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出来事

にっこり 第6学年道徳科 21 田中正造【公正・公平・社会正義】

 日本最初の公害と言われているのが、明治時代に起きた『足尾鉱毒事件』です。日光市の足尾銅山で行う採掘作業に伴って、周辺の山や川が荒れ、鉱毒を含んだ水に魚は死に、川が氾濫すれば農作物が全滅するという被害が多発。これに対する抗議運動を展開したのが、下流にあたる佐野市出身の代議士・田中正造氏。国策であるとの理由からその訴えは退けられ続けたが、最後には明治天皇への直訴という強行手段にまで及び、住民の窮状を訴えたのです。田中正造氏の言葉『真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。』には、今もってなお、重い響きが感じられるのではないでしょうか。東日本大震災によって自然と文明の関係、そして人の命の重さを痛感した私たちが、いまいちど反芻し、噛みしめたい言葉だと思います。『公正・公平・社会正義のために私たちができることとは???』