授業力向上講座Ⅲ(小学校国語)

 街路樹のイチョウが黄色く色づき青空に映える11月12日、汐見が丘小学校を会場に筑波大附属小学校の白坂洋一先生をお招きし、「授業力向上講座Ⅲ 小学校国語」が行われました。

 まずは5年生の授業です。白坂先生は「人をつつむ形ー世界の家めぐり」という教材を使って、子どもが論理的に思考し、表現する力を育てるという視点での授業を展開してくださいました。

 

 

「国語の勉強が少しでも好きになるきっかけになるとうれしいです」という先生のメッセージに応えるように、子どもたちはぐいぐいと教材文に向かっていきます。文章構成、理由となる部分の指摘、相手意識をもった意見交流など、あっという間の45分でした。

 後半は、講義の時間です。授業で白坂先生が行った意図的な発問や指名のねらいや方法について、わかりやすく教えていただきました。さらに豊富な実践から編み出した、「ごんぎつね」や「大造じいさんとガン」「海の命」など定番教材の初発で使える、有効な発問についても教えていただきました。参加した先生方からの「あぁ~」「へぇ~」など感嘆の声が、会場いっぱいに広がります。

   

 小学校での新学習指導要領の完全実施まであとわずかであるこの時期に、とても貴重な学びとなりました。授業ならびにご講義をしてくださった白坂先生、会場校としてご協力いただいた汐見が丘小学校の先生方、本当にありがとうございました。