センターの研修等

授業力向上講座Ⅲ 小学校外国語

 令和元年11月22日(金)に泉北小学校に筑波大学付属小学校 荒井和枝先生をお招きして、授業力向上講座Ⅲ 小学校外国語が行われました。

 5年生のUnit5の第1時ということで、荒井先生に飛び込み授業をしていただきました。授業の中では、あやとり、なわとび、などを使いながら、何度も「can」「can't」を繰り返し子どもたちに聞かせる中で、子どもたちが自然に「can」「can't」の意味を推測していくことができました。その後に行われた講義では、受講者からの質問にも答えていただきました。受講者からは「具体物を用いた導入は子どもの関心を高めるとともに、場面理解に有効であると感じた」「ウォームアップから導入、練習、ゲームまで何度もcan、can't を聞くことができ、表現を知るために有効な時間であったと思う。インプットの大切さがわかった」などの感想が寄せられました。ぜひ、来年度の小学校外国語の教科化に向けて、研修で学んでいただいたことを生かして、日々の実践につなげていただければと思います。

 荒井先生、お忙しい中、いわき市でご指導いただきまして本当にありがとうございました。 

 また、個別懇談のお忙しい時期に、会場をご提供してくださり、いろいろとご協力いただきました泉北小学校のみなさま、本当ににありがとうございました。

 

保幼小連携講座

 11月19日(火)小名浜第二小学校にて教育課題研修「保幼小連携講座」を開催いたしました。
 小名浜二小1年生と西小名浜幼稚園の園児の皆さんとの生活科の授業での交流の場面を参観し、その後、実践報告および協議を行いました。
 授業では、どんぐりなどで作った手作りの遊び道具を使って楽しそうに関わり合う姿が見られました。


 また、参観後には、これまでの実践や交流の取り組みを研修者に向け、わかりやすくご説明いただきました。


 さらに、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」などを視点に協議いたしました。研修者からは、「一緒に遊ぶことでどちらの子どもたちもとても生き生きとしており、日々の交流の積み重ねを感じた。」「幼稚園と小学校の円滑な接続ができるよう、交流活動の具体的な計画があるのは、とても参考になった。」「グループ協議では、小学校の先生から入学までに身につけてほしいことなど普段聞くことができない意見を聞くことができた。」などの感想が見られました。今後の教育活動にいかしていただきたいと思います。


 小名浜第二小学校、西小名浜幼稚園の先生方、大変お世話になりました。

初任研 小規模校参観研修

 小春日和の11月14日、上遠野小学校と上遠野中学校を会場に、初任研「小規模校参観研修」が行われました。小中どちらの初任者の先生も、受付では「おはようございます!」の元気な声が。センター所員もうれしい気持ちで出迎えました。

 

 はじめは、校長先生から講話をいただきました。学校の特色や力を入れていること、地域とのつながりなどについて教えていただきました。

 

 

 指導主事による講義の後は各学級に入っての研修です。授業を参観したり、昼食を一緒に食べたりしながら、小規模校ならではの雰囲気や指導の工夫を学びました。小学校では校庭で思い切り子どもたちと触れ合いました。中学校では縦割り班での清掃に、初任者たちも混ぜていただきました。

 

 参観後の協議では、学習指導や生徒指導、地域との関わりなどの視点から、小規模校ならではのことと、規模に関わらず共通することのそれぞれについて気づき、話す姿が見られました。

 一日の研修を通して初任者の先生方は、日々の自分の授業や子どもたちとの関わりを客観的に見つめたり、新たな視点で教師としての職務を考えたりすることができました。上遠野小学校ならびに上遠野中学校の先生方、貴重な研修の機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

 

授業力向上講座Ⅲ(小学校国語)

 街路樹のイチョウが黄色く色づき青空に映える11月12日、汐見が丘小学校を会場に筑波大附属小学校の白坂洋一先生をお招きし、「授業力向上講座Ⅲ 小学校国語」が行われました。

 まずは5年生の授業です。白坂先生は「人をつつむ形ー世界の家めぐり」という教材を使って、子どもが論理的に思考し、表現する力を育てるという視点での授業を展開してくださいました。

 

 

「国語の勉強が少しでも好きになるきっかけになるとうれしいです」という先生のメッセージに応えるように、子どもたちはぐいぐいと教材文に向かっていきます。文章構成、理由となる部分の指摘、相手意識をもった意見交流など、あっという間の45分でした。

 後半は、講義の時間です。授業で白坂先生が行った意図的な発問や指名のねらいや方法について、わかりやすく教えていただきました。さらに豊富な実践から編み出した、「ごんぎつね」や「大造じいさんとガン」「海の命」など定番教材の初発で使える、有効な発問についても教えていただきました。参加した先生方からの「あぁ~」「へぇ~」など感嘆の声が、会場いっぱいに広がります。

   

 小学校での新学習指導要領の完全実施まであとわずかであるこの時期に、とても貴重な学びとなりました。授業ならびにご講義をしてくださった白坂先生、会場校としてご協力いただいた汐見が丘小学校の先生方、本当にありがとうございました。

授業力向上講座Ⅱ(小中体育)

 11月7日(木)に授業力向上講座Ⅱ(小中体育・保健体育)が平体育館で行われました。筑波大学附属小学校の眞榮里 耕太先生をお呼びして、「教科の特性を生かした授業の展開」と題してご講義いただきました。

 

 内容は大きく分けて、「ネット型ゲームの授業づくりについて」と「長なわとびの授業づくりについて」を行いました。
 

 その中で眞榮里先生は、2対1のアタックゲームでAチームとBチームの得点を合計することにより、勝敗の行方を最後まで分からなくする工夫や、4人対4人のアタックゲームで、すべての子が無理なく取り組め、場合によってはルールを発展させていく工夫、長なわ跳びでグループの最高得点やクラスの合計点など、子ども達が意欲的になる記録の取り方の工夫、長なわ跳びにおけるいろいろな飛び方を楽しむ工夫など、多くの子が楽しみながら技能を身につけ、運動能力の向上を図ることができる工夫をたくさん示していただきました。


先生方も歓声を上げながら、楽しく授業づくりについて学ぶことができました。


 

 参加された先生からは、「使うボールの選び方や、運動との出会わせ方など、少しの工夫で改善できる所が体育の面白さであり、魅力であると改めて感じた。」「単元を通して子どもに「どのような力を身につけさせたいのか」によって、ルールや動きなどの工夫を入れて授業づくりをしていきたいと思う。」「体育の授業では、運動が苦手な生徒でも楽しめるような工夫をしていくことが大事であると改めて実感することができた。」「自分の担任する学年の発達段階にあわせ、全員が楽しみながら技能や運動量を確保できるように実践していきたい。」などの感想が見られました。

 

 ぜひ今回学んだことを、学校の実情に合わせてアレンジしていただき、子ども達が楽しみながら、技能を身につけられるような実践をしていただければと思います。

初任研 他校種参観研修

 10月31日、好間第一小学校と好間中学校を会場に、初任者研修「他校種参観研修」が行われました。研修名の通り、初任の先生方が自身の校種とは異なる学校を参観し、研修しました。

 

こちらは好間一小での様子です。教頭先生からの講話、校内の様子の参観、国語の授業参観を経て、協議を行いました。

 

続いて好間中学校での様子です。数学の授業を参観したり、生徒たちの様子を参観したりした後、協議を行いました。

 

 新規栄養職員の先生と新規養護教諭の先生方もそれぞれ、先輩の先生方よりご講義をいただきました。新規の先生方は、熱心に質問をしながら自身の課題解決に取り組みました。

 研修の終わりには、両校の校長先生から初任者に向け、励ましのお言葉をいただきました。小中九年間の流れで子どもを見ることの大切さ、学びの継続性、それぞれの校種ならではの先生方の技の数々など多くのことを学んだ研修でした。

 台風・大雨の影響で大変な状況である中、研修にご協力くださった会場校の先生方、栄養教諭の先生方、本当にありがとうございました。

 まだまだ、大変な状況にある学校・先生方・子どもたちが市内に多いことでしょう。できることから少しずつ、子どもたちの笑顔のために進めていきましょう。 

 

 

「外国語活動担当研修(小学校)」

 10月29日(火)にいわき市文化センターで、で全小学校1名悉皆「外国語活動担当研修」が行われました。新学習指導要領における外国語教育の在り方について研修を深めました。

 講義・演習は①新学習指導要領に向けての外国語教育の在り方、②すぐに使える小技の習得!!、③TTとは?、④読むこと・書くことの指導の在り方について、⑤クラスルームイングリッシュとは?、⑥評価、⑦次年度に向けて、今からご準備を!の7つのラインナップで行いました。

 受講者からは、「小学校での外国語授業の在り方について非常に分かりやすく伝えていただき、今後どのような実践を行っていくべきかがよく分かった」「実際の授業の場面の動画や実際に話すスクリプトが非常に勉強になった」「特に②すぐに使える小技の習得!では授業に活用できるアイデアをたくさん紹介していただいて大変ありがたかった」などの感想が寄せられました。

 講義をさせてただきながら、小学校の先生方が熱意をもって参加されている姿に胸が熱くなりました。ぜひ各小学校におきまして、伝達講習をしていただき、今から新学習指導要領の実施に向けて、ご準備いただければと思います。本日はお忙しい中、ご参加くださいまして本当にありがとうございました。

 

 

 

不登校対策講座

 10月17日(木)に、市文化センターにおいて不登校対策講座を実施しました。96名の先生方が参加されました。

 講師として、中京大学現代社会学部教授・浜松医科大学子どものこころの発達研究センター客員教授 辻井正次先生 をお招きし「不登校児童生徒の理解とその対応~不登校を未然に防止するために~」の題で、講義・演習を行っていただきました。辻井先生には「アドバイスシート」でも、福島の子どもたちのためにご尽力いただいています。

 

 辻井先生には豊富な臨床例に基づき、不登校の要因、問題行動の発生メカニズム、そして不登校の未然防止対策について具体的にご指導いただきました。先生の問いかけにテーブル毎に話し合う時間も多く取っていただき、あっという間の研修でした。

 受講者からは「不登校の未然防止として、わかった・できた、と感じられる授業づくりに努めたい」「友だちづくりのサポートをし、居場所づくりを工夫したい」「子どものできたところを認め、心を元気にしていきたい」等の感想が寄せられました。

 

 今回の研修を生かし、不登校の未然防止対策を進めていただきたいと思います。

初任者研修 授業研修③

キンモクセイが香る10月3日、初任者研修「授業研修③」が行われました。この日は、4つの講義がありました。

午前中は「特別活動の進め方と学級経営の工夫」と「総合的な学習の進め方」です。特活を学級経営に生かすための視点や、思考ツールを取り入れた探求活動・話し合いの手法などを学びました。

  

午後のはじめは「放射線教育」です。市放射線管理センターの方をお招きし、実験を行いながら放射線教育のねらいを確認しました。

 

放射線管理センターの講師の方々、ありがとうございました。

次は「道徳の授業の実際」です。導入や発問、子どもの考えを表出させるための方法などを、グループ演習形式で考えました。まとめでは、道徳科での授業と評価について学びました。最後には、採用半年が過ぎた先生方に向けて、センター所長からの訓示がありました。

 

令和元年度後半が始まりました。学校では、文化祭や学習発表会などの秋の行事等に向け、忙しくされていることでしょう。子どもたちの笑顔・達成感のために、初任の先生も、経験ある先生も一丸となって力を発揮していってください。

専門研修 道徳教育実践講座

 秋空と道ばたの彼岸花が美しい9月26日、江名小学校様のご協力のもと「道徳教育実践講座」が行われ、70名を超える先生方が参加しました。

 前半は、3年生の道徳の授業を参観です。友情・信頼についての授業です。発言を受け止め合う温かい雰囲気の中で、先生のコーディネート力が、子どもの思考を深めます。

  

 後半は、協議の時間です。授業を参観して学んだ点、日々の授業や評価での悩みや工夫点などを、出し合いました。

  

 以下は、研修に参加した先生方の感想です。

「指導の工夫や発問など、45分の中でとても勉強になることばかり だった。そして、子どもたちがいきいきと学んでいる姿がとても印象的だった」「協議の中で江名小さんのいろいろな実践、他の学校の先生方の取組みなど、学ばせていただくことがたくさんあった」「授業や協議を通して、道徳の授業には(子どもの考えを引き出す)いろいろな手法があることを改めて知った。考え、議論する道徳を意識しながら今後も取り組みたい」

 今年度もまもなく後期に入ります。研修で学んだことをぜひ各校で伝達していただき、授業の充実につなげていただきたいと思います。会場を引き受けてくださった江名小学校の皆様、本当にありがとうございました。