙しい中、いわき市でご指導いただきまして本当にありがとうございました。
また、個別懇談のお忙しい時期に、会場をご提供してくださり、いろいろとご協力いただきました泉北小学校のみなさま、本当ににありがとうございました。
保幼小連携講座
11月19日(火)小名浜第二小学校にて教育課題研修「保幼小連携講座」を開催いたしました。
小名浜二小1年生と西小名浜幼稚園の園児の皆さんとの生活科の授業での交流の場面を参観し、その後、実践報告および協議を行いました。
授業では、どんぐりなどで作った手作りの遊び道具を使って楽しそうに関わり合う姿が見られました。
また、参観後には、これまでの実践や交流の取り組みを研修者に向け、わかりやすくご説明いただきました。
さらに、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」などを視点に協議いたしました。研修者からは、「一緒に遊ぶことでどちらの子どもたちもとても生き生きとしており、日々の交流の積み重ねを感じた。」「幼稚園と小学校の円滑な接続ができるよう、交流活動の具体的な計画があるのは、とても参考になった。」「グループ協議では、小学校の先生から入学までに身につけてほしいことなど普段聞くことができない意見を聞くことができた。」などの感想が見られました。今後の教育活動にいかしていただきたいと思います。
小名浜第二小学校、西小名浜幼稚園の先生方、大変お世話になりました。
初任研 小規模校参観研修
小春日和の11月14日、上遠野小学校と上遠野中学校を会場に、初任研「小規模校参観研修」が行われました。小中どちらの初任者の先生も、受付では「おはようございます!」の元気な声が。センター所員もうれしい気持ちで出迎えました。
はじめは、校長先生から講話をいただきました。学校の特色や力を入れていること、地域とのつながりなどについて教えていただきました。
指導主事による講義の後は各学級に入っての研修です。授業を参観したり、昼食を一緒に食べたりしながら、小規模校ならではの雰囲気や指導の工夫を学びました。小学校では校庭で思い切り子どもたちと触れ合いました。中学校では縦割り班での清掃に、初任者たちも混ぜていただきました。
参観後の協議では、学習指導や生徒指導、地域との関わりなどの視点から、小規模校ならではのことと、規模に関わらず共通することのそれぞれについて気づき、話す姿が見られました。
一日の研修を通して初任者の先生方は、日々の自分の授業や子どもたちとの関わりを客観的に見つめたり、新たな視点で教師としての職務を考えたりすることができました。上遠野小学校ならびに上遠野中学校の先生方、貴重な研修の機会を与えていただき、本当にありがとうございました。
授業力向上講座Ⅲ(小学校国語)
街路樹のイチョウが黄色く色づき青空に映える11月12日、汐見が丘小学校を会場に筑波大附属小学校の白坂洋一先生をお招きし、「授業力向上講座Ⅲ 小学校国語」が行われました。
まずは5年生の授業です。白坂先生は「人をつつむ形ー世界の家めぐり」という教材を使って、子どもが論理的に思考し、表現する力を育てるという視点での授業を展開してくださいました。
「国語の勉強が少しでも好きになるきっかけになるとうれしいです」という先生のメッセージに応えるように、子どもたちはぐいぐいと教材文に向かっていきます。文章構成、理由となる部分の指摘、相手意識をもった意見交流など、あっという間の45分でした。
後半は、講義の時間です。授業で白坂先生が行った意図的な発問や指名のねらいや方法について、わかりやすく教えていただきました。さらに豊富な実践から編み出した、「ごんぎつね」や「大造じいさんとガン」「海の命」など定番教材の初発で使える、有効な発問についても教えていただきました。参加した先生方からの「あぁ~」「へぇ~」など感嘆の声が、会場いっぱいに広がります。
小学校での新学習指導要領の完全実施まであとわずかであるこの時期に、とても貴重な学びとなりました。授業ならびにご講義をしてくださった白坂先生、会場校としてご協力いただいた汐見が丘小学校の先生方、本当にありがとうございました。
授業力向上講座Ⅱ(小中体育)
11月7日(木)に授業力向上講座Ⅱ(小中体育・保健体育)が平体育館で行われました。筑波大学附属小学校の眞榮里 耕太先生をお呼びして、「教科の特性を生かした授業の展開」と題してご講義いただきました。
内容は大きく分けて、「ネット型ゲームの授業づくりについて」と「長なわとびの授業づくりについて」を行いました。
その中で眞榮里先生は、2対1のアタックゲームでAチームとBチームの得点を合計することにより、勝敗の行方を最後まで分からなくする工夫や、4人対4人のアタックゲームで、すべての子が無理なく取り組め、場合によってはルールを発展させていく工夫、長なわ跳びでグループの最高得点やクラスの合計点など、子ども達が意欲的になる記録の取り方の工夫、長なわ跳びにおけるいろいろな飛び方を楽しむ工夫など、多くの子が楽しみながら技能を身につけ、運動能力の向上を図ることができる工夫をたくさん示していただきました。
先生方も歓声を上げながら、楽しく授業づくりについて学ぶことができました。
参加された先生からは、「使うボールの選び方や、運動との出会わせ方など、少しの工夫で改善できる所が体育の面白さであり、魅力であると改めて感じた。」「単元を通して子どもに「どのような力を身につけさせたいのか」によって、ルールや動きなどの工夫を入れて授業づくりをしていきたいと思う。」「体育の授業では、運動が苦手な生徒でも楽しめるような工夫をしていくことが大事であると改めて実感することができた。」「自分の担任する学年の発達段階にあわせ、全員が楽しみながら技能や運動量を確保できるように実践していきたい。」などの感想が見られました。
ぜひ今回学んだことを、学校の実情に合わせてアレンジしていただき、子ども達が楽しみながら、技能を身につけられるような実践をしていただければと思います。